王道トーナメント1回戦で曙が新技で秋山を撃破!潮崎が鼓太郎との同門対決に勝利!諏訪魔vs宮原が開戦!ドリフがアジアタッグ挑戦表明!
全日本プロレス
王道トーナメント 〜2013オープン選手権〜
日時:9月11日(木)開始:19:00
会場:後楽園ホール
観衆:865人
11日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『王道トーンメント 〜2013オープン選手権〜』開幕戦。1975年に行われたオープン選手権が、団体や階級、国内外を問わない勝ち抜き式トーナメント方式の『王道トーナメント』として復活!
開幕戦となる今大会では王道トーナメント1回戦8試合のうち、半分の4試合が行われた。プロレス転向以来、さまざまな団体で活躍してきたが、9月から全日本に入団した曙。いきなりトーナメント1回戦で優勝候補の秋山準と対戦することになったが、所属選手となっての初戦だけに気合い十分の表情で入場。
「プロレスでいえば横綱みたいな存在」と秋山を評した曙。一方、秋山はチェンピオン・カーニバルで対戦した際、真正面からぶつかり過ぎて玉砕したことを反省し、今回は曙の体重の乗った攻撃をことごとくかわし、さらに場外で右肩を鉄柱に激突させると、そこから右肩を集中攻撃。一点集中に突破口を見出した。
曙のボディプレスをかわし、逆にダイビング・クロスボディーを見舞った秋山はランニングニーからエクスプロイダーの体勢に。だが、投げさせなかった曙はジャパニーズ・ドロップで叩き付けてからボディプレス。今度は食らってしまった秋山に対し、首をかっ斬るポーズを見せた曙は、掟破りの逆エクスプロイダーの体勢に。
これをフロントネックロックで切り返した秋山は、ヒザのサポーターを外してのランニングニー。さらにもう一度エクスプロイダーを狙ったが、押し潰してみせた曙はジャンピング・パイルドライバーで秋山をマットに叩き付けて3カウント! 最初から最後まで気合いで秋山を上回り、最後は新技まで繰り出した曙は「いやぁ、楽しかったですね! 正直言うとメチャメチャ緊張していました。試合っていうよりも魂と魂の獲り合いですね。やっぱりね、新しいところに入って、今までとは違った曙を見せないと。『なんだよ、何も変わってねぇ!』って言われるし。ひとつでもふたつでも、これからドンドン新しいファイトスタイルを見せていかないと」とニュー曙をアピール。
曙は9・16岡山大会での2回戦で、この日行われた1回戦でダーク・クエルボの反則攻撃に苦しめられながらも、相変わらずのポテンシャルの高さを発揮し、最後は高さのあるゲットースタンプで勝利したロウ・キーと対戦する。
王道トーナメント1回戦で潮崎豪と鈴木鼓太郎のバーニング同門対決にして、現世界タッグ王者vs.現アジアタッグ王者の対決が実現。階級でいえば潮崎がヘビー級で鼓太郎がジュニアヘビー級だが、キャリアでいえば鼓太郎が先輩で潮崎が後輩となる。
ジュニアらしく機動力を活かした攻撃で潮崎を翻弄していく鼓太郎だが、潮崎もファンネルをキャッチしてスクラップバスターで叩き付けると、起き上がりこぼし逆水平。しかし鼓太郎もアクシズからエルボースイシーダを発射すると、リングに戻ってエンドレスワルツ。これをキックアウトとした潮崎はそのまま鼓太郎を肩に担いで立ち上がると、ゴーフラッシャーを狙う。
やや体勢が崩れたこともあり、マットに叩き付けられた瞬間、鼓太郎は下から潮崎の腕を引き込んで腕十字へ。脱出した潮崎はトラースキック。鼓太郎もアッパー掌底を返すが、潮崎はローリング袈裟斬り。しかし鼓太郎もローリングエルボーをカウンターで叩き込むと、そこから一気にブルーディスティニー。カウント3寸前で肩をあげた潮崎に鼓太郎はタイガードライバーを狙うが、さすがにこれを食らったらマズイと判断した潮崎は必死に防御。
鼓太郎のビットをラリアットで撃墜した潮崎が逆水平チョップを打っていくと、歯を食いしばって耐えた鼓太郎も渾身のエルボーで応戦。お互いにガンガン打ち合うところで、シットダウン式ゴーフラッシャーで叩き付けた潮崎だがカウントは2。ならばとコーナーに登った潮崎は高さのあるムーンサルトプレスを投下して3カウントを奪った。
DIAMOND RINGを退団し、フリーとして新生全日本に乗り込んできた宮原健斗。いきなり王道トーナメント1回戦で三冠ヘビー級王者の諏訪魔との対戦が決まっているが、前哨戦として大森隆男と組み、諏訪魔&宮本和志と対戦した。
入場時からずっと諏訪魔を睨み付けていた宮原は、宮本と相対していても隙あらば控えの諏訪魔に殴りかかっていった。さらにフロントキックで場外に諏訪魔を蹴落とすと、さすがの諏訪魔もムッとした表情になり、片膝をついた宮原を下から蹴り上げる。「フリーになった覚悟を見せろ」と諏訪魔から言われていた宮原は、その覚悟を示すかのような強烈な張り手!
すると強烈なダブルチョップとラリアットを返していった諏訪魔は、「その心意気やよし」とばかりにニヤリと笑って串刺しラリアット。その後も諏訪魔と宮原はバチバチとやり合った末、宮本が宮原にファイアーサンダーを狙ったところで大森がカットに入る。そこに諏訪魔も入ってきて宮原をジャーマンで投げようとするが、バックを奪い返した宮原が強引にジャーマンで投げ捨てる。
宮本が逆水平チョップからグーパンチを叩き込むが、宮原も二段蹴りを返すとトラースキック2連発からジャーマンで投げて3カウント。試合後も宮原は諏訪魔に詰め寄っていくが、そこに割って入った大森は宮原も諏訪魔も突き飛ばして、三つ巴の睨み合いを展開をした。
試合後、宮原は「スゲーな諏訪魔! 強ぇよ、諏訪魔! あぁ嬉しい痛みだ! この痛みを待っていたんだよ」と充実した表情で語り、一方の諏訪魔は「フリーとして覚悟は分かる。分かるけど、全日本で立つという覚悟は団体を守るという覚悟、それが分かってない」と王者、エースとして団体を背負うものの覚悟を9・14横浜大会での王道トーナメント1回戦で見せると語った。
第2試合試合後、DDTの石井慧介、入江茂弘、高尾蒼馬のチーム・ドリームフューチャー、略してチーム・ドリフがスーツ姿でリング上へ。最初は何とも堅苦しい挨拶文から始まる挑戦状を読んでいた石井だったが、あまりに読み慣れない文面な上に緊張のせいで噛みまくってしまう。そこで手紙を読むのを諦めた石井は「自分は昔からこの全日本プロレスに憧れてきました。そして一度は練習生として入門しましたが、全日本プロレスから逃げました。でも、それから王道と違う道でこの仲間たちと出会い、一緒に成長してきました。ただ、自分には1つ引っ掛かることがありました。それは昔から大好きだったこの全日本プロレスのベルトを巻くという夢を叶えることです。この仲間たちとなら、その夢を叶えられると思っています! 鈴木鼓太郎選手、青木篤志選手、僕たちのアジアタッグへの挑戦を受けてください!」とアジアタッグ王座挑戦を表明!
そこに現れた青木はアジアタッグへの挑戦を歓迎したが、自分1人では決められないとのことで、その場で決定とはならなかったが、チーム・ドリフは石井&入江で出陣する模様。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○KENSO/佐藤光留(パンクラスMISSION)
7分20秒 葉隠れ→片エビ固め
西村修(フリー)/●井上雅央(フリー)
▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●金丸義信/青木篤志
10分6秒 ローダウン→体固め
○ディーロ・ブラウン/バンビ・キラー
▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
諏訪魔/●宮本和志(天龍プロジェクト)
10分47秒 ジャーマンスープレックスホールド
大森隆男/○宮原健斗(フリー)
▼第4試合 王道トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○ロウ・キー
8分27秒 ゲットースタンプ→片エビ固め
●ダーク・クエルボ(AAA)
※ロウ・キーが2回戦進出
▼第5試合 王道トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○ジョー・ドーリング
3分47秒 レボリューションボム→エビ固め
●SUSHI
※ドーリングが2回戦進出
▼第6試合 王道トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○潮崎豪
18分36秒 ムーンサルトプレス→体固め
●鈴木鼓太郎
※潮崎が2回戦進出
▼第7試合 王道トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
●秋山準
11分45秒 ジャンピングパイルドライバー→体固め
○曙
※曙が2回戦進出。9・16岡山大会でロウ・キーと対戦
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