立ち技も総合系も、国内の格闘技団体が一致団結して東日本大震災チャリティプロジェクト『FIGHT FOR JAPAN』を発足!

110415_FightForJapna-1.jpg 15日、都内の憲政記念館で国内の立ち技系、総合系の団体が賛同した東日本大震災チャリティプロジェクト『FIGHT FOR JAPAN』の発足会見が行われた。
 まずはK-1を主催するFEGの谷川貞治代表が「格闘技界でも個々に支援活動を行っているが、格闘技界全体でもチャリティのプロジェクトをやっていこうということで、『FIGHT FOR JAPAN』、日本のために闘うというキャンペーンをやっていくことになりました。格闘技界一丸となってチャリティをやっていきたい。これから日本がどうなるかという中で、我々格闘技としては格闘技の試合で戦後の力道山による復興ではないが、皆さんに勇気や力を与えていくしかないんじゃないかと思う」と説明。

 国連ハビタットの親善大使であるマリ・クリスティーヌ氏に実際に会い、感銘を受けたという谷川代表は、『FIGHT FOR JAPAN』は国連ハビタットを通じて募金や物資を被災地に送ったり、実際に被災地でボランティア活動を行うなどの活動をしていくと説明。なお、『FIGHT FOR JAPAN』に賛同した格闘技団体は下記の通り。

【立ち技系】
・FEG K-1イベントプロデューサー 谷川貞治
・マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 理事長 橋本敏彦
・新日本キックボクシング協会 代表 伊原信一
・ニュージャパンキックボクシング連盟 理事長 齊藤京二
・J-NETWORK 代表 大賀雅裕
・RISE 代表 伊藤隆
・Krush プロデューサー 宮田充
・BIG BANG 実行委員長 谷山歳於

【総合系】
・DREAM イベントプロデューサー 笹原圭一
・サステイン(修斗) 代表取締役 坂本一弘
・パンクラス 運営本部長 坂本靖
・DEEP 代表取締役 佐伯繁
・ZST 代表取締役 上原譲
・ジュエルス 代表取締役 尾薗勇一

110415_FightForJapna-2.jpg 『FIGHT FOR JAPAN』にはエンターテインメントで人々を元気にしていく『メンため』という活動をしている、野田聖子衆議院議員も賛同しており、今後はK-1ファイターの入道テーマ曲をCD化して販売し、その売上をメンためを通じてチャリティにするといったことも検討されているという。
 具体的な活動としては『FIGHT FOR JAPAN』をテーマにしたグッズ(ロゴ入りTシャツやタオルなど)を各団体共通で制作し、その収益はチャリティに回したり、選手のコスチュームをはじめ、各団体のポスターやパンフレット、さらに専門誌の誌面やホームページにも『FIGHT FOR JAPAN』のロゴを付けることで、格闘技全体でそういったキャンペーンを行っているというメッセージを届けると共に、業界全体の一体感を醸造していくという。
 スポンサーも続々と現れているとのことで、「水が危ない」と言われている中で、ドバイの水『Masafi(マサフィ)』や日本の『山の水』が水を提供してくれたため、これらの水を会場で販売し、その収益金を被災地に送る予定。また、スポンサーから提供された支援品も寄付するという。

110415_FightForJapna-3.jpg また、例えばK-1で言えば海外でも大会を行っているので、『FIGHT FOR JAPAN○○大会』というような形で大会を開催し、海外からの支援も募っていくという。会見にはK-1谷川EPのほかに、Krush宮田プロデューサー、ジュエルス尾薗代表、新日本キック伊原代表、ZSTの上原代表、DEEPの佐伯代表、パンクラス坂本本部長、BIG BANG谷山実行委員長、RISE淵脇氏(伊藤代表の代理)、DREAM笹原EP、さらに選手を代表して桜庭和志が出席。
 ZSTの上原代表は「ZSTとして5・22にチャリティイベントを行うと共に、大会は違うがリングスの5・8の大会で前田日明代表と義援活動を行いたい」と、『THE OUTSIDER』横浜文化体育館大会でもチャリティ活動を行うことを明言。また、DEEPの佐伯代表は「ジュエルスの大会当日に地震が起きたが、僕自身3大会が地震の影響で大会が中止になった。各団体影響を受けたと思うが、実際ここにいる何人かと僕は仲が悪いのですが、こういうときこそまずは仲良くして東北のために頑張っていこうと思う」と独特な挨拶を行った。
 桜庭も「ぼくら選手としては、リングの上で皆さんに希望や元気を与えることが一番だと思うので、精一杯頑張ります」と挨拶。そしてDREAMの笹原EPが、4・9ストライクフォースの米国サンディエゴ大会でゲガール・ムサシとギルバート・メレンデスがすでにコスチュームに『FIGHT FOR JAPAN』のロゴを入れていたことを紹介し、「日本人だけでなく外国人選手からもこういう形で協力してもらっている」と説明。また5・1オランダで行われる格闘技の大会に、ムサシとエメリーヤエンコ・ヒョードルがゲスト出演し、そこでオークションを行って売上金を赤十字を通じて日本に寄付することが決まっているとのこと。
 最後に谷川代表が「格闘技界が一致団結してやっていくことになったが、遅すぎるくらい。でもコツコツと自分たちが出来ることをやっていく。あらゆる方に『FIGHT FOR JAPAN』に賛同してもらって、この輪を大きく広げていきたい。格闘技界の役割は個々の募金活動やチャリティなどいろいろあると思うが、格闘技を通じて生きる力というか勇気を見せていきたい。そのつもりでイベントを世界でやっていきたい」と語った。
 なお、『FIGHT FOR JAPAN』に賛同する団体が一同に会してチャリティイベントを開催する予定は現時点ではないとのことだが、谷川代表は「イベントをやるために『FIGHT FOR JAPAN』を立ち上げたわけではないが、皆さんがやったほうがいいということなら、Dynamite!!のような大きなイベントが出来ればいいなとは思っている」と説明した。

2011年4月15日 15:56
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