ディアナが勇気彩の退団を発表

110819_Diana.jpg 19日、ワールド女子プロレス・ディアナが勇気彩こと渡邉彩が退団することを発表した。なお、勇気は引退はせず、今後はフリーランスとして活動していくとのこと。
 今回の件で同団体と勇気はかなり長時間に渡って話し合いを行ったとのことだが、ディアナから送られたリリースにその辺の経緯が明記されているため掲載する。

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 この度、弊社所属の勇気彩こと渡邉彩選手につき、本日付で退団処分とさせて頂き、同選手におきましては、引退はせず、今後はフリーランスとして活動していくことになりました旨、お伝え申し上げたく存じます。

 弊社にて、平成23年7月8日付の臨時株主総会にて現行体制を一新すべく、取締役2名を解任させて頂き、平成23年7月13日付を持ちまして、諸般の手続き等を完了させて頂きましたところ、これまで大変お恥ずかしながら、雇用契約等を明示することが殆ど皆無であった女子プロレス業界におきまして、有識者らの助言を踏まえ、新体制発足に伴い、雇用契約を締結するに至りました。

 弊社は勇気彩選手に対し、平成23年7月25日に1度、同年8月8日に1度の計2回、総計3時間29分に及ぶ個別面談を行ったところ、大変残念ながら合意に至らず、今般の運びとなりました。尚、同選手と合意に至らなかった雇用契約内容における詳細につきましては、弊社と同選手との個人情報保護並びに守秘義務の観点より、事実及び事情開示は差し控えさせて頂きたく存じます。

 弊社と同選手との交渉のなかで、弊社の脆弱な体勢は偏に弊社の努力不足であり、同選手には大変申し訳なく思う次第でありますが、その2回に渡る計3時間29分という長時間に及ぶ個人面談時には同選手より「正直、自分でも退団となった場合、何をどうしていいのかわからないので、色々と考えてまた話し合って行きたい。信じて欲しいのは、特に他団体からの引き抜きがある訳ではありません。それと、自分は京子さんについていこうと思いディアナに入団したので、京子さんやディアナ、ディアナ所属選手やスポンサー方々には絶対にご迷惑をお掛けしたくないので、今決まっている大会は全部出ます」等々述べられました。
 弊社としてもこの同選手の言動を真摯に受け止めていたところ、その後の同選手における言動は、これに反して文字通り朝令暮改するものであり、当然ながら困惑状態に陥った弊社がその対応協議に時間を要していたところ、同選手より「会社が話し合いに応じてくれない」「自分は他の選手と違ってチケットがあまり売れないから、もっと基本給を上げてもらわないと生活ができない」、揚げ句「いくらギャランティがもらえるか分からないから大会に出場しない」等々、選手における権利を果たさずして自己の主張ばかりを行い正当化する姿勢につきましては、いくら弊社の脆弱さが同選手に負担を掛けていたとはいえ、同選手が社会的秩序に欠落していると言われても仕方なく、それは偏に弊社の教育不足に違わず、大変残念に思う次第であります。

 本来、この種の退団処分におけるご報告に関しましても、同選手が引退ではなく、フリーランスという選択をするに際し、弊社としましても同選手の将来性を鑑み、退団ご報告のみの極めてシンプルなご案内をさせて頂く予定でありましたが、同選手によるその後の言動につき、既に大多数の方々にご迷惑をお掛けしているのが現況である故、弊社としましては、この場を借りて、関係者各位に改めて深くお詫びをさせて頂きたく存じます。

 関係者並びにファンの皆様、同選手における弊社の管理不足故に多大なご不安とご迷惑をお掛け致し、大変申し訳ございませんでした。

※尚、既にご案内の通り、同選手におけるチケットの払い戻しに応じております。

 今後、弊社と同選手との事案につきましては、弊社としましても引き続き有識者らの助言を踏まえ、対応協議を重ねたく考えておりますが、弊社としましては同選手の将来性に配慮したく、同選手の欠席並びに欠場に対し、極力、法的措置を執ることは回避したい所存であります。

 以上の次第ですので、同選手の今後につきましては、皆様もどうか暖かい目で見守って下さいます様、心より深くお願い申し上げると共に、弊社も尚一層の努力を図って参りたく、引き続き何卒、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

謹白

平成23年8月19日
ワールド女子プロレス・ディアナ株式会社
代表取締役 井上京子

2011年8月19日 15:29
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