SRC12・30有明大会の会見にFEG谷川代表も出席!Dynamite!!にはTVで訴求力のある選手を、戦極には男前の選手を

101115_SRC-1.jpg 15日、都内某所でSRCを主催するワールドビクトリーロード(以下WVR)が、年末イベント『戦極ーSoul of Fightー』(12月30日、有明コロシアム)の記者会見を行った。会見にはWVRの向井徹代表、日本格闘技連盟の鎌賀秀夫理事、そして大晦日に『Dynamite!!』(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)を開催するFEGの谷川貞治代表も出席した。

 まずは向井代表が『戦極ーSoul of Fightー』の大会概要を発表。「朝から晩まで格闘技」というキャッチコピー通り、この手の興行では珍しく10時開場・11時試合開始となり、立ち技系の試合10試合、異種格闘技の道着マッチ3試合、ジョシカク(女子格闘技)4〜5試合、SRCルールを中心にしたMMAの試合を10試合、計25〜30試合を予定。
 この日発表されたのは下記の3カードと出場予定選手だが、今週末から追加決定カードを順次発表していくとのこと。また、イベントとしては長丁場になるため、入場はフリーパスで出入り自由。そのため試合を見ている途中に会場を出て、近くのお台場で買い物をし、また有明に戻ってきて試合を見るというようなことも可能! さらに移動調理販売車などの設置や、休憩時間にはファンサービスのための催しモノなども行われ、日本最大級の"格闘技フェスティバル"になるという。

<決定対戦カード>
▼SRCウェルター級グランプリシリーズ2010決勝
中村K太郎(輪中慧舟會K太郎道場)
vs.
Yasubei榎本(Enomoto Dojo)

▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010準決勝
井上学(U.W.F.スネークピットジャパン)
vs.
清水俊一(総合格闘技宇留野道場/チームZST)

▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010準決勝
田村彰敏(総合格闘技津田沼道場)
vs.
中原太陽(和術慧舟會GODS)

<出場予定選手>
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
郷野聡寛(フリー)
横田一則(GRABAKA)
真騎士(SRC育成選手)
三崎和雄(フリー)
泉浩(プレシオス)
中尾"KISS"芳広(TEAM TACKLER)
ほか

101115_SRC-2.jpg 向井代表は「今年の格闘技イベントを締めくくる形で12月30日に『戦極ーSoul of Fightー』、31日に『Dynamite!!』と2日連続で二大イベントが行われることになった。2010年は長引く不況や政治の混迷で、いまひとつパッとしない年だった。格闘技界のパワーで2010年のモヤモヤ感をぶっ飛ばすような大会にしたい」と年末イベントに向けた意気込みを語った。
 また、馴染みのない「異種格闘技の道着マッチ」に関しては、MMAをやっている中にも柔道、柔術、サンボ、空手、テコンドーといった道着を着用する競技をバックボーンにしている選手は多い。そのため、そういった選手に道着を着た上で、オープンフィンガーグローブを着用して試合をする"道着マッチのSRCルール"を制作中と説明。
 出場予定選手の中に現SRCフェザー級王者のマルロン・サンドロと日沖発の名前がないことについては、「やるとしたらタイトルマッチになると思うが、このお祭りの中でタイトルマッチが合うかどうかを考えながらもう少し調整したい。日沖選手は海外に行っていたようで、まだ具体的な話が出来ていないので、このタイミングで(出場予定に入れるのを)見送った」と説明。
 そして2日続けて行われる格闘技イベントの"棲み分け"として、30日の『戦極ーSoul of Fightー』には「Soul of Fightという名称に相応しい"男前"をオファーの条件にしたい。ジョシカクについても初めてご覧になる方も多いと思うので、個人的なイメージではあるが、"武家の娘さん"というか凜としたイメージの選手に出てもらって、国際的な選手と対戦してもらいたい」とし、大晦日の『Dynamite!!』には「大晦日の地上波中継に相応しくエンターテインメントの素晴らしい部分や、格闘技の楽しさを見せてほしい。協力出来る部分があればするので、ぜひ紅白歌合戦に勝ってほしい。業界のことを考えると、TVで訴求力のある選手にはDynamite!!に出てもらって、視聴率を獲ってもらいたい!」とエールを贈った。

 昨年大晦日の『Dyanmite!!』で行われた石井慧のデビュー戦や、DREAMvs.SRCの対抗戦を機にSRCとの交流が始まり、今年の9月には石井がDREAMのリングに上がるようになったが、谷川代表は「共に盛り上げていくのは大賛成。とくに今年はSRCさんが興行戦争にならないように、日にちをズラしていただいた。K-1MAXの1週間前に向井代表にお会いして、SRCさんがどういうイベントをやるか聞いたのだが、私たちが協力出来るのは、オファーがあれば立ち技の選手の調整をしていきたい。また、今年のDynamite!!は10試合前後のコンパクトにやっていきたいのだが、年末に向けて調整してきた選手もたくさんいるので、オファーがあればSRCさんのほうにも出してもらいたい。逆にSRCさんのほうで『大晦日にやりたい』という選手がいれば調整したい」と選手の交流に関して前向きな発言。
 ただし現時点で具体的なことは何も決まっていないとのことで、「出場予定選手の欄に書かれている選手には興味があるし、去年青木(真也)選手とやった廣田選手にもケガが治ればチャンスをあげたいが、戦極での重要な試合をこちらでお願いするのは失礼」と具体的にどの選手を『Dynamite!!』に参戦させたいかについては言及しなかった。
 とはいえ、谷川代表としては「個人的には(ドン.キホーテの)安田会長のようなお金をもっている格闘技ファンは大好きなので(苦笑)、出来る限り協力したい。いまの格闘技界の現状を考えたら興行戦争をやっている場合じゃないので、SRCさんにも成功してほしい、我々も頑張って成功させなければいけない。個人的にキックでも総合でも、反目したりとか敵視している団体は一切ない。選手がたくさんいる中で育てていかなければいけないので、選手に場を与えていきながら格闘技を盛り上げていかなければ。すべては来年につながるために、大晦日は重要。今年は大きな分岐点というか我慢の年だっただけに、来年から一気に突っ走りたい!」と語るように、日本の格闘技業界内で争っている場合ではないことを強調。どちらの大会も成功させることが来年につながるとした。

2010年11月15日 16:31
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