日本初のWWE殿堂入りが決まった猪木。「元気があれば殿堂入りも出来る!」

100209_WWE-Inoki-1.jpg 米最大のプロレス団体WWEの名誉殿堂とも言える『ホール・オブ・フェーム』。今年、日本人で初の殿堂入りすることが決まったアントニオ猪木だが、WWE年間最大のイベント『レッスルマニア26』の前日、3月27日(現地時間)に米アリゾナ州フェニックスで開催される式典を前に、9日、都内のホテルで猪木への認定書授与式が行われた。

 『ホール・オブ・フェーム』はWWEのみならず、スポーツエンターテインメントに貢献した人物の功績をたたえ、その名誉を語り継ぐために1993年に設けられたもので、過去にはアンドレ・ザ・ジャイアント、ボボ・ブラジル、フレッド・ブラッシー、ハルク・ホーガン、リック・フレアー、スティーブ・オースチンら、蒼々たるメンバーが殿堂入りしている。
 まず認定書授与に先立ち、WWEイーストアジアのエド・ウェルズ代表が「ミスターイノキはホール・オブ・フェームに相応しい人物。リング内外の活躍でプロレス界に貢献してきたし、デビュー50周年記念のときに殿堂入り出来たことは我々にとっても特別な思いがある。ミスターイノキはプロレス界を飛び出し、日本文化の象徴として多くの人に愛されている人。その結果、ミスターイノキはプロレス界だけでなく、世界のエンターテインメント界から尊敬を集める人だ」と猪木を最大限に賞賛した。

100209_WWE-Inoki-2.jpg そしてエド氏から呼び込まれ、白いジャケットに赤いマフラーとネクタイ姿の猪木が『炎のファイター』に乗って登場。「元気ですかー! 元気があれば何でも出来る。こっから始まらないと始まらないんでね。元気があれば殿堂入りも出来る!」といきなり猪木節を炸裂させた猪木は、「WWEとはこの何年か縁が遠くなっている中で、こういう賞をいただくことになりまして、本当にありがとうございます。気恥ずかしい感じもしますが、何はともあれ元気がなくなった世界なんですが、プロレスというのは世界中どこでも通用するもの。私も北朝鮮やドバイやブラジルに飛んでいきました。WWEもいろんなところで興行をしているが、難しいルールを勉強しなくとも、見ればすぐ分かるプロレスというのは、プロレスというのは若い次の世代に向けてグローバルにメッセージを送っていけたらいいなと思います」と挨拶。
 さすがにWWEの殿堂入りということもあって、ダジャレの1つも出ない固い挨拶だったが、猪木は「そういう挨拶はしないようにしているんですが......バカヤロー!」と照れ隠しをするように叫んだ。そしてエド氏からWWEホール・オブ・フェームの認定書を受け取った猪木は、認定書を手にニッコリ笑うと、テレビカメラに向かって「1、2、3、ダァー!」と叫んでいつものように拳を突き上げた。

100209_WWE-Inoki-3.jpg 授与式終了後、複数のテレビカメラに囲まれた猪木。「このまま現役復帰なんてないですか?」と尋ねられた猪木は「もしかして?(笑)相手は(ビンス)マクマホンなんてどうですか?」とリップサービスも飛び出したのだが、各局のレポーターは猪木の殿堂入りよりも本命は朝青龍に関する話題。
 猪木は「この話はあまり触れないようにしようと思ったんだけど、家族の付き合いもあるんで、この間も『俺のところに相談に来い』って言ったんだけど。スキャンダルの経験者としては、味方というよりは1人じゃないんだよって(言ってやりたい)。彼もまだ若いんだから、いろんな可能性がある」とやや言葉少なめ。それでもレポーターは食らいついていったのだが、「後日何かあったらお答えさせていただきます」と言って口をつぐんだ。
 それでもやはりサービス精神旺盛の猪木は「モンゴルも昔は格闘技で飯が食えなかったからね。だからもっと連係がうまくいくようになれば、選手の交流も出来るし、スターを育てることも出来るしね。(朝青龍の格闘家転身は)だからいいんじゃないですかね?」と思わず言ってしまった上、カメラに向かって喝を入れるようなメッセージをリクエストされると、「外国にバカヤロー!って言うと『品がない』とか言われかねないからね(笑)。だからどこっでも通用するのは、元気ですかー! 元気があれば何でも出来るっていうのを、英語でやるようにします」と、しっかり朝青龍ネタを絡めてみせた。
 なお、猪木はすっかり体調もよくなったとのことで、「(デビュー)50年の集大成として、いまは世の中ががんじがらめになっているので、そこをちょっとはみ出したところから人生を見てみると、もっと勇気が沸いたり、自分自身が見えたりするので、若い人たちにメッセージが送れれば。エンターテイメント性の高いアメリカ的なWWEと比較するのはファンの皆さんがすればいいことで、我々はIGFでストロングスタイルというものを続けていく」と、より精力的に活動していくことを宣言した。


▼3月27日開催『ホール・オブ・フェーム』は、スカパー!、スカパーe2!のWWE PPV年間パック『WWEスペシャルリングサイド2010』【賞品コード:W29】(視聴料金14700年/13大会+2番組)をお申し込みの方のみ視聴可能です。※放送日は調整中

▼3月28日WWE年間最大のイベント『レッスルマニア26』は、以下のスケジュールで放送予定。
スカパー!、スカパーe2!...4月8日〜放送
J:COM、iTSCOM......4月9日〜VOD配信
※放送に関する情報はJ SPORTSホームページ(http://www.jsports.co.jp/)またはJ
SPORTSカスタマーセンター(03-5500-3488 10:00〜18:00)まで

▼WWE日本語公式WEBサイト http://wwe.co.jp
公式携帯サイト『WWEモバイル』 http;//m.wwe.co.jp
動画サービス『WWE Fan Nation』 http://wwefannation.fc.yahoo.co.jp(PCのみ)

2010年2月 9日 16:33
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