学生プロレスサミット2013に向けて(3)~潮吹豪編~

130216_GakuPro.jpg 各大学のプロレス同好会が一同に会す『学生プロレスサミット』が、今年も2月28日に開催される。
 2008年に復活し、昨年は新宿FACEで行われた学生プロレスサミットだが、今年は2年ぶりに"プロレスの聖地"後楽園ホールでの開催となった。さらに今年は『KWF九州産業大学プロレス研究部』『DWA同志社プロレス連盟』『RWF立命館プロレス同好会』が参戦し、日本全国の学生プロレスが揃う興行へと進化した!

 昨年に引き続き、この中に未来のプロレス界を背負って立つ逸材がいるかもしれないということで、バトル・ニュースでは参加団体にインタビューを行った。
 3回目となる今回は、学生プロレス界で関東を代表する選手の1人であり、今年1月には本名の三富政行でユニオンプロレスに入団したことを発表した潮吹豪選手にインタビュー。
 潮吹豪選手は今回の『学生プロレスサミット2013』メインイベントで、学生プロレスラストマッチに挑む予定であった。しかし2月22日(金)に交通事故に巻き込まれ、軽度の意識障害と左足首脱臼骨折による全治3ヶ月の怪我を負ってしまい、大会数日前に無念の欠場が発表された。
 このインタビューは2月中旬に収録したものだが、彼の学生プロレスに対する思いや、後輩へのメッセージも含まれているため、敢えてそのまま掲載させていただいた。

130225_GakuPro.jpg■潮吹豪(UWF/慶應4年)

――まずは潮吹選手の選手像をお聞かせ願えますか?

「僕は4年間やってきてもう最後なんですけど、一番学プロらしくないレスラーというか、僕の信念として学生プロレスだけど決して見てる人にナメられちゃいけないというのが僕の中にすごいありまして、むしろ見てる人に『学生プロレスやってる事はすごいんだ』とか、『プロレスやってる人ってすごいんですね』とか思われたいという気持ちが根底にあって、ずっとそれを具現化するのが僕の目標だったんですよ。試合もそうだし、見た目のビジュアルだったり、醸し出す雰囲気だったりオーラだったりも誰にも真似できない境地まで持って行きたいなというのが僕にはあって、それは冒頭に言ったんですけどある種学プロらしくないといえば学プロらしくないかもしれないんですけど、僕はずっと本物を追求したかったんで、そういう世界観を具現化してきたレスラーだと自分で思っています」

――その思いの中には本格派と言われる『UWF関東学生プロレス連盟』というものを背負ってというものも

「というのはあまりなくて、むしろ僕はUWFというものが僕の中では逆に僕の根底にある心の火をつけてくれたというか、UWFって結構なんか本格志向とか、戦いがあるとか、すごい言われてるんですけど、実際僕が1年生とか2年生の時にUの試合を見てくれた友達とかに言われた言葉って、結構先輩とか見て『なんであんな細い人がプロレスやってんの?』とか、『実際見てても全然強そうに見えない』とか言われた事のほうがすごく多くて、むしろそん時から僕は身体作ってて『なんで後輩の人がこんなに強そうなのに上の試合で使ってくれないの?』とかすごい言われたんですよ。そういうの結構上の人っていうのは一概に全員じゃないですけどやたら『プロレスは戦いだ』とかあーだこーだ言ってくるんですよ。そういう人に限って実はたいしたことないっていうのがすごいあって、それで結構ナメられた事が多いんで、逆に僕はそれだけ戦いだ強いんだというなら、もっとちゃんとしろよと思ってたんで、だからそういう肉体面とかフィジカルの強さっていうのは僕はレスラーとして具現化していかないといけないなとずっと思って、それをモチベーションに頑張ってきたというのはありますね」

――では改めて今のUWFというのは潮吹豪選手から見てどのような団体になったのでしょう?

「今はもう多分昔のUWFとは全然風景が違うなというのはあって、結構プロレス界自体が、僕はこの言葉あまり好きじゃないですけどなんでもありな状態になってきてるじゃないですか?その中でUWFというものは根本的な伝統というものは残しつつ、けれどそれぞれ個人がやりたい事、個性を発揮できる場にはなってきてるなと思います。結構昔は縛りがあって、個性を発揮できない選手も多かったと思うんですよ。なんですけどそこがすごく自由にやれるような団体には今なってきてると思います」

――ではユニオンプロレスを選ばれた理由は

「僕はプロレスと学生プロレスは別物だと思ってるんですよ。すごく思われがちな事があって、ピラミッドで言うとプロレス界の下に学生プロレス界があるものだと思われがちなんですよ。大概の人はそう思ってると思うんですよ。まあ野球で言ったらプロ野球があって大学野球があって草野球があるとか。そういうピラミッドの構図上にあるじゃないですか?だけど、プロレスと学生プロレスは別の山だと思っているんですよ僕は。プロレス界というものが一つのエンタテインメントとしてあったら、学生プロレスは同じプロレスという名前を冠していても全然別の山だと思っているんですね。これはすごく主張したくて、絶対にプロレス界の下にあるものじゃなくて別ジャンルとして僕は考えて欲しいんですね。僕が主張したいのは、学プロとプロレス界は全く違うエンターテイメントだということが言いたいです」

――ではメインではユニオンの選手としてではなく、あくまで学生プロレスラー潮吹豪として

「潮吹豪として4年間学生プロレスサミットで培ってきたものを出し切りたいし、これからやっていくプロレスラー三富政行は全く別の存在であってゼロからのスタートなんで、そこは関係ないと思っています」

※この続きはバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

 潮吹豪選手の欠場に伴い、急遽学生プロレスサミット2013のカードが変更となりました。変更されたカードは以下の通り。

学生プロレスサミット2013実行委員会
学生プロレスサミット2013
日時:2月28日(木) 開始:19:30
会場:後楽園ホール

▼第1試合 新人タッグマッチ 20分1本勝負
オナホ・ハズシタ(NUWA/日大1年)/ハス向井理(UWF/明治1年)
vs.
アレクサインダー大塚(SWS/帝京1年)/ショーモナイケルズ(SWS/帝京1年)

▼第2試合 真性●○●○vsリアル┌(^o^ ┐)┐ 20分1本勝負
潮噴亭鶴瓶(SWS/帝京4年)/ビシバシM太郎(UWF/武蔵4年)
vs.
NONKE論外(NUWA/日大2年)/ダイヤモンド☆フユカイ(SWS/帝京2年)

▼第3試合
七転抜刀斎(RWF/立命館3度目の4年)/シコラス精子(RWF/立命館4年)/トリプルうんち(DWA/同志社4年)
vs.
喰霊斗たむ(KWF/九州産業大2年)/赤井そら(KWF/九州産業大2年)/ヤマガ・ミステリオ(KWF/九州産業大2年)

▼第4試合 SWS世界Jr.ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]クリトリーストウッド(SWS/工学院3年)
vs.
[挑戦者]古畑ちんしゃぶ郎(UWF/早稲田2年)

▼第5試合 スペシャルタッグ3wayマッチ 45分1本勝負
マラデカイ(SWS/首都大学東京4年)/シコッテー2ホッテー(SWS/帝京4年)
vs.
ギャル男コレクションAG(UWF/和泉短大3年)/NYURIN-PARK(SWS/帝京4年)
vs.
フェチロー(NUWA/日大4年)/スパンキングストン(NUWA/日大2年)

▼セミファイナル 
挿入アスカ乱プレー(RWF/立命館4年)
vs.
タイガーベッドシーン(SWS/帝京3年)

▼メインイベント なるか!?世代交代!魂の伝承マッチ
児ーポ監督(SWS/帝京4年)/きしだくん(UWF/早稲田4年)
vs.
ハミチツ二郎(SWS/拓殖3年)/ちんことみつき(UWF/駒澤2年)

[2013年02月25日]
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