女子プロレスオールスターで今井リングアナ追悼興行を開催!キッスの世界や極悪同盟など全女が甦る!最後は笑顔で...

131001_Imai-1.jpg今井良晴追悼興行実行委員会
今井良晴リングアナ追悼興行
日時:10月1日(火)開始:19:00
会場:後楽園ホール
観衆:871人(満員)

 1日、後楽園ホールで行われた『今井良晴リングアナ追悼興行』。この大会は今年の7月29日に胃ガンのため亡くなった今井良晴リングアナを送るため、縁のあるレスラーや関係者が一同に会して開催された追悼興行。
 ブル中野さんが実行委員長を務め、今井さんがリングアナウンサーとしてのキャリアの多くを過ごした女子プロレス界から、JWP、LLPW-X、OZアカデミー、センダイガールズ、WAVE、アイスリボン、スターダム、ディアナが協力。このほかにもフリーの選手や大日本プロレス勢、『全日本女子プロレス中継』の志生野温夫アナも参加した。

 アジャ・コング&堀田祐美子&下田美馬、さらにセコンドについた三田英津子さんも加えた全日本女子選抜と、GAMI&尾崎魔弓&コマンド・ボリショイといまや3人とも団体の代表を務めるジャパン女子プロレス選抜の対戦で、女子プロレスが一番熱かった団体対抗戦のときの雰囲気を感じさせたあと、セミファイナルにラインナップされたのがスターダムの提供試合。
131001_Imai-2.jpg 今井リングアナが最後にコールした女子プロレスが、スターダムの4・29両国国技館大会。そこでスターダムにいる全女出身の3人、高橋奈苗、脇澤美穂、夏樹☆たいようがトリオを結成し、現代の"赤いベルト"王者である紫雷イオをはじめ、世IV虎、岩谷麻優の平成生まれトリオと対戦。
 奈苗はナナモモの頃のコスチューム、脇澤はキッスの世界の頃のコスチューム、夏樹は中西百重さんから譲り受けたコスチュームで登場すると、氏家清春リングアナがコールし、村山大値レフェリーが裁くことで、スターダムと全女がシンクロしたような状態で試合開始。
 脇澤がイオをキャメルクラッチに捕らえると、奈苗と夏樹が"ミホカヨポーズ"の体勢になり、「全女魂!」と絶叫。これを三方向の客席+今井リングアナの遺影に向かって決めてみせた。平成生まれトリオも奈苗と11・4後楽園大会で赤いベルトの防衛戦が決まっているイオを中心に食らい付く。
 全女出身トリオは岩谷にトリプルドロップキックを発射したが、ここで「女子プロレス界を背負って立つ」と公言している世IV虎が、倒れた脇澤に岩谷とイオをボディスラムで叩き付け、さらに岩谷をリフトアップして投げつけるという独特な攻撃で存在感を示す。だが、奈苗&夏樹が岩谷をナナモモダイバーで叩き付けると、脇澤がこだわりの技であるフィッシャーマンバスターで3カウントを奪った。
 全女出身者が3人もいながら、まさしく"現在進行形の女子プロレス"を見せた試合後、脇澤からの提案で中西さんと納見佳代さんはいないが、夏樹を加えた3人でキッスの世界の『バクバクKiss』を歌おうとする。すると、そこにキッスの世界の衣装を着て、厚化粧をした堀田が入ってきて一応4人での新生(?)キッスの世界で『バクバクKiss』を披露! 第2期メンバーだった西尾美香も手拍子で盛り上げ、今井リングアナが生みの親というキッスの世界が特別編成で一夜限りの復活を遂げた。

131001_Imai-3.jpg メインでは豊田真奈美、伊藤薫、渡辺智子がタッグを組み、ジャガー横田、ダンプ松本、井上京子と対戦。全日本女子プロレス出身で、いまでも現役を続けている6選手が揃った上、試合前にリングマットが外されると、その下からは全日本女子プロレス時代のマットが現れた! しかも豊田組の3人は今井リングアナがコールした音源を使用し、ジャガー組の3人を氏家リングアナがコールすることで、まさしくあの頃の全女が甦る!
 いきなりダンプが渡辺を場外に連れ出すと、本部席から見守っていたブル中野さんに向かって「ブル、来い! ブル!」と呼び掛ける。これに応え、竹刀を手にした中野さんは渡辺に一撃お見舞い! 伝説の極悪同盟も一瞬だけ復活。
 リングではジャガーが卍固めを決めていけば、豊田はローリングクレイドルを返す。さらに伊藤が京子を場外に追いやると、豊田がコーナー最上段からプランチャを投下。往年のレジェンドレスラーがまだまだ健在っぷりをアピール! 伊藤の重爆ダイビング・フットスタンプから渡辺がウラカン・ラナを決めていったが、何とか耐えた京子はラリアットを返すと渡辺をパワーボムで叩き付けて3カウント。
 試合後、ジャガーがマイクを持ち、「今井ちゃん、見てくれましたか? 今井ちゃんがこよなく愛したプロレス。私たちはこんな送り方ですが、伝わったでしょうか? これからも頑張っていくので天国から見守ってください」と言うと、6選手はノーサイドで健闘を称え合った。

131001_Imai-4.jpg その後、出場選手がリング上に集合すると、選手を代表して堀田祐美子が「今井さん、今日の闘いを見てくれていましたか? こんなにたくさんの人が来てくれましたよ。こんなに多くの選手がリング上で集まったのは対抗戦以来じゃないでしょうか? これも今井さんの人柄ですね。選手から慕われる存在でした。支えてくれた今井さんがいたからこそ、いまの私たちがいます。お見舞いに行ったとき、『体力つけて早くリングに戻るからさ』と言っていたのに。熱い男、今井良晴! 今井さん、どうか私たちを見守って下さい! どこかで大好きな相撲、音楽、そして大好きなプロレスをのんびりと楽しんでください!」とお別れの言葉。
 スクリーンに今井リングアナの思い出の写真や、全女時代の試合映像が流れる中、「同じアナウンサーとしてプロレスで闘った戦友でありました」と言う志生野アナがナレーションを読み上げる。
 そして追悼の10カウントゴングが鳴らされたあと、今井リングアナの奥様がリングに上がって「亡くなった今井も賑やかなことが大好きだったので、こんなに多くの方に集まっていただき喜んでいると思います」と挨拶すると、今井リングアナが作詞・作曲し、今井リングアナの一人娘さんが振り付けをしたという『デスかも体操』を、娘さんが同級生と一緒に明るく、元気踊ってみせた。最後はご家族も選手も関係者も......そして遺影の今井リングアナも、とてもいい笑顔で一枚の写真に収まった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
桜花由美(WAVE)/●春日萌花(WAVE)
9分9秒 ダイビングギロチンドロップ→片エビ固め
○春山香代子(JWP)/勝愛実(JWP)

▼第2試合 3WAYタッグマッチ 20分1本勝負
○渋谷シュウ(WAVE)/チェリー(ユニオン)
4分37秒 タイムマシンに乗って
●紫雷美央(フリー)/華名(フリー)
※もう一組は藤本つかさ(アイスリボン)/志田光(アイスリボン)

▼第3試合 大日本プロレス提供試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
○関本大介(大日本)/池田大輔(フーテン)/田中稔(WRESTLE-1)
9分39秒 ぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールド
●岡林裕二(大日本)/石川晋也(大日本)/橋本和樹(大日本)

▼第4試合 追悼バトルロイヤル 時間無制限
【退場順】神取忍(LLPW-X)→井上貴子(LLPW-X)→吉田万里子(フリー)→浜田文子(ZABUN)→遠藤美月(LLPW-X)→倉垣翼(JWP)→ラビット美兎(JWP)→さくらえみ(我闘雲舞)→下野佐和子(OSAKA女子)
○乱丸(フリー)
11分54秒 忍法金縛り→二人まとめてエビ固め
●DASH・チサコ(センダイガールズ)/●仙台幸子(センダイガールズ)

▼第5試合 団体対抗戦 6人タッグマッチ 20分1本勝負
[ジャパン女子プロレス選抜]●GAMI(WAVE)/尾崎魔弓(OZアカデミー)/コマンド・ボリショイ(JWP)
11分34秒 ダイビングエルボードロップ→片エビ固め
[全日本女子選抜]○アジャ・コング(OZアカデミー)/堀田祐美子(ディアナ)/下田美馬(CMLL)

▼第6試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
高橋奈苗(スターダム)/○脇澤美穂(スターダム)/夏樹☆たいよう(スターダム)
17分1秒 フィッシャーマンバスター→片エビ固め
紫雷イオ(スターダム)/世Ⅳ虎(スターダム)/●岩谷麻優(スターダム)

▼第7試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)/ダンプ松本(極悪同盟)/○井上京子(ディアナ)
9分8秒 パワーボム→エビ固め
豊田真奈美(フリー)/伊藤薫(ディアナ)/●渡辺智子(ディアナ)

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