決勝でアルファ&アマゾンを下した木村響子&安川惡斗の"対等タッグ"が、スターダムのタッグトーナメント優勝!

131123_Stardom-1.jpgスターダム
Goddesses in Stars2013
日時:11月23日(土・祝)開始:12:00
会場:新木場1stRING
観衆:288人(満員)

 23日、新木場1stRINGで行われたスターダムSeason14『Goddesses in Stars2013』。今大会では10・20新木場大会と11・10名古屋大会で行われた1回戦を勝ち上がった4チームで、第3回GODDESSES OF STARDOM〜タッグトーナメント〜の準決勝と決勝が行われた。

 唯一の3年連続出場となった夏樹☆たいよう&世IV虎の川崎葛飾最強伝説は、11・4後楽園大会でアーティスト・オブ・スターダム王者となったアルファ・フィーメル&ザ・フィーメル・プレデター"アマゾン"と準決勝で対戦。タッグ王座返り咲きを狙う川葛としては、タッグトーナメント優勝は絶対条件。
 大きくてパワーのあるアルファとアマゾンに対し、夏樹がスピードでかく乱し、連係もバッチリなチームワークで試合を優位に進めていった川葛。そして世IV虎がアマゾンに上からヨシコを投下するが、カウント2でアルファがカット。川葛はアマゾンに合体攻撃を狙うが、蹴りで迎撃したアマゾンは突進。世IV虎はうまくトップロープを下げてアマゾンを場外に追いやると、夏樹もアルファを場外に放り投げる。
 場外で世IV虎がモンスター軍の2人を抑え付けると、夏樹が三角跳びプランチャ。しかしモンスター2人が避けたため世IV虎に誤爆。ここで夏樹も負傷した上、世IV虎は足首をかなり酷く痛めたらしく、苦痛で顔を歪ませ、絶叫しながらリングに何とか戻る。どう見てもかなりの重傷だが、モンスターの2人は容赦なく世IV虎を合体チョークスラムで叩き付ける。
 それでも世IV虎は突進してきたアルファにカウンターのラリアットを叩き込むと、痛む足でロープに飛ぶが、アルファもカウンターのラリアット。夏樹がカウント2でカットしたが、すぐにアマゾンが入ってきて夏樹を羽交い締め。こにアルファがランニングエルボーを放っていくが、夏樹がかわして誤爆を誘い込むと、世IV虎がコーナー二段目からダイビング・セントーンを投下。
 カウント2で返したアルファはまたもラリアットを叩き込むと、意表を突いたラ・マヒストラルで丸め込んで世IV虎から3カウント。結果的にアクシデントによる負傷が響き、大本命の川葛が準決勝で姿を消すという波乱が巻き起こった。

131123_Stardom-2.jpg 今シリーズから本格始動した木村響子と安川惡斗の対等タッグ。11・4後楽園大会で木村はアーティスト・オブ・スターダム王座、惡斗はワンダー・オブ・スターダム王座を獲得して勢いに乗るが、準決勝ではゴッデス・オブ・スターダム王者の高橋奈苗がメキシコ遠征から帰ってきたばかりの宝城カイリと組んだ七海里と対戦。
 意表を突いてゴング前に奇襲攻撃を仕掛けていった七海里は、合体攻撃で木村を捉えていくと奈苗がいきなり冷蔵庫爆弾を投下するが、これはかわされて自爆。今度は逆に対等タッグが宝城を捕まえ、相変わらずぎこちないながらも連係攻撃を繰り出していく。何とか宝城を救出し、タッチを受けた奈苗が反撃に出るが、惡斗はコンプリート・ショットからストレッチマフラー。さらに木村も奈苗はアンクルホールドに来たところをアンクルホールドで繰り返す。
 しかし七海里も奈苗がカナディアンバックブリーカーに捉えた木村に、宝城がダイビング・エルボードロップを投下すると、奈苗は入場時にしていたゴーグルを装着し、葛西純ばりのパールハーバー・スプラッシュ式の冷蔵庫爆弾を投下。対等タッグはカニ挟みから惡斗のランニングニー→木村のビッグブーツ。さらに木村がフロントブレーンバスターで惡斗を宝城に投げつけると、2人で同じコーナーに登っていき、まずは木村がダイビング・セントーン。
 これを宝城がかわすと、奈苗が入ってきて惡斗に雪崩式ブレーンバスター。そこから七海里が木村にトレイン攻撃。さらに宝城のスピアーと奈苗のラリアットの合体技から宝城がスライディングDを叩き込むが、惜しくもカウントは2。ならばと宝城は対等タッグの誤爆を誘い込んでから木村を4173で丸め込むが、これでも3カウントが奪えない。
 逆に木村がビッグブーツ2連発で反撃に出るが、奈苗がカット。しかし惡斗が奈苗を抑え付けている間にモンスタークラッシュを決めた木村は、何とか反撃しようとロープに飛んだ宝城の顔面にカウンターのビッグブーツを叩き込んで3カウント。

131123_Stardom-3.jpg この結果、タッグトーナメント決勝はモンスター軍対決+惡斗という図式に。戦前「決勝でモンスター軍対決になっても問題ない」と語っていた木村だが、いきなりアルファとアマゾンが惡斗に襲いかかり、木村にも攻撃するように促すと、やはりモンスター軍の絆のほうが強かったのか、木村も惡斗を攻撃。
 だが、アルファが抑えた惡斗にミサイルキックをすると見せかけて木村はアルファにミサイルキック。あくまでも試合は試合。同じチームであっても真っ向勝負というのが木村のポリシー。するとアルファとアマゾンも対等タッグを場外に連れ出して大乱闘。そこから惡斗を捕まえていくが、ロープに飛ばされた惡斗はカウンターのテーズドロップをお見舞いすると、馬乗りエルボーを返してようやく木村にタッチ。アルファとアマゾンはダブルのクローズラインを狙うが、木村は鉢合わせにしようとする。
 寸前でストップしたアルファとアマゾンだが、ヘッドシザースで2人まとめて投げた木村はクロスボディーを浴びせると、アルファに向かっていく。だが、アバランシュホールドで叩き付けたアルファはマシンガンショット。しかし木村もブレーンバスターを狙ったアルファを逆に投げると、絶叫して気合いを入れてからビッグブーツ。アルファもすぐに立ち上がってラリアットを返すが、木村はビッグブーツからヒザをつかせてヘッドバット。
 惡斗もアマゾンに対し、ストレッチマフラー、コンプリート・ショット、ミサイルキックで反撃すると、ダイビング・ボディプレスを自爆させる。木村が入ってきてフロントブレーンバスターで惡斗をアマゾンに3回連続で叩き付けると、同じコーナーに登り、木村のダイビング・セントーン→惡斗の惡トーン。
 アクトロックで丸め込んだ惡斗だが、場外のアルファがレフェリーの足を引っ張って場外に引きずり出すことでカウントを阻止。アマゾンがジャンピング・ボディプレスを投下すると、観客からは「惡斗」コールが起こるが、アマゾンはネックハンギングボムで叩き付ける。しかし、そこに木村がビッグブーツを叩き込むと、惡斗が抑え込むアマゾンを反転して逆にエビ固めで抑え込んで3カウント!

131123_Stardom-4.jpg 試合後、アルファはアマゾンと睨み合うも、木村と惡斗の腕をあげて優勝を祝福。惡斗はあくまでも自分はモンスター軍じゃないとアルファとアマゾンにリングから降りるよう訴えると、「みんな分かっていると思うけど、優勝したってことは何か権利あるよな? 木村、タッグベルト挑戦しちゃおうぜ!」とタッグ王座への挑戦を表明。
 木村が現タッグ王者の高橋奈苗&脇澤美穂のナナミホを呼び出すと、「お前ら同期だか何か知らないけど、お前らのタッグ名考えてやったぞ。お前らのタッグ名は格差タッグだ。高橋奈苗とワッキー......格差タッグだ。お似合いだろ? おい、格差タッグ。いつ(タイトルマッチを)やるんだ?」と挑発。
 それを聞いた奈苗が「いつでもいいよ。お前らこそ対等タッグとか言ってけど、私たちのほうが同期の絆の対等タッグなんだよ!」と言い返すと、脇澤はなぜか号泣! 「泣くところじゃない!」と絶叫した奈苗は「もうお前らとやらないと、今年、年が越せないよ!」と年内中のタイトルマッチを示唆。王者組からその言質を取った木村はしてやったりの表情で、最後はいつも選手全員ではなく、風香GMだけをリングに上げ、GMが「今を信じて、明日に輝け!」と言うと、惡斗が「We are 対等!」と叫び、観客と共にTのマークを作って締めくくった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○脇澤美穂
13分6秒 フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド
●コグマ

▼第2試合 スクランブル・シングルウォーズ 20分1本勝負
○紫雷イオ
10分9秒 パッケージ・ジャーマンスープレックスホールド
●岩谷麻優
※残りの3人は彩羽匠、米山香織(フリー)、夕陽(ZERO1野良犬道場)

▼第3試合 第3回GODDESSES OF STARDOM~タッグトーナメント~準決勝戦 時間無制限1本勝負
夏樹☆たいよう/●世IV虎
10分16秒 ラ・マヒストラル
○アルファ・フィーメル/ザ・フィーメル・プレデター"アマゾン"
※アルファ&アマゾンが決勝進出

▼第4試合 第3回GODDESSES OF STARDOM~タッグトーナメント~準決勝戦 時間無制限1本勝負
高橋奈苗/●宝城カイリ
16分49秒 ビッグブーツ→片エビ固め
○木村響子/安川惡斗
※対等タッグが決勝進出

▼第5試合 第3回GODDESSES OF STARDOM~タッグトーナメント~決勝戦 時間無制限1本勝負
アルファ・フィーメル/●ザ・フィーメル・プレデター"アマゾン"
12分40秒 木村のビッグブーツ→片エビ固め
木村響子/○安川惡斗
※対等タッグが第3回GODDESSES OF STARDOM優勝

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