26年ぶりの快挙!AWAとNWAの2冠タイトルマッチに和田京平レフェリーも感無量!澤田&コリノはタッグ戦の調印式をボイコット!
1日、プロレスリングZERO1が都内のゼロワン道場で、7・3『破壊王7回忌特別興行:プロレスラー』後楽園ホール大会で行われる二大タイトルマッチの調印式が行われた。
まず登場したのは、NWAインターコンチネンタルタッグ王者チームの佐藤耕平&KAMIKAZE。ところが、挑戦者チームの澤田敦士&スティーブ・コリノは姿を見せず。司会を務めた沖田リングアナは「昨日、時間と場所も確認し、両選手から『OK』ともらっていたのに......」と困惑。調印書はサインが揃わずも、王者組は口を開いた。
KAMIKAZEは「なんで?って感じだが、両国であんな不甲斐ない結果に終わってるんで。ひとつ聞きたいんですけど、あのレフェリー(=Mr.フレッド)は来てませんよね? 今回は笹崎レフェリー? それなら余裕です。なんとも言えないけどね。僕ら両国でああいう試合しちゃったんで、レフェリーどうのうこうのはないけど、僕らはやるのは構わないんで、次はキッチリ勝って、普通に防衛したいと思います」と語った。
一方の耕平は「なんでだろうって? 本当そういう気持ちが一番なのでなんともいえないんですけど、何も聞いてないところで決まったので。NWA指名試合? 決まったからにはキチッと防衛して試合はしますし、タイトルマッチになるんであれば防衛もしますけど、なんとも言えないです。本当そればっかりです。逆になんかよからぬことを考えてるんじゃねえかって不安もありますけど、レフェリーは笹崎さんだって言うし、なんとも言えないですけど、タイトルマッチになるんであれば、キチンと勝って防衛したいと思います」と語った。
さらにKAMIKAZEは「今回はNWA指名試合ってことですか。そういう面では僕らチャンピオンなんでキッチリ防衛したいと思います。でも会見来ないとか、前回は道場で襲われてるんで、そういうのはちょっと警戒してますけど、NWA指名試合ということなんで、キッチリ試合したいと思います」と、コリノ&澤田が何をしでかしてくるか分からないだけに、警戒を強めた。
橋本真也さんの七回忌大会で、かつてNWAインターコンチネンタルタッグのベルトを巻いた小川直也&橋本真也のOH砲の弟子(橋本=耕平、小川=澤田)同士が対戦することについて聞かれると、耕平は「インターコンチのベルトは橋本さんも巻いてたベルト。いまもずっと僕らが巻いてますけど、月並みですけど、チャンピオンらしい試合をしたいと思います」と語り、KAMIKAZEも「ゼロワンらしい試合で、とにかくやるんだったら元気よくいこうかなと。コリノにしろ澤田にしろそうですけど、元気に来いって。僕らもチャンピオンらしい試合しかしません!」と力強く語った。
続いて、26年ぶりの2冠タイトルマッチ実現となった、世界ヘビー級&NWA世界ヘビー級の2冠選手権試合の調印式が行われた。
参加したのは両王者と、立会人としてこの試合のレフェリーを務めることとなった和田京平レフェリー。まず世界ヘビー級王者の崔が「今回26年ぶりに統一戦という形で実現したんですけど、すごく光栄に思います。そういうことを抜きにしても、今回信用を取り返して、チャンピオンらしい所を見せると言う部分で責任はかなり大きいと思います。NWAのベルト、そしてこのAWA、2つ持って2冠王になるというところだけじゃなく、それ以上に責任がある試合だと思ってます。死に物狂いでベルトを取りに行きたいと思います。あと京平さんに裁いていただけるということなんですごく光栄です。全力で最高のものを見せたいと思います。ベルト奪取は絶対条件。がんばります」と語った。
続いてNWA世界ヘビー級王者のザ・シークが五寸釘をチラつかせながらコメントをしていると、早速和田レフェリーが「(凶器を)見つけ次第反則負けです」と注意。しかしシークは「このベルト(NWA)は、権威あるベルトであって、そこにあるベルト(AWA)は所詮2番手のベルトだ。見てみろ、輝きが違うだろ。一緒に扱うべき事が、お前(崔)にとって、どれだけ光栄なことか、この闘いで証明してやる。心してかかってこい!」と崔を挑発した。
和田レフェリーは「AWA、NWA、僕からするとすごい思い出のあるベルト。これを裁かしてもらえるのは本当にありがたく思います。その代わりルールは厳しくさせてもらいます。お客さんからエーッて言われても厳しくさせてもらう。それぐらい由緒あるベルトなんで、今日は本当にゼロワンさんに呼ばれて、期待されてるというか必要されてると思う。和田京平のレフェリング、どのように裁くかも期待してください。2人はチャンピオン。チャンピオンらしく、がんばってください」と両選手に檄を飛ばした。
また、世界ヘビー級王座に関して、AWAから「AWA世界王者を名乗ってくれ」という話があったことについて聞かれた崔は、「いろいろあったみたいなんですけど、そういってもらえる事は何より光栄なんで。やりやすい環境を整えてもらったなと。責任もそのかわり大きいものがあって。もし万が一負けた瞬間に、これはゼロワンを代表するヘビー級のベルトなんで、それが流出ということになれば、そこにAWAの重みも加えて、その責任がどれぐらい大きいのかっていうのは、僕は散々見てきたんで。実際、この団体以外の人間に持っていかれたこともあるし、その時どんな状況だったかっていうのを考えても、大変だったので、それだけはさせない。AWAの各地のカンパニーの為にも、絶対に守りたいと思っています」と答えた。
さらにこの大会の後には、真夏の祭典『火祭り』が控えているが、「実は2年前に世界ヘビーを靖国で取ったときに、火祭りのことばっかり考えてて田中さんにベルトを取られた経緯があります。同じことは絶対にやりたくないんで、火祭りはそのあとにある試合。まずはここ(タイトルマッチ)だけを見て、しっかりと結果を出していきたい。まずは第一関門キッチリ勝ちたいと思います」と、まずはタイトルマッチに集中。
和田レフェリーの師匠である故ジョー樋口レフェリーはNWA公認レフェリーとして有名。さらに1985年には全日本プロレスで、当時NWA世界王者だったリック・フレアーvs.当時AWA世界王者だったリック・マーテルの史上初の統一戦が実現したことが有名だが、今回NWAvs.AWA世界戦を裁くことになったについて和田レフェリーは「NWAという名前が夢だったんで、NWAって聞くだけで本当、僕の方がえっ!ていうぐらい気がピンと張りますよね。(ジャイアント)馬場さんでもNWAって聞いただけで、取りたいっていうベルトで、そのベルトを見ただけで夢かなったかなって。やりがいのある試合ですよね。僕は三冠とかは裁いたことあるけど、NWAとAWAというね、これは本当にリック・マーテルがやってたり、トップですよ。僕らが近寄れなかったチャンピオンですよ。いまこうしてベルトを見ただけでえっていうぐらい、興奮してますよね。NWAとAWA、やらしてもらえるのは本当に感謝。名前だけでも貴重なカードですね」と感無量の様子。
初対面となったシークに関しては「僕初めて会ったんだけど、シークって聞いただけで、ゾッとしたんだけどね。そしたら凶器が見えたからオッて思って。そんな凶器を使ってチャンピオンになったってしょうがないだろっていうのが僕の考え。絶対に使わせないですよ。僕は僕なりに和田京平のレフェリングをするだけ。安心して闘ってください」と語った。
最後に崔が「26年前にそういう統一戦があった時、僕は全然小さかったので試合も見てないんですけど、いろいろあってこの時期にたまたま僕がAWAのベルトを持っていて、統一戦というのは縁としか思えないんですけど、最高に光栄だと思います。期待に単に応えるだけじゃダメで、いい意味で裏切らないといけないなと思いますし、普通の試合とは全然違うっていうのは頭にありますね。死に物狂いで頭を使っていきたいと思います。これを機に僕も変わっていかなきゃいけないと思う。みんなに変わったと言われるように、そのきっかけになればと思います。本音は2冠王になって火祭り行って火祭り取って団体の顔になりたいなと。NWAっていう、その名前の響きがでっかく、AWAもそうですけど、先輩方が闘ってきた、名前をあげてきたベルトなんで夢ですよね。2冠王っていう。そのチャンスが日曜の試合で決まると。そのチャンスを得られたっていうのが光栄なんで、もう全力で。勝つのは前提ですから。ゼロワンを代表してる意味で、いろんな意味のこもった試合。絶対に勝ちに行きます!」と力強く語った。
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