谷川EPが新体制への移行は進んでいると説明する一方で、何の連絡もなく設立が発表されたIT'S SHOWTIME JAPANを牽制!

110526_K1Max-3.jpg 26日、都内のホテルでFIGHT FOR JAPAN『K-1 WORLD MAX 2011 〜-63kg Japan Tournament FINAL〜』(6月25日、国立代々木競技場第二体育館)の記者会見が行われた。
 -63kg日本トーナメントの組み合わせと、スーパーファイトとして-70kg級の佐藤嘉洋vs.アルバート・クラウスが発表されたが、谷川貞治K-1イベント・プロデューサーは「今年のK-1の大きなテーマは再生・復興というか、K-1をもう1回再生しなければいけないという重要な年だと思うが、当初は年頭に新体制・新会社を発表する予定だったが、3月の大震災によって日本の経済が止まってしまった。(新体制への移行は)進んではいるが、現段階で最終調整はついていない。人生山あり谷ありでいろいろなことがあるが、この大会の前か、この大会のときには新体制を発表したい。ちょっと大掛かりにやっていて、細部に渡ってデリケートな問題でもあるし、ファイターや制作関係の方々など一部関係者にご迷惑をかけていることを、この場を借りて深くお詫びしたい」と、運営会社の刷新が予定より遅れていることを改めて説明した上で、ファイトマネー未払い問題について謝罪した。

 「それでも我々がK-1というイベントを開いて、元気と勇気と力を与えていかなくてはいけないという使命は変わらないし、『どうなっているんだ?』という声もたくさんあるので、今年はK-1MAXからスタートさせたい!」と、新体制に完全移行してから興行を開始したのでは遅すぎるということで、ひとまず6・25K-1MAXから2011年のK-1をスタートさせると語った。
 また、会見終了後の囲み取材では、まず「6・25の大会に出る選手は、これから僕がK-1として大切にしていきたい選手ばかり」と噛みしめるように語った谷川EPだが、先日発表された『IT'S SHOWTIME JAPAN』(以後STJ)の設立に関して、European Fighting Networkのサイモン・ルッツ代表からは何の話も聞いていなかったという。それだけに「K-1の方向性としてはKrushさんやR.I.S.E.さん、新日本キックさん、MAキックさん何かはとくにそうだが、ガッチリやっていくところとは僕らも大会を支援していきたいし、選手も育成していきたい。STJとか選手に直接声を掛けたり、何の断りもなしにK-1の選手を使っているようなところとは付き合うつもりもないし、出る選手を今後(K-1で)使うつもりもない!」と厳しい発言。
 選手が他団体やプロレスの試合に出場する際、K-1側にひと言断りを入れてからなら「それを止めるつもりはない」という谷川EPだが、「僕らが弱っているからっていうのもあるかもしれないけど(苦笑)、そういうこと(=断りなく試合を組んだり試合をすること)をするなら付き合う気も使う気もない。厳しいようだが、そういうことを言わないと選手も迷うしね」とキチンと筋は通すべきだということを強調した。

110526_K1Max-4.jpg なお、ヘビー級のWORLD GPに関しては台湾をはじめとするアジア圏を中心にスタートさせる予定で、今後のK-1は台湾、マカオ、中国、韓国などアジアでの大会が増えていくという。その分、今年の日本での大会はWORLD GP決勝の1大会のみとなりそうだが、来年は地方開催も含めて数を増やしたいとのこと。地上波テレビ中継に関しては、現在もTBSやフジテレビとコミュニケーションは取っているが、大会の中継に関しては新体制になってから改めて交渉することになるため、6・25K-1MAXは地上波放送ではなくインターネットによるライブ中継が出来るように動いているとのこと。スカパー!での中継に関しても未定とのこと。
 気になる新体制についてだが、「(6・25には)ちょっと間に合わなかった。あとちょっとなんですけどね。とにかく、よりステップアップするために生まれ変わらないといけないと思っています。ネットで書かれていることはウソも多いですけど、本当のこともあって、迷惑をかけているところもあるので、そこはお詫びするし一刻も早く解決したい。K-1を盛り上げて、次の世代にバトンタッチするのが使命だと思っている」と語った谷川EP。
 FEGが身売りをするわけではなく、新たに弁護士や金融のプロなどを経営陣に入れた新会社を設立し、K-1やDynamite!!などの権利関係もすべてFEGから新会社に移管するという。そのため「K-1」「DREAM」「Dynamite!!」といったブランドが消滅するわけでく、あくまでも"再生"であると強調。では新会社に移管が完了していないのに大会を開催するのは見切り発車ではないかという不安もあるが、谷川EPは資金面の問題もあって現状のFEG体制でWORLD GP決勝や『Dynamite!!』のような大掛かりな大会を行うことが出来ないが、何もしないよりも「K-1らしい大会」「DREAMらしい大会」をやることで、逆に投資家にも安心してもらうと説明した。

2011年5月26日 17:23
このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体