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【新日本プロレス】約11年ぶりの横浜アリーナ大会、AJvsオカダのIWGP戦

【新日本プロレス】約11年ぶりの横浜アリーナ大会、AJvsオカダのIWGP戦

BACK TO THE YOKOHAMA ARENA
日時:2014年5月25日(日)開始:15:00
会場:神奈川・横浜アリーナ
観衆:7,800人

AJがオカダを返り討ち!グレイシーを撃破し、IC王者の中邑滾る!
NEVER王者・石井が死闘の末に飯伏撃破!飯塚がまさかの鈴木軍入り!

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  • オープニング
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       まずは放送席がスクリーンに映し出され、ゲスト解説の邪道&外道が早速、野上アナをいじる。第4試合の飯塚の試合が気になる野上アナに外道は「それは振りなの? 俺らを信用しちゃダメだよ」とバッサリ。
       さらに「今夜、この横浜アリーナにカネの雨が降る」と言ったところで場内が暗転し、オープニングVTRがスタート。90年代、2000年代前半の横浜アリーナ大会の映像から、まるでドキュメント映画のオープニングのスタッフクレジットのようなカード紹介。

▼第1試合 Road to BEST OF THE SUPER Jr. XXI 20分1本勝負
獣神サンダー・タイガー/タイガーマスク/●エル・デスペラード/マスカラ・ドラダ(CMLL)
8分25秒 エムエックス→片エビ固め
田口隆祐/○BUSHI/KUSHIDA/アレックス・シェリー

  • 試合詳細
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       KUSHIDAとドラダの先発で試合開始。カニ挟みで倒して足を固めようとしたKUSHIDAだが、うまく脱出したドラダはロープワークからバック転。さらに飛び付いてからロープの反動を利用してのアームドラッグで投げていく。
       KUSHIDAもドロップキックで場外に追いやると、ダイブすると見せかけてハンドスプリングフェイント。続いて田口とタイガーがリングイン。ショルダータックルで倒したタイガーだが、田口もアームドラッグで投げて腰振りアピールからスリーアミーゴ(=3連続高速ブレーンバスター)。

       3発目を逆に投げたタイガーはソバットからタイガードライバー。続いてライガーがケブラドーラ・コンヒーロを決めると、そこからカンパーナ、ロメロスペシャル、カベルナリアとつなぐ。タッチを受けたデスペラードはヘッドシザースで投げて田口をコーナーに叩き付けると、脳天に低空ドロップキック。
       だが、田口も串刺し攻撃をかわしてモンキーフリップで投げるとドロップキックを返してシェリーにタッチ。ダイビングライダーキックからコルバタで投げたシェリーは、飛び込んできたライガーに延髄斬り。

       しかしスリングショット式ボディプレスはデスペラードが剣山で芸芸。そこにKUSHIDAが入ってきてタイムスプリッターズで連係攻撃を決めると、BUSHIがミサイルキックで続く。しかしライガーが串刺し掌底からパワーボムで投げ捨てると、タイガーとドラダが連続投下。
       さらに合体攻撃を繰り出すが、タイムスプリッターズも連係攻撃でお返し。ドラダがスワンダイブ式ミサイルキックで田口を場外に追いやってトルニージョを発射すると、リング上ではBUSHIがデスペラードにスウェーニョ(=コードブレイカー)からエムエックス(=ダイビング式スウェーニョ)を決めて3カウント。

  • 試合後コメント
    • TIME SPLITTERS
      KUSHIDA「去年のスーパージュニア、すげー悔しい思いをしました。何が悔しかったって、BULLET CLUBに介入されたことじゃなくて、俺は試合中に『棚橋』コールが起きたことが何よりも悔しかった。俺が今年決勝に進出すればそんな隙は与えない! シェリー! シー・ユー・スーパージュニア・ファイナル(と言って傍らのシェリーと指切り)」
      シェリー「新日本プロレスに本格的に参戦して以来、自分はいい成績を残せてきたと思う。次のスーパージュニアでもきっと結果を残してみせる。BULLET CLUBなど強敵はいるが、決勝は必ず私とKUSHIDAで実現させてみせる」

      田口隆祐
      「スーパージュニア! どんな理由であれ、チャンピオンが出ない。……気に入らんな。飯伏! 挑戦者決定リーグか? なら喜んで優勝させてもらって、飯伏にもう一度ベルトに挑戦させてもらう」

      BUSHI
      「IWGPジュニアのベルト。シングル、タッグ、俺はまだまだ諦めたつもりはないから。必ずこのベスト・オブ・ザ・スーパージュニアで結果を残して、IWGPジュニアのベルトまで辿り着いてみせる。そして俺の最終目標はこの新日本のリングで、マスクマンはライガーでもタイガーでもない。新日本のマスクマンはBUSHIだと言われる日まで、俺は必ずあの2人を越えて、新日本のマスクマンはBUSHIと言われるように。必ず手に入れてみせます」

▼第2試合 スペシャル8人タッグマッチ 20分1本勝負
永田裕志/中西学/本間朋晃/●キャプテン・ニュージャパン
9分3秒 マイアミ・シャイン→体固め
○高橋裕二郎/カール・アンダーソン/ドク・ギャローズ/タマ・トンガ

  • 試合詳細
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       裕二郎が加入した新生BULLET CLUBは新テーマ曲で入場。一方、キャプテンはスカイブルーのコスチュームで登場。永田はGHCヘビー級のベルトを腰に巻いて入場。BULLET CLUBの奇襲攻撃で試合が始まると、場外乱闘の中でリング上では中西がギャローズをショルダータックルでなぎ倒す。
       しかし背後からアンダーソンが攻撃。蹴りで蹴散らした中西は、トンガをアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げて投げ捨てると本間にタッチ。ギャローズに掴まった本間をさらにトンガが攻撃するが、追走エルボーからラリアットでなぎ倒した本間は串刺しジャンピングエルボーからフェースクラッシャー。

       だが、その場でのコケシはトンガがかわすrと、BULLET CLUBが全員出てきてウルフパックポーズから一斉に本間にストンピング。さらにトンガがヘッドバット、サモンドロップ、エルボードロップと畳みかける。挑発するように本間の頬を叩いていく裕二郎。さらにアンダーソンが馬乗りナックルを見舞ってから、控えの永田に向かって敬礼ポーズをして挑発。
       ロープに飛んだ本間にカウンターのゼロ戦キックを叩き込んだアンダーソンは、敬礼ポーズからブレーンバスターを狙ったが、これは逆に本間が投げていき永田にタッチ。アンダーソンにミドルキックを叩き込んだ永田は串刺しフロントキック。

       さらにフェイントからヒザへの低空ドロップキック。背後からトンガが攻撃していくが、永田はフロントスープレックスで投げていく。アンダーソンがカウンターのスパインバスターを決めると、ガンスタンを狙ったが、永田は張り手で振り解いて浴びせ蹴りを叩き込んでキャプテンにタッチ。裕二郎にジャンピングショルダーを決めたキャプテンは、永田たちと共にトレイン攻撃。
       そこから永田がエクスプロイダーで投げると、キャプテンがダイビング・ヘッドバットを投下。混戦となる中、アンダーソンとギャローズは本間にマジックキラー。さらにキャプテンにガンスタンを決めると、続けて裕二郎が肩口にキャプテンを担ぎ上げてから捻りを加えながら落としていき3カウント。

       試合後、放送席の邪道&外道と睨み合いになったBULLET CLUBはウルフパックポーズでアピールすると、本隊に向かってはYou S●ckポーズで挑発していった。

  • 試合後コメント
    • BULLET CLUB
      アンダーソン「おいおいおい! 注目しろ! BULLET CLUBの新メンバーだ。俺は裕次郎を長年知っている。彼のハートはもうピュア・ガイジンだ」
      裕次郎「くたばれ、CHAOS! やっと俺の居場所が見つかったよ」
      ギャローズ「裕次郎が加わって俺たちはますますクレイジーでプロフェッショナルな集団になった」
      タマ「裕次郎が加わってハッピーだよ」
      アンダーソン「何か質問は?」
      ――今日はあなたたちの保持するIWGPタッグ王座への挑戦者決定戦がありますが、どちらの勝利を予想しますか?
      アンダーソン「どちらが来ても構わない。なぜなら後藤&柴田は強いし、棚橋は世界でもベストの選手だし、真壁も日本で最も人気のある選手だろう。そして2人とも強い。だが大阪で勝つのは俺たちだ。俺たちの方が強いからな」
      アンダーソン「まぁ裕次郎に言わせれば棚橋&真壁も後藤&柴田も強くないらしいけどな(笑)。そしてCHAOSはS●CKだと。オカダはIWGPのベルトを失い、BULLET CLUBがベルトを独占している。俺たちはCHAOSよりもベターだ。ネクスト・ボトムライン。コーズ・バレットクラブ、セイド・ソー!」
      ギャローズ「ホワット? ホワット?」
      アンダーソン「ネクスト・ボトムライン。コーズ・バレットクラブ、セイド・ソー!」
      ギャローズ「ホワット? ホワット?」
      アンダーソン「さぁ早くビールを飲みに行こう!」

▼第3試合 NWA世界タッグ選手権試合3WAYマッチ 60分1本勝負
[王者組]○天山広吉/小島聡
11分38秒 ムーンサルトプレス→体固め
[挑戦者組]ロブ・コンウェイ(NWA)/●ウェス・ブリスコ(NWA)
※王者組が2度目の防衛に成功。もう一組は[挑戦者組]ランス・アーチャー/デイビーボーイ・スミスJr.

  • 試合詳細
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       ド派手は紫のジャケットを着たNWAのブルース・サープ社長がリングに上がり、「コンニチワ、ジャパン! ワタシはNWA会長のブルース・サープです。分かりますか?」とマイクアピールすると、『ギャラクシーエクスプレス』に乗って、コンウェイ&ブリスコが入場。
       続いてTAKAみちのくの先導されてアーチャー&スミスJr.のKES(キラー・エリート・スクワッド)が入場。最後にNWA世界タッグ王者の天コジが入場。

       NWAコンビとKESが天コジに奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始。天コジが場外にエスケープすると、KESはNWAコンビを攻撃していく。スミスJr.がブリスコをバックドロップで投げると、KESは同時に滞空時間の長いブレーンバスターでNWAコンビを投げていく。
       さらにコンウェイをダブルタックルで吹っ飛ばしてからレッグドロップとボディプレスを同時投下するが、ここで天コジが入ってきてスミスJr.に合体攻撃。そしてアーチャーにはモンゴリアンチョップとエルボーを交互に叩き込んでからヘッドバットとスリングショット式エルボーを同時投下。

       天山がスミスJr.に串刺しラリアットからカーフブランディングを決め手いくが、場外からコンウェイが脚をすくって倒すと、ブリスコと連係攻撃。さらにトレイン攻撃からコンウェイがスライディングキックを叩き込むと、ブリスコが足4の字固めへ。これをスミスJr.がカットすると、アーチャーがビッグブーツ。
       そしてKESがブリスコにキラーボム(=アーチャーのフルネルソンバスター+スミスJr.のライガーボム)を決めたが、小島がカウント2でカット。KESは小島にもキラーボムを狙うが、これをDDTで切り返した小島。

       すかさずコンウェイが襲いかかるが、小島は串刺し攻撃をかわすとマシンガンチョップ。行っちゃうぞエルボーを投下した小島はエルボーの連打からローリングエルボー。だが、耐えてみせたコンウェイに垂直落下式ブレーンバスター。カウント2で返したコンウェイはラリアットを狙った小島にスピアー。
       続いてアーチャーがチョークスラムで叩き付けるが、アーチャーをブリスコが攻撃。ならばとスミスJr.がパワーボムで叩き付けるが、天山がヘッドバット。するとコンウェイが天山に急所攻撃。怒った天山はモンゴリアンチョップからヘッドバットを叩き込むと、小島は天コジカッター。

       天山はブリスコにアナコンダバイスを決めるが、サープ社長がエプロンに上がってくると、思わず詰め寄る天山。背後からブリスコがドロップキックを叩き込むと、スクールボーイで丸め込むが天山も何とか肩をあげる。足4の字固めは小島がカット。さらに小島はKESをラリアットで場外に追いやると、コンウェイにコジコジカッター。
       だが、ブリスコが小島にヘビーレイン(=ファイアーマンキャリーからの変型エメラルド・フロウジョン)。そのブリスコに天山がマウンテンボムを決めると、小島が腕のサポーターを外してラリアット。さらにダメ押しに天山がムーンサルトプレスを投下して3カウント。混乱の3WAYタッグを制し、天コジがNWA世界タッグ防衛に成功した。

  • 試合後コメント
    • 天コジ
      天山「今日も3WAYで、なんかね嫌な予感もしたけども、やっぱり最後、コジがガッチリと強いクローズライン出してくれて。コレは俺が行くしか無いと思ってムーンサルトやりましたけど、まああの、しっかりと決まってね、1、2、3入ってね、ほんとに、この11年前のこの場所で、初めてIWGPのヘビーのベルト獲って、そんな演技のいい場所でまた帰ってこれて、そして今日このNWAのタッグ、このベルト防衛することできたし。大変嬉しいですよ、天コジとして。ほんとにこれからどんなチャレンジャーでもどんと来いって。これからもずっと天コジが健在で、不滅で、いつまでも強い天コジで見せていきたいと。友情パワー、本物の友情パワーっていうのを俺らが見せていきたいとそう思います。なぁコジ!」
      小島「この約20年、プロレスのタッグチームで伝説と呼ばれたタッグチームいくつも存在するよ。ただ、今現在2014年5月25日に! 伝説のタッグチームは天コジだけなんだ。な? 今も生きている、今日も生きている! 明日も生きてる! こういうタッグチームは天コジだけだ。それだけはよく頭に入れとけよ。全プロレスファン! 全世界のプロレスラー、オレたちが天山・小島、略して天コジだ!」

▼第4試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
●矢野通/飯塚高史
8秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
○鈴木みのる/シェルトン・X・ベンジャミン

  • 試合詳細
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       鈴木&ベンジャミン組は鈴木軍フルメンバーで登場。野上アナが周囲を警戒する中、矢野と飯塚はアリーナ席の最後方から客席を徘徊しながら登場。ところが、飯塚はまさかの放送席を素通り。リング上では鈴木と矢野が揉み合う。そこにイスを投げつけた飯塚だが、これが矢野に誤爆! すかさずベンジャミンが矢野にペイ・ダート(=飛び付き式コンプリート・ショット)。
       そして鈴木とベンジャミンで矢野を羽交い締めにすると、飯塚を呼び込む。アイアンフィンガー・フロムヘル(=鉄製グローブ)を装着した飯塚は何と矢野に裏切りの地獄突き! そこから鈴木が矢野をゴッチ式パイルドライバーで叩き付けて3カウント!

       衝撃的な展開に場内がざわめく中、鈴木から手渡された鈴木軍のTシャツを着た飯塚が矢野の両手に手錠をかける。マイクを持った鈴木が「アハハハハ、スズキグーン、イチバーン!」と高笑いする中、飯塚はイスで矢野を殴打。
       CHAOSと決別し、まさかの鈴木軍加入となった飯塚。してやったりという表情で鈴木が飯塚と肩を組みながら花道を引き上げていくと、ベンジャミン、TAKA、タイチ、KESも高笑いしながら鈴木軍の結束力をアピール。一方の矢野は担架に乗せられ、邪道&外道と共に退場。裕二郎に続いて飯塚も脱退したCHAOS。新日本内のユニット勢力図が大きく変わろうとしている。

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  • 試合後コメント
    • 鈴木軍
      鈴木「(矢野は)調子に乗り過ぎなんだよ! 新しい仲間……(飯塚が)いねぇじゃねぇかよ(笑)。俺に乗りこなせない奴はいないんだよ。俺が扱えない奴はいないんだよ。おい新日本! それとCHAOS。俺たちの前にひざまづけ!」
      アーチャー「鈴木軍こそが一番なんだ。今日の試合(3WAY戦)でも俺たちが負けたわけじゃないんだ。天山、小島よ。次は俺たちが倒して、NWA世界タッグのベルトを取り返す!」
      スミス「天山、小島。次は俺たちが倒す。次にやるとしたら大阪になると思うが、その時はキラーボムでNWA世界タッグのベルトを必ず俺たちの腰に戻してやる!」
      タイチ「だから言ったろう。TAKAタイチ興行はタダじゃ終わらないって。覚えてるか、1月。誰と誰がシングルやった? よく思い出してみろよ」
      TAKA「雑魚だからってナメてんじゃねぇぞ(笑)」
      タイチ「そういうことだよ(笑)」

▼第5試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
●内藤哲也
12分5秒 バッドラックフォール→片エビ固め
○バッドラック・ファレ

  • 試合詳細
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       まずはハンマーを振り下ろしていったファレだが、内藤もロープに飛んでクロスボディー。これをキャッチしたファレだが、うまく逃れて背後からのドロップキックでファレを場外に追いやった内藤はエプロンからミサイルキックを発射。
       場外でボディブローを返していったファレは鉄柱に内藤を叩き付けていくとリングに戻る。リングに戻った内藤の上に乗っかっていったファレは、ニーリフトから腰と頭を踏みつける。

       なおも内藤の腰を攻撃していったファレはボディスラムで叩き付ける。ネックハンギングで持ち上げてコーナーに向かって投げつけたファレは、左右のハンマーを叩き込むと、コーナースプラッシュを狙ったが、これをかわした内藤は続くジャンピングボディプレスもかわして側頭部に低空ドロップキック。
       さらに延髄斬りからランニングサンセットフリップから串刺しドロップキックを狙うが、ファレはキャッチ。しかしエプロンに逃れてどうにか突き放した内藤はスワンダイブ式ミサイルキック。さらに串刺し攻撃をかわして脚を払って座らせると、エプロンから吸いリングショット式串刺しドロップキック。

       飛び付いてきた内藤をキャッチして抱え上げたファレだが、背後に逃れてスタンディングのドラゴンスリーパーから別宮ブリーカーで叩き付けた内藤は、ジャンピングエルボーアタックを狙ったが、キャッチしたファレはサモンドロップで叩き付ける。ファレのチョークラリアット(=チョークスラムの体勢で持ち上げてからのショートレンジラリアット)をうまく避けた内藤。
       もう一度ジャンピングエルボーアタックを狙ったが、のど輪でキャッチしたファレはチョークラリアットを狙う。だが、内藤はプルマ・ブランカ(=飛び付き式変型三角絞め)で切り返す。

       ロープに逃れたファレだが、内藤は背後からミサイルキックを発射すると、延髄斬りからジャンピングエルボーアタック。さらにファレの巨体をジャーマンで投げてみせたが、カウントは2。ならばとスターダストプレスを投下するが、ファレがかわしたため自爆。
       ファレはコーナースプラッシュからバッドラックフォール(=投げ捨てアウトサイダーズエッジ)を狙うが、内藤は回転エビ固めで切り返す。カウント2で返したファレに向かってロープに飛んだ内藤だが、ファレはカウンターのラリアットからチョークラリアット。カウント2で返した内藤だが、ファレはバッドラックフォールで豪快に投げ捨てて3カウント。

  • 試合後コメント
    • バッドラック・ファレ
      「内藤にはこれがリアルであるということを教えてやった。内藤はリアルな痛みを感じたろう。BULLET CLUBはボスを含め、我々メンバーが最強なんだ」

▼第6試合 プロレスvs柔術 異種格闘技戦 30分1本勝負
○桜庭和志(フリー)
5分33秒 サクラバロック→レフェリーストップ
●ホーレス・グレイシー(グレイシー一族)

  • 試合詳細
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       チョークスリーパー及び道着着用の場合のみ、道着を使用しての締め技は有効とするプロレスvs.柔術の異種格闘技戦。5.3福岡での『レスリングどんたく 2014』で一本負けを喫した桜庭はホーレス・グレイシー相手に、グレイシーハンターの汚名返上なるか?

       白い柔術着にSAKU面を付けて入場した桜庭。オープンフィンガーグローブはなし。ローを蹴っていく桜庭に対し、身長差を利用して奥襟を取ったホーレスは足払いでテイクダウンを奪うと道着を使って絞めていくが、桜庭はロープに脱出。前蹴りからファイアーマンキャリーで担いだホーレスは飛行機投げからマウントを取る。
       両方の襟を掴んで絞めていくホーレスだが、桜庭はこれもロープに脱出。しかしホーレスは踏みつけてから襟を掴んで持ち上げると、そのままマットに叩き付ける。背後に回ったホーレスは送り襟締めに。

       苦しそうな表情を浮かべながらもどうにかロープに逃れた桜庭は一旦場外にエスケープ。道着を脱いでホーレスに投げつけた桜庭だが、ホーレスはタックルから肩口に桜庭を担いでコーナーに押し込む。しかし桜庭はホイス戦と同じようにホーレスの道着を脱がして上半身を固定すると、ジャーマンで投げ捨てる。
       サクラバロックを狙う桜庭に腕十字の体勢で切り返したホーレスは逃げようとする桜庭を肩固めに捕獲。だが、下から腕を取った桜庭はそのままスイープするとサクラバロックへ。ガッチリと極まっているが、なかなかタップしないホーレス。しかし桜庭はホーレスの首を足で固定して動けなくしているため、レフェリーが試合をストップ!

       勝った桜庭は一旦リングを降りて、桜庭ファンのマシンをリングサイドまで呼び寄せるとハイタッチ。久し振りに会心のグレイシーハンターぶりを発揮してみせた。

  • 試合後コメント
    • 桜庭和志
      ――新日本のリングで借りを返しました。
      「何回でしたっけ? 2連チャン3連チャンぐらいやってたんで。なんか最後、自分の得意パターンに入れたんでよかったですけど。(ホーレスは)おっきかったんで、その辺やっぱり下になっちゃうと重さを感じたんで、ちょっとキツかったですね」
      ――最後、相手タップしてないですよね?
      「まあアームロックって大体ギブアップしない時もありますけど、正直あそこから逃げようがないと思うんで」
      ――道着、途中で脱がれましたが。
      「やっぱり柔術の練習とかしたことあるんですけど、やっぱり向こうのほうが道着使うのプロだしと思って、途中で脱いじゃいました」
      ――あまり見せなかったジャーマンも出しました。
      「そうでしたっけ? 昔はやってましたけど。やっぱり柔術家にはレスラー向けのスープレックスとかあまり分からないのかなって」
      ――横浜アリーナでの試合は久々だと思うんですがいかがですか?
      「忘れました(苦笑)」
      ――グレイシーの次は?
      「また(試合を)組んでもらえるんであれば、何度かやられてますんで借りを返したいと思います」
      ――試合後に桜庭マスクのファンとハイタッチをしてましたが。
      「いつも来てくれてるんで(笑)。前にどっかで会った時も『桜庭さん3回目はちゃんと勝ってくださいね』みたいに言われたんで(苦笑)。一応勝ちましたよって行きました」

▼第7試合 NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○石井智宏
19分22秒 垂直落下式ブレーンバスター→エビ固め
[挑戦者]●飯伏幸太
※第3代王者が4度目の防衛に成功

  • 試合詳細
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       IWGPジュニア王者にもかかわらず今年のSUPER Jr.に参加しない飯伏幸太は、石井智宏の持つNEVER無差別級王座に挑戦。DDT名古屋大会に出場したあとのダブルヘッダーとなるが、ジュニアのままヘビー級王座奪取を掲げる飯伏にとっては大事な一戦になりそうだ。

       ミステリオばりに奈落からのせり上がりでステージ上に登場した飯伏は、IWGPジュニアのベルトを高々と掲げてから入場。ロックアップからロープに押し込んだ石井が殴りかかるが、かわした飯伏。ショルダータックルでなぎ倒した石井は飯伏のカウンターのミドルをキャッチして逆水平チョップ。
       さらに飯伏のミドルキックをノーガードで受け止めるとエルボー合戦へ。これに打ち勝った飯伏はミドルキックで蹴り倒す。座り込んだ状態から「来いよ」と手招きする石井にストンピングを落としていく飯伏だが、石井は一瞬の隙を突いてバックドロップ。

       コーナーに飯伏を追い込んで逆水平チョップとエルボーを交互に叩き込んだ石井は「来いよ、飯伏」と上から睨みつけながら挑発。立ち上がった飯伏は力一杯エルボーを打ち込んでいくが、石井は喉元への逆水平チョップ一発で飯伏をダウンさせる。喉を押さえて苦しそうな飯伏にヘッドバットを見舞った石井。
       顔付きが変わった飯伏はエルボーを返してからカウンターのドロップキック。石井が場外に出たところで三角跳びケブラーダを狙ったが、素早くリングに戻った石井はコーナーに追いかけていくと雪崩式ブレーンバスター。

       串刺しラリアットから豪快なパワーボムで叩き付けていった石井はラリアットを狙ったが、かわした飯伏はオーバーヘッドキックからフランケンシュタイナーで場外に投げると、三角跳びケブラーダを発射。石井をリングに戻した飯伏はスワンダイブ式ミサイルキック。ソバット、ミドル、その場飛びシューティングスター、コーナー二段目に飛び乗ってのムーンサルトと畳みかけた飯伏はバズソーキックをかわされるとその場飛びムーンサルト。
       これを剣山で迎撃した石井はラリアットをかさわれても、飯伏の蹴りをかわして背後から肩車すると、前方のコーナーに投げつける。さらにジャーマンで投げ捨ててからラストライドで叩き付けるがカウントは2。

       10分が経過し、飯伏をコーナーに乗せた石井だが、飯伏は股下から脱出してパワーボムを狙うが、石井はロープを掴んで踏ん張る。だが、飯伏はオーバーヘッドキックを叩き込むと、もう一度コーナーに登って雪崩式フランケンを狙う。石井は踏ん張って回転を止めるが、バランスを崩してそのまま両者落下。
       場内から驚きの声があがる中、肩を強打して動けない石井を飯伏は低空ジャーマンで投げるが、石井もノータッチヘッドバットを返すと左右のエルボー。だが、飯伏もヘッドバットを返すとショートレンジラリアットを振り抜く。

       石井は目尻から出血。飯伏はシットダウン・ラストライドで叩き付けるがカウントは2。フェニックス・スプラッシュを投下した飯伏だが、かわして自爆させた石井はスライディング・ラリアット。カウント2で辛くも返した飯伏は石井のラリアットを食らっても倒れず、張り手には張り手を返していく。
       “覚醒”した飯伏は掌底を叩き込んでいくが、石井も掌底で応戦。壮絶なド突き合いになったが、石井は優勢かと思われたところで飯伏はハイキック2連発。カウント1で返してみせた石井かカウンターのラリアット。飯伏もカウント1で返すが、石井はなおもラリアット。だが、ダメージからカバーにいけない。

       ダブルダウンのカウントが入る中、フラフラと立ち上がった両者はエルボー合戦。「来い、来い」と手招きしてからエルボーを連打していった飯伏だが、石井はノータッチヘッドバットを下から突き上げる。アッパーのようなカタチでもらってしまった飯伏だが、背後に逃れて後頭部ラリアット。
       石井も延髄斬りを返すが、飯伏は投げ捨てドラゴンスープレックスからドラゴンスープレックスホールド。カウント2で返した石井をコーナーに乗せた飯伏は雪崩式ブレーンバスターを狙うが、石井はエプロンに叩き落とす。飯伏はスワンダイブで飛び付いての雪崩式フランケンを狙ったが、飯伏は飛び付こうとした飯伏をショートレンジラリアットで叩き落とす。さらにラリアットを叩き込んだ石井。カウント2で返した飯伏だったが、石井はダメ押しの垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けて3カウント。

       頭に巻かれたタオルを投げ捨てた石井はNEVERのベルトを受け取ると、悔しそうな飯伏の前に立ちはだかる。飯伏は人差し指を立てて「もう1回」をアピール。すると、そこにBULLET CLUB入りした裕二郎が乱入し、かつての盟友である石井を襲撃! ラリアットで石井をなぎ倒した裕二郎はNEVERのベルトを持ってウルフパックポーズでアピール。石井は両肩を担がれて退場するハメになってしまった。

  • 試合後コメント
    • 飯伏幸太
      ――NEVERの王者いかがでした?
      「単純に、強かったですね」
      ――それはパワー的な意味でしょうか?
      「全体的に。階級は違うんですけど、パワーでも自信があったし、スピードとかも絶対勝てると信じていて。正直スピードでもパワーでも自分はまだまだかなと。ヘビー級のやっぱりすごさを感じましたね。自分の中でやっぱりNEVERは無差別なんで、一応ジュニアの選手も挑戦できるし、もしかしたら行けるんじゃないかなという。甘かったですね。甘かった。ほんとに甘かったですね……あー、悔しいです。んとに」
      ――飯伏選手はヘビーとの闘いを新日本に来てから求めていて、今回石井選手と闘ったいま今後ヘビーとの闘いというものをどのように考えていますでしょうか?
      「もちろん、今までのヘビー……ヘビーでもジュニアでもどっちでも通用するレスラーになろうと思ったんですけど、まだ……まだちょっと早いかなと。でも自分は食らいつきますよ。これからです、これから。いやーキツかった……」

      ※石井はノーコメント

▼第8試合 IWGPタッグ王座ナンバーワン・コンテンダーマッチ 60分1本勝負
棚橋弘至/○真壁刀義
17分22秒 キングコングニードロップ→片エビ固め
●後藤洋央紀/柴田勝頼(フリー)

  • 試合詳細
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       イデオロギー闘争が勃発している棚橋弘至と柴田勝頼。棚橋は真壁刀義と、柴田は後藤洋央紀と組んで、タッグマッチで対戦。勝ったほうがIWGPタッグ王座に挑戦できるのだが、棚橋と柴田はそんなことよりも目の前の一番気に食わない相手が気になるはずだ。

       煽りVでは四者四様の考え方、タッグでありながらパートナーも敵、この試合に懸かっているのはIWGPタッグへの挑戦権だけではないことを紹介。後藤はコスチュームを荒武者仕様に戻して登場。
       激しく睨み合う棚橋と柴田を後藤と真壁が分けると、後藤が真壁に奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始。ショルダータックルでのぶつかり合いでは後藤が打ち勝つ。ここで後藤が柴田にタッチすると、棚橋自ら真壁にタッチしてリングイン。

       脇の差し合いからロープに押し込んだ棚橋が離れ際に張っていく。したなは片足タックルからバックを取るが、棚橋も防御。グラウンドに持ち込んだ柴田は腕十字を狙うが、棚橋はクラッチしながらサイドに逃れるとマウントを取る。股下から抜けた柴田は棚橋をロープに押し付けると張り手。
       そこからサッカーボールキックを叩き込むと、棚橋は立ち上がって睨み付けるが、柴田はまたもサッカーボールキック。さらにサッカーボールキックに続いて正面からもロー。続いて後藤がチョップを叩き込んでいくと、棚橋はロープに振るが、後藤はその勢いで控えの真壁にエルボー。

       そのまま後藤が真壁を場外に連れ出すと、リング上では柴田が棚橋の顔面にステップキック。さらにエルボースマッシュでカチ上げると、棚橋は「来いや、オラ!」と挑発。なおもエルボーを叩き込んでいった柴田は足4の字固めへ。それでもなお「来い、オラ!」と絶叫した棚橋だが、さすがに真壁がカットに入る。
       柴田は後藤にタッチするが、棚橋は無視して柴田にエルボー。そこに後藤が割って入っていくが、柴田も棚橋しか見えないとばかりに棚橋にエルボー。ようやく棚橋vs.後藤になると、棚橋はフライング・フォアアームを叩き込んで真壁にタッチ。串刺しラリアット2連発からコーナーでの馬乗りナックルを落とした真壁はノーザンライト・スープレックス。

       ロープに飛んだ後藤にカウンターのラリアットを叩き込んだ真壁は、両ヒザをつくパワーボム。デスバレーを狙った真壁だが、背後に逃れた後藤は投げ捨てジャーマン。両ヒザをマットについたままエルボー合戦を始めた両者は、そのまま立ち上がると真壁がロープに飛ぶが、後藤は追走ラリアット。しかし倒れない真壁に対して後藤は牛殺し。
       10分が経過し、棚橋と柴田がリングイン。ドロップキックを打った棚橋だが、柴田がエルボーを返すとエルボー合戦に。太陽ブローからエルボースマッシュでカチ上げた棚橋だが、柴田はカウンターの張り手から、ソウルメイトであるKENTAの得意技であるブサイクへのヒザ蹴り。

       しかし串刺し低空ドロップキックは真壁が串刺しラリアットで阻止。その真壁に後藤がラリアットを叩き込むが相打ちになる。柴田はなおも棚橋に串刺しの低空ドロップキックを叩き込むとジャーマンで投げ捨てる。真壁も後藤をジャーマンで投げ捨てるが、後藤はバックドロップを返す。棚橋は柴田に張り手からダルマ式ジャーマン。
       棚橋のハイフライフローを剣山で迎撃した柴田はスリーパー。そこからドラゴンスリーパーに移行した柴田だが、バック転のようなカタチで背後に回った棚橋はドラゴンスリーパーを返す。柴田はFKを狙ったが、キャッチした棚橋はドラゴンスクリュー。真壁にタッチすると、後藤がラリアットで走り込むが相打ちに。

       それでも後藤はラリアットで真壁をなぎ倒すと、串刺し式の村正(=ニールキック)からバックドロップ。15分が経過し、後藤は牛殺しを狙うが棚橋がカット。しかし柴田がフロントキックで棚橋を蹴散らし、真壁には後藤とダブルのミドルキック。そこあら後藤の牛殺し→'柴田のFKとつなぐが、棚橋がカット。
       今度は棚橋を柴田が捕まえ、後藤がFK。さらに後藤は真壁を裏昇天(=カナダ式背骨折り→裏チョークスラム)で叩き付けるがカウントは2。後藤の昇天を逃れた真壁は柴田のフロントキックをかわして背後の後藤に誤爆させる。そして棚橋が柴田にスリングブレイド。真壁が後藤をデスバレーボムで叩き付けると、棚橋がハイフライフローを投下。続けて真壁がキングコング・ニードロップを投下して3カウント。

       またもタッグタイトルが遠のいた同級生タッグ。口から血を滴らせながら勝利した真壁。棚橋は詰め寄ってきた柴田を無視してコーナーに登り、両手を広げてファンに向かってアピールしてみせた。

  • 試合後コメント
    • 真壁刀義
      「(口が空いた状態で血を流しながら)おぅ、なんだよ?」
      ――(その怪我は)蹴りでですか?
      「蹴りだな」
      ――どういう状況ですか?
      「感覚ねーよ。顎イテえわ」
      ――大歓声の中、真壁選手が決められましたけど。
      「当然だろ。こんな顎の1個や2個変わりねえよ。そんなもんだろ」
      ――特に問題はなく?
      「ねえだろ。これぐらいのハンデが丁度いい。もうよ、逃げも隠れもしねーからよ、首洗って待ってろよ、それだけだ。(上手く喋れないので)俺、何言ってんだろうな? そんなもんだよ」

      棚橋弘至
      ――さすがにキングとエースのコンビだけあって、鮮やかな勝利でしたが。
      「圧倒的な差をつけるまではいかなかったのは俺の力不足。もっと力をつけたい。もっとね、横浜アリーナを一人でいっぱいにできるくらいの圧倒的な力が欲しいな。今日はこれでネクスト・レベルに上がったから、俺たちが挑戦者。文句があるなら何回でも付いてこい。付いてこられるならね」
      ――今日は先日の現王者チームとの後楽園での対戦と、ちょうど逆に棚橋選手がハイフライフローで決められるところをあえて譲ったようにも見えたのですが?
      「はい。連携技はなくても俺たちには連続技があるから。今まであんまりプロレスというジャンルに連携技はあっても、連続技には光が当たっていなかったんで、新しいなと思います」
      ――かつて横浜アリーナで第1試合を闘ったことのある真壁選手とタッグを組んで、11年ぶりの横浜アリーナで勝利したという事についてはいかがですか?
      「なんか試合関係ないけど、俺が新日本プロレスに入った時に3人部屋で、真壁、棚橋、柴田とね。11年経っても同じリングに上がっているっていうね。時間の流れは感じるけれど、興味深いなと思います」
      ――アンダーソン選手は「棚橋選手を世界最高のレスラーで、真壁選手は日本で最も人気のある選手で、そして強い」と評価していました。そしてそれでも我々が勝つと自信を見せていたのですが?
      「それはやっぱりタッグチームということで自信があるし、タッグチームとしても向こうの方が経験値があるから、そういう事が言えるんだと思います。……なんで、世界最高峰のレスラーだか分かりますか? シングルもタッグもイケるからですよ。そういうことです(ニッコリ)」

▼第9試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合 プロレスvs柔術 異種格闘技戦 60分1本勝負
[王 者]○中邑真輔
10分24秒 ボマイェ→片エビ固め
[挑戦者]●ダニエル・グレイシー(グレイシー一族)
※第8代王者が初防衛に成功

  • 試合詳細
    • 140525_NJPW-11.jpg

       5.3福岡での『レスリングどんたく 2014』では道着を着用してのタッグマッチで対戦した中邑真輔&桜庭和志とグレイシー一族。今度は中邑がダニエル・グレイシーとIWGPインターコンチネンタル王座をかけてシングルマッチで対戦。中邑は2002年大みそかの総合格闘技デビュー戦でダニエルに敗れているが、今回の試合でも道着やオープンフィンガーグローブは着用するのか?

       煽りVではグレイシーを更に広めるために新日本のリングに上がったグレイシーと、グレイシーがプロレスのベルトに挑戦することでICのベルトに新たな色を付けようとする中邑の利害が一致して実現した一戦であることを紹介。プロレス黒帯vs.柔術黒帯というまさしく混沌(カオス)な試合になる。
       青い柔術着姿で入場したダニエルに対し、中邑は通常の黒いロングタイツにレガース姿で登場。滾りまくりながら入場した。

       オープンフィンガーグローブも着用しない中邑は差し合いからロープに押し込まれる。ここはクリーンにブレイクしたダニエル。ローを蹴っていった中邑はタックルでテイクダウンを奪うが、ダニエルはオモプラッタを狙う。素早く脱出した中邑だが、足をかけて倒したダニエルは逆に上を取る。
       サイドから袈裟固めの体勢になったダニエルだが、中邑はロープに脱出。スタンドで腕を取って捻り上げたダニエルは足をかけて倒すとマウントを取る。もぐって防御する中邑だが、ダニエルは腕絡みの体勢に。極められる前に中邑がロープに逃れると、ダニエルは帯を捨てて、正面からボディシザースで飛び付くと、グラウンドに引き込む。

       マウントを取った上に中邑の両腕を両足で挟み込んだダニエルは、マウントエルボーを連打。しかしスイープしてみせた中邑は強引に首投げで投げてから、顔面を下から蹴り上げる。コーナーに押し込んで踏みつけてバイブレーションした中邑はニースタンプからニードロップを投下。だが、ダニエルも走り込んできた中邑をカウンターの大外刈りで倒すと、上着を脱いでいく。
       掌底の打ち合いからヒザ蹴りを叩き込んだ中邑だが、ローをキャッチしたダニエルはエルボー。中邑が前のめりに倒れるとフロントネックロックで捕獲。しかしリバースで投げて脱出した中邑はダニエルをコーナーの上に寝かせて串刺しニー。

       これをエプロンに出てかわしたダニエルはロープ越しのスリーパー。中邑がグッタリしたところでリング内に入って改めて胴絞めスリーパーに捉えるが、どうにか脱出した中邑はヒザを落としてカバー。そこを再びスリーパーに捉えたダニエルだが、中邑はロープに脱出。10分が経過し、ダニエルを肩口に担ぎ上げた中邑はランドスライドで叩き付けると、一気にボマイェを叩き込んで3カウント。
       敗れたダニエルは中邑に向かって深々と一礼。中邑も握手を交わしてダニエルの健闘を称えた。そこに内藤を撃破したファレが入って来ると、中邑と腕組みをして睨み合いに。中邑も腕組みをして睨み付けるが、ファレは中邑の頭にバレットポーズを突き付けてニヤリ。

       ファレが引き上げていくと、マイクを持った中邑が「出たな! こんな歴史的なグレイシーとの一戦なのに次から次へと強豪が……まるで漫画か特撮の世界。リマッチに次ぐリマッチ……考えちゃうね。どーしよっかなー! みんな、僕は人間じゃないんだ。M78星雲じゃないところから来たイヤァオトラセブンなんだ! ファレ、答えはこうだ……イヤァオ!」と叫んでリング上で大の字に倒れた。

      140525_NJPW-13.jpg

  • 試合後コメント
    • 中邑真輔
      ――グレイシー一族にプロレスのタイトルマッチで勝利しました。
      「なんでしょう? こんな個人的にも感慨深いし、プロレス格闘技、どちらも好きで生きてきた人間には、夢のようでした」
      ――ダニエル選手もプロレスで自分も成長されていると実感しているようでした。
      「非常に彼にとっては大きなアドバンテージがあったでしょう。長い柔術界、長いグレイシーの家族の歴史の中で、この行動は簡単な事じゃなかったと思います。ましてや、ちょっとバイトでリングに上がるんじゃない。タイトルマッチまで首突っ込んできたんだ。コレほど大きなチャレンジも彼はやってのけてきた。それだけでもインターコンチで闘う価値はありましたね」
      ――それを受け止めるだけの度量が中邑選手にあったということだと思いますが。
      「どうでしょう? どうでしょう、どうでしょう。自分もまだまだ発展途上。刺激が欲しいのはもっと大きくなりたいから、もっと強くなりたいから、その強さも一つだけじゃない。色んな角度で誰にも文句は言わせない。そうやって、闘い抜くため」
      ――IWGPヘビーと違う価値観を確立したと思われます。
      「もうこのベルト、ヤバイ奴しか巻けないでしょう。それも全て、自分でケツを拭けるっていうね。面白いベルト、とんでもないベルト、それがこの白いベルト。インターコンチっていうと安っぽいかもしれないけど、名前以上の価値がある。名前以上の相手を呼んでくる。ほんと、恐ろしい相棒ですよ」
      ――途中で相手が上着を脱ぎましたがそれ以降のダニエルの闘いぶりはいかがでした?
      「やっぱり僕も彼も、誰も彼もリング上で必死です、ハイ。そこで、一つはなんだろうな? 自分を証明するために道着を脱いだかもしれない。柔術っていう衣? 纏? 脱ぎ捨ててでも俺はプロレスで闘うなんて都合よく受け止めれば、そういう風に受け止めたいなと思いますね僕からすると。細かいことは本人にどうぞ」
      ――試合後、健闘をたたえ合う場面もありましたが、かつての総合での闘いを踏まえてあの場面が生まれたと。
      「まあそうっすね。だから、自分もこの一戦に対しては並々ならぬというか、今まで味わったことのないプレッシャーだとか、緊張感だとか、まさにどうしよっかなって感じで。それ以上にきっとダニエルも未知の世界。俺にとってもダニエルとプロレスやるっていうのは未知の世界。お互いに、未知を恐れない、そういうことを感じられた。だからこそのリスペクトじゃないですかね? 全部言わせんな」
      ――試合後すぐにファレ選手が来ました。
      「IWGPヘビー行くんじゃないの? あそこで勝ったら。違うの? だから、次から次へと、ふざけんじゃねーよ、おもしれーと」
      ――試合後イヤァオトラセブンという……
      「覚えてません。覚えてません。僕は人間じゃないんです」
      ――ファレ選手とNJCの決勝で倒し、二度と闘いたくないとおっしゃっていたばかりですが。
      「そりゃね、できることならあんな怪物……まあ、そうはいってもっていうのがこのベルトの特色? 面白いところ? 内心勘弁してくれよと思いながら、それが過ぎると新しい自分に会えちゃうんだな、これが。とにかく今日は、知らないよ? 他の人は。自分にとっては、しごく、歴史的な夜になりました」

      ダニエル・グレイシー
      「前にも言った事がありますが、プロレスにまだ慣れているわけではありません。試合をする度に成長していることを実感していますが、これからもっともっとプロレスでも強くなれると思っています。これで終わったわけではありません。中邑選手とのリマッチにはこだわらずに、対戦相手として選ばれた選手とは誰とでも闘う用意はあります」

▼第10試合 IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○AJスタイルズ
26分5秒 スタイルズクラッシュ→エビ固め
[挑戦者]●オカダ・カズチカ
※第60代王者が2度目の防衛に成功

  • 試合詳細
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       約11年ぶりに開催されることになった新日本プロレスの横浜アリーナ大会。メインでは5.3福岡での『レスリングどんたく 2014』でBULLET CLUB新リーダーのAJスタイズにIWGPヘビー級王座を奪われたオカダ・カズチカがリターンマッチに挑む。

       煽りVではROHで急遽3WAYマッチに変更されて行われたAJの初防衛戦の映像を交えて、どちらがよりIWGPのベルトを輝かせることができるかを紹介。
       レインメーカードルの雨が天から降ってくる中、黒と赤の新しいロングガウンを羽織ったオカダが外道を帯同して入場。リング下で新ガウンを脱ぎ、下に着ていたいつものゴールドのロングガウン姿になったオカダはコーナーでレインメーカーポーズ。一方のAJはBULLET CLUBのメンバーと共に登場。アンダーソンは自身のiPhoneで撮影しながら入場した。

       「オカダ」コールが起こる中、BULLET CLUBのメンバーがなかなかエプロンから降りようとしない。すると場内から「帰れ」コール。ようやくアンダーソンたちがリングから降りて試合開始。
       腕の取り合いからオカダがアームドラッグで投げていくが、AJは一旦場外にエスケープ。リングに戻ったAJがヘッドロックに捉えると、オカダもヘッドロックで切り返す。ロープに振って再びアームドラッグで投げたオカダはAJが場外にエスケープすると、レインメーカーポーズ。

       リングに戻ったAJはオカダの髪の毛を掴んでヘッドロックに捉える。バックドロップを狙ったオカダだが、着地したAJはアームドラッグ。アームドラッグを返したオカダはバックの取り合いからいきなりレインメーカーを狙ったが、これはAJもかわす。エルボーを叩き込んでいったオカダはショルダースルー。
       AJは逆水平チョップを返すとブレーンバスターを狙うが、踏ん張ったオカダはボディスラムからセントーン。さらにフロントキックからスライディングキックで場外に蹴落とすと、プランチャを狙ったが、AJが素早くリングに戻るとエプロンに着地。リング内のAJを倒してスリングショット式アトミコを投下。

       踏みつけてのレインメーカーポーズとペースを握ったオカダだが、場外からアンダーソンがオカダの足を掴むと、すかさずAJはスパインバスター。外道が「帰れ」コールを煽ると、海野レフェリーがBULLET CLUBに強制退場を指示。これで邪魔者がいなくなったオカダはAJをコーナーに乗せるが、AJは逆にヘッドシザースでオカダを捕まえて投げていく。
       さらに顔面にニードロップを落としたAJはチンロックに捉える。10分が経過し、豪快なシュミット流バックブリーカーで叩き付けていったAJは、ロープに飛んだオカダに対してカウンターのドロップキック。

       エプロンにエスケープしたオカダを捕まえたAJはロープ越しのブレーンバスターを狙うが、オカダは何とかAJをエプロンに出す。だが、AJはエプロンでブレーンバスター。腰をエプロンに強打したオカダをなおも鉄柵に叩き付けたAJはリングに戻る。場外カウント15でどうにかリングに戻ったオカダだが、AJはなおもチンロック。
       ボディへのエルボーで逃れたオカダだが、AJはオカダをコーナー上に座らせると雪崩式ブレーンバスターを狙うが、どうにか突き落としたオカダはドロップキック。15分が経過し、オカダはフロントキックからフラップジャック。さらにコーナーに登ったAJに下からドロップキックを突き上げて場外に転落させる。

       追いかけて場外に出たオカダは鉄柵にホイップするが、鉄柵を飛び越えてから振り返り、鉄柵の上に飛び乗ったAJはジャンピングエルボー。リングに戻ったAJは串刺し攻撃を狙ったが、かわしたオカダはDDT。ダイビング・エルボードロップを狙ってコーナーに登ったオカダが、AJは引きずり落とすとブレーンバスターでコーナーに叩き付けていく。
       AJのブレーンバスターを着地したオカダはレッドインク(=変型キャメルクラッチ)へ。ガッチリと決まったが、ここでアンダーソンらBULLET CLUBの面々が走ってきて乱入。オカダがエルボーで迎撃していくが、裕二郎がフラップジャックで場外にオカダを転落させると、リングに戻して東京ピンプス(=フェースバスター式カナディアンハンマー)を狙う。

       だが、石井が飛び込んできてラリアットで阻止。レフェリーやセコンドたちがBULLET CLUBを力づくで退場させると20分が経過。AJはスワンダイブを狙うが、ロープに飛び乗ったところを捕まえたオカダはリバース・ネックブリーカー(=こうもり吊りの体勢から相手の後頭部にヒザに叩き付ける)。
       さらにヘビーレイン(=ファイアーマンキャリーからの変型エメラルド・フロウジョン)で叩き付けると、今度こそダイビング・エルボードロップを投下。満を持してのレインメーカーポーズからレインメーカーを狙ったが、AJはエルボーで回避。そこからエルボー合戦になると、お互いに意地でも倒れない。

       すると背中を向けたAJがロープに飛び乗り、スタイリングDDT(=ライオンサルトで飛び付いてのリバースDDT)。オカダにとって“逆転のキッカケ”となるドロップキックを自爆させたAJは、蹴りと裏拳のコンビネーションから延髄斬り。しかしオカダもドロップキックからツームストンパイルドライバーで叩き付けると、25分が経過したところでレインメーカーを狙うが、うまくかわしたAJはレフェリーを盾にしてオカダの動きを止めるとオーバーヘッドキック。
       さらにブラディサンデー(=垂直落下式インプラントDDT)で叩き付けるとスタイルズクラッシュの体勢に。一度は切り返そうとしたオカダだったが、AJは再び体勢を戻すと渾身のスタイルズクラッシュで叩き付けていき、そのまま反転してのエビ固めで3カウントを奪った。

       BULLET CLUBのメンバーから祝福されたAJ。さらに円陣を組んでBULLET CLUBの結束力の高さをアピール。マイクを持ったアンダーソンが観客をアジっていくと、最後はマイクを渡されたAJが「ヨコハマ・イズ・BULLET CLUB! ニュージャパン・イズ・ブートレグクラブ! イッツ・リアール!」と叫び、約11年ぶりの横浜アリーナ大会をバットエンドで締めくくった。

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  • 試合後コメント
    • BULLET CLUB
      アンダーソン「このオカダドルだが、本物じゃない。まがい物だ! こんなもの破って捨ててやる。ここにいるのが世界一のレスラー・AJスタイルズだ!」
      AJ「私こそが世界一なんだ。だからここにベルトを持っているんだ。私が世界で一番。BULLET CLUBが一番だ」
      ――オカダに2回勝ったが、印象は?
      AJ「オカダには二度勝っている。次はない。あんな奴はどうでもいい」
      ――次のチャレンジャーは誰がいいですか?
      AJ「オレたちBULLET CLUBが最高なので、それ以外は誰でもいい。相手を見つけてくれるなら誰とでも闘う」

      オカダ・カズチカ with 外道
      オカダ「あぁ、クソ……。本気で……特に何もない。分からない。クソ……」
      外道「大丈夫か?」
      オカダ「すいません……」
      外道「いいか、これから見とけよ。レインメーカーは必ずカムバックするぞ。レインメーカーはまた……IWGPのチャンピオンシップの戦線に必ず戻ってくる。見とけよ、この野郎。必ずカムバックしてやる」

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