飛香に「そうきましたかぁ」と言わせたこのカードだが、入場した飛香がダンスを始めると都も一瞬合流するが、飛香に睨まれる。試合は都がゴーグルをつけてパールハーバー・スプラッシュを狙うが、飛香が立ち上がりアームホイップ。ゴーグルを奪い取った飛香はコーナーに上がりシェーからダイブ。都がかわして掟破りのハリキリキックを放つが、うまくかわした飛香がカウンターでブロックバスターホールドを決めて3カウント。ミックストタッグ3WAYの前哨戦を飛香が制した。
　前哨戦に敗れた都だが、「後楽園は血の雨を降らせたいと思ってます。それ以上に気になるのは、さくらえみのアイスリボン退団です。自分の作った団体を退団するということがまったく腑に落ちません。私が崖のふちを退団するようなものだと思うし、なにより、5月25日、私をアイスリボン退団に追い込んだのはさくらさん、アナタ自身ですよね？　退団の理由を教えてください。なんで退団するんですか？　言えないんですか？　言えないんですね。自分が崖のふちを旗揚げしたのは、コンセプトとして"アイスリボンにいてはできないこと""さくらえみの嫌がること"をコンセプトで崖のふちプロレスを立ち上げました。さくらえみが退団したら、崖のふちプロレスの存在意義がなくなってしまうんですよ」と訴えたあと、『崖のふちプロレス』第6戦の相手にさくらを指名！
　すると、さくらは「いいよ」と二つ返事。それを聞いた都はその場で緊急記者会見を開き、12・29にレッスルアリーナで『崖のふちプロレス』第6戦を緊急開催すると発表！　そして、さくらに「崖のふちは出たくて出られるんじゃないんですよ。崖のふち参戦がレスラーにとってどれだけステイタスなのかわかってますよね。最後キッチリ私と落とし前をつけてリングを下りてください」と言い放った。

崖のふちプロレス
崖のふちプロレス第六戦
日時：12月29日（木）開始：19:30
場所：蕨・レッスルアリーナ

▼全対戦カード
松本都
vs.
さくらえみ（アイスリボン）

＜チケット＞
全席自由：2000円　※当日500円UP
★崖のふちプロレス第四戦（vs.真琴）の非売品DVD付、写真撮影可能

　メインでは藤本つかさ＆宮城もちvs.志田光＆成宮真希のインターナショナルリボンタッグ王座次期挑戦者決定戦が行われた。この試合に勝ったチームが、12・25後楽園大会で行われるインターナショナルリボンタッグ王者決定戦、さくらえみ＆つくしvs.里村明衣子＆仙台幸子の勝者に挑戦する。さらに後楽園大会のメインで行われる藤本vs.志田のICE×60戦の前哨戦でもある。
　試合は17分が経過して残り3分となったところで、成宮が藤本をコーナーでかわすと、志田が藤本にファルコンアロー。そして成宮が六方落としを決めてもちから3カウントを奪って勝利した。勝った成宮は「デビューの近いもちさん、そして同期の猫子さんがベルトを巻く姿を複雑な思いで見ていました。やっとチャンスが来ました。結果がすべてなんです。今年最後でギリギリセーフでチャンスが舞い込んできました。さくらさんに勝って、私がベルトを巻きます。こんどの後楽園、どっちが勝つかわからないとかじゃないんです。さくらさん、アナタがベルトを巻いて、自分の腰にベルトを巻きたいんです」と訴える。
　それを聞いたさくらは「25日、もし私たちが勝てば、28日でも、31日でもいつでもやってあげます。だけどまだチャンピオンじゃないから...。里村さんたちが勝ったら道場（というわけにはいかない）」と弱気な発言。するとつくしが「なに言ってるんですか？　こんなんで勝てるんですか？　里村明衣子とやれんのか？」と檄。
　さくらは気を取り直し、さくら＆つくしが勝ってリボンタッグを奪取した場合は、12・28道場マッチで志田＆成宮に挑戦を受けることと、もし里村＆幸子がリボンタッグを奪取した場合は、2012年1・4新木場大会に仙女組を呼んで志田＆成宮が挑戦することを約束した。
　「すぐやりたいんで、さくらさん、つくし、ベルトとってください！」と訴える志田に対し、「25日の結果を待ってください」と最後まで歯切れの悪いさくらに対し、志田は同日昼に行われたJWP後楽園大会で、10カウントゴング中に突如引退を撤回した米山香織を意識したのか「さくらさん、退団撤回とかしないでください。私たちは、さくらさんのいないアイスリボンの準備はもうできている！」と言い放った。

【記事提供／アイスリボン】