スターダム100回記念大会のメインは激闘の末、イオが奈苗を残り1秒で下す!惡斗が白ベルト、モンスター軍が6人タッグ王座を奪取!
スターダム
スターダム100回記念大会
日時:11月4日(月・祝)開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1020人
4日、後楽園ホールで行われたスターダム『スターダム100回記念大会』。2011年1月に鳴り物入りで旗揚げしたスターダムだが、約2年10カ月で100回目の大会を迎えたが、そのメインイベントでは紫雷イオの持つワールド・オブ・スターダム王座に、5★STAR GP2013で優勝した高橋奈苗が挑戦。
イオとしては初代王者の奈苗は避けては通れない存在であり、どうしても超えなくてはいけない壁。一方の奈苗は相手が半分のキャリアにも満たない後輩ということもあり、負けたらすべてを失う覚悟で、もう一度スターダムの...女子プロレスの頂点返り咲きを狙う。
グラウンドの展開から奈苗がショルダースルーを狙うが、着地したイオは側転→バック転からドロップキック。イオの身体能力の高さとバネを再確認した奈苗は、リバースのインディアンデスロックやヒザ十字固めで足殺し。イオがうまく脱出すると、奈苗は張り手をお見舞い。イオも張り手を返すが、奈苗はヘッドバットで吹っ飛ばす。イオは張り手の連打を返すとグーパンチ。
だが、グーパンチで殴り返した奈苗は足4の字固めで再び足殺し。だがイオはコーナーに登った奈苗に対し、トップロープに飛び乗ると横の奈苗にドロップキックを見舞って場外に叩き落とし、トップロープに再び飛び乗って宇宙人プランチャ。さらにコーナーに登っていったイオだが、奈苗はエプロンまで戻ってきて逆に奈落式の技を狙う。
何とかエプロンに逃れたイオはハイキックで奈苗を場外に蹴落とすと、コーナーじからプランチャを投下。さらに南側客席まで奈苗を連れ出すと、出入り口の壁の上からケブラーダ。右膝にダメージを負いながらもリングに奈苗を戻し、まだ四つん這い状態のところにミサイルキックを発射したイオは、クロスフェース、ライオンサルト、ウラカンで追い込む。
劣勢の奈苗に「ナナエ」コールが起こり始めると、奈苗はイオのバズソーキックをキャッチし、イオの手首を掴んでエルボーを連打。さらにラリアットで追い込んでいった奈苗はイオのウラカンもパワーボムで切り返す。だが、冷蔵庫爆弾を剣山で迎撃したイオはシャイニング・ウィザード。ここで残り試合時間は5分!
奈苗は蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリューで投げると、バックドロップ・ホールド。さらに起き上がりこぼしラリアットをお見舞いするが、大きく振りかぶってからのヘッドバットを返したイオは、その場飛びムーンサルト→コーナー二段目からのムーンサルト→最上段からのムーンサルトを連続投下。奈苗もナナラッカを返すと、イオは秘密兵器のダルマ式ジャーマン。
それでも決まらず残り時間が1分になると、イオは至近距離から顔面にローリングソバットを叩き込んでからのムーンサルト・フットスタンプという赤いベルトを奪取した必殺フルコース。ここ一番でしか出さない大技だが、ヒザのダメージからは飛距離の目測を誤りヒットせず。これで余計にヒザにダメージを負ってしまったイオだが、残り10秒でもう一度ムーンサルト・フットスタンプ!
しかし、これもクリーンヒットはせず奈苗はカウント2で返す。ならばとイオはここまで残しておいた"絶大なる信頼を置いている技"であるマヒカ・デ・イオを決めて3カウント! 奈苗から3カウントを奪った瞬間、残り試合時間はわずか1秒だった。
赤いベルトを奪取して以来、一度も腰にベルトを巻いてこなかったイオだが、奈苗から勝利したことでついに腰にベルトを巻いた。だが、「1回勝っただけで高橋奈苗の歴史を超えたとは思っていません。高橋奈苗ともまだまだ何度もやるでしょうし、ほかにも負けているアルファ・フィーメルや一度も勝っていない夏樹☆たいようとも闘っていくでしょう。でも何はともあれ今日は私がチャンピオンなんです! 奈苗さんと試合を出来たことは本当に......実際はいまだに夢のようですし、今日出来てよかったと本当に思っています。今日はどうもありがとうございました」と奈苗に感謝の言葉。
丸め込みとはいえ相手の得意技で完璧な3カウントを奪われ、ガックリと倒れ込んでいた奈苗だったが、その言葉を聞くと「私は今日負けた......でも、死んでない。今日負けたことによって、また新しい感情を感じさせてもらったよ。逆にありがとうございました。ここからの道を見つけるのも高橋奈苗ってもんじゃないでしょうか? 歴史はな、作ろうと思ったって作れないんだよ。ただ進んでいくしかない。諦めずに進んでいけば、勝ち進んでいけば、それがいつか自分の歴史になるんだ! イオ、またやるぞ!」と言ってイオと抱き合いながらガッチリと握手を交わした。
奈苗がリングを降りたあと、イオは「こうしてチャンピオンになって、やりたいことがあるんですよ。今日、この会場に来ている人がいるんじゃないですかね? J・W・P、中島安里紗!」と、『女子プロレス エロカワ主義IV』で一緒に表紙を飾ったJWPの中島安里紗を呼び出す。密かに会場の隅でこの一戦を見ていた中島がリングに上がると、イオは「中島さんが復帰をされてからずーっと闘いたいと思っていたんです。この赤いベルトに挑戦するでもいいですし、何なら中島さんがまたJWPのシングルのベルト、返り咲いたときにチャンピオン同士で闘いましょうよ。私はその日をずーっと待ってます」と対戦表明。何でも中島が一時JWPを退団・引退した2009年以前に、イオがフリーとしてJWPに参戦していたこともあって接点があった上、年齢もキャリアも近いということもあり、ずっと意識していた存在だったという。
そこで中島がJWP無差別級王座を奪取し、自身がスターダムの赤いベルトの王者となった今こそ闘うタイミングだと判断した模様。だが、中島は現在華名にJWP無差別級王座を奪われているため、「そのベルトだけに挑戦するってわけにはいかないんで、もう少し......ほんの少し待っててほしい。必ず私の腰に(ベルトを)取り戻して、その時はお互いのすべてを懸けて闘いましょう」と返答し、イオとガッチリ握手を交わした。
ダーク・エンジェルの持つワンダー・オブ・スターダム王座には、4・29両国大会に続き安川惡斗が再び挑戦。愛川ゆず季に執着し、白いベルトに固執してきた惡斗はこれが4度目の挑戦となるが、肉体改造・川葛脱退・木村響子との対等合体などを経た惡斗は、エンジェルの必殺技であるレイネーラをサミングで脱出すると、ウイング・スパンもアクトロックで切り返してみせ、エンジェル対策は万全。逆にACTスペシャルの体勢から叩き付けるのではなく、ドリラーで落とす新技ACTΩをズバリと決めて3カウント。
悲願の白ベルトを4度目の挑戦にしてついに奪取した惡斗は「諦めなくてよかったー! このベルトは愛川ゆず季の歴史がいっぱい詰まっていると思う。そしてこれからのスターダム新時代をアタシが引っ張っていくぞー! 作っていくぞー! もっともっとこのベルトの価値を高めるのと一緒にアタシは強くなっていく」と宣言した。
米山香織&宝城カイリ&夕陽のちびーずは、アーティスト・オブ・スターダム王座防衛戦の時にしかタッグを組まないが、すでに2度の防衛に成功しているが、今回は木村響子&アルファ・フィーメル&ザ・フィーメル・プレデター"アマゾン"のキムラモンスター軍☆と対戦。野良犬道場で合同練習も行い、万全の状態で3度目防衛戦に挑んだ。
ちびーずは身体の小ささと機動力を存分に活かしてモンスター同士の同士討ちを誘い込み、狙い通り仲間割れを誘発してみせたが、司令塔の木村が好フォロー。それでも宝城が木村のエルボーをアルファに誤爆させたところを丸め込んだが、カウント2で返してみせた木村はカウンターのビッグブーツを叩き込んで3カウント。
6人タッグ王座を奪取したモンスター軍に対し、早くも松本浩代&脇澤美穂&岩谷麻優のたわしーずが挑戦を表明したが、木村は「コイツらはまだ1回も勝ったことねぇんだよ。1回も勝ったことねぇってことはよ、この間デビューした彩羽匠より、お前ら下だぞ!」とズバリ痛いところを突く。だが、たわしーずはそんなのお構いなしに観客の後押しを受けて「お前ら逃げるなよ!」とモンスター軍に強気発言を連発した。
10月18日に行われたプロテストに合格した5期生の中から、成績優秀だった15歳のコグマが電撃デビュー。当日発表だったデビュー戦の相手は夏樹☆たいよう。逆エビ固めやボディスラムの基本技でコグマを追い詰めていった夏樹だが、コグマも必死に耐えてみせると、意表を突いた動きを見せながら必死に食い下がる。最後はダイビング・ボディプレスに沈んだが、どんなタイプに成長するか楽しみな選手だ。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 コグマデビュー戦 15分1本勝負
●コグマ
7分2秒 ダイビング・ボディプレス→片エビ固め
○夏樹☆たいよう
▼第2試合 彩羽匠試練の10番勝負 第1戦 15分1本勝負
●彩羽匠
10分4秒 ひろよストーン→片エビ固め
○松本浩代(エスオベーション)
▼第3試合「世界で一番強くなりたい!」プレゼンツ 100回記念ユニット対抗戦 タッグマッチ 20分1本勝負
[たわしーず]脇澤美穂/●岩谷麻優
8分50秒 ダイビング・セントーン→体固め
[川崎葛飾最強伝説]夏樹☆たいよう/○世IV虎
▼第4試合 アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王者組]米山香織(フリー)/●宝城カイリ/夕陽(ZERO1野良犬道場)
15分39秒 ビッグブーツ→片エビ固め
[挑戦者組]○木村響子(フリー)/アルファ・フィーメル/ザ・フィーメル・プレデター"アマゾン"
※第2代王者組ちびーずが3度目の防衛に失敗。キムラモンスター軍☆が第3代王者組となる
▼第5試合 ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]●ダーク・エンジェル
8分49秒 ACTΩ→体固め
[挑戦者]○安川惡斗
※第2代王者エンジェルが4度目の防衛に失敗。惡斗が第3代王者となる
▼第6試合 ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○紫雷イオ
29分59秒 マヒカ・デ・イオ
[挑戦者]●高橋奈苗
※第3代王者イオが3度目の防衛に成功
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