真壁と高山、内藤と裕二郎など丁々発止の『G1』前日会見!棚橋は優勝大前提、小島は天山戦に向かって

110731_NJPW-1.jpg 31日、都内某所で新日本プロレスが、翌8月1日に福岡国際センターで開幕する『ブシロード presents G1 CLIMAX XXI 〜THE INVINCIBLE FIGHTER〜』の前日記者会見を行った。
 まずは菅林社長より、今回も『G1』は3D映画として上映されることが発表されると、『G1』出場選手が登場。鈴木みのる、ストロングマン、後藤洋央紀は所用のため欠席となったが、各々がスーツ姿で会見に臨む中、ヒデオ・サイトーは小汚い帽子に汚れた白いシャツ、半ズボンという場違いな格好で登場した上、酩酊状態のようにフラフラとしながら現れたため会見場が異様な雰囲気となる。

 まずはAブロック出場選手である内藤哲也が「昨日メキシコから帰ってきました。7月のシリーズを全休したんですが、CMLLでインパクトを残して自分のプロレスに自信をつけて帰ってきました」とコメントするも、それを聞いた高橋裕二郎が「メキシコ遊びに行ってG1優勝できたら誰も苦労しねえっつうの。G1前の大事なシリーズにメキシコ行くバカがどこにいるんだよ」と野次を飛ばしたため、会見場に緊張感が走る。
 しかし次にコメントしたヒデオ・サイトーが「今日はコレ、何の集まりなんですかね? ぼくの夏休みの目標はクワガタをいっぱい採って、いっぱい孵化させたいです。夏休みの終わりには、家族で皆で旅行に行くんです」と"幼児退行"してしまったかのような発言! さらに突然頭を抱えだし、自らの頭をテーブルに打ち続けるという奇行を始めたヒデオは、そのまま頭を抱えながら会見場から逃亡してしまった......
 異様な空気に包まれる中、続いてBブロックの選手たちが「優勝を目指す。自分のプロレスを魅せる」というようなコメントをする中、昨年優勝した小島聡は「再びこのリングで試合するようになってから1年が経過しました。この1年、孤独との戦い、新たなる裏切り、再会、いろんな助け、天敵との出会い、その中でこのリングで闘うことに生き甲斐を感じています。再び生き甲斐を続けていくためにも優勝します」と連覇への意気込みを語った。

110731_NJPW-2.jpg 質疑応答では内藤に対し、先ほどの裕二郎の発言についての質問が飛んだ。「メキシコCMLLは生存競争が激しいですからね。その激しさを知ってる高橋裕二郎がメキシコを批判しているようなコメントを前シリーズずっと出してて、ちょっと俺はそのコメントにがっかりしました。俺は7月シリーズ日本の試合休んだけど、向こうには向こうの厳しさがあって俺はそこで生き抜いて帰ってきたんで。明日それを大観衆の前で見せたいと思います」と内藤は、かつてのパートナーである裕二郎をバッサリ。
 次いでマークする選手について聞かれた真壁刀義は、「別に気になんねぇよ。俺は気になんねぇが周りが、どうなんですか、どうなんですかって聞いてくる野郎がいるんだよ。そいつは未だにエベレスト気取って、いまの俺様にとっては公園の砂山だ。猿回し? かまわねぇよ、骨の髄まで分からせてやるよ。いまだに帝王キャラ気取って、いいぜ? そしたら帝王切開でテメーが無意味なレスラーだってことを分からせてやるよ。このドクターマカベ様がよ!」と高山善廣に対して宣戦布告!
 それを聞いた高山は「真壁は首に巻いているチェーンを、俺に持ってほしいんだろ? 昔みたいに。繋がれて安心したいんだろ? 俺の入場のとき、いつもペットみたいにあの鎖で引きずってやるよ。前のフロント陣のように、外敵を臭いものに蓋して終わりってせずに、また(鈴木)みのるちゃんや俺が暴れ過ぎて、蓋して終わりじゃ困るからその辺お願いしますよ。俺が一番ジジイでG1王者だから(笑)、会場冷房入れてよ! 俺が倒れた年、(経費を)ケチった会場があって、あれが(脳梗塞になった)致命傷だったから! 次、俺が倒れたら死ぬからね(笑)。まぁみのるちゃんと決勝で出来て、新日本を悪夢の時代に戻すよ」と言いたい放題。

110731_NJPW-3.jpg 現IWGPヘビー級王者の棚橋弘至は「優勝大前提で。今年は俺、立ってるステージが違うんで、どの選手とやっても大丈夫だって自信はあるし、反対のブロックのソンブラが気になってしょうがないぐらい余裕がある。ソンブラvs.誰かを全部見てみたい。内藤に対するファンの期待感は感じてるし、俺以上かなっていうのはあるけど、そこは積み重ねてきたものもあるし、ここじゃ負けられねぇ。ポスト棚橋争いを始めてもらえばいい。10年連続10回目の節目を大事にしたいし、去年の(小島戦の)リベンジをしたい。棚橋ホームズ(=棚橋×ミルキィホームズでの入場)は決勝に向かうときに是非お願いしたい」と王者らしく優勝を当然としたコメント。
 昨年は決勝でその棚橋を下し、新日本所属選手以外の選手として、初めて『G1』 を制した小島は「実は左肘の症状は去年とさほど変わってないし、状態は決してよくない。でも気力の部分では充実感がある。丁度天山(広吉)選手と試合するのが最終日なんで、逆に言うとその天山のことを常に考えてこのリーグ戦に臨みたいと思ってます。最終日の天山に対して、天山の対角線に立ってることをイメージして、それまでの試合を全て乗り切って、万全の状態で天山の対角線に立ちたいと思ってます。そしてその天山も最後に撃破して優勝したい。そのイメージをずっと持ってやっていきたいと思ってます。初戦の鈴木戦も、こないだは完膚なきまでにやられたが、最終日の天山の事考えながら試合しますから明日の鈴木戦で躓くわけにはいきません」と最終戦で"テンコジ対決"を目指して、今年の『G1』を駆け抜けるようだ。

2011年7月31日 20:51
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