全日本プロレスが3・21両国をチャリティー大会として開催!近藤が「被災した僕らだから出来る興行だと思う!」

110317_AJP.jpg 17日、全日本プロレスが東北地方太平洋沖地震の影響により開催するかどうか検討されていた『2011プロレスLOVE in 両国 Vol.11』(3月21日、両国国技館)に関して、開催決定を伝える緊急会見を行った。
 会見には武藤敬司社長、内田雅之取締役をはじめ、船木誠勝、カズ・ハヤシ、諏訪魔、近藤修司、KENSO、真田聖也、征矢学、KAI、大和ヒロシ、BUSHI、浜亮太、中之上靖文といったブードゥー・マーダーズ以外の全日本プロレス所属選手が出席した。

 まずは内田取締役が「会場並びに関係各所と協議した結果、使用許可がおり会場の安全性の確認が取れたため3月21日両国国技館大会を開催いたします」と両国大会の開催決定を改めて発表。なおこの大会は『東北地方太平洋沖地震チャリティー大会』として開催し、当日全日本の選手と蝶野正洋による募金活動を行う。さらに収益の一部を日本赤十字社を通じて義援金として寄付するという。
 大会を開催するにあたり節電や電力供給などで問題はあるので、装飾・演出を極力避け、電力供給車を用意し万全の体制で行い、さらに新日本プロレスとノアの協力と賛同を受けての開催となることもあわせて発表された。

 当初6人タッグマッチとして発表されていた第1試合だが、宮本和志を含むタッグマッチに変更となるという。宮本は福島出身であり、実家が被災し家が津波で流されたという。家族は無事というが、なんとかそういう中で自分も試合に参加したいという志願があり今回の対戦カード変更となった。
 続いて武藤社長から「石巻で試合があり、選手達は現場にいる中で色んなものを見たり感じたりしていく中で、プロレスラーとは見たもの感じたものをプロレスを通じて表現していく中で、両国は最高のプロレスというものを表現してくれるんじゃないかと期待しております。当日もしかしたら寒かったりするかもしれませんが、試合を通じて心はおそらくきっと暖かくしてくれると信じております。その他の今回はさっき言った蝶野、そして新日本プロレス、ノアさん、多くの業界関係者、団体に賛同していただいて、フライングになるかもしれないがTPOさえ横が繋がれば、プロレス界集まってチャリティー興行が出来たらいいかなといま思っております」とのコメントがあった。

 以下、会見に出席した選手達のコメント(全文掲載)。

近藤修司「被災した僕らだから出来る興行だと思っています。被災者の方に少しでも勇気を与えられるような試合をしたいと思います」
----近藤選手は死と隣り合わせの状況でしたがどういった気持ちで闘おうと思ってますか?
近藤「まぁそうですね、一応まあ、チャンピオンシップではありますけど、それ以上のものがかかっていると言ったらおかしいですけど、背負って試合をする。その気持ちですよね」

諏訪魔「この度の大地震、俺らレスラーも味わいましたし、スタッフも被災して全員被災した。そういう経験をしたからこそ、このメンバーでやる意味があると思ってます。もう両国では、三冠戦を全うしたいと思います」
----地震を現場で経験されて、プロレスがリングの上でできることに対して思うところは?
諏訪魔「あの地震はすごい衝撃があってですね、ここに命がいまあるのが不思議なぐらいだと思っているので、リングでプロレスがデキルのを幸せに思います。なのでこのありがたみを被災地の皆さんに励ますという形でメッセージを送りたいなと思います」

カズ・ハヤシ「沢山の方が被害に遭われて......レスラーもそうですけど、皆が自分たちには何が出来るだろうかと考えてると思います。そんな中で、自分は闘い続けることが使命だと思っています。3月21日両国国技館では、普段通りのいつも以上のカズ・ハヤシを見せたいと思っております。以上です」

船木誠勝「大地震で亡くなられた被災者のご冥福をお祈りします。こうやってもう一度試合を出来ることが本当に奇跡的な感覚でいますが、いまカズ選手が言った通り、自分も自分が何か出来ることを3月21日リングに立ってプロレスラーとしての役目をまっとうしたいと思います」

KENSO「まず、被災された方、そしてお亡くなりになられた方にご冥福をお祈りします。僕は両国国技館、一生懸命やろうと思っています。実際のところ私の親戚も東北の人間で、連絡が取れてない者もいます。でも、僕はリングで一生懸命やります! 以上です!」

浜亮太「ホントあの、僕はいまプロレスしか出来ないもんですから。僕を育ててくれて、そういう場を与えてくれた相撲業界に感謝して、みなさんに元気を与えられるように一生懸命頑張ります」

真田聖也「今回の両国大会で、夢がある大会にしたいと思います」

征矢学「いま自分たちが出来ること、夢と希望を与える、それがプロレスラーの仕事だと思っています。その仕事を全うしたいと思います」

KAI「いま、そうですね、プロレスラーである自分に何が出来るのかって考えた時に、やっぱり一番出来るのはプロレスだと思います。そうですね、今回被災した東北地方でも絶対に今回の両国大会楽しみに待ってたファンもいたと思います。そういう人たちのためにも、プロレスの火を消さないようにして、日本全国、また東北地方に元気なパワーを送るために、両国大会、頑張ります」

大和ヒロシ「3月21日はですね、まずは我々が、我々プロレスが、この現状に立ち向かう姿を全力でお見せして、そして皆さんに力を送りたいと思います。精一杯やります」

BUSHI「このチャリティー大会のプロレスを通じて、被災者の方に何かメッセージを伝えることが出来たらいいなと思います」

中之上靖文「賛否両論あると思いますが、開催が決定されましたので、1人でも多くの方に元気になってもらえるように頑張りたいと思います」

 最後に武藤が「賛否両論あると思いますね。ただ信じたプロレス、本当にこれしか伝える方法はないじゃないですか、(被災者を)励ます方法って。それを貫いて頑張ります。本当に困ってる人は困ってると思うからね。本当に気持ちが少しでも足しになればというところかな。俺の知り合いでも福島あたりの知り合いの人もいれば、唯一楽しみがプロレスを観ることだよって言って、両国やってくれよという声も聞いたりしますからね。是非そういう期待に応えてやりたいですね。あと台湾とかからも『大丈夫なのか?』という声もあったりする中で、『全日本プロレス大丈夫だよ』というところも見せたいですしね」とコメントした。

全日本プロレス
2011 プロレスLOVE in 両国 Vol.11 〜東北地方太平洋沖地震チャリティー大会〜
日時:3月21日(月) 開場:15:00 開始:16:00
会場:両国国技館

▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
渕正信/宮本和志(和志組)
vs.
ゾディアック/中之上靖文

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
カズ・ハヤシ/KAI
vs.
大和ヒロシ/BUSHI

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
ビッグバン・ベイダー/ジェシー・ホワイト/浜亮太
vs.
TARU(VM)/レネ・デュプリ(VM)/MAZADA(VM)

▼第4試合 アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]真田聖也/征矢学
vs.
[挑戦者組]関本大介(大日本プロレス)/岡林裕二(大日本プロレス)
※第84代王者組、3度目の防衛戦

▼第5試合 スペシャル・シングルマッチ 45分1本勝負
武藤敬司
vs.
橋本大地(ZERO1)

▼第6試合 スペシャル・タッグマッチ 45分1本勝負
船木誠勝/鈴木みのる(パンクラスMISSION)
vs.
永田裕志(新日本プロレス)/獣神サンダー・ライガー(新日本プロレス)

▼第7試合 世界ジュニア・ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]稔(VM/フリー)
vs.
[挑戦者]近藤修司
※第29代王者の初防衛戦

▼第8試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]KONO(VM)/ジョー・ドーリング(VM)
vs.
[挑戦者組]太陽ケア/大森隆男(フリー)
※第58代王者組の初防衛戦

▼第9試合 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]諏訪魔
vs.
[挑戦者]KENSO
※第43代王者の3度目の防衛戦

<チケット料金>
・プレミアムシート ¥15,000
・特別席A ¥10,000
・特別席B ¥10,000
・指定A席 ¥7,000
・指定B席 ¥5,000
・2F特別席 ¥5,000
・2F指定席 ¥4,000

2011年3月17日 20:36
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