大荒れだった決勝戦を制し、ヤングバックスがJr.タッグトーナメント優勝!飯伏がIWGPジュニアに挑戦表明!中邑と鈴木はさらにたぎる!
新日本プロレス
Road to POWER STRUGGLE
日時:11月6日(水)開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1950人(超満員)
6日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『Road to POWER STRUGGLE』最終戦。10・24後楽園大会で行われた『SUPER Jr.タッグトーナメント』1回戦を勝ち上がった4チームで準決勝と決勝を行った。
11・1TAKAタイチ興行でTAKAみちのく&タイチが持つIWGPジュニアタッグ王座に挑戦したものの王座奪取ならなかった邪道&外道は、準決勝でこのトーナメント台風の目となっているヤングバックス(マット・ジャクソン、ニック・ジャクソン)と対戦。
ヤングバックスを分断してスーパーパワーボムで勝負をかけたが、これをニックが雪崩式フランケンで切り返すと、マットと共にスーパーキックで反撃。そこからニックが外道をツームストンパイルドライバーの体勢で持ち上げると、マットがスワンダイブで加勢するハイジャック式ツームストンパイルドライバーを決めてヤングバックスが勝利。
BUSHI&バリエンテのルチャコンビは、1回戦で現王者組に勝利した前IWGPジュニアタッグ王者のフォーエバー・フーリガンズ(ロッキー・ロメロ&アレックス・コズロフ)と対戦。ルチャ殺法が冴え渡ったBUSHIとバリエンテだったが、バリエンテのムーンサルトアタックをコズロフが延髄斬りで迎撃すると、必殺のコントラクトキラーを決めたフーリガンズが勝利。
この結果、決勝戦はBULLET CLUBのヤングバックスvs.CHAOSのフォーエバー・フーリガンズという外国人チーム同士の対戦となった。場外にテーブルをセットしたコズロフがコーナーに乗せたニックを雪崩式ブレーンバスターでテーブルに向かって投げようとしたが、サミングで防御したニックはエプロンからのスーパーキックでコズロフをテーブルの上に蹴落とす。
その後、ヤングバックスはコズロフを捕まえていったが、試合が進むにつれて両陣営のセコンドもエキサイト。11・9大阪大会でIWGPヘビー級王座をかけて激突するオカダ・カズチカとカール・アンダーソンも場外乱闘を始める。その間にヤングバックスは合体ツームストンパイルドライバーを決めるが、ロメロがカウント2でカット。
逆にフーリガンズがダブルインパクトからコントラクトキラーを狙ったが、コーナー上にいたマットがスワンダイブしたロメロにダビング・スピアーを見舞って撃墜。だが、ニックのスーパーキックが海野レフェリーにクリーンヒットし、レフェリー不在の無法地帯となると、バッドラック・ファレが乱入!
フーリガンズを救出しようと外道がイスでファレに殴りかかるが、ファレは外道をも捕獲。ついにオカダが入ってきてドロップキック一閃! 急遽浅見レフェリーが入ってきて試合続行となると、フーリガンズはニックにコントラクトキラーを決めるが、デヴィットがレフェリーの足を引っ張ってカウントを阻止。
さらにアンダーソンが乱入してフーリガンズにガンスタンを決めると、ダメ押しとばかりにヤングバックスがコズロフにMORE BANG FOR YOUR BUCK!!を決めて3カウント! 大荒れとなった決勝戦を制したのはヤングバックス。するとBULLET CLUBがリング上を占拠し、表彰しようとした菅林会長にも襲いかかるという暴挙に出る。
さらにデヴィットが、この日の第7試合の試合後に「ちょっといいですか? 新日本プロレス所属になって最初の目標であるIWGPジュニアのベルトに挑戦したいです! 頑張りますので、よろしくお願いします」とマイクアピールした飯伏幸太を挑発。
すぐさま飯伏が走ってきてリングに上がるが、デヴィットはファレの影の隠れるようにして飯伏と対峙。これに珍しくエキサイトした飯伏だが、若手が控え室に連れ戻した。
その飯伏は第7試合で内藤哲也、棚橋弘至、真壁刀義という本隊のトップ3と組んでCHAOSと対戦。10・24後楽園大会の開幕戦で激しくやり合い、11・9大阪大会での一騎打ちが決定した棚橋弘至と石井智宏。さらに1・4東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座王座への挑戦権の権利書とNEVER無差別級王座をかけて再び激突する内藤哲也と田中将斗にとっては前哨戦となった8人タッグ。
リングインするなり棚橋と石井は至近距離で睨み合い。棚橋が「よし、いくぞ!」と叫ぶと石井もうなずき、いきなりエルボー合戦。そのまま試合開始のゴングが鳴ると、棚橋のエルボースマッシュに石井はワンツーエルボーで対抗。さらに石井のラリアットを受けても倒れない棚橋だが、石井はヘッドバット。ダブルダウン状態となったが、棚橋はこれで首を負傷したらしく、飯伏にタッチしたあと、場外で倒れたままに。
かなり長い間倒れていた棚橋だが、何とか戦線復帰して石井にスリングブレイドを決める。試合は飯伏がスワンダイブ式ミサイルキックで矢野を場外まで吹っ飛ばし、三角跳びケブラーダを発射している間に、真壁が裕二郎にキングコング・ニードロップを投下して本隊が勝利。
だが、場外乱闘の際に首を攻撃された棚橋は試合後も場外で倒れたまま。石井が近づいていき、倒れた棚橋を見下ろしながら挑発するが、棚橋は動くことすら出来ず、真壁や飯伏も心配そうに覗き込む。結局、若手の肩を借りてどうにか退場した棚橋だが、石井戦を前に黄色信号が点った。
11・9大阪大会でIWGPインターコンチをかけて激突する中邑真輔と鈴木みのるは6人タッグマッチで前哨戦を行った。中邑を指差して指名する鈴木に対し、鈴木から渡された鈴木軍のTシャツを投げ返した中邑。そして試合開始のゴングが鳴ると、まずは鈴木がローキック。中邑が低空タックルからテークダウンを奪うが、鈴木は下から腕十字を狙う。うまく防御して袈裟固めに捉えた中邑だが、鈴木もスイープ。しかし中邑はヘッドシザースで脱出して一旦離れる。
この2人らしい緊張感の漂う攻防だったが、鈴木はその後場外に中邑を連れ出して記者席に叩き付けると、ケーブルで首を絞め、イスを使って右腕を攻撃。リングに戻った中邑は鈴木をコーナーに叩き付けて踏みつけバイブレーションから鈴木をコーナーに乗せて串刺しニー。だが、鈴木もランニングローを返すと「来いよ、オラ」と挑発。エルボー合戦から中邑のスピンキックをかわして張り手を見舞った鈴木はスリーパーに捉える。
一気にゴッチ式パイルドライバーを狙うが、必死に踏ん張った中邑はリバースで切り返すと、カウンターでジャンピングカンフーキック。中邑からタッチを受けたバレッタが攻撃していくが、鈴木はスリーパーで捕獲。そこに中邑が延髄斬りを叩き込んでからリバースパワースラムで投げると、バレッタがジャンピングニー。そして中邑がボマイェを狙ったが、タイチをレフェリーを投げつけて阻止すると、続けてトラースキック。
その間にバレッタをスリーパーで捕まえた鈴木は、滞空時間の長いゴッチ式パイルドライバーで叩き付けて勝利。試合後、鈴木が「オイ、中邑真輔君。鈴木軍は刺激的だぞぉ。鈴木軍はもっともっとたぎらせてくれるぞ〜。残すところもう少しだ。お前の答え、聞かせてみろ、コラ!」と勧誘して鈴木軍のTシャツを改めて中邑に渡す。
そのTシャツを着ようとした中邑。場外からどよめきが起こる中、首が襟の途中で止まった中邑は「アレ、サイズおかしくねぇ? ウッソーーーーー! ベルトが欲しい? 中邑真輔が欲しい? こんなの超刺激的! 刺激ってか、たぎるよねぇ〜! っていうかすでにたぎってんだよ! イヤァオ!」と返答。そのまま鈴木と乱闘になった。
なお、この日新日本プロレスは、11年ぶりとなる横浜アリーナ大会を、2014年5月25日に開催すると発表した。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 Super Jr. Tag Tournament 2013準決勝戦 時間無制限1本勝負
邪道/●外道
9分31秒 合体ツームストンパイルドライバー→片エビ固め
マット・ジャクソン/○ニック・ジャクソン
※ヤングバックスが決勝戦進出
▼第2試合 Super Jr. Tag Tournament 2013準決勝戦 時間無制限1本勝負
BUSHI/●バリエンテ(CMLL)
10分28秒 コントラクトキラー→体固め
○アレックス・コズロフ/ロッキー・ロメロ
※フォーエバー・フーリガンズが決勝戦進出
▼第3試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
○天山広吉/KUSHIDA/キャプテン・ニュージャパン
9分50秒 アナコンダバイス
中西学/獣神サンダー・ライガー/●タイガーマスク
▼第4試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○永田裕志
8分22秒 反則
●飯塚高史
▼第5試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●本間朋晃(TEAM花鳥風月)
6分32秒 K.O.
○バッドラック・ファレ
▼第6試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
中邑真輔/●バレッタ/ブライアン・ケンドリック
13分48秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)/TAKAみちのく(K-DOJO)/タイチ
▼第7試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/○真壁刀義/内藤哲也/飯伏幸太
9分58秒 キングコングニードロップ→片エビ固め
矢野通/●高橋裕二郎/田中将斗(ZERO1)/石井智宏
▼第8試合 タッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ/●YOSHI-HASHI
10分17秒 ブラディサンデー→体固め
"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/○プリンス・デヴィット
▼第9試合 Super Jr. Tag Tournament 2013決勝戦 時間無制限1本勝負
マット・ジャクソン/○ニック・ジャクソン
19分13秒 MORE BANG FOR YOUR BUCK!!→片エビ固め
●アレックス・コズロフ/ロッキー・ロメロ
※ヤングバックスがSuper Jr. Tag Tournament2013優勝
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