Jr.タッグトーナメント1回戦でヤングバックスが衝撃の新日本デビュー!大阪に向けて様々な思惑がうごめく中、棚橋と石井にも因縁勃発!

131025_NJPW-1.jpg新日本プロレス
Road to POWER STRUGGLE
日時:10月24日(金)開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1820人(満員)

 24日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『Road to POWER STRUGGLE』開幕戦。昨年に引き続き、今年も『SUPER Jr.タッグトーナメント』を開催。この日は1回戦4試合が行われた。

 ドラゴンゲートなどで活躍したことがあるヤングバックス(マット・ジャクソン、ニック・ジャクソン)が新日本初登場。トーナメント1回戦でブライアン・ケンドリック&バレッタと対戦した。BULLET CLUBの新メンバーとして登場したヤングバックスだが、陽気なキャラクターはドラゲー時代のまま。だが、土井吉らと対戦したとき以上にスピーディーかつ新日本ファンのド肝を抜く連係攻撃を次々に披露し、ケンドリックスを捕まえていく。
 だが、どうにかケンドリックがバレッタにタッチすると、それまでの鬱憤を爆発させるかのようにバレッタもコーナーに登ったニックを場外から追いかけていき、何とコーナー大上段から場外に向かって雪崩式ブレーンバスター! 投げた先ではマットとケンドリックが揉み合っていたため、押し潰すような形で4人とも場外に倒れ込む。
 それだけの衝撃を受けながらも4選手はリングに戻るとスーパーキックの打ち合い。ケンドリックのスーパーキックからバレッタがデュードバスターで叩き付けて勝負あったかと思われたが、カウントは2。ヤングバックスもスーパーキックで反撃すると、マットがターンバックルパワーボムで投げつけたところに、ニックがエプロンから延髄斬りで合体。
 さらにマットがブライアンをツームストンパイルドライバーの体勢で持ち上げると、ニックがスワンダイブで飛び付くハイジャック式ツームストン。さらにバレッタに対し、マットのカミカゼからニックが450°スプラッシュ→マットがムーンサルトプレスと連続技を決めるMORE BANG FOR YOUR BUCK!!を決めてヤングバックスが勝利! ヤングバックスは11・6後楽園大会の準決勝で、現GHCジュニアタッグ王者チームである獣神サンダー・ライガー&タイガーマスクを破った邪道&外道と対戦。
 さらに現IWGPジュニアタッグ王者チームのTAKAみちのく&タイチは、いきなり前王者のフォーエバー・フーリガンズ(ロッキー・ロメロ&アレックス・コズロフ)と再戦。いい調子で攻めていたTAKAタイチだったが、急所攻撃対策として密かにファールカップをしていたコズロフが、急所蹴りからのタイチ式外道クラッチを狙ったタイチを逆に外道クラッチで抑え込んで勝利。準決勝ではお揃いのコスチュームで登場し、KUSHIDA&小松祥平を撃破したバリエンテ&BUSHIと対戦する。

131025_NJPW-2.jpg 11・9大阪大会でIWGPヘビー級王座をかけて激突するオカダ・カズチカとカール・アンダーソンが、CHAOSvs.BULLET CLUBの6人タッグマッチで前哨戦を行った。いきなりオカダvs.アンダーソンで試合開始。ロックアップからロープに押し込んでいったオカダはクリーンブレイクと思わせておいてエルボーを連打。だが、アンダーソンもエルボースマッシュで反撃すると、顔面を掻きむしって挑発。これにはオカダも珍しくムッとした表情でエルボーを返していった。
 オカダとアンダーソンは終盤、G1での対戦を彷彿させるように、オカダはレインメーカー、アンダーソンがガンスタンとお互いの必殺技をかわしながら仕掛けるというスリリングな攻防を展開。結局、お互い決められず、どうにかドロップキックを叩き込んだオカダはYOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIが串刺しラリアットからバンカーバスターを決めると、オカダと中邑が入ってきて3人がかりのパワーボム。そこからYOSHI-HASHIが必殺のスワントーンボムを投下と、CHAOSはYOSHI-HASHIに託した様子。観客もそんなYOSHI-HASHIを後押しするように「ヨシ」コールの大合唱。
 だが、スワントーンからカバーしたYOSHI-HASHIの上にデヴィットがダイビング・フットスタンプ。それでもオカダと中邑がデヴィットとファレをうまく蹴散らすと、YOSHI-HASHIはアンダーソンにアックスボンバーを叩き込み、ジャンピング・フロントキックをかわしてローリングラリアットを狙う。ところが、これをかわしたアンダーソンが電光石火のガンスタンを決めて3カウント。
 YOSHI-HASHIの健闘空しく勝利したBULLET CLUBはヤングバックスも加えてリングを占拠。さらにIWGPヘビー級のベルトを奪い取ったアンダーソンは「オカダ〜! 英語は分かるか? 大阪ではオカダも中邑も俺たちが倒してガイジンチャンピオンが新日本プロレスに誕生するからな」と挑発すると、エプロンから睨み付けるオカダに対し、ベルトを場外に投げ捨てるという暴挙!

131025_NJPW-3.jpg ヤングライオンの田中翔とシングルマッチで対戦した鈴木みのるは、かつて新日本の年末恒例興行として行われていた、若手が先輩レスラーに挑む『夢☆勝ちます』を彷彿させるように、ヘッドロックやアームロックでグラウンドにねじ伏せ、田中の張り手を受け止めた上で強烈な張り手を返すという闘い方。
 スリーパーで絞め上げた鈴木はカバーするが、カウント2で返した田中は首固めを狙う。だが、回転させずフロントネックロックで絞め上げた鈴木はグッタリとした田中を張り手で倒すと逆片エビ固めへ。必死に腕立てをしてロープに這っていくが、リング中央に引きずり戻した鈴木は"シャチホコ式"の逆片エビ固めでギブアップを奪った。
 試合後、鈴木は「大阪で決まっているインターコンチ、中邑真輔。お前が何を言おうとな、お前は鈴木軍に入れ。いや、鈴木軍に入るべきだ! お前ら、昨日ドラフト見たか? 鈴木軍1位指名、中邑真輔だ! なぜ俺がこんなこと言うか分かるか? なぜなら俺たち鈴木軍......イヤァオ!」と11・9大阪大会でインターコンチ王座をかけて対戦する王者・中邑を改めて鈴木軍に勧誘。中邑は姿を現さなかったが......
 また、第7試合で本隊に反則負けを喫した飯塚高史と矢野通だが、試合後なおも永田裕志にアイアンフィンガーで攻撃しようとすると、そこにオープンフィンガーグローブをした桜庭和志が入ってきて永田を救出! だが、矢野は「オイ、永田、桜庭! グレイシーとやるのは俺らなんだよ、バカヤロウ!」と意味深は捨て台詞。さらに棚橋弘至と石井智宏も試合中からずっとお互いに熱くなり、激しくやり合っていたが、桜庭の永田救出劇そっちのけでやり合っていたため、真壁が棚橋を制止するという珍しいシーンも。開幕戦から様々な思惑がうごめき、遺恨に火が付いた形となった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合「Super Jr. Tag Tournament 2013」1回戦 時間無制限1本勝負
KUSHIDA/●小松洋平
9分37秒 エムエックス→エビ固め
○BUSHI/バリエンテ(CMLL)
※BUSHI&バリエンタが準決勝進出

▼第2試合「Super Jr. Tag Tournament 2013」1回戦 時間無制限1本勝負
●ブライアン・ケンドリック/バレッタ(フリー)
10分35秒 MORE BANG FOR YOUR BUCK!!→片エビ固め
ニック・ジャクソン/○マット・ジャクソン
※ヤングバックスが準決勝進出

▼第3試合「Super Jr. Tag Tournament 2013」1回戦 時間無制限1本勝負
獣神サンダー・ライガー/●タイガーマスク
9分16秒 外道クラッチ
邪道/○外道
※邪道&外道が準決勝でヤングバックスと対戦することが決定

▼第4試合「Super Jr. Tag Tournament 2013」1回戦 時間無制限1本勝負
ロッキー・ロメロ/○アレックス・コズロフ
9分6秒 外道クラッチ
TAKAみちのく(K-DOJO)/●タイチ
※フォーエバー・フーリガンズが準決勝でBUSHI&バリエンタと対戦することが決定

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●田中翔
7分40秒 逆片エビ固め
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)

▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
天山広吉/●キャプテン・ニュージャパン
9分3秒 こけし→片エビ固め
中西学/○本間朋晃(TEAM花鳥風月)

▼第7試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/真壁刀義/○永田裕志
11分27秒 反則
矢野通/●飯塚高史/石井智宏

▼第8試合 タッグマッチ 30分1本勝負
内藤哲也/○飯伏幸太
11分52秒 フェニックススプラッシュ→片エビ固め
田中将斗(ZERO1)/●高橋裕二郎

▼第9試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ/中邑真輔/●YOSHI-HASHI
16分19秒 ガンスタン→片エビ固め
○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/プリンス・デヴィット/バッドラック・ファレ

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