全日本41年目の旗揚げ記念シリーズ開幕戦を締めたSUSHIが、世界ジュニア王座に挑戦表明!宮原は潮崎に肉薄したものの惜敗!
全日本プロレス
ANNIVERSARY TOUR 2013
日時:10月12日(土)開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:556人
12日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『ANNIVERSARY TOUR 2013』開幕戦。41年目の旗揚げ記念シリーズの開幕戦だが、オープニングで井上博太新社長が「全日本プロレスは今後も明るいプロレス、楽しいプロレス、激しいプロレスを追求し、激しいプロレスの部分では業界一重たく激しいプロレスの結晶と呼べるものを目指していきたいと思っています。選手・フロントが一丸になって皆さんに『観に来てよかった』と思ってもらえるようなプロレスを作り上げていきたいと思います」と挨拶した。
そしてメインでは10・27両国大会で三冠ヘビー級王座をかけて激突する三冠王者・諏訪魔と『王道トーナメント』覇者の曙の前哨戦。諏訪魔はジョー・ドーリング、SUSHIという武藤全日本時代からの仲間と組み、曙はバーニングの秋山準、金丸義信とタッグを組んだ。
世界ジュニア挑戦を目指すSUSHIは金丸を指名。いきなりコルバタで金丸を場外に追いやり、ノータッチトペコンを発射したSUSHIだが、その心意気を買って諏訪魔も安易にタッチに応じず、SUSHIに曙にも向かって行くように檄を飛ばす。ショルダータックルで曙にぶつかっていったSUSHIだが、逆に吹っ飛ばされてしまう。さらに倒れたところに曙はエルボードロップ。さすがにこれは無謀だったか。
そして諏訪魔と曙が相対すると場内は一気に盛り上がる。諏訪魔のエルボーに対し、ムッとした表情で突き飛ばしていった曙だが、諏訪魔は串刺し攻撃をかわしてダブルチョップをお見舞い。だが、曙もショルダータックルで吹っ飛ばす。このバチバチとした対決に触発されたのか、SUSHIは敵にもかかわらずスパーリングを志願した秋山にも向かって行き、何とかテイクダウンを奪おうとする。
SUSHIの気迫に負けじと金丸も厳しい攻撃を繰り出していくが、SUSHIは絶叫しながら立ち上がると控えの秋山と曙にもエルボー。それでも脱出できず金丸は曙にタッチ。曙がコーナースプラッシュを見舞っていくと、続いて秋山が串刺しランニングニー。さらに曙のジャンピング・ボディプレスはカウント2で諏訪魔がカット。
そしてSUSHIが秋山にミサイルキックを返して、ようやく諏訪魔にタッチすると諏訪魔は曙との三冠戦用に強化した万力スリーパーで曙を捕獲しようとする。どうにか脱出し、逆に64で叩き付けた曙だったが、ボディプレスからのヨドヅナインパクトを狙ったところでドーリングがカットに入ると、諏訪魔は今度こそ万力スリーパーでガッチリ絞めていく。これでさすがの曙もグッタリすると、金丸が慌てて救出。
ドーリングが秋山をデスバレーボムで叩き付けると、SUSHIがタッチを志願。SUSHIは秋山に対し、ニールキック、ダイビング・ヘッドバットからTEEKAMAKIを狙ったが、秋山はヒザで迎撃。すかさず金丸がムーンサルトプレスを投下。だが、反撃に出たSUSHIは金丸のディープ・インパクトをキャッチするとgo2sleepのような形からのコードブレイカー。そこからカツオの一本釣りで叩き付けると、そのままガッチリとエビ固めで抑え込んで3カウント!
諏訪魔とドーリングに祝福されたSUSHIは引き上げようとする金丸に向かって「世界ジュニアのベルトはお前が巻いているのが欲しいな。この結果で文句ないやろ! 次の挑戦者に俺を指名しろ! もう1回言うぞ。金丸、俺にお前のベルトに挑戦させろ!」と世界ジュニア王座への挑戦を表明するが、観客から「まだ早い!」という声が飛ぶ。
「俺じゃアカンのか? 誰や、早いって言った奴! お前ら全員見返したるからな! 金丸、お前のベルトは俺が獲るぞー!」と悔しさいっぱいに絶叫したSUSHIは、『すし食いねぇ』に乗せて踊ってみせると、最後に1人リングに残り「今日は三連休のお忙しい中、ご来場くださいまして誠にありがとうございました。自分がジュニアに挑戦するのは早いっていうお客さんもたくさんいると思いますが、絶対......絶対に自分がそれを見返します! これからも全日本プロレス、ご声援よろしくお願いします!」と挨拶して41年目の旗揚げ記念シリーズ開幕戦を締めくくってみせた。
セミでは秋山準を狙って全日本マットに単身乗り込んできた宮原健斗が、秋山のパートナーである潮崎豪と一騎打ち。諏訪魔、秋山に続き、潮崎とも一騎打ちが実現した宮原だが、結果を出したいところ。
潮崎は強烈な逆水平チョップに加え、キチンシンクなどで宮原の腹部を徹底的に攻撃。張り手を見舞った宮原を場外に放り投げた潮崎だが、素早くリングに戻ってフロントキックで潮崎を場外に追いやった宮原はプランチャ。
これをかわした潮崎だが、宮原が鉄柵に叩き付けてからフロントキック。さらに場外でブレーンバスターを狙うが、潮崎が踏ん張ると張り手で挑発。怒った潮崎は逆水平チョップを見舞っていくが、かわして鉄柱に誤爆させた宮原はエプロンからダイブしてフェースクラッシャーで潮崎を鉄柵に叩き付ける。
ここから宮原は潮崎の右腕を集中攻撃。潮崎もどうにか反撃しようと逆水平チョップを打っていくが、右手のダメージが大きく思うように攻め込めない。カウンターの逆水平チョップから袈裟斬りチョップ、フィッシャーマンバスターと畳みかけるが、宮原もトラースキックを返す。潮崎もトラースキックで対抗すると、豪腕ラリアットを狙う。これは宮原がブロック。さらにムーンサルトプレスを狙ってコーナーに登った潮崎を宮原は下から捕まえてパワーボムを狙う。
これをフランケンで切り返した潮崎投げ捨てジャーマン。だが、宮原もトラースキックを返してダブルダウン。潮崎は豪腕ラリアットから必殺のゴーフラッシャーを狙ったが、右腕のダメージで完全に決めることが出来ず不完全な形に。しかし宮原にもブレイクハートを決めさせず、逆水平チョップからの豪腕ラリアット。これをカウント1で返す意地を見せた宮原だったが、ロープに飛んだ潮崎はダメ押しの豪腕ラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。
鉄柱への誤爆もあり、かなり苦戦した潮崎だが、コメントスペースでは「宮原健斗が決意を持ってこのリングに上がってきていることが分かりました。キツかった」とフリーとして単身で全日本マットに乗り込んできた宮原の覚悟を感じた様子だった。
また、10・27両国国技館大会にドリー・ファンクJr.&テリー・ファンクのザ・ファンクスが来日することが発表された。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●渕正信
15分26秒 逆さ押さえ込み
○西村修(フリー)
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●井上雅央(フリー)
11分35秒 腕ひしぎ逆十字固め
○佐藤光留(パンクラスMISSION)
▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○鈴木鼓太郎/青木篤志
17分59秒 エンドレスワルツ
●宮本和志(フリー)/Mr.450
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●KENSO/大森隆男
9分56秒 ローダウン→片エビ固め
バンビ・キラー/○ディーロ・ブラウン
▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○潮﨑豪
17分21秒 豪腕ラリアット→片エビ固め
●宮原健斗(フリー)
▼第6試合 6人タッグマッチ 60分1本勝負
諏訪魔/ジョー・ドーリング/○SUSHI
26分06秒 カツオの一本釣り→エビ固め
曙/秋山準/●金丸義信
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