話題のK-1−63kg級が日本一を決める1DAYトーナメントを開催!対戦相手だけではなく−70kg級にも勝ちに行く!
3日、都内のホテルで『K-1 WORLD MAX 2010』(7月5日、国立代々木競技場第一体育館)の記者会見が行われた。今大会では−63kg級と−70kg級のトーナメントがそれぞれ行われるため、会見も2部構成となった。
まず最初に−63kg級から。5・2JCBホール大会で本格的に開幕した−63kg級だが、この大会で勝った11選手の中からファン投票の結果をもとに主催者側が8選手を選出し、1DAYによる日本トーナメントを開催することになった。なお、5・2の大会に出場しなかった渡邊一久やHIROYAはトーナメント本戦ではなく、リザーブファイトかスーパーファイトを検討しているとのこと。発表された出場選手とトーナメントの組み合わせは下記の通り。
▼−63kg Japan Tournament FINAL1回戦
上松大輔(日本/チームドラゴン)
vs.
松本芳道(日本/八景ジム)
▼−63kg Japan Tournament FINAL1回戦
久保優太(日本/アンリミテッドジム)
vs.
尾崎圭司(日本/チームドラゴン)
▼−63kg Japan Tournament FINAL1回戦
石川直生(日本/青春塾)
vs.
才賀紀左衛門(日本/大誠塾)
▼−63kg Japan Tournament FINAL1回戦
大和哲也(日本/大和ジム)
vs.
裕樹(日本/REAL DEAL)
▼−63kg Japan Tournament FINAL準決勝
上松×松本の勝者
vs.
久保×尾崎の勝者
▼−63kg Japan Tournament FINAL準決勝
石川×紀左衛門の勝者
vs.
大和×裕樹の勝者
▼−63kg Japan Tournament FINAL決勝
準決勝第1試合の勝者
vs.
準決勝第2試合の勝者
ファン投票の1位は大和、2位が松本、3位が裕樹。組み合わせは抽選も検討されたが、まだ−63kg級は始まったばかりということもあり、今回は主催者サイドで手が合う者同士が当たるようにマッチメークしたという。
会見に出席した選手たちはやはり−70kg級と同じ大会で行われることを強く意識しているようで、「70kgには負けたくない」「70kgよりも面白い試合だと思う」といった発言が次々に飛び出した。中でも5・2JCBホール大会では見事メインの大役を果たした上松は「7kg違うだけでずっと表に立てなかった僕ら8人、熱い思いを持っているし、そこでぶつかり合って素晴らしいトーナメントになるのは間違いない。今大会で70kgは63kgに食われるじゃないですけど、しっかり63kgが70kgを超えたいと思います」と発言。
そして最近ではTwitter上でもその"ナチュラルヒール"ぶりが話題になっている紀左衛門は、「(石川は)E.T.に似ている」と大胆発言をした上、記念撮影で向き合った際には映画『E.T.』の名場面である人差し指を差し出すポーズで石川を挑発してみせた。それだけ挑発されても笑みを浮かべて受け流した石川は「楽しいですね。俺、いままで相手を挑発してくる側だったんで、される側になるのは悪くないっすね。紀左衛門選手はいくつだっけ? 20歳? 21歳? 21歳の頃の俺よりは強い! そんな程度です。あとはルールのあるリング上で、まだ喧嘩をしたことがない選手だと思うので、そういう選手は怖くないです。俺のことをE.T.って言ったのはすごいうまいと思うし、そういう才能はある(笑)」と、大人らしい余裕を持ったコメントを返した。
1回戦から優勝候補同士の対戦となった大和と裕樹だが、裕樹は「消耗戦になると思うし、パンチが強いというのは聞いている。ただトーナメントなので次の試合を考えるのは当たり前だが、もうそんなことを言っていたら魔裟斗選手のように優勝は出来ないと思うので、1回戦から死んでいい覚悟で殴り合いに行きます。ローキックも使うけどパンチでも負けません」とコメントし、対する大和は「たぶん1回戦は裕樹選手だろうな思っていたので、やっぱりそう来たかと。やっぱり消耗戦になると思うので、僕も1回戦からガンガンいくつもり。結局みんあ潰し合いになって勝つ者が残ると思うので。裕樹選手は何でも出来るイメージがあるが、しっかり潰します」とこちらも消耗戦になるのは覚悟の上といった感じ。
長年この階級が出来ることを望んでいた石川と並んで、この階級への熱い思いを口にした上松は「たぶん僕か、圭司さんか、久保か、石川選手が優勝すると思います。1日3試合は未知ですけど、気持ちの持ちようで何とでもなるし、ダメージはみんな一緒。次の試合を考えている人が負けると思います」と分析した。なお、1回戦を勝てば準決勝で尾崎と"チームドラゴン対決"という可能性もあるが、「僕のほうがたぶん先に試合なので僕が勝った時点で、(久保には)圭司さんの足を痛めつけるだけ痛めつけてもらって、最後は負けてもらおうかな」と、やはり同門対決はなるべくなら避けたい様子だった。
なお、谷川貞治K−1イベント・プロデューサーは会見終了後、−63kg級の選手を集めて「5月の大会は上松君と裕樹君の試合以外は全然満足していない。倒し合いをしないと、来年のMAXはまた−70kgに戻しましょうという話になってしまう。とにかく負けてもいいから倒し合いの試合をした選手を使います」と檄を飛ばしたという。また「このジャンルは7・5が最大のカギ! たぶん倒し合いをやると持たないと思うくらい、1日3試合は初めての人たちばかりなので、リザーバーにもチャンスはあると思う」と、とにかく激しい試合になることを期待した。
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