タッグ王座から陥落したさくらが、1人で退団するのは寂しいと、高梨に「一緒にアイスリボンを辞めて付いてきて!」と無理強い

 28日、アイスリボン道場で行われたアイスリボン『アイスリボン・356』。12・25後楽園で仙女の里村明衣子&仙台幸子組を破り新王者となったさくらえみ&つくし組が、戴冠から3日後に初防衛戦を行った。相手は、藤本つかさ&宮城もちの宮城県出身コンビをくだして挑戦権を獲得した志田光&成宮真希組。

 試合は志田がさくらを肩車、成宮がトップから六方落としの超合体技を敢行。しかしさくらがギリギリで返してみせる。志田はつくしにファルコンアロー。成宮がギロチンドロップでつづく。志田がもう一発ファルコンアローを放ち、成宮がダイビングギロチン。志田がスリーカウントでさくらを蹴り上げると、成宮が場外でつくしを止める。ここから3カウントが入り、タイトルが移動。成宮が初戴冠となり、志田はICE×60と合わせて2冠王となった。
 試合後、志田は「ICE×60も獲った。インターナショナルリボンタッグも獲った。次は後楽園で、愛川ゆず季に勝てないんじゃないかと言ったブル中野に発言を撤回させる! 1月8日、がんばるぞ!」と叫んだ。

 また、この日の大会に参戦したリボン高梨が、メイン終了後に「さくらさんが退団を発表してから、はじめてアイスリボンに上がりました。所属ではないのでおかしいのですけども、今日試合やって、ボクはさくらさんのプロレスが大好きだし、アイスリボンが大好きだし、このリングが大好きだし、このリングでいろんなこと学ばせてもらったし、このリングでまた闘っていきたいと思ってます。さくらさんがいなくなって、このリングを盛り上げていくことがさくらさんの望みだとも思ってます。 ボクが役立てるなら、このリングで闘っていきたいし、このリングでまだまだ学ぶべきことがあると思ってます。ていうか、今日の試合が、アイスリボンのラストだなんて考えたくもないです。だからみなさん来年も、このアイスリボンのリングに参戦していいですか?」と挨拶すると、観客は大喝采で歓迎。
 だが、さくらは「後楽園のエンディング、すごいハッピーエンドになってて、(ひとりで去って)切ない気持ちだったんです。自分が消えるのは美しいんですけど。誰か一人くらいついてきてくれてもバチは当たらないかなと...」と言い出す。
 すかさず帯広が「自分は、さくらさんについていきたいのです。さくらさんが、好きなのです。でも、さくらさんの作ったアイスリボンをみんなでもっともっと大きくしていかないといけないのです」と諭すと、さくらは「私も帯ちゃんが大好きです。ありがとね。と同時に、誰もついてきてくれないだっていう気持ちも寂しいです。で、考えました。私は一人だけといっしょに歩んでいこうと思ってます。アイスリボンをやめて付いてきてください、高梨さん。寂しいんだもん。私といっしょにアイスリボンをやめて付いてきてください」と、いきなり高梨を"道連れ"にしようとする!
 「ボクの気持ちはどうなるんですか?」と当然反論する高梨だが、さくらは「私の気持ちを大事にしてよ。さくらえみが大好きだから上がっていたんだよね。さくらえみが大好きだったら、いっしょにアイスリボンやめればいいんだよ!」と譲らない。だが、高梨は現在トライアングルリボン王者。「チャンピオンがベルトを持ったまま出なくなったらおかしいじゃないですか」と正論を盾にして反論する高梨だが、さくらは「負ければいい。高梨さんが、ベルトを失うチャンスを上げるよ。1・4新木場でトライアングルリボンのタイトルマッチを組みます。そこで負けて私といっしょにアイスリボンを出て行きましょう」と独裁者ぶりを発揮。
 ついに高梨も「負けたらリボン高梨、アイスリボン追放マッチですか。いいですよ、自分はチャンピオンですから、来年からもアイスリボンを上がり続けますよ! アイスリボンのリングを盛り上げていきますよ!」と折れてしまったため、1・4新木場でのトライアングルリボン選手権試合が決定。さらに、志田光&成宮真希&みなみ飛香組vs.藤本つかさ&つくし&くるみの6人タッグマッチがメインで行われることになった。

【さくらえみの"ファイナル"アイスリボン決定カード】
12月
30日(金)19時女子プロレス/さくらえみvs.帯広さやか
31日(土)道場マッチ/さくらえみ&リボン高梨組vs.りほ&みなみ飛香組

1月
4日(水)新木場大会/さくらえみvs.希月あおい
7日(土)仙台大会/さくらえみvs.つくし

2011年12月29日 14:10
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