佐藤が世界王者ペトロシアンと対戦!渡辺やDJらが出場する63キロ級も、今年日本人トーナメント開催へ

100219_K1Max-1.jpg 19日、都内のホテルで『K−1 WORLD MAX 2010〜−70kg Japan Tournament〜』(3月27日、さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ)の記者会見が行われた。
 昨年の大みそかに日本人最強である魔裟斗が引退したことで、谷川貞治K−1イベント・プロデューサーも「ゼロからのスタート」と仕切り直しを宣言。そこで例年通り行われる70キロ以下の日本代表決定トーナメントのほかに、今年本格化されるライト級(63キロ級)の試合も組まれた。ここから魔裟斗に代わるニュースターの誕生が期待される。

 −70キロの日本代表決定トーナメント抽選会に先立ち、発表されたスーパーファイトでは、魔裟斗が引退したことで事実上日本人ナンバー1となった佐藤嘉洋が、昨年のMAX世界トーナメント覇者であるジョルジオ・ペトロシアンと対戦することが決定。会見に出席した佐藤は「この試合で僕に求められているものは善戦ではなく、勝利だと思うので確実に勝つ作戦を立てた。下馬評では8:2で不利と見られているようだけど、何となくいける気がしますね」と"MAX最強"の呼び声が高いペトロシアンに土を付けるための秘策があることを予告。しかし谷川EPからは「負けても仕方がないが、あまりにも不甲斐ないようなら世界トーナメント出場権剥奪の可能性もある」と高いハードルを課せられた。
 そして昨年まで60キロ級とされていたライト級も、今年から60キロの選手も65キロの選手も出られるようにということで、正式に63キロ級に決定! まずはスーパーファイトでエース候補と目されている渡辺一久と、総合格闘技『DREAM』からの刺客であるDJ.taikiの対戦。さらにMAX創世記に活躍した村浜武洋改め村浜TAKE HEROと、空手界では有名な小宮山三兄弟の次男・小宮山工介の対戦が組まれた。

 親に「引退する」と言ってしまった手前、武洋をTAKE HEROと改名してMAXに戻って来た村浜。MAX創世記に魔裟斗や須藤元気、山本KIDらと対戦したベテラン選手だけに、「63キロに新しい風を起こしたい!」と言う新鋭・小宮山にとってはK-1査定試合ともいえる。谷川Pも「小宮山選手は素晴らしい選手なのでMAXに出したかった。ポスト魔裟斗の1人です」と大いに期待しているし、マスクも良く、確かにニュースターの要素は十分。
100219_K1Max-2.jpg そしてボクシングからK−1の転向しても、その破天荒な言動や行動で話題の渡辺だが、徐々にK−1ルールにも馴れ実力を発揮してきている。そのタイミングで総合の選手との対戦が組まれた。昨年、ヘビー級のほうでは総合の選手であるアリスター・オーフレイムが、K−1に旋風を巻き起こしたが、63キロ級には打撃を得意とする総合の選手がゴロゴロいる。その中でもDJはすでにキックルールでも2戦して2勝しているほどの選手。
 「中華街でたい焼き屋をしていたのに呼び出された」というDJは、たい焼きの被り物にサングラス、そしてたい焼きを焼く道具を持って登場。裸にジャケット&ドライバーグローブ姿で登場した渡辺を見事に"食って"みせた上、「3年ぶりの立ち技だが、9分間全部打撃出来るっていうのは、思う存分自分の持ち味が出せると思う」と自信を見せる。
 「お笑いの瞬間メタルみたい」と言われた渡辺は、ややムッとした様子で「ふざけているみたいなので、どうでもいいけど、本当にたい焼き屋で働いていたのか? 俺もやっていたことがあるからたい焼き屋をナメられるのはちょっとね。俺も打撃しか出来ないから、打ち合いになって倒し合いになると思う。俺に勝つ自信あるの? 俺と話してんならサングラスしてんなよ」とイチャモンを付けるが、DJは「(たい焼き屋は)中華街で本当にやってましたよ。これ(サングラスは)ダメです」と強面の渡辺相手でもまったく引かない。舌戦で珍しく苦戦した渡辺だが、最後は「そういうのはいらない! 今年63キロ級始まると思うので、俺が63キロを背負って立つんでよろしく!」と堂々エース宣言してみせた。
 また、オープニングファイトでは"闘い電通マン"として人気だった大渡博之が、昨年K−1甲子園70キロ級トーナメントで優勝した松倉信太郎相手に引退試合を行う。高校を卒業して、今年慶應大学に入学した松倉と、早稲田大学を卒業して電通に入社した大渡だけに、奇しくも"K−1版早慶戦"となった。
 谷川EPは「ライト級にはDJ以外にも所(英男)選手やKID選手らDREAMの選手や、嶋田翔太とかHIROYAとかK-1甲子園卒業組もいるし面白いですよ! 出来れば5月2日の大会(会場は関東近郊を予定)から16人の日本人トーナメントを始めたい! 7月の大会で8人の決勝トーナメントをやる。世界トーナメントは来年ですね。70キロは8人での日本代表決勝トーナメントを10月末にやって、世界トーナメント開幕戦はヨーロッパでやりたい」と今年のMAXに関する構想を語った。

▼スーパーファイト/K−1ルール/3分3R延長1R
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリウム・ネメシス)
vs.
佐藤嘉洋(日本/名古屋JKファクトリー)

▼スーパーファイト/K−1ルール/3分3R延長1R/63キロ契約
渡辺一久(日本/フリー)
vs.
DJ.taiki(日本/Team Nakano)

▼スーパーファイト/K−1ルール/3分3R延長1R/63キロ契約
小宮山工介(日本/北斗会館)
vs.
村浜TAKE HERO(日本/大阪ファイティングファクトリー)

▼オープニングファイト/大渡博之引退試合/K−1ルール/3分3R延長1R
大渡博之(日本/正道会館)
vs.
松倉信太郎(日本/バンゲリングベイ)

▼オープニングファイト/K−1ルール/3分3R延長1R
小宮由紀博(日本/スクランブル渋谷)
vs.
ダニロ・ザノリニ(ブラジル/志村道場/ブラジリアン・タイ)

2010年2月19日 16:53
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