ブラジリアンキックを得意とする期待の15歳が、スターダム第2回プロテストに合格!

101206_Stardom-1.jpg 6日、新木場1stRINGでスターダムが第2回プロテストを行った。11月に行われた第1回プロテストでは4人が合格し、スターダムは高橋奈苗、夏樹☆たいよう、長野美香、愛川ゆず季に加えて8人のプロレスラーが、来年1月23日に迫った旗揚げ戦に向けて練習を積んでいる。今回は第1回のプロテストでは惜しくも不合格だった須佐えり(17=写真奥)と、ケガでプロテストが受けられなかった星輝ありさ(15=写真手前)がプロテストを受けた。

 試験官は前回と同じく風香GM、高橋、夏樹、ロッシー小川代表の4人。先に合格した美闘陽子、世IV虎、岩谷麻優、夢、さらに入門してきたばかりの新弟子も見つめる中、まずは基礎体力を見るため腕立て20回、プッシュアップ20回、腹筋100回、背筋100回、スクワット100回を連続で行う。若干15歳にしてキックボクシングやショートボクシングをやっていた星輝は基礎体力テストを楽々クリア。須佐も星輝に若干の遅れは取ったものの、歯を食いしばってクリアした。
 続いて各種受け身〜ロープワーク〜受け身を行ったあと、スタンディング&打撃なしのスパーリングへ。まず須佐が先にプロテストに合格した世IV虎、岩谷を相手に連続でスパーリングを行ったのだが、ここで小川代表と奈苗が世IV虎と岩谷に対して「手を抜いていたらスパーリングの意味がない!」と一喝。だが、これは合格組と練習生組の実力差があるため、風香GMが事前に合格組にある程度相手に合わせるように指示していたから。
 そのため改めて合格組も練習生組もお互い本気で行うガチスパーを仕切り直しで行うことに。するとわずか3週間ちょっと前に合格したにも関わらず、世IV虎と岩谷は星輝も須佐もあっという間にねじ伏せてみせる。やはりデビュー戦前とはいえ、プロレスラーとなった選手は確実に実力を上げている。さらに星輝vs.須佐のスパーリングでは年齢は2つ下ながら、身長では10cm以上上の星輝が終始リード。足を取ってのアキレス腱固めまで繰り出した。

101206_Stardom-2.jpg 続いてプロレスのスパーリングへ。まずは須佐が世IV虎、続いて岩谷、そして星輝を相手に3連続スパー。ロックアップから始まり、ヘッドロック、ハンマーロックの応酬からグラウンドでの関節技という流れ。体格的に小さくて不利な須佐はどうしてもグラウンドで下になってしまう場面が目立ち、奈苗からは「下になるな! 自分から攻めろ!」といった厳しい檄が飛ぶ。
 一方の星輝は須佐を相手にまたしてもアキレス腱固めを決めると、そこから逆片エビ固めに移行。さらにキャメルクラッチからサーフボードストレッチで絞め上げ、スパーリングなのに逆さ押さえ込みまで披露! さらに大きな世IV虎に対しても上からエルボーを落としてから、逆エビ固めに捕らえていったり、岩谷にハンマーロックを決められた際にはロープを掴んで1回転してから切り返したりと、とにかく攻撃重視でガンガン行った。
 そしてテストの最後は自己PR。須佐は「(プロテストに前回落ちた)自分の姿を振り返って、基礎体力と気持ちが足らなかったと思いました。前回よりは気持ちは出せたと思います」と語り、星輝は「前回のテストにケガをして出られなかったのが悔しかった。基礎体力は毎日家でやっているので自信があります!」と胸を張った。
 この結果、星輝はプロテストに合格。須佐は1人2分間のガチスパーを3人連続でやる"追試"を急遽行うことに(何度タップしても時間までは続行)。世IV虎、岩谷には腕十字や胴絞めスリーパーで何度もタップを奪われ、ひと足早く合格を決めた星輝にも上から抑え付けられてしまった須佐。それでも計6分間のスパーを最後までやりきった。

101206_Stardom-3.jpg しかし、追試の結果は不合格。第1回に続いて連続でプロテスト不合格となってしまった須佐だが、その原因を奈苗は「前回の内容のほうが良かった」と語り、夏樹は「もっと勝ちたい、負けたくないという気持ちを見たかった」と語った。そして、ずっと練習を見て来た風香GMは「私が見ていて、今日に向けて集中したのが先週の金曜日くらいだった。それじゃプロにはなれない。もっと気持ちを入れ替えてもらわないとダメ!」とダメ出し。小川代表は年内にもう一度プロテストを行うが、そこで不合格なら旗揚げ戦でのデビューには間に合わないと通告した。
 一方、プロテストに合格した星輝は、テスト終了後「自画自賛なのですが、合格すると思ってました! 毎日頑張っていたので自信ありました。でも世IV虎ちゃんに(スパーで)秒殺されたのが悔しかったです。派手は技が出来る面白いレスラーになりたいです!」と堂々たるコメント。
 さらに自己PRのときには緊張していて忘れていたという、ブラジリアンキックを改めて披露! さすがはキックボクシングとシュートボクシングをやっていただけあって、蹴りの途中から軌道が変わる見事なブラジリアンキックを笑顔で披露すると、デビュー戦で闘いたい選手に先にプロテストに合格した岩谷を指名!
 「いろんな理由があるんですけど、まゆちゃんとだったらほかの選手とやるよりも、もっと自分を出せる気がするので。もしタッグを組めるなら(パートナー)はまゆちゃんです。まゆちゃんと私のタッグ"ありまゆ"で、世IV虎と夢ちゃんのタッグとやりたいです! あ、間違えました"まゆあり"です」と勝手にマッチメークまで考えていて、これには風香GMや奈苗は思わず苦笑い。小川代表は「(星輝)ありさや岩谷には『こいつら何かしでかすんじゃないか!?』と思わせるものがある」と評価した。

2010年12月 6日 19:39
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