6時間と2時間半
5月29日、さいたまスーパーアリーナで開催された『DREAM JAPAN GP~2011バンタム級日本トーナメント~』を取材して、やはりあのオープニングVが流れたあと、あの"PRIDEっぽい"曲に乗って、あのケイ・グラントさんとレニー・ハートさんの声で選手名を叫び、1人ずつ選手が入ってくるオープニングを会場で見ていると、やっぱり高揚してくる。
あの雰囲気をまだ日本で味わえるのは有り難いことだし、試合も約3年ぶりに勝利した宇野薫が思わず試合後に「もう何回も諦めようと思ったんですけど、3年間諦めなくて......」と声を詰まらせたり、中村大介が師・田村潔司がかつて一度だけ使用した『UWFメインテーマ』で入場してきたり、所英男が以前完敗を喫した山本篤にリベンジしたりと、見どころは多々あった。
だが、16時大会開始で全11試合が終わったのが22時という、約6時間興行はさすがに長かった。恐らく帰りの電車がなくなるからだと思うが、途中で帰ってしまう観客もかなりの数いた。
筆者も経験があるが、電車の時間を気にしながら観戦するほど集中出来ないことはない。これは誰も得をしない。高いチケット代を払って観戦しているお客さんにしても、最後まで集中して楽しみたいし、リング上で試合をしている選手だってお客さんには集中して見てもらいたいはずだ。
見ていてどうしても1R10分・2R5分という試合時間が長い気がして仕方がなかった。11試合中、時間切れ判定決着になった試合が6試合もあったのだ。これが5分2Rとか、1R10分のみとかだったら、ずいぶんと違っていただろう。
単純に比べられるものではないが、近年の新日本プロレスの進行具合は目を見張るものがある。
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