まず前田代表が同大会で行われる三大タイトルマッチに関して「幕君と沖縄の選手との対戦というのはすごく楽しみ。吉永君と佐野君は1勝1敗で、1回目の試合はOUTSIDERの数ある試合の中でもベストバウト。先日もあるテレビの番組で佐野君を紹介したんですけど、OUTSIDERは不良の大会みたいに言われていますが、佐野君は真面目な子。決着のつく今回の試合は面白いと思います。伊澤君と谷君は70-75のチャンピオン決定戦でも白熱したいい試合だった。またこの2人がやるのは面白いが、伊澤君は1回Ryo君に負けたが、前回のタイトルマッチを制した。谷君も着実に技量を伸ばしているので面白いと思う」と見どころを解説。
　続いて5・8第16戦に続いて行われることになったロシアとの対抗戦のカードを発表。前回のOUTSIDER勢との対抗戦は3戦0勝3敗とロシアの完勝に終わったが、今回は当初三大チャンピオンが対抗戦への出場を希望したという。だが、タイトルマッチがあるため代わりに「ぜひ腕試しでやらせてほしい」と申し出たパンクラスP's LAB、ZSTの選手を投入することにしたという。
　前回、黒石高大を秒殺したコンスタンティンはP's LABの依光と、前回は宮永一輝をわずか4秒でKOしたピターリは70-75チャンピオンの伊澤にも勝っている実力者Ryoと、前回は谷博幸にTKOで勝利して前田代表も「（ロシア勢）3人の中では恐らく一番強い。アマレスではロシア代表級の実力」というバガマは、堀鉄平にも圧勝したZSTの山本と対戦する。

　そして60-65チャンピオンの幕、65-70チャンピオンの吉永、ロシアとの対抗戦に出場する山本も会見に出席。幕は「2月に試合して以来の試合ですが、ずっと練習は続けていたので。今回は相手よりも自分の中で色々な葛藤があるので自分との闘い。普通に勝つのではなくて、圧倒して勝ちたい」と語った。現在は仕事をして、子育てなど家庭のこともして、練習時間があまり取れないという状況で、今後もきっちり練習を積まないと勝てない相手との対戦が続くことを考えると、格闘技を続けるかどうかで葛藤しているという。
　吉永は「次で佐野君とやるのは3回目なので1Rで潰します！」と宣言。前田代表も言っていた通り、これが決着戦となるが「今回ベルト賭けてやるんですけど、アイツとは1勝1敗なので次で白黒付けます！」とタイトル防衛よりもやはり決着という部分を強く意識している様子。
　山本は「ロシアとやるって聞いたときは、前回の試合を見ているので正直ドキッとしました。日本vs.ロシアなので日本の意地を見せられればと思う。前回の試合は早く終わっちゃったので、相手の印象は何とも言えないが、勢いが強いなと思います。やっぱり勝たないとしょうがないが、OUTSIDERを観に来ている人たちがどういう闘い方を観たいのかは十分分かっている。その期待に応えられるような試合がしたい」と強敵だと認識した上で勝ちにいくと語った。

FIGHTING NETWORK RINGS
THE OUTSIDER第19戦
日時：11月13日（日）開場：14:00　開始：15:00
場所：横浜文化体育館

▼ロシア対抗戦 体重Limit調整中
【マッスルクールガイ】依光健太郎（パンクラスP's LAB）
vs.
【あまり私を怒らせない方がいい シベリアの狂犬】キリーフ・コンスタンティン

▼ロシア対抗戦 体重Limit70kg
【柔道四段 格闘技界のトリッキー・ガチャピン】Ryo
vs.
【コマンドサンボ提督 技のマトリョーシカ】クラット・ピターリ

▼ロシア対抗戦 体重Limit72kg
【千葉のワルエストラ】山本勇気（ZST）
vs.
【アウトサイダー爆撃 ウラジオ・スホーイ】ニコバガマエフ・バガマ

▼60-65kg級チャンピオンマッチ 体重Limit60-65kg
［王　者］【寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝】幕大輔
vs.
［挑戦者］【沖縄道場チーム 荒ぶる闘心】安谷屋智弘

▼65-70kg級チャンピオンマッチ 体重Limit65-70kg
［王　者］【キング・オブ・アウトサイダー 格闘彫師】吉永啓之輔
vs.
［挑戦者］【第4回大会MVP リアル神代ユウ】佐野哲也

▼70-75kg級チャンピオンマッチ 体重Limi70-75kg
［王　者］【アブダビコマンダー】伊澤寿人
vs.
［挑戦者］【鳳凰天女 チームWEEDの斬込み隊長】谷博幸

　さらに以前からリングスを2012年から再始動すると明言していた前田代表だが、「今大会に出場するロシア、ZST、パンクラス、OUTSIDERの選手を来年から始まるリングスの本大会に勝者優先で出して行こうと思います」と語ると、リングス再始動第1戦を2012年の3月9日（金）に後楽園ホールで開催することを正式発表した！
　さらにリングス本戦に上げる選手を選抜する大会として、かつて開催していた『BATTLE GENESIS』も復活することが決定。3・9リングス本戦に先駆けて『BATTLE GENESIS vol.9』を2012年1月22日（日）に新宿FACEで、さらにリングス本戦は2012年中に3・9に続いてもう1大会予定されているが（日程未定）、5月27日（日）にディファ有明で『BATTLE GENESIS vol.10』を開催する。
　『BATTLE GENESIS』はバーリ・トゥードルールで行われるが、「リングス的にいまやっているバーリ・トゥードは変にバイオレンスな方向に行っている。自分としては選手に余計なダメージや損傷を与えてしまって、選手寿命を短くするようなことはいかがなものかと思うので、サッカーボールキックや四点ポジションでの頭部へのヒザ蹴りなどは禁止したい」と語った。
　リングス再始動に伴い、リングス本戦や『BATTLE GENESIS』への出場について聞かれた3選手だったが、幕は「とりあえず今後のことは考えず、次の試合に集中している」と語り、吉永も「自分はOUTSIDERのみでやります」とやや消極的な反応。だが、山本は「僕はOUTSIDERで終わるつもりはなく、もっと先を目指しているので、行けるチャンスがあればドンドン出て行きたい。先日DVDを観たら前田さんが『OUTSIDERの選手がUFCとかのチャンピオンになって"ざまぁみろ！"って言いたい』っていうのを聞いて、俺もその1人かなと思います」と積極的な発言。ZSTの上原代表も「ZSTも選手、スタッフ一同リングスに協力していく。相乗効果というか、リングス、ZST、OUTSIDERの3大会がうまく回る形にしていきたい。2012年はリングス中心というか、選手にとっていい大会になるようにしたい」と語った。
　なお、一部で金原弘光のデビュー20周年記念興行『U-SPIRITS』（11月16日、後楽園ホール）に、ヴォルク・ハンを派遣すると報じられた件について、前田代表は「諸般の事情で今回は見送ることになった」と説明した。

＜2012年リングス、アウトサイダー興行日程＞（予定）
１月22日（日）新宿FACE／BATTLE GENESIS vol.9
２月12日（日）ディファ有明／THE OUTSIDER第20戦
３月９日（金）後楽園ホール／RINGS
５月13日（日）ディファ有明／THE OUTSIDER第21戦
５月27日（日）ディファ有明／BATTLE GENESIS vol.10
７月15日（日）ディファ有明／THE OUTSIDER第22戦
日時・場所未定／RINGS