FEG谷川代表がK-1のプロデューサーを辞任!新生K-1は石井館長らが引き継ぎ・再生へ、谷川氏は新格闘技コンテンツ設立へ
5日、K-1イベント・プロデューサーとして活躍してきたFEGの谷川貞治代表が、FEGオフィシャルサイトに「K-1の現状と今後についてーー谷川貞治より」という声明文を掲載した。
ファイトマネー未払い問題により、FEGから新体制への移行を進めてきた谷川氏だったが、「最終的にはPRIDEのようにうまく解決できなったのです」と、かつてPRIDEがドリームステージエンターテインメントからUFCを主催するズッファ社に売却したことを例にあげて、FEGからK-1をうまく売却できなかったことを告白。
その上で、今年になった石井和義館長ならびにK-1の商標を担保として押さえていた株式会社バルビゾンが、JASDAC上場会社である「EMCOM」が香港に設立した「K-1グローバル・ホールディングス」という子会社との契約が合意に至り、K-1の商標権が「K-1グローバル・ホールディングス」に移行されたことを紹介。
今後のK-1はこの「K-1グローバル・ホールディングス」が引き継ぎ、再生させていくとのことだが、まだこの「K-1グローバル・ホールディングス」には専門的なプロデューサーがいないことを指摘した上で「早く専門的なプロデューサーを決めたほうがいい」とアドバイス。
その理由を「K-1の社長になるつもりだったバス・ブーンが自分の手でK-1ができなくなったことに腹を立て『グローリー』というイベントを定期的にやっていくようで、K-1ファイターを次々に引き抜きにかかってるからです。このバス・ブーンの行動でK-1は二分化されるのは間違いありません」と説明。K-1がすでにピーター・アーツやジェロム・レ・バンナ、ジョルジオ・ペトロシアンらと契約を済ましたという『グローリー』と二分化されてしまうことを危惧した。
新生K-1側にはサイモン・ルッソ率いる『IT'S SHOWTIME』が全面協力を表明しているため、谷川氏は「ここでもサイモンVSバスのオランダ対決の構図が生まれ、バスはK-1潰しに躍起になっています。こういう場合、得てして両者リングアウトになるケースが多いので心配です。仲良くすればいいのに・・・」と綴っている。
そして谷川氏は「K-1グローバル・ホールディングス」には石井館長が保有する「K-1」の商標が移っただけで、事業譲渡ではなかったためFEGの未払いは何ら解決する契約ではなかったことを明かした上で、「それをほったらかしにしてK-1を手伝うことはできません。迷惑をかけたまま、FEGを死なすわけにはいかないのです。ですから、私はもうK-1をプロデュースする立場にはありません。(中略)FEGの負債に関しては、ファイトマネー等、『K-1グローバル・ホールディングス』が契約金として少しずつ解決していってくれています。業者もそうですし、一部スタッフが手伝うこともあるでしょう。もちろん今のところ『K-1グローバル・ホールディングス』とFEGは何ら関係ありませんが、K-1という実行部隊としてファイターや専門業者は必要です」と、自身はFEGに残るが、スタッフなどは『K-1グローバル・ホールディングス』の手伝いをしながら、未払い問題を解決していくと説明。
さらにFEGに残る谷川氏も未払い問題を少しでも解決できるように、今後新しい格闘技コンテンツを作っていくという。すでに協力する投資家も現れているし、テレビ局とも相談しているという谷川氏は、新格闘技コンテンツに関して「格闘技界の新たな革命になりうると自信を持っています」とのこと。
最後に谷川氏は「私は今も多くの人に迷惑をおかけし、自分自身も苦境に立たされていますが、最後に皆さんに言いたいのは、決してあきらめないということです。今はどん底にいますが、それも宿命だと思い、私はあきらめずに頑張り抜きます。(中略)もう何もかも失い、ポツンととり残されましたが、絶対に前向きに生きてみせます。そして、必ずや格闘技というジャンルを復活させ、どん底から這い上がった手本になってやる! ですから、長い目でみてやってください。(中略)私ももう一仕事して、次世代にバトンタッチしようと思っています。どんな仕掛けをするか、楽しみにしてください!」と綴ると、「私のK-1はこれでおしまいです」という言葉で締めくくり、谷川FEGによるK-1の終結を宣言した。
リンク: K-1の現状と今後について -- 谷川貞治より(FEG OFFICIAL WEBSITE)
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