曙が諏訪魔を下し、新ベルトとなった三冠王座を奪取!健在だったファンクスにファン歓喜!ドリフは惜しくもアジアタッグに届かず!

131027_AJP-1.jpg全日本プロレス
ANNIVERSARY TOUR 2013
日時:10月27日(日)開始:16:00
会場:両国国技館
観衆:2563人

 27日、両国国技館で行われた全日本プロレス『ANNIVERSARY TOUR 2013』最終戦。新生・全日本として初の両国大会のメインは諏訪魔の持つ三冠ヘビー級王座に、『王道トーナメント〜2013オープン選手権〜』で優勝した曙が挑戦。歴史と伝統のあるインターナショナル、UN、PWFのベルトを馬場家に返還したため、この日が新しい三冠ベルトのお披露目となった。

 新しい三冠ベルトは中央にPWFのプレートが再現し、ベルト部分の右にUN、左にインターナショナルのプレートがそれぞれ立体的に再現されている。プレート部分は立体的だが、基本的には金色で統一されていて、歴史ある三冠ヘビー級王座に相応しい重厚感のあるデザインになっている。
 この新ベルトを腰に巻いて入場した諏訪魔は、王者らしく曙が相手でも基本的に真っ向勝負。だが、この日はいつも以上に気合いが入った様子の曙は、序盤から隙あらばエルボードロップなど体重を乗せた攻撃を狙っていく。だが、諏訪魔は場外で曙の体当たりをかわして鉄柱に誤爆させると、リングに戻って強打した胸の辺りにダブルチョップを叩き込む。
 ジャンボ鶴田並の怪物的強さやレスリングテクニックを継承している諏訪魔だが、新三冠ベルトということもあってか、この日は珍しく延髄斬りからのDDTという"天龍的な攻撃"も披露。さらに諏訪魔は正面から組み付いていき、何度か投げようとするが、さすがに曙の巨体をそう簡単に投げられない。だが、ラリアットでなぎ倒してみせた諏訪魔はラストライドの体勢に。
 これをリバースで切り返した曙はエルボードロップを落としていったが、続くコーナースプラッシュをかわした諏訪魔はまたも正面から組み付き、ついにスロイダーで投げることに成功。そこから曙戦用に用意した万力スリーパーでグイグイ絞め上げていったが、落ちる寸前で踏み止まった曙はジャパニーズ・ドロップで叩き付けると、ラリアットを連打してくる諏訪間に対し、気合いでダウンするのを我慢し、ラリアットの相打ちに持ち込む。
 そこからコーナースプラッシュ2連発から上手投げ。さらにのど輪落としからボディプレス3連発を投下すると、王道トーナメントを制したヨドヅナインパクト(ジャンピングパイルドライバー)で諏訪魔を叩き付けて3カウント!

131027_AJP-2.jpg 所属選手となり、腰を据えて狙いにいった三冠ヘビー級王座を、諏訪魔という強い王者を倒し、国技館という思い出の地で奪取出来たことに感無量といった様子の曙だったが、そこにジョー・ドーリングが入ってきて、何と真新しい三冠ベルトに唾を吐きかけるという暴挙に出る!
 「オイ、ジョー! お前何考えてんだ、オイ!」と怒りの言葉を浴びせた曙は「ベルトはそんな簡単に巻けるもんじゃない。チャンピオンっていうのはベルトに身体を合わせるんですよ。そのベルトに唾をかけるなんて! このベルトを懸けてどこでも誰とでも闘います!」と宣言。
 コメントスペースでは大相撲から格闘家に転向した際に「第64代を横綱を歴史から外す」と言われたことや、初期W-1からプロレスに転向した際に「負けボノはいらない」と言われた辛い時期から、やっとここまで辿り着いたことを振り返り、思わず目を真っ赤にして声を詰まらせる場面もあったが、「何を言われようが、100%自分が納得するまでやれば、必ず良いことが待ってます。今はちょっと苦しくなったらすぐ辞めるとか(言う人が多いけど)、そうじゃなくて、そこで歯を食いしばって。それを言葉で伝えても今の子供分からないんです」と言って、自分の子供たちに闘う父親、諦めなかった父の姿を見せられたことに満足気だった曙からは、リング上で「ベルトに身体を合わせる」と言った通り、アタッチメント(延長ベルト)なしでベルトが腰に巻けるような身体になるという発言も飛び出した。
 何と言っても印象的だったのは、新しくなったベルトをいきなり獲得したことよりも「三冠っていう歴史に名が残ったのが、僕にとって一番大事ですね」と噛みしめるように語った曙の姿。そしてこの三冠ヘビー級選手権試合の前に「まずは新PWF会長入場!」と呼び込まれたのが、ドリー・ファンク・ジュニアだった。今年6月に馳浩氏が辞任して移行、後任者が決まっていなかったPWF会長にドリーが就任。

131027_AJP-3.jpg そのドリーはこの日、実弟のテリー・ファンクと何と兄弟揃っては何と22年ぶりの来日をすると、伝説の兄弟タッグ"ザ・ファンクス"を復活させて渕正信&西村修の愛弟子コンビと対戦。ドリーはテンガロンハット、テリーは「神風」と書かれたハチマキを巻き、名曲『スピニング・トーホールド』に乗って入場したファンクスに、アドバイザーの蝶野正洋が花束を贈呈。
 5年前の全日本両国大会で引退し、現在72歳になるドリーがどれだけ動けるのか心配されたが、ヘッドロックや腕を取る基本的な動きから、かつてのライバルにして盟友でもあったジャイアント馬場さんの得意技である河津落としも披露。エルボースマッシュの切れ味も相変わらず。さらにかつて馬場さんを長期欠場に追い込んだことのあるトップロープにお尻から飛び乗り、そのまま相手をモンキーフリップのような形で場外にスルーする独特な動きまで披露!
 テリーも得意のナックルパートを愛弟子たちに容赦なく叩き込んでいったのだが、ドリーが渕のフロントキックで口を切って出血。これに怒ったドリーが渕に張り手を見舞うと、テリーがナックルパートで倒しておいてから伝家の宝刀スピニング・トーホールド! その後、この中では一番若い西村が師匠相手に反撃していき、ドリーに対してスピニング・トーホールド。
 だが、テリーがカットすると、今度はドリーが西村にスピニング・トーホールド。さらにテリーも渕にスピニング・トーホールドを決めてファンクスがスピニング・トーホールドの共演! ドリーはダブルアーム・スープレックスまで披露すると、テリーとの合体式ダブルアームまで繰り出した。結局、試合は20分時間切れに終わったが、ファンクスの健在っぷりを目の当たりにした観客は大きな歓声と拍手を贈った。

131027_AJP-4.jpg 以前、全日本プロレスの練習生だったDDTの石井慧介が、同じチーム・ドリフの入江茂弘と共に古巣に乗り込み、アジアタッグ王座への挑戦を表明。その願いが叶い、この大舞台で鈴木鼓太郎&青木篤志の持つアジアタッグ王座に挑戦することとなった。
 昼にDDT大森大会で試合をしてから国技館に直行してきたチーム・ドリフだが、気合い十分の様子で入場。だが、序盤は王者チームが抜群のチームワークで石井を攻撃していく。だが、ショルダータックルを狙った鼓太郎を入江が逆にタックルで吹っ飛ばしてみせる。さらに入江は鼓太郎と青木を2人まとめてファイアーマンキャリーで持ち上げると、バックフリップで投げ捨てる。
 石井が青木を場外に連れ出している間に、入江がフライング・ソーセージを投下したが、鼓太郎はカウント2で返す。ならばと自分が垂直落下式バックフリップを狙った入江だが、鼓太郎は空中で脱出するとボディプレスで押し潰す。エルボー合戦からエルボーサポーターを投げ捨てた入江だが、鼓太郎もエルボーの相打ちに持ち込むと、ワンツーエルボーからローリングエルボーを狙う。だが、入江はノータッチヘッドバットで迎撃。
 石井が青木を捕まえ、合体攻撃のgo2入江sleepを決めると、入江のエルボーバットから石井のジャーマン。これでも決まらないと入江が鼓太郎を肩車してダブルインパクトを狙うが、これは青木が阻止。逆に青木が石井を肩車して、鼓太郎がコーナーからダイブするが、これは石井がうまくかわしていく。すかさず入江が青木を肩車すると、石井がコーナーからニールキック。
 勝負所と見た石井はオーバーヘッドキック3連発からタイガースープレックス。これもカウント2で返されると、石井は満を持してニールキックを放ったが、青木がかわすと今シリーズ前に修得した鼓太郎のエルボーと青木のゼロ戦キックの合体攻撃。そしてエルボーで入江を場外に追いやった鼓太郎はトペを発射。リング上では青木が石井に一本足頭突き。さらに突進してくる石井をアックスボンバーで吹っ飛ばすと急角度バックドロップ。そしてスパイラルポセイドン。
 これもカウント2で返し、試合時間も20分を経過したが、青木はダメ押しのアサルトポイントを決めて3カウント。4度目の防衛に成功した鼓太郎&青木だが、鼓太郎はこの日SUSHIを下して6度目の防衛に成功した金丸義信の持つ世界ジュニア王座への挑戦を表明。一方、敗れたとはいえこの日のベストバウトとも言える試合をやってみせたチーム・ドリフは高尾蒼馬を加えたフルメンバーで次期シリーズ『王道ルネサンス』に参戦することが発表された。
 さらに年末恒例『世界最強タッグ決定リーグ戦』には、潮崎&宮原、鼓太郎&青木、ディーロ&バンビ、オズ&クエルボ、秋山&大森、ZERO1のライディーン&マイバッハβ、曙&SUSHI、現世界タッグ王者チームの諏訪魔&ドーリングの全8チームが出場することも発表された。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第0試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○KENSO
3分43秒 葉隠れ→エビ固め
●Mr.450

▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
井上雅央(フリー)/○佐藤光留(パンクラスMISSION)
10分6秒 ワキ固め
●荒谷望誉/宮本和志(フリー)

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
△ドリー・ファンク・ジュニア/テリー・ファンク
20分 時間切れ引き分け
渕正信/△西村修(フリー)

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○ジョー・ドーリング/ジェームス・ライディーン(ZERO1)
13分40秒 レボリューション・ボム→エビ固め
●ディーロ・ブラウン/バンビ・キラー

▼第4試合 アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]鈴木鼓太郎/○青木篤志
20分14秒 アサルトポイント
[挑戦者組]●石井慧介(DDT)/入江茂弘(DDT)
※第92代王者組・鼓太郎&青木が4度目の防衛に成功

▼第5試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○金丸義信
15分30秒 タッチアウト→片エビ固め
[挑戦者]●SUSHI
※第35代王者・金丸が6度目の防衛に成功

▼第6試合 タッグマッチ 60分1本勝負
秋山準/○大森隆男
25分29秒 アックスボンバー→体固め
潮﨑豪/●宮原健斗(フリー)

▼第7試合 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●諏訪魔
19分30秒 ヨコヅナインパクト→片エビ固め
[挑戦者]○曙
※第46代王者・諏訪魔が3度目の防衛に失敗。曙が第47代王者となる

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