ブル中野が来年1月にTDCホールで引退興行の開催を発表!ブルは引退試合はしないが、体重を100kgまで戻すと宣言!
8日、明治記念館でブル中野引退興行『女帝』(2012年1月8日、東京ドームシティホール)の記者会見が行われた。
まず、ブル中野本人から、今回引退興行を開催することになった経緯に関して、「プロレスを離れて、プロゴルファーを目指すも挫折するという経験をして、ブル中野の名前を使うのも人前に出るのも怖かった時期があったが、結婚を機に前向きな気持ちになれ、ありのままの自分で生きて行こうと決心がつきました。ひとつだけ心残りはプロレスラー・ブル中野として引退をしていないことでした。14年の時が経ち、改めてブル中野最後のけじめをつけたくて、来年私の誕生日でもある1月8日に引退興行を決めました。
膝の怪我があるので、私自信は試合ができません。なので今までの引退式を超える新しい引退セレモニーを見せたいと思います。私のプロレス人生のデビューから最後までの色々な変化を見せる事ができたらいいなと思います。試合に関しては今年3月から色々な団体を見て回って、これからの女子プロレスを背負っていくような選手と、ゆかりのある選手に出ていただきたい。
全部で7試合くらいを予定してます。セレモニーの内容はまだ話せませんが、デビューから終わりまで全ての形を表したい、と思ったらどうしても天井の高い会場が必要だったのでこの会場を選びました。たまたま来年の私の誕生日が日曜日で、東京ドームシティホールが運命的に空いていたので、この会場を選びました」と語られた。
群雄割拠の女子プロレス界だが、ブルは様々な団体を見て周った印象を「初めに見たときは悪い意味じゃなく、私のやってた時代とのギャップがありすぎて、理解ができなかったというか混乱しました。だけど何回か試合を見ていくとそれぞれ個人、団体のいい所、悪い所が見えてきました。
私の中には全女の時代が頭に残ってるので、今回はそれを取り除こうと思って。最後にアイスリボンを見たんですが、自分の中で素直に見られたというか、年齢とかデータも何も見ずに見せてもらって驚く事の方がいっぱいあった、というのが印象的でした」と語った。
また、ブルは引退試合をしないにも関わらず、体重を全盛期の頃のように100kgまで戻すという。「一度90kgまでいって、また減ってしまって今は85kgです。1月8日までには100kgにしたいので、頑張ります。スタートは59kgで、あっという間に20kgは増えたんですけど、85kgからなかなか増えなくて。
昔は鍛えながら飲んで食べて、大きくしたかったので、男性ホルモン打ったりとか色々やったんですけど、今はしてないんで。ちょっと胸が大きくなったり女の人っぽく大きくなっちゃってるんで、自分としては恥ずかしいというのがあるんですけど、1月8日は当時のブル中野になるように鍛えていきたいと思います」と、まさしく"女帝"としてのプライドを覗かせた。
さらに『女帝』に参戦が決定したアジャ・コングも登場。ブルは「プロレスラーとして心に残る試合は1〜2試合出来れば光栄だと思ってるんですが、私にとってその試合はアジャ・コング選手との金網デスマッチです。21年前の試合なんですけど、今でもファンの方にあの試合は覚えてると言っていただいて、私としてもこの試合が出来たことを光栄に思ってます。引退セレモニーを考えた時に、アジャ・コング選手なしでは私の引退はないと思い、1番最初にオファーした選手です」と紹介。
アジャは「中野さんが引退試合をされるというお話を今年の初めにおうかがいして、何があっても、万が一私が結婚する事になって結婚式と重なっても、その結婚式を蹴ってでも伺いますという事をお話させていただいたんで。それぐらい中野さんへの思いは強いものがあります。今日の会見も他の選手がいる中の一人だと思ったんですけど、着いてみたら私一人だと。そこまで特別に考えていただいて、感激してます。本当にありがとうございました。
私が今年25周年を迎えられたのも、中野さんとの一連の闘いを通してプロレスラーとして、人間として成長させていただきました。プロレスの楽しさも厳しさも怖さも、いろんなものを体験させてもらったんです。やればやるほどまだ追いつかない、背中が見えてこないという中でなんとかもがいてきたら25年経ってしまった、という感じです。まだ遠くにあった中野さんの背中が、ついに引退を迎えるということで、永遠に追い越せないのかなあ、と。追い越したら私自身が終わる時でもあるので、追い越したいと思いつつ追い越せないのが心地よい。永遠の2番手というか、永遠の後輩。それがあるからまだ走っていけるんだな、という思いでいっぱいです。
中野さんがついに区切りをつけるのが寂しくもあり、ほっとした部分でもあります。ブル中野という偉大な選手が区切りのないままフェードアウトというのは、プロレス界にとってはよろしくない状況で。本来だったら私が後輩を代表して送りだすべきだったなと思いますが、そういう力もないまま未だに自分の事で精いっぱいな感じでやってしまってました。中野さん自らのお力で東京ドームシティホールという、今女子プロレスではなかなかできない場で中野さんが締めるというなら、何をおいても駆けつけなければならないと。たとえ親の死に目を向こうにしてでも、行かなければならないかなと思いまして。何よりも誰よりも最初に声をかけていただいて、本当にうれしく思っています」と感激した様子で思いの丈をぶちまけた。
アジャの対戦相手に関してブルは「3カ月間夢を見てください。私がアジャに負けたのは川崎市体育館でした。あの時アジャは私を超えるためにジャングルジャックは全員の技をだして、最後に私のコーナーからのギロチンでフォールを取られた。アジャは私にすごく敬意を表してくれて。あの時に何かアジャの技で勝ってたらもっと違う形になったかな、と今でも考えてて。ギロチンを使ってくれたという嬉しい気持ちと自分の目指す事を全てやってくれた方がよかったかな?って今でも考えてるんですね。私の引退興行ではこれからのアジャを代表するような新技、もしくはこれがアジャ・コングだっていう技で勝ってほしいです。そのためにも最高の相手を選ぼうと思ってます。他の試合も必ず最高の試合をマッチメークしようと思ってます」と語った。
それを聞いたアジャは「でも中野さん以上の最高の相手がいないんですよね。抗争してた2年間は口も聞かなかったけど、リング上で誰よりも会話をさせてもらったので。リングで会話ができるっていうのは今までで中野さんを含めて2〜3人しかいないので。何百人って選手とやってきたけど、リング上できちんと会話が成り立つのはそんなにいないので。その中でも一番の事をさせてもらった中野さんが最高と言ってくれる相手なので、誰なんだろうってドキドキしてます」と期待と不安を口にした。
さらに、「未来の選手でこれはという選手は何人かいた?」と尋ねられたブルは「これから徐々に発表していきますが、やっぱりいました。私がやるから昔のファンの方も来てくれると思うんですよ。その人たちに今のプロレスをもう1回みてもらいたい。テレビとかなかなかやらないので」と語っただけに、ブルが各団体からどんな選手にオファーを出すか楽しみだ。
最後にブルは今回引退興行というケジメをつけることにした理由を「結婚したのがきっかけで。お店を始めたりして、人前に出る事に関してチャレンジしていこうかなと思って。過去にプロレスをやってたというのはなくす事はできないと思って。アメリカに行って挫折して帰ってきて恥ずかしかったというのと、現状を受け入れられなくて。幸せだった時代も全て捨てなくっちゃいけないのかって思った時に、そうじゃない、そこは大切に残しておきたい、と思った時にちゃんとけじめをつけようと思いました」と語ると、アジャが「それを捨てられたらうちら後輩は......それがあるから私たちがいるんですから。失敗したとかそんな事は全然なくて、チャレンジ精神っていうのをまだ学ばなくちゃと思いました」と噛みしめるように語った。
ブル中野引退興行
女帝
日時:2012年1月8日(日)
開場:15:00(VIPシートのみ:14:30)開始:16:00
会場:東京ドームシティホール
主催:ブル中野引退興行実行委員会
後援:東京スポーツ、ベースボールマガジン社、デイリースポーツ
お問い合わせ:ファーストオンステージ 03-5777-5361
<チケット>
■アリーナVIP・赤いベルトシート ¥30,000(記念グッズ付き)
■アリーナVIP・獄門シート ¥30,000(記念グッズ付き)
■アリーナVIP・極悪シート ¥30,000(記念グッズ付き)
■アリーナ・金網シート ¥15,000(記念グッズ付き)
■アリーナ・ヌンチャクシート ¥10,000
■第1バルコニー ¥5,000
■第2バルコニー ¥4,000
■第3バルコニー ¥3,000
※別途ドリンク代¥500がかかります。
<発売日>
一般発売 9月15日
<チケット発売所>
・e+(イープラス)http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯から)
・チケットぴあ 0570-02-9999 http://t.pia.jp/
[ぴあ店頭販売・セブンイレブン・サンクス・サークルK各店]
・ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:34896)http://l-tike.com/
[ローソン各店]
・後楽園ホール 03-5800-9999
・チャンピオン 03-3221-6237
・闘魂ショップ 03-3511-9901
・書泉ブックマート 03-3294-0011
・中野のぶるちゃん 03-3388-7120
【記事提供/ブル中野引退興行実行委員会】
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