Column_Sase.jpg ちょっと前に『タモリ倶楽部』でも特集されていたが、プロレスの技というのはプロレスを楽しむ上での1つの要素なのは間違いない。
 技の完成度、インパクト、説得力、使う選手とのイメージなど、ファンにフィニッシュホールドとして認知されるまでいくのは簡単なことではない。

 必殺技とは読んで字の如く、相手を必ず仕留められるような技であり、その技が決まったらまず間違いなく3カウント入るような技こそが必殺技だろう。
 だが、現代のプロレス界ではなかなかそういう技はない。例えばIWGPヘビー級王者・棚橋弘至の必殺技といえばハイフライフローだが、最近では一発ではなかなか決まらなくなってきた。勝負所と見た棚橋が、畳みかけるようにハイフライフローを連発すると、ようやく決まるという感じ。似たようなことは中邑真輔のボマイェにも言える。

 鈴木みのるのゴッチ式パイルドライバー、小島聡のラリアット、真壁刀義のキングコング・ニードロップあたりは、ズバリと決まればかなりキックアウトされる確率は低く、観客からも「あ〜あ、終わりだぁ」というような溜息が漏れることが多いが、それでも100%の必殺技というわけではない。
 これだけ全体的な技の難易度が上がり、観る側のハードルも上がってしまっている現代のプロレスで、100%の必殺技を求めるほうがナンセンスなのかもしれないが、だからこそ1人や2人くらいは100%の必殺技を持っている選手がいてもいいような気はする。

 個人的には飯伏幸太のフェニックス・スプラッシュは、100%の必殺技に近いように感じる。
 難易度の高い技から、幼い頃からやっていたプロレスごっこで身に付けた技まで、様々な技を繰り出していって観客の度肝を抜くことが多い飯伏だが、近年飯伏の必殺技としてフェニックス・スプラッシュはかなり定着してきた気がする。今年のスーパージュニアを獲ったのも、IWGPジュニアヘビー級王座を奪取して、防衛しているのも、すべてフェニックス・スプラッシュだからというのもあるだろう。
 フェニックス・スプラッシュは別に飯伏にしか出来ない技というわけではないが、いまや完全に飯伏のものだ。今後も出来ることなら完璧に決まった飯伏のフェニックス・スプラッシュは、キックアウトしてほしくないものだ。


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[2011年08月03日]
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