HARASHIMAが総選挙1位にして"DDTのアイコン"ディーノを撃破して二冠王に!ササダンゴマシンをおねんねさせたアントンがじゃんけん選抜優勝!

131020_DDT-1.jpgDDTプロレスリング
DDT Special2013
日時:10月20日(日)開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1543人(超満員)

 20日、後楽園ホールで行われたDDTプロレスリング『DDT Special2013』。先日発表されたた『DDT総選挙2013』の結果を受けて、20人の選抜メンバーで行われた特別興行。

 メインイベントは総選挙1位の男色ディーノがKO-D無差別級王座を保持するHARASHIMAに挑戦するタイトルマッチ。第1回の総選挙でも1位のディーノをチャンピオンとして迎え撃ったHARASHIMAは、ゴング前には自ら握手を求め、ディーノもしっかりそれに応じていく。序盤からもう左足は問題ないとばかりにアピールするHARASHIMAに対し、ディーノはいつも通りの男色殺法をHARASHIMAに惜しみなくぶつけていく。男色回転体などでペースを握ると、ディーノはやはり左足中心にヒザ十字固めなどで攻め立て、ナイトメアーに持ちこもうとするが、これはHARASHIMAが徹底的に避けていくものの、ディーノの3度目のトライにははまってしまう。HARASHIMAもキック攻撃などで逆襲に転じるが、やられながらもHARASHIMAの体をまさぐっていくディーノからは不気味な余裕を感じさせる。
 HARASHIMAの雪崩式ブレーンバスターを受けながらも、ディーノはホモイェ、ファイト一発!からの男色ドライバーを狙うが、これはHARASHIMAが踏ん張って回避。HARASHIMAはバッククラッカー、コーナーにもたれるディーノの背中への蒼魔刀を成功させるが、対するディーノもゲイ道クラッチであわやというシーンを作っていく。再びのファイト、一発からの男色ドライバーを、タイツを顔に入れられたままの山折りで切り返したHARASHIMAは、正調蒼魔刀を狙うが、これもディーノはかわしていく。
 張り手と股間タッチの応酬から、一転してディーノの強烈な左ヒザへのローキックからのヒザ十字固めに悲鳴をあげるHARASHIMA。立ち上がるとHARASHIMAを見下ろしながら会場に投げキッスを贈り、足を折り曲げての男色ドライバーから変形のレッグロックでディーノは追い込んでいく。しかし再度のパイルドライバーはマージャン・スープレックスで切り返していく。この後激しい打撃戦となるが、最後はランニング・ニーパッドの連打でディーノをKOし、HARASHIMAはKO-D無差別級王座の防衛と、HARASHIMAにリングネームを変更してからは初となるアイアンマンヘビーメタル級王座のニ冠王となった。

 第4試合ではアントーニオ本多の保持するEXTREAM選手権に総選挙9位のスーパー・ササダンゴ・マシンが挑戦するタイトルマッチが行なわれた。今回のルール発表のために試合開始前に鶴見亜門GMにリング上に呼ばれた2人だが、それぞれ諸事情による睡眠もままならない状況であったため、今回はGM自身がルールを設定するという特別な措置がなされた。
 今回GMが決めたルールは『睡眠防止デスマッチ』。あらかじめリングに敷いてある布団に3秒間眠ってしまった方が負けという、睡眠不足の2人にはとても過酷なルールとなった。入場時にコーナーに登りながらもそのままうとうとしてしまったマシンの方がやや不利か?とも思えたが、ゴングが鳴ると足元のおぼつかなさからアントンも決して油断できない状態である事が見て取れる。
 試合が始まると2人とも布団に横たわったらそのまま眠りに落ちてしまうのが両者とも分かっているのか、布団をまるで毒の沼を避けるかのように戦うが、試合の流れで布団に横たわってしまうと本能的にかけ布団も自らにかぶせてしまい、危うく試合が決着しそうになってしまう。
 途中スクリーン上でカウントダウンが始まり、スリーピング・タイムとして亜門GMの「ひつじが一匹、ひつじが2匹......」の声が会場に響いていくが、この甘い誘惑からはなんとか逃れる事に成功する。続けてのカウントダウンではかつての仲間である藤岡メガネさんよりエナジードリンク『ブラックアウト』の差し入れがあるが、1本しかないために激しい取り合いとなり、結局2人とも奪い損ねてしまう。続けて2回目のスリーピングタイムでは三田佐代子さんの「ひつじが一匹......」が始まってしまい、この甘い誘惑からは2人はおろか、木曽レフェリーまでもが布団に引き込まれてしまう。ここで業を煮やした松井レフェリーが試合に介入し、藤岡メガネさんの持つ『ブラックアウト』で3人とも目覚めさせる。強烈なカフェインの威力で試合は大きく動き、スーパー・ドロップキック、バイオニック・エルボーからのフィストドロップを交えた布団を巡る攻防の果てに、先ほどは自爆に終わったスーパー・ドロップキックを成功させたものの、マシンがそのまま布団に着地してしまい、王者が初防衛に成功した。

 また、メインイベント終了後には、突然11・4大阪府立第2競技場大会で行なわれるKO-D無差別級王座への挑戦者を決定するための『DDTじゃんけん選抜2013』が開催された。参加選手は今回の総選挙で選抜入りした全18人。
 チャンピオンのHARASHIMAと、この日の挑戦者である男色ディーノ(1位)、試合当日スケジュールがバッティングする木高イサミ(2位)を除き、3位の飯伏幸太から同率20位タイの入江茂弘、佐々木大輔までの18人で争われた。
 大会予備戦のレフェリ-を勤めた高木三四郎が決勝もそのまま裁く予定であったが、あまりの緊張感の高まりに足の肉離れを起こしてしまう。さらに松井レフェリーも同じく緊張からか心不全を起こしてエプロンで悶絶してしまう。
 ここで鶴見亜門GMが観客からじゃんけん大会のレフェリーを勤めたことのある人を募る。無謀と思われたが、何と東席から手を挙げる勇気ある観客が現れた! 南海キャンディーズの山里亮太さんによく似たこの勇気ある観客は「今年は干されたけど、今までやってきたから大丈夫」と言うと、昨年までの某じゃんけん大会で聞いたことのあるような声で、見事にじゃんけんのレフェリングを勤め上げた。
 なお、決勝戦は観客席にいた子供のファンからの「チョキがいいよ」というアドバイスに従ったアントーニオ本多が大石真翔に勝利し、KO-D無差別級王座への挑戦権を獲得した。

※大会詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ ハンディキャップマッチ 10分1本勝負
◯坂口征夫(23位/坂口道場一族)
5分13秒 アルティメット・ベノムパンチ・スカイハイ→片エビ固め
●中澤マイケル(24位)/DJニラ(25位/新潟プロレス)

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
◯マサ高梨(12位)
8分52秒 タカタニック→エビ固め
●佐々木大輔(20位/フリー)

▼第2試合 3WAYマッチ 30分1本勝負
●チェリー(10位/ユニオン)
6分35秒  腕極め式スク〜ルボ〜イ
◯MIKAMI(15位)
※もう1人はKUDO(14位)

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
◯木高イサミ(2位/ユニオン)/大石真翔(6位)/ヤス・ウラノ(11位)
10分16秒 四壱九
●高尾蒼馬(7位)/石井慧介(18位)/入江茂弘(20位)

▼第4試合 DDT EXTREME級選手権試合 睡眠防止デスマッチ 時間無制限1本勝負
[王 者]◯アントーニオ本多(19位/フリー)
午後0時57分 就寝
[挑戦者]●スーパー・ササダンゴ・マシン(9位/新潟プロレス)
※第24代王者・本多が初防衛に成功

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●竹下幸之介(13位)
11分36秒 バックロール→エビ固め
◯福田洋(16位/ユニオン)

▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
◯飯伏幸太(3位/新日本&DDT)/ケニー・オメガ(8位)
17分46秒 雪崩式パワーボム→エビ固め
佐藤光留(5位/パンクラスMISSION)/●彰人(17位)

▼第7試合 KO-D無差別級選手権&アイアンマンヘビーメタル級選手権ダブルタイトルマッチ 60分1本勝負
[KO-D無差別級王者]◯HARASHIMA(4位)
20分37秒 ランニング・ニーリフト→K.O
[アイアンマン王者]●男色ディーノ(1位)
※KO-D無差別級第46代王者HARASHIMAが2度目の防衛に成功。また第977代アイアンマン王者となる

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