約半年ぶりの復帰戦で勝彦に完敗した大地も、メインでライディーンに玉砕した小幡もここから這い上がることを誓う!
プロレスリングZERO1
Days of Thunder
日時:10月13日(日)開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:非公開
13日、後楽園ホールで行われたプロレスリングZERO1『Days of Thunder』。昨年末に骨折した左腕を4月の復帰戦で再び骨折してしまい、約半年間欠場していた橋本大地が待望の復帰戦を行った。
師匠・大谷晋二郎が大地の復帰戦の相手に指名したのは、DIAMOND RINGの中嶋勝彦。欠場中に丸坊主になった大地だが、身体はひと回り以上大きくなった印象。太々しさが増した大地は開始早々、勝彦をロープに押し込んで張り手を見舞って行くが、逆にロープに押し込んだ勝彦は余裕のクリーンブレイク。
額をくっつけて睨み合うとチョップ合戦へ。キャリアはもちろん、打撃の威力でも勝っている勝彦が試合を優位に進めていく。さらにサッカーボールキックを叩き込んだ勝彦は、自ら座り込み「サッカーボールキックを蹴ってこい!」とばかりに挑発。大地はサッカーボールキック2連発を叩き込むと、コーナーに腰掛けて次の攻撃を狙ったが、勝彦はドラゴンスクリュー。
さらに顔面蹴り、アンクルホールド、逆エビ固めと厳しい攻撃で大地を追い込んでいった勝彦。大地も重さが増したミドルキックで反撃に出るが、蹴り足をキャッチした勝彦は再びドラゴンスクリュー。大地は串刺しエルボーの連打を返すと、左右の蹴りからバックドロップ。ならばと勝彦はカウンターの低空ドロップキックからの足4の字固めで大地の動きを止める。
辛くもロープに逃れた大地だが、勝彦はニークラッシャーでなおも足攻め。大地は延髄斬りからシャイニング・ウィザードを発射すると、続けてSTF。だが、ロープに逃れた勝彦は張り手からバックドロップ。続くランニングローをかわした大地は延髄斬りからジャーマン。そしてDDTで勝負をかけたが、ミドルキックをキャッチした勝彦はその足にエルボーを落とすと、逆にミドルでダウンさせる。
そして最後は勝彦が大地の父・橋本真也さんが垂直落下式DDTとして愛用していた垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けて3カウント。完敗を喫した大地はコメントスペースで「ちくしょう! 負けた! この野郎! 負けたよ...なんか文句あるか、オラ。俺は何もねぇ。負けたもんは負けたんだ。復帰だとかそんなの関係なく負けたんだ!」と、これまでの"優等生キャラ"をかなぐり捨てて悔しさを爆発させた。
ある意味、ケガによる長期欠場→肉体改造を経て、再デビュー戦ともいっていい試合だっただけに「俺を倒してきた奴ら全員、ぶっ倒してやるよ。今日は俺の第二、第三のプロレス人生のスタートだから」と、目をギラギラさせながら言い放った。
2013年の『火祭り』で優勝し、世界ヘビー級王者となったジェームス・ライディーンに、9・28新木場大会で行われた次期世界ヘビー級王座挑戦者決定戦でKAMIKAZEに勝利した小幡優作が挑戦。若い2人の闘いがメインを飾り、ZERO1新時代を感じさせる。
ライディーンは『火祭り』を制した勢いもあり、圧倒的なパワーでグイグイ押していく。それに対し小幡は持ち前のテクニックとバネを活かし、低空ドロップキックを中心に対抗。ライディーンの足を徹底的に狙っていき、ドラゴンスクリューからの足4の字固めで動きを止める。
それでもライディーンがひと度反撃に出れば、小幡は面白うように吹っ飛ばされてしまう。だが、うまくライディーンを場外に追いやった小幡はトペを発射。さらにリングに戻ったところで串刺しドロップキック。ライディーンも串刺しラリアットからパワーボムを狙うが、これをリバースで切り返した小幡は延髄斬り。
そこからDDTやミサイルキックで畳みかけてからコーナーに登るが、立ち上がったライディーンは下から小幡を捕まえてパワーボムの体勢。これをフランケンシュタイナーで切り返した小幡は延髄斬り、コードブレイカー。だが、ライディーンもラリアットを返してダブルダウン! 立ち上がった両者はエルボーとチョップを打ち合うと、そこからライディーンがチョークスラム。小幡もスタアーからダイビングニーを返すと、ライディーンをコーナーに座らせ雪崩式スタナーを決めたが、カウントは2!
ならばと奥の手フェニックススプラッシュを投下した小幡だったが、かわしたライディーンはスピアーからラリアット。何とかカウント2で返した小幡だったが、ライディーンは『火祭り』の優勝決定戦で田中将斗を沈めたハイアングルパワーボムで叩き付けて3カウントを奪った。
王座奪取とならかった小幡だが、「クソッ! 悔しいけど、これからだ。必ず這い上がってZERO1を変えてみせます。またライディーンに立ち向かってあのベルト獲ります。応援よろしくお願いします」とマイク。小幡はZERO1新時代到来に向けて最初の一歩を踏み出した。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 ZERO1 vs WNC タッグマッチ 30分1本勝負
デーモン植田/○横山佳和
10分12秒 デスバレーボム→片エビ固め
土肥孝司(WNC)/●黒潮二郎(WNC)
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○KAMIKAZE
8分11秒 ムーンサルトプレス→体固め
●崔領二
▼第3試合 ジュニアタッグマッチ 30分1本勝負
日高郁人/●ディオス・マラドーナ
11分2秒 ちんプラント→エビ固め
○藤田峰雄/原学(フリー)
▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○菅原拓也(フリー)
10分49秒 十三不塔→体固め
●ジェイソン・リー
▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○大谷晋二郎/田中将斗
19分41秒 ドラゴンスープレックス→体固め
関本大介(大日本プロレス)/●KAZMA SAKAMOTO(フリー)
▼第6試合 橋本大地復帰戦 シングルマッチ 30分1本勝負
●橋本大地
19分51秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
○中嶋勝彦(DIAMOND RING)
▼第7試合 世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○ジェームス・ライディーン
20分18秒 パワーボム→エビ固め
[挑戦者]●小幡優作
※第15代王者ライディーンが2度目の防衛に成功
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