19時放送開始時点で100人を超える観客が集まる中、解説であるさくらえみが登場。今回の経緯を簡単に説明したあと、プレ旗揚げ戦として帯広vs.しもうま和美のワンマッチが行われた。
　レフェリーはアイスリボンの都宮ちいが勤める。まずはオーソドックスに組み合い、フルネルソン合戦からしもうまが一方的に攻める展開へ。サーフボードストレッチからラクダ固めへと移行し帯広を苦しめる。ぐったりとした帯広を立たせコーナーに押さえつけるしもうまだったが、帯広が一瞬の隙を突きドロップキックで反撃。続いてボディスラムを狙うもしもうまはあがらず。しかしそこで諦めず足を取りすかさず逆エビの体勢へ。
　しかししもうまは逆エビの体勢から足で帯広をはね除けるとエルボー合戦へ。客席では大帯広コールが起き、この時点で観客は200人を超えた。帯広はしもうまのコブラツイストに捕まるも、コールが届いたのか根性で脱出。さらにエルボーで倒してフォールするもカウント2。ならばと帯広は四方からドロップキックを浴びせ再度フォール。カウント1のフォールが続くが決めきれず、立ち上がったしもうまがボディスラムで叩きつける。さっきのお返しとばかりにしもうまが逆エビ固めで帯広を捕らえるも、懸命にロープを掴みエスケープした帯広。手を緩めず「終わりー！」と叫んだしもうまはハーフスラムバスターでトドメを刺そうとするも、持ち上げたところを帯広がスモールパッケージで丸め込み、さらにスクールボーイ。しかし惜しくもカウントは2！
　立ち上がったしもうまにすかさずドロップキックを打つも払いのけられてしまう。帯広をロープに振ったしもうなはエルボーを叩き込むと、ふらつく帯広へ串刺しドロップキック2連発を叩き込んだしもうまがエビ固めで抑え込んで3カウント。新団体はプレ旗揚げ戦で代表が敗れるというカタチで発進した。

　試合後、帯広に「代表、頑張れ！」とエールを送ったしもうまは、「今日プレ旗揚げ戦で沢山の方が見てくださってると信じて、プロレスといえばドロップキックと思ってるので、それを出したかったです」と決め技となったドロップキックについて語った。帯広は来場者数と帯広コールに感動しながら「19時女子プロレスを、地方出身でプロレスが見れない全国の人に楽しさを伝えたいと自分が感じたように、USTREAMを使って発信したいなと」コメント。すると観客からは「長野から」「山口から」「和歌山から」といった感じで、続々と地方のファンが見ていることがコメントされた。
　さくらえみから女子プロレスの楽しさを聞かれた帯広は「気持ちです。燃え上がる気持ちを！　自分のその気持ちを伝えたい。悔しさ、自分は弱いので弱くてもその気持ちさえ伝わればいい。折れない気持ちがあれば強くなれます！　気持ちだと思います！」と熱く語った。
　そしてさくらから全力で頑張る帯広を見せるために、入場曲である『全力スタイル』が流れ終わるまで、全力でロープワークをするという"エンディング"が決定。フラフラな帯広はリングに上がり、最後は何度もリングに倒れこむもその度に立ち上がり、曲が鳴り終わるまでまさしく全力で走りきった。
　ボロボロになって放送席に帰ってきた帯広は「すいませんでした、止まってしまってすいませんでした。まだまだできます！　もっともっと頑張ります！　だからすみません、止まってしまったんですが気持ちは折れませんでした！　折れない気持ちがあればいつか勝てると思います！　よろしくお願いします！　6月1日19時女子プロレス旗揚げします。絶対19時女子プロレスは全国、世界に絶対広めます！　よろしくお願いします、よろしくお願いします！」と叫び、プレ旗揚げ戦を終えた。

　なお、『19時女子プロレス』の試合は年間150試合を予定。原則毎週火・木・金曜日の19時より大会中継を行う（※大会日時など諸事情により変動あり）。試合は毎大会1試合を予定し、番組放送時間は30分間を予定（試合後に出場選手がツイートされた発言を見て感想や反省を含む。状況によって変化あり）。

19時女子プロレス・プレ旗揚げ戦
日時：5月29日（土）　開始：19:00
会場：アイスリボン道場
　　　USTREAM（http://www.ustream.tv/channel/19pro）
観衆：505人

▼シングルマッチ15分1本勝負
○しもうま和美（アイスリボン）
7分59秒　ドロップキック→片エビ固め
●帯広さやか