ライディーンが関本と真っ向勝負の末、30分ドロー!小幡は潮崎に善戦、大地は大谷に玉砕!風林火山に出場表明したVMがZERO1乗っ取り宣言!
プロレスリングZERO1
OUTBREAK
日時:11月17日(日)開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:非公開
17日、後楽園ホールで行われたプロレスリングZERO1『OUTBREAK』。今年の『火祭り』を制し、現世界ヘビー級王者として全日本プロレスの『世界最強タッグ決定リーグ戦』への出場も決まっているジェームス・ライディーンが、現BJW認定世界ストロングヘビー級王者にして、前日はWRESTLE-1後楽園大会でKAIを撃破した関本大介と一騎打ちを行った。
どちらもパワーファイターでありながら器用さも持っており、似たようなタイプ。それだけに序盤から手四つの力比べやもの凄い音を館内に響かせるチョップ合戦など真っ向勝負を展開。手四つの力比べでは上背で勝るライディーンが押し気味だったが、関本はいきなりその場跳びドロップキックを見舞うと、場外に追いやってトペを発射したり、一転して足4の字固めで動きを止めたりと多彩な攻撃。
関本はロープにもたれ掛かるライディーンにラリアットを叩き込むが、ライディーンもカウンターエルボーでなぎ倒すと、両手の中指を突き立てる。関本は逆水平チョップを打っていくが、なおも中指を突き立てたライディーンは逆水平チョップ一発でなぎ倒す。関本ももの凄い勢いの串刺しラリアットを返すと、すでに真っ向勝負の15分が経過しているにも関わらず、ライディーンの巨体をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。
20分が経過し、ライディーンは必殺のパワーボムの体勢に。関本が踏ん張るとライディーンはショートレンジラリアットにスイッチ。ライディーンは関本をぶっこ抜いてパワーボムで叩き付けるがカウントは2。ド迫力のラリアットの相打ちから関本は意表を突いてスピアーでなぎ倒してからフロッグスプラッシュを投下。
残り5分となり、関本はぶっこ抜きジャーマン・スープレックスで投げていくがカウントは2。ならばともう一度ジャーマンを狙った関本だが、エルボーで防御したライディーンは関本をコーナーに叩き付けてから落差のあるバックドロップ。だが、関本はことごとくライディーンのパワーボムは防御してみせる。
残り3分となり、関本はラリアット3連発でライディーンをなぎ倒すと、渾身のぶっこ抜きジャーマンで投げてみせたが、ライディーンは意地でカウント3を許さない。ライディーンのパワーボムで最後の勝負を賭けようとしたが、両足をすくって倒した関本はリング中央でサソリ固め。どっしりと腰を落としていったが、ライディーンはギブアップすることなく、30分時間切れ引き分けのゴング!
"名勝負製造機"の関本が相手とはいえ、消耗度が激しい真っ向勝負を30分間やってみせる外国人選手はそういないだろう。ライディーンはもはや日本マット界屈指のトップ外国人選手と言っても過言でないことは、試合後の「ライディーン」コールがその証だ。勝敗がつかなかったことを悔しがったライディーンは再戦を要求。関本も承諾しただけに、近い将来決着戦が行われるだろうが、今回の対戦以上に壮絶なぶつかり合いになるだろう。
外国人だけでなく、ZERO1が期待している日本人選手、小幡優作は2012年の『火祭り』に出場し、次期三冠王者候補の1人である全日本プロレスの潮崎豪と対戦。もう1人、10・13後楽園大会で約半年ぶりに復帰した橋本大地は、「復帰して大谷社長の"熱さ"が一番欲しいことに気付いた」という希望通り、師匠・大谷晋二郎と一騎打ちを行った。
小幡は序盤こそ潮崎の逆水平チョップの威力に押され気味で、観客からも「ZERO1の選手が気持ちで負けるな!」といったような檄が飛んでいたが、潮崎の厳しい攻撃に耐え抜いたあと、ドロップキックで潮崎を場外に追いやってからスワンダイブ式プランチャを投下。リングに戻った小幡は潮崎の串刺し攻撃を蹴りで迎撃し、ソバットで動きを止めると、スワンダイブ式フットスタンプを背中に落としてから串刺し低空ドロップキック。
さらにトラースキックから拳を握った潮崎は豪腕ラリアットを狙ったが、ブロックした小幡は張り手からスタナー。エルボー合戦では気合いで体格差を補い、潮崎の逆水平チョップを腕へのフロントキックで迎撃。ならばと左腕のショートレンジラリアットでなぎ倒した潮崎だが、小幡も走り込んできた潮崎にカウンターのラリアットを叩き込むと、ノーザンライトボムからフェニックス・スプラッシュ!
だが、潮崎がかわして自爆。それでもスクールボーイで丸め込んだ小幡だったが、潮崎はスピーディーな小幡をどうにかラリアットで捉えると、豪快にゴーフラッシャーで叩き付けて勝利。敗れた小幡はマットを叩いて悔しがったが、観客からは大「小幡」コールが贈られた。
一方、ゴング前に張り手を見舞っていった大地だったが、大谷は串刺しフロントキックで先制すると、厳しい攻撃でどんどん大地を追い込んでいく。大地も蹴りを中心に反撃しようとするが、どうも"軽い"印象があり、観客からは「技よりも気持ちだろ!」という声が飛ぶ。
ようやく三角蹴りをクリーンヒットさせた大地は、悔しそうに「あーーーーー!」と叫ぶとうつ伏せの大谷を蹴っていき、さらにロープ際での攻撃を注意するレフェリーを突き飛ばす。だが、すかさず大地の頭に噛みついていった大谷はエルボー合戦を仕掛けていく。大地の気迫が乗ってきて優勢になると、大谷はロープに飛んだ大地にカウンターのキチンシンク。
大地のミドルキックを袈裟斬りチョップで迎撃した大谷は、ロープに飛んだ大地を袈裟斬りチョップでなぎ倒すと、ジャーマンで投げ捨ててからダメ押しのスパイラル・ボムで叩き付けて3カウント。介抱しようとする大谷になおも殴りかかった大地は、大谷のタイツを掴んで立ち上がるとチョップを見舞って行くが、大谷は無視してリングを降りる。それでもこの一戦で大地がひと皮剥けたようにも見える試合だった。
網膜剥離により9月から欠場していた佐藤耕平が田中将斗戦で復帰。善戦空しく敗れた耕平だが、KAMIKAZEが「耕平、みんな待ってたよ。でもな耕平、すぐ風林火山始まるぞ。今年は俺と正規のタッグで優勝しようぜ」とタッグトーナメント『風林火山』への出場を呼び掛けると、大谷も田中の炎武連夢、日高郁人はこの日から本格始動となったフジタ"Jr"ハヤトとの新・相棒タッグでの出場をアピール。
さらに「ヘイユー、カス野郎!」と叫びながらbrother"YASSHI"と拳剛のブードゥー・マーダーズも登場! YASSHIは「この2人がZERO1の風林火山に名乗りを挙げるぞ、カス野郎! 風林火山ってすごいやな? ZERO1ってスゴイんやろ? だったら俺らの挑戦を受けてくれるよな? 俺らがこのリングに上がったら赤と黒に染めるからな。今日はこのくらいにしといたろ。フ●ック!」と風林火山への出場を表明。
それを聞いた田中が「俺らからしたらお前らが一番カス野郎や。黒と赤に染めるだと? ここに赤と黒の象徴がいるやないか。俺らが炎武連夢で出る以上、あそこのテッペンに登るから覚えておけよ、カス野郎!」と言い放って引き上げようとすると、花道にTARUが現れ鉄パイプで炎武連夢を襲撃! 田中を拘束、大谷を袋叩きにしたVMは「オイ、カス野郎! 言い忘れたわ。俺ら参戦表明だけちゃうぞ。ここの団体、俺たちブードゥー・マーダーズが乗っ取ったるぞ! 俺らがお前らのことご機嫌ちゃんにしたるから覚えておけ、カス野郎!」とZERO1乗っ取りを宣言した。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
藤田峰雄/○横山佳和
5分11秒 デスバレーボム→エビ固め
グレート・マラーキ/●ディアス・マラドーナ
▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○日高郁人/フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス)
8分18秒 石見銀山→片エビ固め
趙雲子龍(新北京プロレス)/●ジェイソン・リー
▼第3試合 インターナショナル&NWA世界Jr選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○HUB(フリー)
13分21秒 猛毒波布空爆→体固め
[挑戦者]●菅原拓也(フリー)
※第12代インターナショナル&第112代NWA世界Jr王者HUBが3度目の防衛に成功
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
KAMIKAZE/崔領二/●デーモン植田
10分32秒 ダブルアームパイルドライバー→体固め
曙(全日本プロレス)/マイバッハβ/○タマ・ウィリアムス
▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○大谷晋二郎
11分12秒 スパイラルボム→エビ固め
●橋本大地
▼第6試合 佐藤耕平復帰戦 シングルマッチ 30分1本勝負
●佐藤耕平
12分49秒 スライディングD→体固め
○田中将斗
▼第7試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●小幡優作
16分58秒 ゴーフラッシャー→片エビ固め
○潮崎豪(全日本プロレス)
▼第8試合 シングルマッチ 30分1本勝負
△ジェームス・ライディーン
30分 時間切れ引き分け
△関本大介(大日本プロレス)
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