アブドーラ小林が選手権宣言をしてから4者がクリーンに握手を交わして試合開始。オーソドックスな展開から試合が始まったが、ヤンキー二丁拳銃が場外戦を仕掛けていきペースを握ろうとする。だが、義人がエプロンで宮本をハリケーンドライバーで叩き付ける。これで腰を痛めた宮本に石川がキャメルクラッチ、義人がエグイ角度の逆片エビ固めで追い打ちを掛ける。
　だが、宮本はカウンターのフロントスープレックスで石川を投げると、ようやくイサミにタッチ。イサミはスワンダイブ式脳天唐竹割りからスリングブレイドと、放送席から見守るアブ小の技を繰り出す。だが、イサミのダイビング・クロスボディーをキャッチした義人はそこからハリケーンドライバー。
　アルゼンチン・コースターを逃れたイサミは義人の巨体をブレーンバスターで投げてみせると、宮本が「プロレスファンの皆さん、愛してま〜す」と叫んでからコーナーから脳天唐竹割り。これを手刀で迎撃した義人だが、宮本はコブラツイスト。腰投げで逃れた義人は串刺し攻撃を狙うが、宮本はラリアットで迎撃。そこにイサミが入ってきてトレイン攻撃を決めると、二丁拳銃はダブルの串刺しドロップキック。続く宮本のムーンサルトプレスを義人がかわすと、宮本は着地。
　そこから逆水平チョップ合戦になると、宮本はハンドスプリング・レッグラリアットを狙ったが、キャッチした義人がレインメーカー。続いて石川はランニングエルボー。さらに石川の打点の高いドロップキック。辛くもイサミがカウント2でカットしたが、義人はイサミをアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、場外に投げ捨てる。
　その間に宮本にトレイン攻撃から義人がアルゼンチン・コースターで叩き付けると、石川がミサイルキック。何とかカウント2で返した宮本だが、リング中央で石川が卍固め。15分が経過し、イサミがハイキックでカット。石川はイサミを場外に放り投げようよしたが、619で切り返したイサミは、そのまま場外の義人にトペを発射。続けて宮本がハンドスプリング・レッグラリアット。さらにイサミが戻ってきて勇脚を叩き込むと、そのまま宮本がファイアーサンダーで叩き付けて3カウント！

　勝った宮本が「いまの試合見ても分かると思いますけど、防衛って大変なんです。12回の防衛なんてすごく大変なんですよ。だけど俺たちは100回を目標にしてるから。100回のうちの12回なんてこれっぽっちかもしれない」と言うと、イサミが「あと88回」とポツリ。
　宮本がイサミに「久し振りの666参戦、ありがとう。今日、初めて666を見てくれた人もいると思うけど、うちはこんなです。メインはちょっと殺伐としてたけど、たまにはいいんじゃないですかね。僕とイサミはプロレス界の底辺からベルトが手に届くところまで来たんで。いろんなことがありましたけど、10年間......」と言ったところで、イサミが「あ、そうだよ！　10年おめでとう！　（俺も）ケガで1年休んでからタメ、タメ！」と祝福。
　最後は宮本が「WMFという団体でデビューして、666に来て9年。ヤンキー二丁拳銃を結成したのが8年前。10年っていうのは長いような、そうでもないような。いろんなことがありました。結婚もしたし、お客さんといっぱい遊んだような......これからもプロレスをもっともっと進歩されるべくいろいろやっていくんで、これからもよろしくお願いします」と挨拶すると、ヤンキー二丁拳銃揃って「なぜならば、俺たちは強い！」と叫んだ。

　その後、宮本の10執念を祝福するためにGENTAROや666所属選手たちがリングに上がると、忍が「宮本さんは僕より1年先輩で、最初大日本プロレスで僕と宮本さんと組んでやっていたのに、いつの間にかこんなに差を付けられてしまいまして。宮本選手が大日本のベルトを獲ったとき、正直悔しかったです。でも僕と宮本さんの歩んでいく道が違うんだなと思って、お互いの道を歩んできましたけど、そんな宮本さんが10執念ですよ。おめでとうございます！」とお祝いコメント。
　さらに安西先生みたいな格好をしたアブ小から「安西先生の名言で『諦めたらそこで試合終了だよ』っていうのがあるけど、キミたちは強い！」と二丁拳銃に最大限の褒め言葉を贈ると、最後はアブ小の「666ファンの皆さん、愛してま〜す！」で大会を締めくくったあと、全員で宮本を胴上げ。
　お約束として3回目で落としハッピーエンドと、いつもの666とはちょっと違う雰囲気に。だが、そもそもヤンキー二丁拳銃が最初に試合を行ったのは666のリング。そのリングに久し振りに帰ってきた上、メインで他団体（大日本プロレス）のタイトル賭けて試合をするまでに宮本は成長したということだ。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合　〜何かが少し違う？マスクマン対決！〜
●獣神殺害ラ○ガー
7分12秒　レインメーカー→片エビ固め
○マツ・サミライ
※もう一人はプロレスマニアマスク

▼第2試合　〜666キャラクター戦争〜ハンディキャップマッチ
○K666／有賀兄さん／THE101
5分53秒　ダイビングフットスタンプ→片エビ固め
●ダイナスティ／YANAGAWA

▼第3試合　〜椅子取りバトルロイヤル〜
【退場順】佐野直（フリー）→見た目が邦彦（西口）→乞食→Kouzy→山田太郎→先輩
○遠藤マメ
最後の椅子に座る
●小仲＝ペールワン
●怨霊

▼第4試合　〜男達の激しく熱い闘い〜新宿二丁目プロレスルール タッグマッチ 20分1本勝負
△忍／杉浦透（FREEDOMS）
20分時間切れドロ―
△柴田正人（U-FLIE CAMP）／那須晃太郎（U-FLIE CAMP）

▼第5試合　ザ・クレイジーSKBのワールドツアー 〜エジプト編〜
ザ・クレイジーSKB／○華名（フリー）／葛西純（FREEDOMS）
9分22秒　ミイラ埋葬
●ツタンカーメン／クレオパトラ／エジプトバカ

▼第6試合　BJW認定タッグ王座防衛戦 60分1本勝負
［王者組］○宮本裕向／木高イサミ（ユニオン）
16分2秒　ファイヤーサンダー→片エビ固め
［挑戦者組］佐々木義人（大日本プロレス）／●石川晋也（大日本プロレス）
※第38代王者組ヤンキー二丁拳銃が12度目の防衛に成功