天下一Jr.クリスタルウォーズで菅原がまさかの敗退!HUBや大阪勢が本戦進出!急遽日高と師弟対決を行った夕陽は玉砕
プロレスリングZERO1
第11回天下一Jr. 〜クリスタルウォーズ〜
日時:9月6日(金)開始:19:30
会場:新木場1stRING
観衆:未公開
6日、新木場1stRINGで行われたプロレスリングZERO1『第11回天下一Jr. 〜クリスタルウォーズ〜』。今年の天下一にはNWFのほかにタイガースマスク、ビリーケン・キッドの大阪勢、HUB、めんそ〜れ親父の沖縄勢が参戦。そこで長きに渡り抗争を繰り広げてきた日高郁人と菅原拓也、藤田峰雄は力を合わせてZERO1ジュニアの牙城を守るべく天下一に臨んだ。
菅原はクリスタルウォーズでジェイソン・ニュー改めジェイソン・リーと対戦。"リーの名前を継承した男"としてジェイソンはカンフー殺法を繰り出していくが、菅原は首を集中攻撃。それでも掌底をボディに連打したジェイソンは、追走式カンフーキックで場外に追いやるとスライディングして菅原の首に飛び付き、そのままヘッドシザースで投げていく。リングに戻ったジェイソンはミサイルキック。
だが、菅原は急角度のDDTで叩き付けると、T・O・Cから十三不塔を狙う。これを丸め込みで切り返したジェイソンはスタナー。だが、カウンターのラリアットを叩き込んだ菅原はもう一度十三不塔の体勢に。これも逃れたジェイソンはトラースキックから飛び付き式スイングDDTで叩き付けると、カンフー式の裏拳から死亡遊戯(ヨシタニック)をズバリと決めて3カウント!
何と優勝候補の1人である菅原がまさかのクリスタルウォーズで敗退! "リーの名前を継承した男"ジェイソンが一躍台風の目になった。
HUBは666の大ベテラン怨霊と対戦。怨霊はエクトプラズムの餌食になったHUBをいきなり怨霊クラッチで丸め込むが、どうにかキックアウトしたHUB。しかし怨霊はHUBを場外に引きずり出すと、"身体の一部"である尻尾でHUBを鉄柱に縛り付けて動けないようにしてリングに戻る。
場外カウントがどんどん進む中、どうにか尻尾を解いたHUBはカウント18でリングに生還。怒ったHUBは尻尾攻撃を見舞って行くと、トラースキック、後頭部へのニー、ブラックマジックと畳みかける。だが、アンクルホールドをロープに逃れた怨霊は低空ドロップキックからまたも怨霊クラッチ。
カウント2で返したHUBはシャイニング・ウィザードを放つとジャーマンで投げ捨てるが、着地した怨霊は再び怨霊クラッチ。辛くも肩を上げたHUBは串刺し式シャイニング・ウィザードからコーナーに登っていくが、追いかけた怨霊は雪崩式フランケン。逆にコーナーに登った怨霊だが、デッドリードライブで投げたHUBはラリアットで、体重0kgの怨霊を吹っ飛ばすと、ジャックハマーから猛毒波布空爆を投下。
しかし怨霊はカウントを叩くレフェリーの腕を掴んでカウントを阻止。そこからエクトプラズムを投げつけてからの怨霊クラッチで決まったかと思われたが、さすがにこの日何度も怨霊クラッチを食らっていたHUBは、これをHUBクラッチ(怨霊クラッチと同型)で切り返して逆に3カウントを奪ってみせた。
日高郁人は当初、バトラーツ時代の先輩であるFUNAKIの愛弟子であるYO-HEYと対戦する予定だったが、YO-HEYが左肩負傷で欠場となったためクリスタルウォーズは不戦勝に。すると日高の愛弟子である夕陽が対戦相手に名乗りをあげたため、急遽特別試合として師弟対決が行われることになった。
エキシビションマッチで手を合わせたことはあるが、正式な試合はこれが初。プロになって初めて戴冠したアーティスト・オブ・スターダムのベルトを腰に巻いて入場した夕陽は、試合開始後のゴングと同時に蹴りでラッシュをかける。
そこからスピーディーなロープワークをお互いに見せると、夕陽はトリッキーな動きで日高の攻撃をかわしてからミドルキック。「来い!」とドンと受け止めた日高は、ソバットから夕陽の足をレッグロックやアキレス腱固めで極めていき悲鳴をあげさせる。ロープに逃れた夕陽だが、なかなか立ち上がれない。「終わりか?」と挑発していった日高に対し、何とか立ち上がりミドルキックを連打していった夕陽。
しかし左足の痛みで走ることが出来ない夕陽は、蹴りを"餌"にして日高が足をキャッチしたところに飛び付き式ヒザ十字固め。日高がロープに逃れると、619、ライオンサルト、ジャンピングハイ、ジャーマンと得意技を繰り出していくが、日高は容赦なく夕陽の左ヒザに強烈なローキックを何発も叩き込む。
だが、夕陽も師匠の顔面に遠慮なく張り手を叩き込むと、野良犬ハイキックからハニーフラッシュを狙う。だが、ここで背後から攻撃して防御した日高は、ヒザ十字固めに捕らえる。ロープに逃れようとした夕陽だが、日高はリング中央まで引きずってきて改めてヒザ十字固め。これで夕陽はタップアウト。
試合後、日高は「こういうことでもない限り、もう1対1で向かい合うことはもうないと思います。エキシビションのときと比べて(夕陽が)成長していたなんて、子供が見ても分かること。僕が優しく試合して、あいつのいいところを引き出してやろうって、そんなことをしても彼女のためにならないし。だからこうやって厳しくいきましたけど、それでも最後まで食らい付いてきた。足攻めは僕のスタイルなんで、ああやって足を攻めましたけど、たぶん女子であんなに遠慮なくローキック蹴れる太ももしているのはあいつくらいですよね。今週末も試合があるんですよね? もしかしたらダメージを負ったかもしれないけど(苦笑)、それはプロレスラーだから! 足引きずっても勝って来い! これも夕陽にとって貴重な経験だと思います」とコメント。
一方の夕陽は「デビュー前とは違うので、今日は男子レスラーとか女子レスラーとか関係なく、プロレスラーvs.プロレスラーとして闘ったんですけど、自ら志願した割に全然出来なくて......。自分の持っている技をそんなに出すこともなく試合を終わらせられてしまったので、まだまだだなって」と反省しきり。だが、2日後にスターダムで5★STAR GP公式戦として世IV虎と対戦するが、「やっぱりこのタイミングで日高さんと試合が出来たってことは、絶対に意味があると思うので。『5★STAR、ガンバレよ』っていうエールなのかもしれません(苦笑)。そういうふうに勝手に解釈して、明後日もヒザは大丈夫です!(苦笑)何とかします。そして勝ちます!」と前向きに語った。
なお、この結果9・16後楽園大会での本戦トーナメント1回戦のカードは、クリスタルウォーズはシードだったジョナサン・グリシャムvs.タイガースマスク、ハートリー・ジャクソンvs.藤田峰雄、ビリーケン・キッドvs.ジェイソン・リー、クリスタルウォーズ不戦勝の日高vs.HUBとなった。9・16は1DAYトーナメントのため、そのまま準決勝、決勝と行われる。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 クリスタルウォーズ 30分1本勝負
○タイガースマスク(大阪プロレス)
9分42秒 タイガースープレックスホールド
●めんそ〜れ親父(フリー)
※タイガースマスクが本戦進出
▼第2試合 クリスタルウォーズ 30分1本勝負
●エル・イホ・デル・パンテーラ(WNC)
10分31秒 ベルティゴ→エビ固め
○ビリーケン・キッド(大阪プロレス)
※ビリーケン・キッドが本戦進出
▼第3試合 クリスタルウォーズ 30分1本勝負
○藤田峰雄
8分21秒 雁之助クラッチ
●ジャック・アンソニー
※藤田峰雄が本戦進出
▼第4試合 クリスタルウォーズ 30分1本勝負
●原学(フリー)
6分40秒 パイルドライバー→体固め
○ハートリー・ジャクソン
※ハートリー・ジャクソンが本戦進出
▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○日高郁人
7分58秒 ヒザ十字固め
●夕陽
▼第6試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○ジョナサン・グリシャム
8分05秒 ジャーマンスープレックスホールド
●がばいじいちゃん(九州プロレス)
▼第7試合 クリスタルウォーズ 30分1本勝負
○HUB(フリー)
11分12秒 HUBクラッチ
●怨霊(666)
※HUBが本戦進出
▼第8試合 クリスタルウォーズ 30分1本勝負
●菅原拓也(フリー)
10分51秒 死亡遊戯
○ジェイソン・リー
※ジェイソン・リーが本戦進出
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