武藤新団体WRESTLE-1旗揚げ戦にサップ、桜庭、柴田、真田らが参戦!謀反を起こした河野はZERO1勢と結託!
WRESTLE-1
WRESTLE-1旗揚げ戦
日時:9月8日(日)開始:16:00
会場:東京ドームシティホール
観衆:2500人(超満員札止め)
8日、東京ドームシティホールで行われた武藤敬司をはじめとする全日本プロレスを離脱した選手たちによって設立された新団体WRESTLE-1の『WRESTLE-1旗揚げ戦』。これまで国内外さまざまな団体で活躍した武藤だが、旗揚げ戦で試合をするのがこれがはじめて。
事前に発表された対戦カードのほとんどが"X"で隠されていたため、メインも武藤の対戦相手はもちろん、タッグパートナーすら分からないという状態だったが、2500人超満員札止めの観客が駆け付けた。
オープニングVTRでXについて「大体読まれているでしょ? あまり期待しなくていいよ」と語っていた武藤だが、"ファイティングエンターテインメント、WRESTLE-1"という名の通り、メインで武藤のパートナーとして登場したのは初期W-1のエース格だったボブ・サップ! 対戦相手はかつて武藤全日本の常連外国人だったレネ・デュプリとゾディアック。
サップとデュプリ、ゾディアックが大型外国人レスラー同士らしい豪快かつ荒削りなぶつかり合いをする中、武藤はサップが集中攻撃したデュプリの左ヒザに低空ドロップキックを叩き込むと、まずはカットに入ってきたゾディアックにドラゴンスクリュー。さらにデュプリにもドラゴンスクリューを決めてから足4の字固めへ。
さらにサップのコーナースプラッシュから武藤が串刺し式シャイニング・ウィザードを叩き込む。ゾディアックもコーナーにホイップされたところで、コーナーに飛び乗ってのクロスボディーを返すが、デュプリが羽交い締めにした武藤にゾディアックが放ったビッグブーツは、武藤にかわされて誤爆!
すかさずサップがラリアットでゾディアックを場外に連れ出すと、武藤がデュプリに低空ドロップキックからシャイニング・ウィザードを発射。ディプリがカウント2で返すと、武藤はシュミット流バックブリーカーから旗揚げを自ら祝うかのようにムーンサルトプレスを出して3カウント。
試合後、所属選手をリングに呼び込んだ武藤は「ついに今日、WRESTLE-1が生まれちゃったよ。たぶんこれから大変な人生になると思うけど、チームワークよくプロレス界を守っていくから。W-1、その字の如く世界で一番のプロレス団体を目指して行きますので、どうかよろしくお願いします!」と挨拶して旗揚げ戦を締めくくった。
船木誠勝&河野真幸の対戦相手は桜庭和志&柴田勝頼! 総合格闘技経験者4選手による試合は、やはりグラウンドでの攻防や打撃が中心に。柴田は船木が新生UWF時代に着用していた日の丸のワンポイントが入ったショートタイツにレガース姿。そんな柴田と船木が対戦する姿は、かつて前田日明が協力のもと、実現に向けて動いてスーパーUWFを彷彿させた。
新日本プロレスの『G1クライマックス』に参戦して一気にレスラーとしての評価をあげた柴田は、船木相手に足4の字固めや串刺しドロップキックなど、柴田流ストロングスタイルで向かって行く。船木もランニングローやクロスヒールホールドなどで対抗。だが、河野は桜庭相手に圧倒的に体格やパワーで勝っているにもかかわらず、どうも動きがピリッとしない。
さらに柴田の張り手を食らって前のめりにダウンする場面も。さらに柴田は船木を睨み付けながら河野にリバースのインディアンデスロック。そこに船木が入ってきてミドルキックを連打するが、柴田は「来い、オラ!」と挑発しながら受け止める。河野からタッチを受けた船木はハイブリッド・ブラスターを狙うが、逃れた柴田はスリーパー。さらにジャーマンで投げてからFKを叩き込む。
船木も蹴りから浴びせ蹴りを返すが、柴田は返す刀でノータッチヘッドバット、ダブルダウン状態から両者がタッチすると、河野がようやくジャンピングニーで桜庭を吹っ飛ばすが、不用意に近づいたところで桜庭が下から三角絞めに捕らえる。河野は何とか持ち上げるとバスターで叩き付けて何とか脱出。
桜庭がグラウンドに持ち込んでも立ち上がった河野はアバランシュホールド。だが、カウント2で返した桜庭は飛行機投げからチキンウイング・フェースロックに捕らえて河野からタップを奪った。
試合後、船木が桜庭&柴田と握手を交わしてから引き上げようとすると、ステージ上で第2試合の浜亮太&中之上靖文の対戦相手Xとして登場した、ZERO1の佐藤耕平&崔領二が現れて船木を襲撃!
リング上に連れていき袋叩きにしていると、河野がイスを持って船木の救出に来たが、何と河野はそのイスをZERO1勢ではなく船木に振り下ろす! そしてZERO1勢と共に船木を制裁した河野は「船木さん、いや船木! お前の子分は今日で終わりだよ! もう仲良しこよしやってる場合じゃねぇんだよ。あとWRESTLE-1、俺、今日から好きなようにやらせてもらうぞ! ヨソ者とか信念とか理念とか、そんなもの関係ねぇし!」と吐き捨てて耕平&崔と合体! W-1に大型ヒールユニットが誕生した。
前日会見でWRESTLE-1のエース宣言をしたKAIはセミファイナルに抜擢された。その対戦相手Xは、全日本時代のライバルだった真田聖也! 闘牛士のようなコスチュームで登場した真田は王道継承を掲げ、クラシカルなレスリングテクニックを駆使していた武藤全日本時代から大きく変わり、観客の声援を煽ったり、場外に何度も出たり、「カッコイイ」という声援にニヤリと笑ってみせたりと、棚橋弘至ばりの"チャラい"スタイルにチェンジ。
そんな真田のファイトスタイルにイライラした様子のKAIは、場外で垂直落下式ブレーンバスターを決めると、場外カウント19で生還した真田にリング上でもう一発垂直落下式ブレーンバスター。さらに両羽根折り顔面絞めで絞め上げていくと、それまでのらりくらりとしていた真田が感情剥き出しのエルボー合戦へ。
ワンツーエルボーからローリングエルボーを狙った真田に延髄斬りを見舞ったKAIは、LATを狙うが、真田はRKOで切り返す。だが、KAIは今度こそLATで叩き付けるとコーナーへ。しかしロープに激突してダイブを阻止した真田は、コーナー上に追いかけていって雪崩式フランケンで投げると、一気にTHIS IS IT。ロープに逃れたKAIをタイガースープレックスで投げてからムーンサルトプレスを投下した真田だがカウントは2。
もう一度コーナーに登った真田を追いかけたKAIは雪崩式ジャーマン。だが、真田は着地。しかしKAIはトラースキックからファイアーサンダーで叩き付けると、両ヒザをつく形のパワーボム。カウント2で返した真田だが、KAIはダメ押しのスプラッシュ・プランチャを投下して3カウント。勝ったKAIはマイクを持つと「真田! 悔しくないのか? 悔しいだろ? 難易か言ってみろよ!」とマイクを投げつける。すると真田は「そんなことより、やっと日本で試合が出来ました。ありがとうございました!」と言って帰ろうとする。
真田を呼び止めたKAIは「お前は何がやりたんだよ?」と問い掛ける。すると真田は「お前に俺の気持ちなんて分からねぇだろ? そんなに俺とやりたいんだったら何回でもやってやるよ!」とだけ言って引き上げてしまった。残されたKAIは「お前が何回でもやりたいんだったら、俺も何回でもやってやるよ! 誰が何と言おうと、俺がWRESTLE-1のエース、KAIだ!」と改めてエース宣言した。
また、次回の東京大会となる10・6後楽園ホール大会に"TNAからの刺客"として、TNAの創始者であるジェフ・ジャレットが参戦することが発表された。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 稲葉大樹日本デビュー戦 タッグマッチ 30分1本勝負
○大和ヒロシ/稲葉大樹
6分38秒 ノーザンライトボム→片エビ固め
●NOSAWA論外(東京愚連隊)/MAZADA(東京愚連隊)
▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
浜亮太/●中之上靖文
10分18秒 パイルドライバー→片エビ固め
○佐藤耕平(ZERO1)/崔領二(ZERO1)
▼第3試合 女子プロレスシングルマッチ 30分1本勝負
○世IV虎(スターダム)
6分27秒 ダイビング・セントーン→片エビ固め
●岩谷麻優(スターダム)
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
田中稔/○金本浩二(フリー)
13分1秒 アンクルホールド
望月成晃(DRAGON GATE)/●フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス)
▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
カズ・ハヤシ/●近藤修司
15分6秒 ぶっこ抜きジャーマン・スープレックス・ホールド
○関本大介(大日本プロレス)/岡林裕二(大日本プロレス)
▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
船木誠勝/●河野真幸
18分6秒 羽根折り式顔面絞め
○桜庭和志(フリー)/柴田勝頼(フリー)
▼第7試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○KAI
16分45秒 スプラッシュ・プランチャ→片エビ固め
●真田聖也
▼第8試合 タッグマッチ 60分1本勝負
○武藤敬司/ボブ・サップ
10分20秒 ムーンサルトプレス→体固め
●レネ・デュプリ/ゾディアック
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