棚橋弘至は現代のアントニオ猪木になった!?

Column_Sase.jpg 残念ながら取材には行けなかったのだが、新日本プロレスの2・20仙台大会の盛り上がりが凄かったようだ。
 いまの新日本は後楽園ホールでの盛り上がりも凄い。数年前の会場の雰囲気がウソのようにお客さんはたくさん入っているし、試合内容も凄いし、盛り上がりも凄い。さすがはメジャー団体であり、日本プロレス界の盟主である。

 その原動力は何と言ってもエースであり、現IWGPヘビー級王者の棚橋弘至だろう。
 チャラさ抜群のナルシストポーズや仮面ライダーポーズ、「愛してま〜す!」の雄叫びに加えて、いつの間にやらエアギターまでするようになったが、いまの棚橋には何でもアリというか、ぶっちゃけ一歩引いて見てしまうと見ているほうが気恥ずかしくなるようなことでも、会場の盛り上がりと相まってバシッと棚橋にハマっているから凄い。

 しかも棚橋が凄いのは、このチャラいキャラは別に人気があるからやっているわけではなく、お客さんの入りが芳しくない苦しい時期からずっとやっていたことだ。あの頃の棚橋も十分チャラかったし、実際観客からブーイングもかなり起こっていた。
 先日の『Get Sports』の特集でも触れられていたが、何せ棚橋はまだ若手の頃に女性問題でトラブって背後から刺されるという事件を起こしている。ある意味、スタートからチャラい!

 本来、これだけスタートで躓いたら、少なくとも新日本でのエースは無理そうな気がするし、だからこそ一時期ファンから拒絶反応があったのだと思う。ところが継続は力というか、新日本という団体がブレることはあっても、棚橋のキャラがブレることはなかった。棚橋はいまも昔もチャラいままだ。だが、その反面"かっこいいカラダ"もきちんとキープし続けている。これは影でしっかり努力している証拠だ。いくらキャラがブレなかったとしても、見た目や試合内容がショッパかったらエースにはなれない。


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[2011年02月23日]
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