ダンプ松本から感じた昭和レスラーのプライド

Column_Sase.jpg 21日に新木場1stRINGで行われた『ゆずポン祭4〜ゆずポン夏の納涼フェスタ〜』。グラレスラー愛川ゆず季の自主興行としてすっかりお馴染みだが、『ゆずポン祭』での愛川は基本的に普段のスターダムではあまり絡まない選手と対戦するのがコンセプト。
 ということで、今回は極悪同盟のダンプ松本との対戦。ヒールといえば2・6の第2回大会のときに堀田裕美子と対戦しており、その際は散々反則攻撃をやられた愛川が電光石火のラ・ゆずヒストラルで勝利したあと、「オイ、堀田裕美子! 反則ばかりやりやがって! 勝ったのは私だ!」と怒りを爆発させて新しい一面を見せたことがあった。

 全盛期は鳴く子も黙る極悪ヒールのダンプだが、最近は正直ずいぶんと丸くなった印象がある。ある程度の反則攻撃やセコンドの介入などはあるだろうが、いまや中堅選手並みの安定感が出て来た愛川にとって、ダンプには失礼ながらそう難しくない相手だと思っていた。
 だが、ダンプはそういう周りの反応を敏感に察知したのか、全盛期のような残忍な凶器攻撃で見ている者に恐怖を与えるのとは別の方法で、ダンプ松本らしさというか、昭和レスラーのプライドを見せた。

 プロレスデビューして以来、愛川の最大の武器であり、その"音"とか"様になり具合"で見た者に説得力を与えていた蹴り、いわゆるゆずポンキックを何発食らってもダンプはビクともしないし、なかなかダウンしなかったのだ。
 テコンドー経験者でもある愛川は、やはり自信のある蹴りを中心に試合を進めていくタイプ。蹴っても蹴っても倒れもしないし、後ろに下がることすらしないダンプを相手に、愛川はパニック状態になってもおかしくない。試合は完全にダンプの掌の上だった。

 例えばいまだ現役の長州力や藤原喜明、さらに引退したとはいえアントニオ猪木や前田日明のように、いまでも見ている側が時折「怖い!」と思ってしまうくらいの"凄み"を持っている昭和のレスラーは多い。
 恐らくリング上の愛川は、そういう"凄み"みたいなものをダンプから感じたのではないだろうか? 言葉にこそ出さないが、「グラビアアイドル風情がプロレスを舐めるんじゃねぇ!」という気持ちがダンプにあった気がしてならない。


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[2011年08月24日]
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