TNA王者AJに肉薄した真田だが惜敗!助っ人として現れた小島と"そっくりタッグ"を組んだ中之上が、DESPERADOに一矢報いる!

131116_W1-1.jpgWRESTLE-1
WRESTLE-1 TOUR 2013
日時:11月16日(土)開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:1650人(満員)

 16日、後楽園ホールで行われたWRESTLE-1『WRESTLE-1 TOUR 2013』開幕戦。例によって事前に発表されている対戦カードは、TNAから襲来する"フェノメナール"AJスタイルズの持つTNA世界ヘビー級王座に、W-1の未来を担う真田聖也が挑戦する一戦のみ。

 約5年ぶりの来日となったAJだが、序盤は日本マットということもあってか、真田と腕を取り合うオーソドックススタイルの展開に。徹底的に真田の左腕を殺してくるAJに対し、真田はいきなり回転足折り固めを決めたり、アームホイップを狙ったところをコブラツイストに捕らえたりして対抗。さらにスワンダイブを狙ったAJをエルボーで場外に叩き落とした真田は、場外ダイブと見せかけて、一旦エプロンに着地してからトペコンを発射。
 リングにAJを戻し、コーナーでの馬乗りナックルを見舞っていき、ペースを掴んだ真田だったが、スワンダイブ式ジャンピングエルボーを返したAJはまさかの牛殺し。続くスタイルズクラッシュを逃れてRKOを決めた真田は、スタイリングDDTも一度はかわしてみせたが、二度目のトライで決めたAJ。それでも真田はタイガースープレックスで投げていく。
 カウント2で返したAJはコーナーに登るが、追いかけていった真田。しかし股下から逃れたAJは真田を肩車。高角度前方回転エビ固めで切り返した真田だったが、キックアウトしたAJはペレキックからスタイルズクラッシュ。何とかカウント2で返した真田は雪崩式バックドロップを狙ったAJを叩き落としてムーンサルトプレス。
 2連発を狙った真田だが、2発目をAJがかわすと着地。しかし着地した足にローキックを叩き込んだAJはそのまま左足に絡みついて回転し、カーフキラーを決めてタップアウトを奪った。試合後、王者自ら握手を求めるほど健闘した真田だったが、あと一歩及ばなかった。

131116_W1-2.jpg この日の第1試合の前、リングを占拠したDESPERADO。10・6後楽園大会で「昔の後輩思いの河野さんに戻ってください!」とマイクアピールし、シングルマッチで河野真幸と対戦したものの完敗を喫した中之上靖文を河野が呼び出す。
 負けたら言うことを1つきくという条件だったため、河野は中之上に「今日の試合で俺のセコンドにつけ」と要求。そこに船木誠勝が入ってきて河野とシングルマッチを行うと、中之上は仕方なくDESPERADOのセコンドに。だが、DESPERADOのメンバーが何度も試合に介入し、中之上にも船木を攻撃するように指示するが、中之上は応じない。
 それでも試合はDESPERADOの介入があった末、河野が船木の顔面にニーリフトを叩き込んで勝利。試合後、河野は中之上にイスを渡して殴るように要求。意を決して船木をイスで殴打した中之上は、河野に再び一騎打ちを要求。河野は「負けたらDESPERADO入り」を条件に承諾したが、船木は中之上に張り手を見舞って決別。
 そしてメインのAJvs.真田終了後、河野と一騎打ちを行った中之上だが、開始直後にまたもDESPERADOのメンバーが乱入して中之上の反則勝ちに。まったく試合にならないまま、DESPERADOが中之上を袋叩きにしていると、南側客席に船木、そしてAJ戦直後にKAZMAに襲撃された真田、さらに"X"とされていた新日本プロレスの小島聡が登場し、中之上を救出!

131116_W1-3.jpg 急遽、中之上と船木、真田、小島が組み、DESPERADOと8人タッグマッチを行うことに。場外乱闘で大荒れの中、小島と中之上が並ぶとそのコスチュームや髪型などがよく似ているため、観客からは「わっからない! わっからない!」のコールが飛ぶ。
 DESPERADOは中之上を捕まえると、代わる代わる痛めつけていくが、それでも何とか耐え抜いた中之上は小島にタッチ。マシンガンチョップ、行っちゃうぞエルボーで一気に反撃すると、中之上もスライディング・ラリアット。
 しかしコーナーに登った中之上に崔領二がイス攻撃を見舞って行くと、DESPERADOはトレイン攻撃。さらに河野のネックハンギングボムからデュプリがダイビング・エルボードロップを投下。辛くも小島たちがカウント2でカットすると、小島は新日本時代の先輩である船木とミドルキックと後頭部ラリアットのサンドイッチ攻撃を決めてみせる。
 さらに腕のサポーターを外してラリアットを予告した小島は、ラリアットにはいかずそのサポーターを中之上に渡して託す。右肘にサポーターをはめた中之上はデュプリにランニングエルボーを叩き込んで3カウント! 小島が全日本時代の後輩である中之上に「中之上、俺は今日お前のためにここ後楽園にやってきた。理由は風の噂でお前が俺みたいなコスチュームを着ていると聞いたんだ。見たら、本当にそうだった。そんなに俺に憧れているなら言ってくれ」と言うが、中之上は「憧れてないです」と即答!
 しかし小島は「いいんだ。お前は昔から照れ屋だったのを知っている。それより将来のW-1を背負っていけるように頑張れ! 俺が全日本にいた時に一番弱かったお前がメインで勝利するなんてすごいぞ!」と前向き。小島からサポーターをプレゼントされた中之上は「今日は小島さんの力を借りて何とか勝つことができましたが、次は俺1人でこのリングで活躍してみせます! W-1も中之上もまだまだですが、これからもよろしくお願いいます!」と大会を締めくくってみせた。

131116_W1-4.jpg なお、大日本プロレスの関本大介は11・4大日本プロレス横浜大会での近藤修司に続き、この日KAIをシングルマッチで撃破。試合後、関本は「大したことねぇな、テメーこの野郎! オイ、W-1、これで終わりか? いつまでも殿様商売、気取ってんじゃねぇ、この野郎! 勇気があるなら大日本プロレスに乗り込んで来い」と挑発してみせた。
 大和ヒロシはNOSAWA論外を更正させるため、気持ちを分かろうと金髪に染めて東京愚連隊入り。リングネームも「YAMATO」とし、某団体の選手と同じになってしまった。さらにW-1は初のビッグマッチとして、2014年3月2日に両国国技館大会を開催することを発表した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○河野真幸
3分11秒 ニーリフト→片エビ固め
●船木誠勝

▼第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
NOSAWA論外(東京愚連隊)/MAZADA(東京愚連隊)/●YAMATO(大和ヒロシ)
6分11秒 レフェリー暴行→反則
アンディ・ウー/○稲葉大樹/エル・イホ・デル・パンテーラ(WNC)

▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○金本浩二(フリー)
6分23秒 逆エビ固め
●吉岡世起

▼第4試合 JWP提供試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●阿部幸江(JWP)
6分5秒 ディスティニーハンマー→片エビ固め
○中森華子(JWP)

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○HUB(フリー)
11分20秒 逆さ押さえ込み
●田中稔

▼第6試合 ハンデキャップマッチ 30分1本勝負
●バラモン・シュウ(フリー)/バラモン・ケイ(フリー)
6分18秒 雷電ドロップ→体固め
○浜亮太

▼第7試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○ロブ・テリー(TNA)/ジェイ・ブラッドリー(TNA)
4分1秒 アバランシュホールド→体固め
カズ・ハヤシ/●近藤修司

▼第8試合 スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
●KAI
12分10秒 ぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールド
○関本大介(大日本プロレス)

▼第9試合 TNA世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○AJスタイルズ(TNA)
18分24秒 カーフキラー
[挑戦者]●真田聖也
※王者AJスタイズが王座防衛に成功

▼第10試合 シングルマッチ 60分1本勝負
●河野真幸
13秒 反則
○中之上靖文

▼緊急特別試合 8人タッグマッチ 60分1本勝負
河野真幸/崔領二(ZERO1)/KAZMA SAKAMOTO(フリー)/●レネ・デュプリ
13分2秒 ランニングエルボー→片エビ固め
船木誠勝/真田聖也/○中之上靖文/小島聡(新日本プロレス)

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体