女優や格闘アイドルなど三期生から5人がスターダムのプロテストを受け、見事全員合格!将来的には一期生との対抗戦も
14日、スターダムが新木場1stRINGで三期生のプロテストを実施した。世IV虎をはじめとする一期生がプロテストを受けたのが、昨年の11月。その間、二期生として鹿島沙希がデビューしたが、今回の三期生は一期生のときと同じようにキッズファイター1人を含む5人が一気にプロテストに挑んだ。
今回プロテストを受けたのは夢(はるか)を目指すキッズファイターのあずみ(9歳)。ヨットではインターハイ個人準優勝、大学のときは世界選手権にも出場したという宝城カイリ(ほうじょうかいり=23歳)。体が小さくて硬いが、その分人一倍柔軟をやっているという翔月なつみ(しょうづきなつみ=22歳)。長年女優をやっているので表現力には自信があるという安川惡斗(やすかわ・あくと=25歳)。そして当バトル・ニュースのコラム『格闘アイドル育成計画』でもお馴染みの加藤悠改めはるか悠(はるかゆう=23歳)の5人。
プロテストはまず腕立て伏せ30回、プッシュアップ30回、スクワット100回、腹筋100回、背筋100回の基礎体力(キッズは半分の回数)と受け身&ロープワークのほかに、キッズを除く4人で総当たりによるグラウンドスパーリングと試合形式のプロレススパーリングというメニュー。基礎体力テストは宝城が頭1つ抜きん出て、安川とはるかがやや遅れながらも必死についていくという感じ。
続くグラウンドスパーでは宝城と翔月が関節技で一本獲る場面も見られたが、プロレススパーでは、器械体操をやっていたはるかがハンドスプリングでハンマーロックを切り返したり、綺麗なブリッジで鎌固めを決めるなど面白い動きを見せた。どの選手も基礎体力テストを行って体力的にシンドイ状態の上、かなり緊張している中、スパーリングではとにかく最初から最後まで止まることなく、抑え込まれてもブリッジして逃れ、エルボーを叩き込まれればエルボーを返すという激しいぶつかり合いを見せた。
最後の自己PRでは宝城が涙ながらに「諦めない心が大事だってことを少しでも多くの人に伝えたくて、内定を蹴ってこの道を選びました!」と訴えた。そのあと得意なことを聞かれて「歌が得意です」と答えたものの、残念ながら歌を披露する機会はまたの機会に! 翔月は「目標の選手っていうのはいないんですけど、先輩たちには盗みたいところが全員にあるので、いいところをもらっていきたい」とアピール。
女優をやっているだけあって、安川は誰よりも通る大きな声で「昨日25歳になりました。25歳最初の日がプロテストです。ビックリしました!」と謎のアピールをしてから「世IV虎さんのようなヒール......世IV虎さんの真似ではなく、私独自のアイドルレスラーをボコボコにするようなレスラーになりたいです!」と抑揚たっぷりにヒール志望であることをアピール。では、世IV虎のように昔悪さをしていたのかと聞かれた安川は「それは人生において? 悪くはありません。どちらかというといじめられっ子でした。でも、いじめれます!」となぜか自信満々で言い放った。
「いままでやり遂げたものが何もなかったのに、プロレスに対してはここで諦めたくないという気持ちが芽生えて、絶対にあのリングの上で闘ってやると思って、今日を迎えることが出来ました!」と涙ながらに語ったはるかは、Flashトーナメントでの先輩たちの試合や、先日の奈苗vs.夏樹戦を見て感動したので「自分も感動させられる選手になりたい!」と力強く宣言。しかし苦手が寝技を克服しようと、個人的に柔術を習いに行っているのだが、スパーで一本取れなかったことに悔し涙を流した。
ロッシー小川代表をはじめ、風香GM、高橋奈苗、夏樹☆たいようが審査した結果、キッズ枠のあずみ、翔月、安川、はるかの4人が合格。基礎体力では頭1つ出ていたのに、スパーではほとんど感情を出せなかった宝城は、その場で二期生の鹿島を相手に追試スパーを行うことになった。
ひと足早く合格した同期、さらにずっとプロテストを見つめていた世IV虎、須佐えりらも檄を飛ばす中、最初のスパーがウソのように感情も声も出していって鹿島に向かっていった宝城。その後、もう一度同期の翔月ともスパーを行ったのだが、ここでも感情剥き出しでエルボーを打っていき、その結果見事に追加合格となった。泣き崩れる宝城を見て、ずっと三期生を教えてきた須佐も思わずもらい泣き。
最終的に5人全員が合格となったが、小川代表は宝城に対し「最初の段階では物足りなさがあって、もっと出来ると思ったので、それに(追試で)応えた形になった」と言葉をかけ、風香GMからは「練習では一番みんなを引っ張っていたのに、本番ではプレッシャーが重なって一番出来なかった。デビュー戦でもプレッシャーがかかるので、どんなキツイ状況でも試合で全力が出せるように頑張って」とアドバイスが送られた。
翔月には奈苗が「一番アグレッシブに動けてたのと、周りの人への感謝の気持ちを持っているのがいい。その気持ちを持ったまま行ってほしい」と声をかけ、風香GMは「練習ではケガが多かったり、気持ちが折れることもあったので心配だったけど、リングに上がったらいつも以上に頑張ったので、リングで光る人なんだと思う。でもリングで光る人の中に入るので埋もれないように」とアドバイス。
安川には小川代表は「面白い選手だけど、その面白いがクスッとさせるのではなくお客さんを魅了する選手になってほしい」と声をかけ、奈苗からは「25歳のはじまりがプロテスト合格になっておめでとう。基本として声が出ているのも素晴らしい。みんなと比べて体もどっしりしてていいけど、目標はちょっと間違っているかな」と世IV虎を目標にしていることをチクリ。
はるかには小川代表は「一番小さいけど、一番激しさを持っている。スターダムの中でいい存在になってほしい。三期生は何となく同じような雰囲気がする子たちだが、その中で頭1つ抜きん出るように頑張ってほしい」と評価。奈苗も「レスリングがこの中で一番面白かった」と評し、夏樹からは「基礎体力では心配したところもあったけど、動きがすごく良くて気持ちも表れていたし、ハイスピードの素質があるんじゃないかな」と高評価を受けた。
まだ三期生のデビュー時期は未定だが、小川代表は「スターダムが面白くなるのは、三期生がいまの一期生ぐらいになる1年後」と語り、風香GMは「いずれは一期生vs.三期生の対抗戦が出来るくらいにまでなってほしい」と語った。
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