ヒザの負傷を代償に王座奪取した曙「ここから"本当の曙"が見れる」。大谷は大地との一騎打ちを「あえて大谷vs.橋本の闘いとしたい」

120307_Zero1-1.jpg 7日、ZERO1道場でプロレスリングZERO1が記者会見を行った。世界ヘビー級の新王者となった曙にとって、これが戴冠後初の公の場となった。

 まず「やっと、やっとシングルのベルトを獲りました。7年間、長いような、短いような7年間でしたが、曙というプロレスラーが一段上がれたと思います。応援してくれたお客様、死力をつくしてくれたKAMIKAZE選手。本当にありがとうございます」と挨拶した曙は「(ベルトを巻いたときの印象は)普通ですね(笑)。でも、勝った瞬間は涙が出て来た。他の団体に行っても『見たい! 見たい!』って言われる。その度にこのベルトの凄さを感じるよね」と嬉しそうに語った。
 防衛戦についての話になると、「ここから"本当の曙"が見れると思うんですよね。今まで『タッグ専門』とかって言われてたんですけど、やっぱりシングルのチャンピオンになりたくて。常にカッコいいチャンピオンになりたいっていうのは、みんな思うと思うんですけど、同じように誰の挑戦でも受けたいと思います」と語り、日本人選手に限らず外国人選手が相手でも構わないという。
 気になるのは全日本プロレス3・6愛知大会を欠場するに至ったヒザのケガだが、「それは昔からなんだけど......。でも、ここ(ヒザ)を壊してでも、(ベルトは)獲りたかった」と、世界ヘビー級王座奪取の代償がヒザのケガであることを明かした。
 3・25靖国神社大会では前王者のKAMIKAZE、その前の王者である佐藤耕平と組み、田中将斗&ゼウス&TheBodyguardと対戦するが、「チャンピオンとして初めてのZERO1での闘いになるので、この個性豊かなメンバーの中で、喰われないように、王者として一番目立つようにしないといけない。前回、トイレ(2F)からのムーンサルトを狙ったけど、阻止されたんで。今回は出るかもしれない(笑)」と大胆発言も飛び出した。

120307_Zero1-2.jpg 続いて、大谷晋二郎と橋本大地が揃って登場。3・2後楽園大会のメインの試合後、リング上で唐突に大谷がブチ上げた大地との一騎打ちだが、大谷は「靖国大会、大地と一騎打ち。この1年、何度となく同じリングにあがりましたが、いつも隣に立っていました。僕の中に『こいつと闘ってはいけないんじゃないか』という思いが強かった。何故だか分かりませんが。ただ、後楽園の試合後、『よし!』と思ったんです。
 ただ、皆さんにも頭にいれてほしい。大地にも。数々の強豪を当ててきました。そのたびに、『大地はどこまでやれるんだ』的な見方が大半でしたが、僕は今回、そいう試合を大地とするつもりはありません。コイツとどっちが勝つか、負けるかの試合がしたいんです。だから、大地も『胸を借りて一生懸命頑張ります』じゃあ困るんです」と厳しい口調で語った。
 それを聞いた大地は「突然大谷さんの口から対戦のことを言っていただき、僕もいつかは闘いたいと常に言ってはいたものの、突然すぎて何も返せませんでした。でも、だからって負ける気は全然ないですし、その日、僕の持っているものを出し切って、勝ちに行きたいと思います」とハッキリと「勝ちに行く」と言ってみせた。
 さらに大谷は「本人の口からも『僕は僕』と、父・橋本真也からの独り立ちという発言もでていますが、僕の中では橋本大地の後ろには橋本真也を見てますから。僕にとっては、当然、大切な試合である。大谷vs.橋本というのは、僕のプロレス人生の中でたった1回しか実現していないんです。それも不完全燃焼。僕の中では大谷vs.橋本は決着がついていない。父親から息子には変わりましたが、あえて大谷vs.橋本の闘いとしたい。だからこそ、勝つか負けるかの勝負でなければならないんです」と、例え相手が大地でもこだわりの大谷vs.橋本戦であることには変わらないという発言も飛び出した。

120307_Zero1-3.jpg また。3・2後楽園大会ではタッグパートナーであり、親友だった伊藤崇文にまさかの裏切りにあった日高郁人も会見に出席。「昨日、練習を再開出来、前を向いていこうと再確認しました。道場で流した汗、これも裏切らない。菅原より要望のあった信頼できるパートナーと、靖国神社での菅原&峰雄組との対決。受けて立ちます! もしも僕の周りの人間に再び裏切られることがあっても、やはり人を信じることを止めたくはない。本当に強気に言わせて頂ければ、どうぞ、裏切って下さいと(言いたい)」と、敢えて強気は発言。
 菅原拓也の「まだ大きな山がある」という不気味な発言や、伊藤からのシングルマッチ要求も気になるところだが、日高はとにかく前だけを向いて歩いていくという。

【記事提供/プロレスリングZERO1】

2012年3月 8日 02:41
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