3・2ZERO1後楽園大会で大地と初対決する健介が父・真也さんとの秘話を激白!対する大谷は「大地を見下すようなら許さない!」

120228_Zero1-1.jpg 28日、プロレスリングZERO1が3月2日後楽園ホールにて行われる旗揚げ11周年記念興行『ZERO1_ELEVEN』の記者会見を行った。

 最初に登場した藤田峰雄&ザ・バラクーダとの対戦が決まっている日高郁人と伊藤崇文。2人は何と会見時間前から熱いスパーリングをリング上で展開。というのも、会見前に菅原拓也から「おい、いよいよ近づいてきたな、タイトルマッチ。インタージュニア王者として1つ要求がある。俺の試合を第2試合にしろ。ちょっと野暮用があってな。この要求が通らなかったら、俺はまたボイコットするぞ!」というコメントが届けられていたため。
 理不尽というよりワガママとしか思えない要求だが、日高は「受けてやりましょうよ。どうせ自分たちの試合を前にして、藤田たちの試合にセコンドで介入しようとで
も考えてるんでしょう。ライトタッグも落として、俺たち2人、失うものなんて何にもないんだから。権威あるタイトルマッチなのに"ボイコット"とかって。この闘いで、菅原との一連の戦いに蹴りをつけますよ」と余裕のコメント。
 伊藤も「この間、邪魔が入ったけど。俺ら、負けたんだよね。でも、こうやって練習あるのみだから。誰? 藤田峰雄、バラクーダ? まぁ目の前にいる奴は、全部敵だから倒す、締め落とす。勝ちしか考えてません。余裕はないけど、すぐに終わらせますよ」とコメントした。

 続いて大日本プロレスとの対抗戦に打って出る、クレイグ・クラシックが登場。「俺はこの戦いに深い意味を感じる。俺は以前、日本へ来て基礎を習った。それがBJW。デスマッチの印象は強かったが、そこにいるセキモトら若手は一生懸命練習していた。それから俺はアメリカへ帰り、NWAの世界ジュニアチャンピオンになり、ZERO1へ来た。俺の友人や仲間はZERO1入りを本当に喜んでいる。生まれ故郷は違えど、俺は今、ZERO1の一員としてこの戦いに臨む。後楽園ホールでは感謝を拳にこめて、あいつらを叩き潰すよ」と語るように、どうやら基礎を学んだ古巣に勝利することで恩返しつもりのようだ。

120228_Zero1-2.jpg 最後にメインイベントでZERO1の旗揚げ11周年&橋本大地デビュー1周年記念試合として対戦する大谷晋二郎、橋本大地、DIAMOND RINGの佐々木健介、中嶋勝彦の4選手が登場。
 まずは大谷が「旗揚げ記念......この大会、色々な事を考え、この記念大会、佐々木健介しかないと思い動いてきました。3月2日、リング上で今の大谷晋二郎を佐々木健介にぶつけたいと思います」と意気込みを語ると、続いて大地が「僕は1周年になるんですけど、大谷さんが選んでくれたカード、これを全力で頑張るだけです。日々、この道場で毎日毎日死にもの狂いで練習をしているので、絶対に負ける気はありません!」と力強く語った。
 対する健介は「そうですね......最初にね、なんでこのカードなんだと、自分なりに考えてみました。どういう意味があんのかって。色んな事考えてみるんですけど。やっぱりこの大谷と組んでる橋本大地。この出会いはお互いにとっても大きいものだと思ってるし。まぁだからこそ、ある意味俺が育てた大谷。その大谷が育てた大地。その戦いを自分なりの感性で感じてみたいと思います。
 そして、これはね......今まで言ったことないんだけど。大地の親父、橋本真也の生きてる時に、俺と二人っきりで道場で話したことがあったんですよね。ブッチャー(=橋本さんの愛称)は『誰にも言ってない』と言って、俺と話をしてくれた。その言葉っていうのを、俺は覚えるんだけど......『俺とお前は、犬猿の仲だよな』って。まさしくそうだよね。本当に(橋本さんとは)チクショー、この野郎! ってぶつかり合ってきた。だけど、その後(橋本さんが)『俺ら......一番、プロレスで分かり合っていると思う』って言ったんだよね。
 コレ今まで言ったことないんだけど。本当にね、俺と橋本真也っていうのは、軽い相手ではないし、軽い付き合いでもなかった。心を込めて闘ってきた。その息子が俺の目の前に立つ。どんな闘いを俺に見せてくれんのか、楽しみにしたいと思います」と大地の父であり、かつてのライバルである橋本真也さんとの秘話を明かした。
 さらに勝彦が「自分は1つだけ橋本大地選手に聞きたい事があります。橋本大地選手のコメントを見させてもらうと、橋本真也選手のことが多く出てきます。確かに偉大で、僕は肌を合わせた事はないですけど、このプロレスの中で多大なる功績を残されたレスラーだと認識しております。ですが、橋本大地選手は一体、橋本真也という男をみせたいのか、橋本大地という男をみせたいのか、そこだけよく分からなかったので、今日、ここに来させて頂きました」と大地に向かって尋ねると、大地は「たしかに僕の父親は橋本真也ですし、橋本真也の名前が一生ついてくるのは当たり前です。でも、僕は橋本大地です。僕は僕の試合をするだけです。勝彦さんが橋本真也を見て、そう言ってるんであれば、僕は試合で橋本大地を見せたいと思います」と答えた。

 健介は大地の印象を聞かれ、「一人の男の顔になってるよね。この顔を見て腹は決まりましたね」と語ったが、大谷は「さっきから中嶋選手、健介さんの言葉を聞いていますと、遠回しではあれど『所詮まだ1年目だろ』とか『新人だろ』とか、そういうのがヒシヒシと伝わってきたんですけれども。大地は1年目で、100試合をこなしました。表に出ないイベントでも必ず連れて行っていました。実戦を何試合も何試合も重ね、100試合を超える試合をし、ケガなく今ここに座ってるんです。だからこそ僕はこの二人にぶつけようと思ったんです。おそらく今の大地の姿をお二人は分からないと思う。
 健介さんは『大谷を育てた』と言った。だったら分かると思う。僕は佐々木健介、馳浩から教わったことしか知らない。だから僕は同じやり方で大地をクシャクシャにしてきました。戦うことが決まってるけど、大地を見下すようなら『正直、許さねぇぞ!』と感じました。恐らくこの二人は3・2のリング上で驚くことになると思います。今聞いていて、これだけは言いたくて仕方なかった」と新日本プロレスの新弟子時代、散々健介にシゴかれた大谷は、同じ方法で大地をシゴき上げただけに、健介が大地を"見下ろす"ようなら「許さない」と語気を荒げた。ちなみに健介はその言葉を聞いて「いい感じになってきたよね。熱くなってきたっていうか。この試合、もともと楽しみだったんだけど、楽しみが増した」と語った。

 会見終了後、囲み取材に来場を予告している大仁田厚について聞かれた大谷は「(来場予告の)FAX見ました。ひと言でいうなら、"勝手にどうぞ"です。ただし試合を壊すのは絶対にやめて下さい。というか、絶対に許さん。条件はそれだけです」と語った。
 さらに新日本プロレスのオーナーとなったが、以前からZERO1もスポンサードしているブシロードの木谷社長に「応援に来てほしい」と来場を呼び掛けたことについては「記念大会なんでね。変な意味はないですよ。本当にお世話になってるし、大地の成長も見てほしいですし。お時間があれば、ぜひ来てほしいですね」とメッセージを送った。

プロレスリングZERO1
ZERO1_ELEVEN〜旗揚げ11周年記念大会
日時:3月2日(金)開始:18:30
場所:後楽園ホール

▼ZERO1 11周年記念&橋本大地デビュー1周年記念試合 スペシャルタッグマッチ 60分1本勝負
大谷晋二郎/橋本大地
vs.
佐々木健介(DIAMOND RING)/中嶋勝彦(DIAMOND RING)

▼世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]KAMIKAZE
vs.
[挑戦者]曙(フリー)
※第13代王者KAMIKAZEの初防衛戦

▼NWA指名試合NWAインターコンチネンタル・タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]田中将斗/ゼウス(大阪プロレス)
vs.
[挑戦者組]ザ・シーク/スティーブ・コリノ
※第26代王者組の3度目防衛戦

▼インターナショナルJrヘビー級&NWA世界Jrヘビー級ダブルタイトルマッチ 60分1本勝負
[インターナショナルJr王者]菅原拓也(フリー)
vs.
[NWA世界Jr王者]菊地毅(餃子の王将)
※第10代インターナショナルJr王者・菅原の5度目の防衛戦&第109代NWA世界Jr王者・菊地の初防衛戦

▼タッグマッチ 30分1本勝負
日高郁人/伊藤崇文(パンクラスism)
vs.
藤田峰雄/ザ・バラクーダ

▼ZERO1vs.BJW 6人タッグマッチ 30分1本勝負
佐藤耕平/植田使徒/クレイグ・クラシック
vs.
岡林裕二(大日本プロレス)/橋本和樹(大日本プロレス)/塚本拓海(大日本プロレス)

▼ハッスル 提供試合
カード未定

【記事提供/プロレスリングZERO1】

2012年2月29日 03:03
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