『風林火山』で優勝した田中はドラゲー鷹木と組んで、元旦興行で大谷&植田と対戦!耕平vs.関本の世界ヘビー級も決定!

 19日、プロレスリングZERO1がタッグリーグ戦『風林火山』の一夜明け&元旦興行一部対戦カード発表記者会見を行った。

 まず『風林火山』で見事優勝したフジタ"Jr"ハヤトからの「風林火山優勝できて、本当に嬉しく思います。ZERO1はとても刺激的で熱いリングだとあらためて思いました。パートナーとして田中さんと組ませてもらい、いろいろ本当に勉強させていただきました。また組ませてもらえるのであれば、さらに強くなったハヤトとしてがんばりますので、よろしくお願いいたします。そして、来年2012年もZERO1さんのリングで大暴れしたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。ZERO1最高っす」というコメントが発表された。

 続いてハヤトのパートナーを務めた田中将斗が登場し、「2011年、ウチは両国大会もあって靖国も今までにない年2回あって、そういう年に3度目の正直じゃないですけど、過去2度決勝に行って優勝を逃して今年こそとずっと思っていて、今年優勝できて、しかもそのパートナーがハヤトで。今年のウチの大会を締め括るには最高だったかなと。いい年になったかなと思いますね。
 そしてまだ、2011年、あと2試合ありますけど、それに弾みをつけたというか、そういういい大会、いい締めになったかなと思います。リーグ戦で耕平&KAMIKAZEと30分引き分けてるんで、完全優勝とはならなかったんですけど、ハヤトと組んで、またそのチームともやりたいなというのもありますし、いま僕とゼウスでタッグのベルトを持っていますけど、すぐにじゃないですけど、いずれまたそういうなにか目標に向かって組むことがあれば、いいかなと思います。本当にハヤト、最高でした」と『風林火山』優勝の弁を述べたあと、質疑応答を行った。

ーータッグ王者として今後は?
田中「ベルト云々は僕とゼウスが持ってるんで、そのベルトにハヤトと組んでチャレンジはできないんですけど、僕とゼウスで耕平&KAMIKAZEから取ったんですけど、今回ハヤトとリーグ戦で元チャンピオンチームとは決着がついてないんで、僕とハヤトっていうのが、このまま組み続けるんであれば、ファンの人がまた組んでるのを見たいって言うんであれば、そのチームと決着をつけたいという思いはありますね。僕もやってて楽しかったし、このリーグ戦ではじめて組んだんですけど、試合をやって楽しいぶん、組んでても楽しかったし、これだけでは終わらせたくないなと感じさせるチームだったかなと思います」

ーー決勝の前には曙選手から勝利したが。
田中「作戦としてはいきなりつっかけて、そのまま大地を仕留めるつもりで、2試合するつもりでいたんで、大地を素早く倒してやろうという気持ちで臨んだんですけど、横綱から取れると思ってなかったって言い方はおかしいですけど、狙うは大地だったので。
 でもその中で横綱から取れたのは個人的にも大きな一勝だったかなと思います。タッグとか抜きにして、あの横綱・曙から完全に3カウントを取ったレスラーっていうのはたぶん数えるほどしかいないと思うんで、その中で僕が取れたというのは今後大きいんじゃなかなと」

ーー今回のリーグ戦は若手たちががんばった大会だったと思いますが、その辺の成長は感じた?
田中「ただ単の若手うんぬんで言えば、ちょっとがんばったって言えるかもしれないですけど、若手として見れる位置に思ってないんで。大地にしてもいろんな選手とやってるし、横山にしても、柿沼がやめたりとかして、もうキャリアも積んできてるわけですから。リーグ戦に出たいと言って出た以上、本当の若手としては見れない位置に来てると思うんで。そういう目で見ると、もっとがんばってほしかったかなっていうのはありますけど。
 まだまだできるんじゃないかなと。練習にしたってすごくしてるわけですから。それが、すべてがリングに活かしきれてるかと言ったら、まだそれは出しきれてないと思うんで。まだこれ以上のものっていうのは彼ら2人は出せると思うんで。そこはもっと期待したいなと。だから、このリーグ戦に出て、気持ち的な面で何かをつかんでるんだったら、また来年1月1日からも期待したいと思うし」

 続いて2012年も元旦興行の一部対戦カードが発表された。

プロレスリングZERO1
プロレスNIPPON
日時:2012年1月1日(日・祝)開始:14:00
場所:後楽園ホール

▼2012年 第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
横山佳和
vs.
橋本大地

▼NWA世界Jrヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]クレイグ・クラシック
vs.
[挑戦者]菊地毅(餃子の王将)

▼謹賀『晋』年 大谷晋二郎デビュー20周年イヤー記念試合Part1 タッグマッチ 30分1本勝負
大谷晋二郎/植田使徒
vs.
田中将斗/鷹木信悟(DRAGON GATE)

▼世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]佐藤耕平
vs.
[挑戦者]関本大介(大日本プロレス)

 耕平がザ・シークから奪還した世界ヘビー級王者に関本が挑戦することが決まった経緯については、12・18六本木大会の試合後、耕平が「ひとつ2011年中にやり残したことがある。火祭りの決勝戦で敗れた関本大介にリベンジしたい。世界ヘビーのベルトを取り返したということで、オレにとってはイーブン。2012年の新春一発目で関本大介に借りを返したい」とコメントをしたのを受け、マッチメークされたという。

 そして大谷が「昨日の試合をもって、今年度のゼロワンでの興行の最終試合となりました。チャリティーはまだ残ってますが、とりあえず一区切りということで。この1年を振り返ると、3・6両国がありまして、そのあとに震災が起きてしまいまして、どういった年だったかというと、プロレスの力を思う存分発揮しなければならない年だったと思いますね。常々僕はプロレスとはみんなに元気を与えるものだと。震災が起きて元気をなくしてる方、元気を欲している方、そういう方のためにプロレスの力を存分に発揮する年だったと思います。この思いはもちろん来年以降もずっと続けて、プロレスの力を存分に発揮したプロレスをゼロワンでは見せていきたいと思います。
 昨日の試合は、横山とのチームで準優勝という結果に終わりましたが、横山にとっても何かをつかむものがあったんじゃないかと僕は思います。普通に今までの実力、実績で言えば決勝にすら上がれるわけがない。みんなはたぶんそう思ったと思いますね。その中で昨日のたとえば決勝進出の切符を自ら取った。そういった意味でも一歩前に進めたかなという気がします。でもアイツに勘違いしてほしくないのは、一歩進んだいま、いままでの道のりより、はるかにこれからの道のりのほうが険しいですから。そこを必死に前進していくプロレスラ--であってほしいと思います。今年一年ずっとゼロワンを追いかけてくださいましたみなさま、そして応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。そして来年もみなさんの期待以上のものを見せれるよう、僕たち選手・社員一同がんばっていきたいと思います」と、『風林火山』と2011年を振り返って語った。
 また、2012年はデビュー20周年となるが、「(元旦興行に関しては)僕の20周年イヤーって言いましたが、それは二の次でいい。この試合の中で当然、鷹木選手、ゼロワンのリングでは僕の記憶が確かであれば初めてぶつかるんじゃないですかね。そのワクワク感は当然ある。と同時に、このメンバーの中で植田がどれだけのものを残せるか。僕も植田を押し上げてやろうなんて気より、鷹木信悟、田中将斗とぶつかり合うワクワク感の方が大きいですから。そこを"いや、俺が!"という植田の闘いぶりに僕は期待したいと思います」と語った。

111219_Zero1.jpg 自分の希望が叶い、ドラゴンゲートの鷹木との対戦が決定した植田は「先日の名古屋大会のあとにコメントを出させていただきました。鷹木選手にはすぐ反応していただき、感謝している部分もありますし、鷹木選手が応えてくれたおかげでこのような豪華なカードになりました。プレッシャーもあります。でも、そのプレッシャーに負けずに、この試合、新年一発目から大事な試合だと思ってます。浜口ジム時代から鷹木選手は本当、僕たちの持ってないものとか、自分で言うのもなんですが、エリートみたいな存在でした。でも僕は、雑草は雑草なりの意地があります。その雑草の意地を新年一発目に、鷹木選手に全力でぶつけて、自分の気持ちとかそういうものを伝えられればいいなと思います。がんばります」と意気込みを語った。
 一方、鷹木とは『武勇伝』のリングで対戦したことがあり、今回タッグを組むことになった田中は「鷹木選手とは、鷹木選手がデビューして1年経つか経たへんかぐらいにタッグで一度対戦したんですけど、その時の印象がすごいキャリアもないのに体もできてるし、すごい選手になるやろうなと思ってて。それから何年か経ってる間に、何度か対戦したんですけど、やっぱり僕が思ってた以上にすごい選手になってきたし。今回はじめてタッグを組むんですけど、闘っておもしろいというのは、さっきも言いましたけど、組んでもおもしろいと思うんで、またいろんな他団体の選手とタッグを組んで、いろんなものをつかんできたんで、今回鷹木選手と組んでもおもしろいチームになるんじゃないかなと。魅力的なチームになるんじゃないかと思ってるんで。やるのもそうですけど、組むのも今回初めてですけど、すごく楽しみにしてます」と語った。

 2012年のオープニングマッチを飾ることになったのは、ZERO1の未来を担う大地と横山のシングルマッチ。横山は12・18六本木大会終了後、ダメージが深くて救急車で病院に運ばれた結果、異常はなかったが医者から安静を言い渡されたため会見を欠席。一方、会見に出席した大地はまず「六本木大会で、最後に将斗さんとハヤトさんとの試合で負けてしまったんですけど、あそこで勝って、僕の今回タッグリーグ参加するという課題というか、そういうもののひとつに大谷さんと試合をすると。いちばん最初に僕にプロレスを教えていただいたのが大谷さんだったので、まずは大谷さんと試合をして、今までの成果をぶつけるチャンスが、曙さんにお声をかけていただいて、ここしかないと。同じブロックにはいなかったんですけど、大谷さん横山さんは絶対に上まで来てくれると信じていました」と曙とのタッグで出場した『風林火山』を振り返った。
 準決勝で曙&大地は田中&ハヤトに敗れたため、結局決勝で大谷組との対戦は実現出来なかったが、大地は「準決勝まで行って、やっぱり向こうは上がってきたが、僕たちが上がれなくて、試合ができなかったのが本当に悔しいです。でも、それが今度2012年のあらたな目標になった。2011年とほとんど目標は変わらずなんですが、今年は初勝利というのがあったので。2012年はこの課題をもっていって、いつか試合ができるように。次、試合ができるときまでに、そういうチャンスがあるときまで、もっともっと力をつけていきたいと思います」と来年に向けての目標を語った。
 最後に大地は元旦興行での横山戦に関して「元旦の後楽園では昨日のメインを闘い抜いていた横山さんと一騎打ちになるんですが、本当にすごく光栄なことだと思ってますし、2012年一発目、本当横山さんと一発目ができて嬉しく思いますし、タッグを含めて、1勝1敗2引き分けなので、ここで差をつけようと。2012年一発目、差をつけてスタートしたいと思ってるんでよろしくお願いします」と語った。

【記事提供/プロレスリングZERO1】

2011年12月19日 20:17
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