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【猪木祭り】MMAルールによる藤田vs石井のIGF王座戦

カテゴリ:IGF

【猪木祭り】MMAルールによる藤田vs石井のIGF王座戦

INOKI BOM-BA-YE 2013
日時:2013年12月31日(火)開始:15:00
会場:東京・両国国技館
観衆:9123人(超満員札止め)

MMAルールで藤田に判定勝利した石井がIGF王座を奪取!
小川がアーツと、澤田がミノワマンと大乱闘!北岡は壮絶KO負け!

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▼第0試合 オープニングマッチ 10分1本勝負
△マイク・ジョー
時間切れ引き分け
△奥田啓介

  • 試合詳細
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       ジョーは宣言通りボクシンググローブを着用。奥田はゴングと同時に組み付いていくが、ジョーはすぐにロープを掴む。しかしバックを取った青くダは強引にスリーパー。慌ててロープに逃れたジョー。両足タックルでテイクダウンを奪う奥田だが、何度倒してもジョーはすぐにロープを掴む。
       ならばとバックを取って投げようとする奥田だが、踏ん張って堪えたジョーは後退しながらジャブを打つ。どうにかリング中央でテイクダウンを奪った奥田。ジョーはガードポジションで必死に防御しながら、ロープに這って脱出。

       逆に飛び蹴りを見舞っていったジョーだが、かわした奥田は片足タックル。ロープに逃れたジョーはミドルキックを打って行くが、なおも組み付いた奥田は強引に投げを打ってテイクダウン。飛びヒザも出したジョーだが、そこにタックルを合わせた奥田。
       ガードポジションで踏ん張るジョーだが、残り20秒でブレイクがかかると、奥田は呂足タックルから抱え上げる。しかし、ここで試合終了のゴング。ダークマッチはドローに終わった。

  • オープニング
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       場内が暗転し、『第九』が鳴り響く中、ステージ上にエメリヤーエンコ・ヒョードルが登場。「アーユーレディ、イノキボンバイエ2013、ヒアウィーゴー」と開会宣言。花火が打ち上がったあと、レニー・ハートさんの巻き舌コールが館内に響き渡る。
       選手たちがステージ上に横一列に並び立ってカード紹介。藤田と石井が中央に並ぶと、何とも言えない緊張感が場内を包んだ。

▼第1試合 30分1本勝負
▲ボブ・サップ/アレクサンダー大塚
6分44秒 両者リングアウト
鈴木秀樹/▲将軍岡本

  • 試合詳細
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       オープニングマッチには前日のフジテレビ『ジャイアントキリング』大相撲トーナメントで2年連続優勝したボブ・サップが登場。一番の見せ場でもある花道を歩いて来るサップに、イスを持って近づいていった鈴木。
       乱闘寸前の雰囲気だったが、岡本とアレクが止めに入りどうにかリングへ。しかしゴング前に鈴木&岡本が奇襲攻撃を仕掛けていき、いきなり場外乱闘から試合開始。リングに戻ったアレクはリストロックに捉えるが、岡本もショルダータックルでぶつかっていく。

       タッチを受けたサップは岡本にハンマーを振り落とすが、一度シングルで勝っている岡本は強気で睨み付ける。しかしボディスラムで叩き付けたサップあエルボードロップからヘッドロックパンチ。これをバックドロップで切り返した岡本が鈴木にタッチすると、数好きはリングインしてきたアレクにドロップキック。
       さらにダブルアーム・スープレックスで投げてから、岡本にタッチ。DDTでアレクを脳天からマットに突き刺した岡本は、スクラップバスターで叩き付ける。

       アレクも鈴木の攻撃をかわしてジャーマンで投げ捨てるとサップにタッチ。ドロップキックで鈴木を吹っ飛ばしたサップは岡本を指名。岡本に対して相撲勝負を要求したサップだが、立ち合いから一気にコーナーまで寄り切った岡本は、鈴木がホイップしたサップに袈裟斬りチョップ。
       さらに合体ブレーンバスターで投げた岡本はボディスラムを狙ったが、持ち上げさせなかったサップは岡本を花道に出していく。そこにアレクも加わって岡本を羽交い締めにすると、サップがアメフトタックルで突進。しかし岡本がかわしてアレクに誤爆すると、鈴木がイスを持って花道でサップに襲いかかる。結局、両チーム花道で揉み合っている間に場外カウント20が数えられ、両者リングアウトで猪木祭りは幕を開けた。

▼第2試合 IGF中国人留学生ワン・ビン デビュー戦 20分1本勝負
●ケンドー・カシン
3分6秒 ボディスラム→片エビ固め
○ワン・ビン

  • 試合詳細
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       当初は鈴木秀樹を相手にデビュー戦を行う予定だったIGF中国人留学生のワン・ビンだが、曲者ケンドー・カシンに変更となった。レガース姿で登場したワンに対し、カシンは軍艦マーチを前奏に付けた『スカイウォーク』に乗り、手に何かを持って入場。
       ゴング前にワンの胸をカシンが突き飛ばすと、ワンはいきなりハイキック。これにはさすがにダウンしたカシンだが、両足タックルを仕掛けていく。だが、両足で突き飛ばしたワンはトラースキック。

       場外にエスケープしたカシンは不用意に近づいてきたワンを場外に引きずり出し、闘魂タオルを奪い取り、首に巻き付けて絞め上げる。これに怒ったワンはリングに戻ってブレーンバスターで投げると、飛びヒザ蹴りからアバランシュホールド気味のボディスラム。そのままガッチリと抑え込んで3カウント!
       カシンはワンに勝利者賞を渡そうとするプレゼンターから闘魂タオルを奪い取ると、セコンドの首をタオルで絞めて憂さ晴らしをして引き上げていった。

▼第3試合 IGF MMAルールマッチ 5分3R
●北岡悟
2R 0分19秒 右フック→KO
○マラザン・エセンバエフ

  • 試合詳細
    • 131231_Inoki-05.jpg

       IGF初参戦で「真剣勝負のプロレスをここでやる」と宣言した北岡はロシアのラマザン・エセンバエフと対戦。
       いきなりエセンバエフの右ストレートを胸元にもらって尻餅をついた北岡は、組み付いてグラウンドに持ち込むがエセンバエフはすぐに立ち上がる。差し合いからコーナーに押し込んだエセンバエフに対し、北岡はガブって動きを止めたためブレイクがかかる。

       スタンドになりエセンバエフは大振りながらいかにも重そうなアッパーとストレートを積極的に出していくが、北岡もローキックを叩き込み、エセンバエフが前に出てきたところをガブってグラウンドに持ち込む。そのまま立ち上がってロープに押し込み、ブレイクがかかると、北岡は片足タックルでテイクダウン。
       だが、上になったエセンバエフはパウンドを狙う。北岡が両足で押して距離を取ろうとしたところで1R終了のゴング。

       2R開始直後、飛びヒザで飛び込んだエセンバエフ。ガードはしたが、さすがに面食らった様子の北岡に対し、間髪入れず重たそうな右フックを連打していったエセンバエフ。北岡がブロックし、身体を密着させようとしたtが、そこにエセンバエフの右アッパーが北岡のガードの下からクリーンヒット!
       崩れ落ちるように北岡がダウンしたところに、すかさずエセンバエフがパウンドを振り下ろしていったところでレフェリーが試合をストップ! 北岡、まさかの大晦日2年連続敗戦となってしまった。

▼第4試合 IGF MMA・キックボクシングMIXルールマッチ
○クラッシャー川口
2R 0分26秒 アームロック
●天田ヒロミ

  • 試合詳細
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       第1、第3Rは3分のキックボクシングルール、第2Rは5分のMMAルールというMIXルールでの試合。

       まずは天田がボクシンググローブ、川口がオープンフィンガーグローブを着用してのキックボクシングルール。さすがにこのルールに長けている天田がジャブの連打で川口を懐に入れさせない。さらにローキックでダメージを与えておいて、ロープ際でフック。
       フックをもらいながらもショートアッパーを返した川口だが、さすがにロープを背負ってしまうと圧倒的に不利。何とかパンチを返してロープ際を脱出し、クリンチでどうにか凌いだ。

       2RはMMAルール。天田はボクシンググローブのまま。開始直後に組み付いていった川口はそのまま押し倒すと、パスしながら腕に絡みつき、そのままV1アームロックに捉えていきギブアップを奪った。
       先輩・天田に完勝した川口はマイクを持つと「今日、はじめて東京大会、勝つことが出来ました! 去年の無念を晴らすことが出来ました。今日、メインでたぶん藤田さんが勝つと思うので、そのベルトに挑戦したいと思います!」とアピールした。

▼第5試合 IGF MMAルールマッチ 5分3R
●ブレット・ロジャース
1R 3分43秒 スリーパーホールド
○フィリップ・デ・フライ

  • 試合詳細
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       処刑人のような黒ずくめの姿で姿を現したロジャースは、頭から被っていたガウンのフードとその下に被っていたシルバーの面を外してから入場。
       左右のフックからタックルを狙ったフライだが、組み付いていきコーナーに押し込んでヒザを入れていく。フックを出して離れたロジャースは前傾姿勢のフライにフックを飛ばしていくが、組み付いていってフライは首相撲からのヒザ狙う。

       そこにショートアッパーを連打していくフライは、一旦離れたロジャースに左右のフックを出しながら前進。だが、両足タックルでテイクダウンを奪ったフライはパウンドを入れながらバックマウントを取ると、一気に胴絞めスリーパーへ。
       コーナー下だったため、ロジャースは逃げ場もなく無念のタップアウト。下馬評をひっくり返す金星を挙げたフライは興奮気味に勝利をアピールした。

  • 猪木劇場
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       休憩明け、『炎のファイター』に乗ってアントニオ猪木会長が登場。タキシード姿の猪木は「元気ですかー! 元気があれば何でも出来る。元気があれば新しい年も笑顔でやってくる。年々、開催のイベントがいろいろ大変な時期を迎えて、みんなに頑張ってもらおうとなって、特にスポンサーのHEIWAさん、フィールズさん、ありがとうございます。ようやく猪木劇場も資金が貯まったんでね。
       先ほどワン・ビンが登場しましたが、頑張ってもらってね。また、今日はヒョードル選手がご挨拶しましたが、プーチン大統領が大変な大ファンとのことなんでね。今年を振り返ると、内外いろいろなことがありましたが、1つは私が還暦を迎え……いえいえ、70ですね。選挙に出て国会ではいろいろはことがありました。師匠の力道山が没50周年を迎えたとこということで来年になりますが、北朝鮮でまたイベントを行いたいと思いますし、北方領土でも一度やりたいなと思います」と挨拶。

       そこに焼き芋が運ばれてくると、ひと口かじった猪木は「先日、夜に芋を食べ過ぎてしまい、そのまま議場に入ったら鉄砲のような屁がブーっと出て。いや〜、恥ずかしかったな。“超ばつ”が悪かったな」と、懲罰と掛けたアントンジョークを炸裂させる。
       さらに「最近、都知事選に出てくれと言われたんですけど、こんなものが届いている!」と行ってカバンから白い包みを取り出すと、中から出てきたのは5000万円の札束! その札束を客席に投げ入れた猪木は「もしかしたら本物がいくつか入っているかも」と言ってニヤリ。

       最後に「本当は本物を撒きたかったんですけど、公職選挙法に引っ掛かるんでね。でも今日はバッジを外してきました。政治家じゃありません! お世辞(政治)家です! ♪な〜んにもしないで〜生きるより〜何かを求めて生きようと〜」と水戸黄門の曲をアカペラで歌った猪木は「というわけで、この道をいけばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし、踏み出せばその一歩が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ! いくぞ、1、2、3、ダー!」で猪木劇場を締めくくった。

▼第6試合 IGF MMAルールマッチ 5分3R
○青木真也
1R 0分49秒 三角絞め
●TOSHI

  • 試合詳細
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       IGF初登場の青木は桜井“マッハ”速人の愛弟子であるマッハ道場期待の若手TOSHIと対戦。
       差し合いになったところでTOSHIが出した蹴りがローブローになってしまい、一旦ブレイク。そこから低いタックルを狙った青木だが、止めたTOSHI。しかし、自らグラウンドに引き込んだ青木は三角絞めで捕まえる。どうにか頭を抜こうとしたTOSHIだが、青木は下から腕をキャッチし、そのまま横に倒して腕ひしぎ三角固めに捉えたところで、TOSHI側のセコンドが獲るを投入した。

       危なげなく完勝した青木はガラガラ声で「ただいま! あの、真剣勝負のプロレスもいいけど、全部一緒だから、俺の中では。このリングに上がったからには目指すは頂点を目指します! 猪木さん、これからもよろしくお願いします!」とマイクアピールし、大歓声を浴びた。

  • 試合後コメント
    • 青木真也
      ――49秒の勝利でした。
      「とにかくもう試合どうこうよりも、最高に楽しい12月だったと思います。このイベントに参戦させていただいて、2013年いい年だったんですけど更にいい年にさせていただいたというか、大会に向けての一日一日が自分にとって楽しい日々だったので、猪木さんに感謝しています」
      ――IGFのリング自体はいかがでしたか?
      「あの、マットはちょっと滑るんですけど、そういうことじゃないですよね(笑)そういうことじゃなくて、ほんとになんていうんだろうな?全てが今までと違って、記者会見で懐が深いというか、趣があるみたいな言い方させていただいたんですけど、古きよき昭和のMMAというか、MMAルールじゃなくて異種格闘技ルールだと思ってやってるので、古きよき格闘技だったなと思います」
      ――今後IGFに参戦などは?
      「すごく楽しい時間だったんで、もう一回やりたいですけど、色々許されるんだったら、IGFルールでやってみたいなとは思っていて、また青木ふざけたこと言ってんだろうなって色んな人言うと思うんですけど、それが僕にとっての新しい可能性であり、やってみたいなという気持ちはありますね」
      ――IGFにはベルトもありますが、IGFルールということはそれを狙って……
      「やっぱり、やるんだったら上は目指したいし、とにかく鈴川さんとか藤田さん澤田さん見て、ああ人に魅せるってこういうことだよねって事をすごく学ばせてもらった一ヶ月だったんですよ。そういうのを吸収する意味でもやってみたい気持ちはあります」
      ――戦ってみたい相手は?
      「鈴川さんはすごく怖いんで、彼以外で。そういうこと言うとそうなっちゃうんですよね(苦笑)別に誤解してほしくないんですけど、人の前で演技するものとして、演者として彼らから学んだことってこの一ヶ月すごく大きかったので、すごくいい経験だったと思います」
      ――いつもと違う気持ちでリングに上ったと。
      「もう、試合とかではなく、こう、食われちゃうぞみたいな。澤田さんとか鈴川さん、藤田さん石井くんもそうなんですけど、あぁこの人にも俺達食われちゃうなみたいな恐怖感があったので、そういう意味で苦しかったですね。でも楽しかったんですけど」
      ――IGFにはバンナ、セフォー、アーツといった選手もいますが
      「ちょっと勉強して。ほんとに興味があるんです、一つの演技をするものとしては」

▼第7試合 IGF MMAルールマッチ 5分3R
●澤田敦士
1R 3分47秒 TKO勝ち(レフェリーストップ)
○ミノワマン

  • 試合詳細
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       MMAルール初挑戦の澤田は素足にオープンフィンガーグローブを着用。桜井マッハをセコンドにつけた澤田はリングインすると、ミノワマンに近づいていって睨み付ける。
       いきなりオープンハンドのフックを叩き込んだミノワマンだが、構わず前進する澤田にミノワマンはカウンターパンチを合わせる。フラつきながらもなおも前進する澤田だが、カウンターパンチを食らって朦朧となる。

       そこにすかさず組み付いていったミノワマンだが、澤田はノーガードで近づいていく。ミノワマンのヒザで蹴り上げる。それでも倒れない澤田はなおもフックで殴りかかるが、ミノワマンはカウンターのストレートを叩き込んで懐に入れさせない。
       強引に組み付いていったコーナーに押し込むと、ミノワマンをコーナーに押し付け殴っていく。場内が一気に沸き上がる中、ピンチと判断したミノワマンはコーナーから脱出。チャンスと判断した澤田は一気に距離を詰めるが、ミノワマンの右フックがクリーンヒットして澤田がダウン!

       そこにミノワマンはルールで許されている踏みつけを顔面にお見舞い。それでも立ち上がろうとした澤田だが、足がもつれ朦朧としながらロープに倒れかかったところでレフェリーが試合をストップ!
       納得がいかない澤田がなおもミノワマンに詰め寄っていき、セコンド陣が一斉に入ってきて止めに入るが、マイクを持った澤田は「おかしいだろ! どうですか、お客さん! この野郎! どこが倒れたんだよ! オイ、やるか! オイ! 何がヘブンだ、コラ! 何か言ってみろ、この野郎!」とミノワマンに詰め寄る。

       するとミノワマンは「オイ、澤田! 見苦しいぞ!」と一喝。これには場内大歓声。それでも引き下がらない澤田はミノワマンと額をくっつけて睨み合うが、最後はミノワマンが「勝ったのは俺だ!」と叫んで締めくくった。マッハに宥められながら渋々引き上げていった澤田だが、ステージから応援団に向かってまだまだ煽る。
       澤田が引き上げていくのを確認したミノワマンがリング上で「お見苦しいところをスミマセンでした」と謝罪すると、一旦引き上げた澤田が花道を走って再びリングへ。素早く場外にエスケープしたミノワマン。「帰れ」コールが起きて、ようやく澤田が引き上げると、ミノワマンは「今日、試合を組んでくれたアントニオ猪木さん、ありがとうございます。そして応援してくれたファンの皆さん、ありがとう。本当にありがとうございました。また来年も海外、日本でも超人であることを証明して、次は達人を目指したいと思います」とアピールしてからお馴染みのS.R.F.8回(スタンディング・リアル・フィスト)を決めてみせた。

  • 試合後コメント
    • ミノワマン
      ――試合を終えていかがですか?
      「無事終わって良かったです。思ったより打たれ強いなと思いました」
      ――最後相手がふらついていたパンチは感触はご自身ではいかがでした?
      「ん~そうですね、結構感触なかったのが効いてた感じでしたので、ちょっとまだまだ打ち方が改善するところがあるなと思います」
      ――相手はまだ納得いっていないようでしたが。
      「そうですね、まあ、レフェリーに感謝したほうが。やっぱあのままいっても、もうなんていうんですか?生死の問題になってきますので。殺し合いではなく試合ですので」
      ――もう一回という声もありました
      「そうですね、もう一回はわかんないです。まだ今終わったばかりなんで、僕はやっぱりどんどん海外にも出たいですし。でも、面白かったですね」
      ――来年はIGFには上がらない?
      「わかんないです。スケジュール次第で、もし上がらせていただければチャンスがあれば、どんどん上がって行きたいと思います」
      ――毎年の大晦日格闘技、今回IGFで両国という会場でしたが、何か今までと違う感じはありました?
      「いや変わんないですね。スーパーアリーナだろうが、昔からやってたアマチュア大会であろうが、どんな会場でも、それが例えば金網になっても、今総合ですと金網が多いんですが、会場行けばちょっとやっぱり昔の雰囲気とは違ってるんですけど、リングの中の空間ていうのは昔から、リングが出来上がった時から、ほんと、プロレスが日本に誕生した時から変わらないんじゃないかなと。そこだけは変わらず、あとはやっぱり客層だったり、周りの環境だったり変わるだけで、あとは変わんないかなと」

▼第8試合 IGFスペシャルタッグマッチ 45分1本勝負
小川直也/●鈴川真一
8分42秒 バンナのスリーパー→体固め
ジェロム・レ・バンナ/○レイ・セフォー

  • 試合詳細
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       昨年の大晦日に行われた藤田和之との一騎打ちが物議を醸した小川直也は、鈴川真一と組んでジェロム・レ・バンナ&レイ・セフォーのK-1コンビと対戦。ところがピーター・アーツともシングルマッチを希望していた小川は、このカードにも鈴川とのタッグにも不満タラタラ。12.21GLORYで引退試合を行ったアーツも来場するというが……

       セフォー、鈴川、バンナ、小川の順に1人ずつ入場。K-1コンビのセコンドにはアーツがつき、小川はアーツを指差して詰め寄ろうとするが、アーツは笑顔であしらう。それでもなお、小川がアーツに近づいていくとセフォーが割って入るが、その間に鈴川はバンナに向かっていく。
       しかし小川が強引に鈴川を下がらせ、セフォーに向かって「バンナを出せ!」と要求。バンナがタッチしてリングインすると、ローキックからジャブを打っていく。組み付いてコーナーに押し込んだ小川は離れ際に一撃。手を叩いて鼓舞する小川に対し、セフォーがボディブローを連打していくと、さすがの小川も自軍のコーナーに後退。

       そこで鈴川が強引にタッチしていき、セフォーにタックルを決めてテイクダウン。しかしバンナが入ってきてパンチでカット。これには堪らず鈴川は場外にエスケープ。小川が鈴川に近づいていくが、鈴川は小川を突き飛ばしてリングに戻る。セフォーにタックルを決めてテイクダウンを奪った鈴川はネッククランチを狙うが、セフォーをロープ。
       それでも鈴川が離さないでいると、バンナが入ってきて鈴川にボクシンググローブのまま胴絞めスリーパー。そこに小川も入ってくるが、どうにか小川とバンナを外に出してセフォーvs.鈴川に。

       セフォーがバンナにタッチすると、バンナが鈴川を羽交い締めにし、そこにセフォーが左右のパンチを連打。そしてバンナはもう一度胴絞めスリーパーを狙うが、これは鈴川が脱出。小川がリングインすると、バンナが組み付いていって強引に押し倒す。下になったバンナは三角絞めを狙うが、鈴川がカットに入る。
       そのままバンナに向かっていった鈴川だが、パンチで強引に殴り倒したバンナ。小川が救出に入るが、セフォーがカット。しかし小川はセフォーにSTO。その間にバンナは鈴川にマウントパンチを見舞っていくが、小川が蹴りでカット。そのまま小川とバンナは揉み合うように場外へ。

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       そこにアーツが加勢し、小川とアーツが場外で大乱闘! その間にバンナがリングに戻り、鈴川に胴絞めスリーパーを決めていくが、レフェリーが試合の権利があるのはセフォーだとバンナをどかせると、セフォーがカバーして鈴川から3カウント。
       当然、納得いかなり鈴川はなおもセフォーに向かっていくが、鈴木たちが止めに入る。リングを降りた鈴川だが、今度は場外で小川と小競り合い。リング上ではバンナとセフォーが抱き合って勝利を喜ぶというIGFらしいカオスな光景に。最後にリングに上がってきた小川は「オイ、鈴川! ふざけるなよ! 何も出来ねぇじゃねぇかよ! オイ、ピーター・アーツ! テメー汚ねぇぞ! そこにいるのかよ! 何が引退だよ、出来るんじゃねぇかよ!」と言ってリングを降りると、花道のアーツに食ってかかり、そのまま揉み合うようにバックステージへと消えていった。

  • 試合後コメント
    • ジェロム・レ・バンナ&レイ・セフォー with ピーター・アーツ
      セフォー「まず言えることは、ジェロムが鈴川は汚い奴だと言っていたんだが、本当にあいつは汚い奴だった。とりあえず勝利は勝利だからまあいいや」
      ――バンナ選手は小川選手と戦っていかがでした?
      バンナ「何も覚えてない。一回顔を殴られた事ぐらいしか覚えてない」
      セフォー「今言えることは、バンナとアーツ、友と呼べる二人、ライバルと今こうやって組めることがとてもお金では買えない素晴らしさがあり満足している」
      ――アーツ選手は今日の試合巻き込まれる形となりましたが。
      アーツ「本当に驚いた」
      バンナ「彼みたいな尊敬スべきファイターにあんなことするなんて許せない。親友をなめやがって、あいつは絶対に許さない。ああいう形になるんだったらるるなんてもう関係ない。意地でも戦ってやる」
      ――来年IGFのリングで戦うと受け取っていいんでしょうか?
      セフォー「もちろんだ」
      バンナ「ボスしだいだけどね(苦笑)だが鈴川は許せないからぶっ飛ばす」
      ――アーツ選手も参戦?
      アーツ「それもかまわない」
      セフォー「それは最高だね、三人同時に組んでやるのは最高じゃないか!」
      バンナ「地獄から来た三人のタッグチームというような名前をつけてほしい(笑)」

▼第9試合 IGFチャンピオンシップ/IGF MMAルールマッチ 5分3R
[王 者]●藤田和之
判定0-3
[挑戦者]○石井慧
※第2代王者・藤田の5度目の防衛に失敗。石井が第3代王者となる

  • 試合詳細
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       メインでは藤田和之の持つIGF王座に総合格闘家としてすっかり成長した石井慧が挑戦。しかもルールはヒジあり、サッカーボールキックありのIGF MMAルール。この戦いを、どちらの選手とも対戦した経験がある“60億分の1の男”エメリヤーエンコ・ヒョードルが立会人として見守る。

       フォークソングで入場した石井に対し、藤田はいつも『炎のファイター〜オーケストラバージョン』に乗り、ステージ上でIGFベルトを高々と掲げてから肩に掛けて入場。セコンドには高坂剛と高橋義生。
       国歌吹奏のあと、立会人のヒョードルが藤田から返還されたベルトを受け取ると、「2人の選手が対戦するわけではですが、残念ながら勝つのは1人です。成功を祈ります」と挨拶。

       田中ケロリングアナが「時は来た」「魂込めて」とお馴染みのフレーズで盛り立ててから、両者ガッチリ握手を交わす。ゴングが鳴ると、まずは石井がロー。藤田の前に出した左足にインローを入れ、タックルを警戒する石井。藤田もなかなか踏み込めず間合い地獄が続く。
       ハイキックは空振りとなった石井だが、鋭いインローで藤田を前に出させない。藤田のパンチをかわし、若干ヨロめいた石井だが、石井は左ストレートからハイを出すが、キャッチした藤田は押し倒す。しかし石井はすぐに立ち上がっていって左ストレート。藤田もオーバーハンドの右フックを返したが、ここで1R終了のゴング。

       2R、石井が組み付いていきコーナーまで押し込むが、無理はせずにブレイク。ローからボディブローを叩き込んだ石井に組み付いていった藤田だが、石井はすぐに離れる。ボディから右フック、さらに組み付いてのヒザを入れた石井は、オーバーハンドの左フックを叩き込む。
       インローを食らってフラつく藤田に対し、組み付いてきたところをヒザでカチ上げた石井。さらにインローで藤田の動きを止めて首相撲からのヒザを連打。だが、その中の一発がローブローとなってしまい、一旦試合がストップ。

       かなりキツそうな表情でマットに横たわる藤田。どうにか藤田が立ち上がり、4分17秒から試合再会。インローから左右の連打を出す石井だが、藤田がどうにか凌いだところで2R終了のゴング。

       3R、石井が組み付いてきたところに藤田はショートアッパー。しかし石井はインローから組み付くと、足払いで藤田のバランスを崩す。藤田はどうにか立ち上がるが、そのままコーナーに押し込んだ石井はボディにヒザ。コーナーを脱出して前に出ていった藤田に対し、カウンターのストレートを叩き込んだ石井は、インローから組み付いていく。コーナーを脱出した藤田だが、石井はなおもコーナーに詰めて左右のパンチからヒザ。
       首相撲から藤田の顔面をヒザで蹴り上げた石井は、棒立ちになった藤田に左右のパンチとヒザを何発も叩き込む。さらに左ハイキックもクリーンヒットしたが、それでも吹いたは倒れない。逆に右フックを返した藤田だが、ここで試合終了のゴング。

       抱き合って健闘を称え合った両者だが、判定の結果は3-0で石井。藤田は手を叩いて石井の勝利を祝福。ヒョードルからIGFベルトを受け取った石井は、そのベルトを腰に巻く。藤田はやや足を引きずりながら退場すると、花道の奥でリングに手を合わせてからバックステージへと消えた。

  • エンディング
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       出場選手たちもリングに上がってくると、大興奮でメインを見守っていたバンナも抱き合って石井を祝福。マイクを持った石井は「すぐIGFで試合をしたいと思います。皆さん、応援よろしくお願いします。僕のセコンドと、ジェロム・レ・バンナ、ゲガールファミリーありがとうございました」と挨拶。
       ようやく笑顔を見せた石井に続いてマイクを持った猪木が「来年は何年か? ハイ、馬です。落馬しないように1年という年をうまく乗ってください。あと数時間ですかね? 猪木はちょっと早いと言われていますが、ちょっと早いカウントダウンです。ところで俺は何が早いんだ? 来年も元気を呼び込みましょう。いいでしょうかね? 1日に早く世界が平和になりますよに。そんな願いを込めまして、いくぞ! 1、2、3、ダー!」で『猪木祭り』を締めくくった。

  • 試合後コメント
    • 石井慧
      ――新チャンピオンになった心境を。
      「初めてのベルトで、嬉しいしホッとしてます。次はね、KOまたは一本で勝てるように準備してきたいです」
      ――このルールで戦った感想は。
      「僕ずっとMMAで戦ってますんでいつもと同じです」
      ――IGFのリング自体は?
      「いつもと変わらないですね」
      ――ベルトを持って感慨深いものとかありました?
      「やっぱりその、猪木さんのベルトというだけあって、色んな意味で重みが違いますね」
      ――新チャンピオンになり追われる立場になりましたが、戦ってみたい相手だとかは?
      「いつ何時でも誰の挑戦でも、どんなルールでも受けます」
      ――向かい合った藤田の印象は?
      「やっぱりあの、高阪さんがついてて研究されてるんだなという感じでしたね」
      ――基本はスタンドで攻めようと思っていたんですか?
      「テイクダウンしようと思ったんですけどなかなかずんぐりのちっちゃいのをテイクダウンするのは難しくて。テイクダウンできるようにしなきゃと。それも課題ですね」
      ――IGFでまた試合をという発言もあったが。
      「ここか海外かわかんないですけど、試合はしていきたいです」
      ――バンナから激励されていたが。
      「やっぱローキックはバンナ選手直伝なんで、それができてよかったです」
      ――石井選手は藤田選手に勝てたということは。
      「勝てたということよりも藤田選手とやれて、声かけてもらっただけで自分自身2013年の年末にすごく勇気づけられたといいますか、よし頑張っていこうという気持ちになりました」
      ――闘魂を背負いエースになったわけですが。
      「そうですね、もうIGFのチャンピオンになりましたんで、ここのリングの代表として勝って、どこの団体でもチャンピオンになっていきたいと思います」
      ――今後、防衛戦は?
      「もし求められればなんでもやります。どんな相手でも」
      ――青木選手がこのベルトを狙って行きたいという言葉もありましたが。
      「誰の挑戦でも受ける」
      ――猪木さんから言葉はありました?
      「おめでとうというだけですね。優しい顔してました」
      ――闘魂のリングを引っ張っていく?
      「やっぱり猪木さんのようにね、カリスマ性といいますか、そういうものを学んで強くなっていきたいと思います」

  • 大会総括
    • アントニオ猪木
      「まぁ皆一生懸命やりました。ただまだ進化していかないといけない。なかなか試合数が少ないということも、若手がなかなか育ちにくいというのもありますが、まあワン・ビンか、前から言ってるように中国もこれから。とにかく、連日毎日試合しても追いつかないぐらい市場は世界にあるんでね、選手が早く世界を背負ってくれる若手が育ってくれればいいなと。藤田も今日は、うちの事は関係ないかもしれないけどよく頑張ってくれた」
      ――石井慧という新チャンピオンが生まれましたが。
      「さぁ。まあこれは俺があまり直接触ってないんでね。これからまあ、いろんな世界を見て、そのうえで視野を広げていく。一人が目指す目標というのは大事なことは、目指した事は必ず実現するという。目標高く、ファンが喜ぶために。総括すればそういう風に一人ひとりがプロ意識を持ってほしい」
      ――ベルトを巻いたことで、石井選手もよりプロ意識をもつことになる?
      「そうですね。プロ意識ってなんだかっていうの、これも俺自身の感性のものなんで、なかなか伝わらない。でも、今日一つ一つ体験して、とにかく来年は凄いイベント控えてますので、その大会に臨んだ時に物おじしないような堂々とね。それはまた仕掛けていくのが僕の役割ですけど、中身を考えるのは若いIGFのスタッフ、それから選手たちも含めて勉強してもらいたいと思います」
      ――メインイベントの勝敗を分けたものはなんだったと思いますか?
      「まぁまぁアクシデントはしょうがないですね。金的に入った辛さっていうのは5分で回復できるできないという問題じゃないのでね。もう一回再戦したらいいんじゃないですか? 勝っても負けても、そういう意味ではスカッとした試合をしてほしい」

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