自演乙は「蝶野戦は90kg、澤戦が87か88kg。減量じゃなくて増減量なんでしんどいッス。地獄ッスよ」とボヤキながらも、きっちりと"K-1ルール78kg契約"の体を作ってきた。
　「練習してみたら意外に動けましたね。久しぶりのK-1で不安がないというとウソになりますけど、そこは自分のポテンシャルを信じるしかない！　ジョシュ（バーネット）に出来て、僕に出来ないはずはないんで」と語った自演乙だが、対戦相手は地下格闘技で活躍する拳月。実はアマチュア修斗九州大会優勝やKrush本戦で勝利した実績を持つ。だが自演乙は特に気にしていないという。
　「映像もあんまりなくて、僕が知ってるのは覆面をして試合してたことぐらいです。体も大きいみたいですけど、彼が勝ってきた選手とは僕はレベルが違うんで。それぐらい自分へのプレッシャーを掛けないと駄目。何が言いたいかというと、月にかわってお仕置きしてあげないといけないってことです（笑）」

　自演乙によると、今回のテーマは"おたくvs.ヤンキー"。「表vs.地下とか色々考えたんですけど、『エリートヤンキー三郎』の逆バージョン、という見方で楽しんでもらえれば」という。ちなみに今回の会見のコスプレは『魔法少女まどか☆マギカ』の巴マミだったが、「蝶野戦の入場で着たんですけど、体を絞ったんでサイズが合わないんです」と言って苦笑い。
　そして、コスを脱ぎ「シュートボクシングの選手みたいですね」と笑いつつ、ロングスパッツとレスリングシューズ姿になった自演乙は「じゃあ今回用意した必殺技を見せます」と言って、「シャア！」と気合いを発しつつ披露したのは何とケンカキック！　路上で鍛えたヤンキー相手に、自分の体で覚えた蝶野正洋のケンカキックを叩き込むつもりだ。
　「もう1つ、"乙カーマン"という必殺技を用意しましたけど、これは名前だけで勘弁してください（笑）。試合順は真ん中ぐらいですけど、盛り上がる試合をして自演乙ここにあり、というところを見せます！」と意気込みを語ったが、果たして久々のK-1で自演乙は何を見せようとしているのか!?（スポーツライター・茂田浩司）