"裏切り者"を制裁した夏樹だが、川葛と決別した惡斗も意地を見せる!木村が世IV虎に壮絶TKO勝ち!イオは王者対決に連勝!

130901_Stardom-1.jpgスターダム
5★STRA GP2013
日時:9月1日(日)開始:12:00
会場:新木場1stRING
観衆:275人

 1日、新木場1stRINGで行われたスターダム『5★STAR GP2013』。スターダム最強シングル決定リーグ戦の第2戦。メインでは開幕戦で夕陽に不覚を取った夏樹☆たいようと、開幕戦では木村響子から白星を奪い今年も番狂わせを起こした安川惡斗が対戦。川葛から自分勝手に離脱した惡斗だけに、夏樹は親分として裏切り者への"ケジメ"をつける一戦でもある。

 川葛のTシャツを腰にぶら下げて入場してきた惡斗は、Tシャツを夏樹に向けて突き出してから客席に投げ捨て、改めて川葛からの決別をアピール。さらにゴング前に奇襲攻撃を仕掛けていき丸め込んでいく。この奇襲を凌いだ夏樹は強烈なサッカーボールキック。早くも喧嘩マッチになるかと思われたが、場外にエスケープした惡斗は夏樹が追いかけてきたところでラム酒の瓶を手にリングに戻り、それを飲みながら「上がってこいよ!」と挑発。
 エプロンまで上がってきた夏樹に口に含んだ酒を噴射し、「チビ、来いや!」となおも挑発していった惡斗だが、ついに夏樹の顔色が変わり、惡斗を睨み付けてから強烈な張り手。ダウンした惡斗を容赦なく蹴り飛ばしていった夏樹だが、惡斗もコンプリート・ショットからサミング、さらにケンカキックから胴絞め式フロントネックロックに捕らえる。
 ロープに逃れた夏樹は惡斗から酒瓶を奪い取るとラッパ飲み。酔拳で反撃すると、惡斗の髪の毛を掴んで張り手を連打。さらに怒濤のサッカーボールキックを叩き込む。ズタボロにされた惡斗だが、口から出血しながらもエルボーで反撃。夏樹に何度殴られ、蹴られても、奇声をあげながら立ち上がった惡斗はストレッチマフラー、コンプリート・ショット、ACTスペシャルで畳みかける。
 だが、コーナー二段目からの惡トーンをかわした夏樹はダイビング・ボディプレス。これを剣山で迎撃した惡斗はコーナー二段目からの惡トーンを投下すると、今度は最上段へ。だが、追走した夏樹は雪崩式アームドラッグで投げると、投げ捨てジャーマンを連発。顔面へのソバット、イグチボム、ダイビング・フットスタンプと畳みかけた夏樹だが、2発目のダイビング・フットスタンプをかわした惡斗はアクトロックで丸め込む!
 辛くもカウント2で返した夏樹は往復ビンタを叩き込むと、串刺し式の低空ドロップキックからダメ押しのダイビング・フットスタンプで3カウント。壮絶な"制裁マッチ"となったが、惡斗は一方的にやられるだけではなく、必死で食らい付いていった。それだけに試合後、マイクを持った夏樹は「惡斗......そうだな......。惡斗は何も変わっちゃいねぇよ! パシリだろうが、ヒールだろうが、裏切ろうが、狂っていようが、自分の中では惡斗は惡斗のまんまだよ! 見かけだけ取り繕ってもそんなメッキだから剥がされるんだよ。今度からは今日闘ったみたいに中身で勝負してみろよ、惡斗ーっ!」と、ある意味で惡斗を送り出したとも取れる言葉を叫んだ。

130901_Stardom-2.jpg その夏樹がコメントスペースでコメントを出しているところを襲撃し、バナナを口にねじ込んだ木村響子は、4日前に木村に対して先に襲撃を仕掛けた世IV虎と対戦。リングインした両者はお互い鋭い目つきで睨み合う。至近距離でのガンの飛ばし合いから髪の毛を掴んだ両者。世IV虎がヤンキー座りで睨み付けると、木村がビッグブーツ。世IV虎もフロントキックを返していった試合開始。
 木村はグラウンドに持ち込み、世IV虎の足首を極めていく。のたうち回りながら、どうにかロープに逃れた世IV虎はカウンターのケブラドーラ・コンヒーロからセントーン4連発。さらに上からヨシコ→コーナー二段目からのダイビング・セントーン。だが、これをかわした木村はビッグブーツから胴絞めスリーパー。
 これもどうにかロープに逃れた世IV虎だが、ダメージが大きくカウンターでのネックハンギングボムも不完全。逆に木村が世IV虎の巨体をネックハンギングボムで叩き付けるが、世IV虎もケンカキックからのエルボーを返す。木村も追走式ビッグブーツを叩き込むが、世IV虎はラリアットでなぎ倒す。
 だが、二発目を腕へのヘッドバットで迎撃した木村。世IV虎は意表を突いて首固めで丸め込むがカウントは2。木村はノータッチヘッドバットを返すと、顔面へのニーリフトを連打。世IV虎も朦朧としながらお株を奪うノータッチヘッドバットを見舞っていき、そこから会場中に鈍い音が響くほどのヘッドバットの打ち合いに。ヘッドバットというよりは、むしろ喧嘩で使う"パチキ"といった雰囲気。
 壮絶なパチキの相打ちから木村がグーパンチ気味のエルボー。ダウンした世IV虎だが、木村はあえてカバーにいかず、立ち上がってきたところにノータッチヘッドバット。これで大の字に倒れ、動かなくなった世IV虎を見てレフェリーは試合をストップ! 何とも壮絶な一戦となったが、世IV虎は木村に"喧嘩マッチ"で敗れた上に、これで1敗1分といまだ白星なしの厳しい状況となった。

130901_Stardom-3.jpg 開幕戦でハイスピードと6人タッグの二冠王者である米山香織に勝利し、ワールド・オブ・スターダム王者として白星スタートを切った紫雷イオは、今度はワンダー・オブ・スターダム王者のダーク・エンジェルとの王者対決。
 レスラーとしては似たようなタイプなだけに、技の読み合いや切り返し合戦が続き、最後までどっちが取ってもおかしくない中、エンジェルのウイング・スパンをマヒカ・デ・イオで切り返したイオが米山に続き、今度も王者対決を制した。これでイオは2戦2勝の4点で単独首位。
 開幕戦は世IV虎と2年連続時間切れに終わった高橋奈苗は、開幕戦で夏樹☆たいようから悲願の勝利をあげた夕陽と対戦。奈苗はグラウンドを駆使して夕陽の左足を徹底的に攻撃。夕陽は左足を引きずりながらも蹴りで奈苗の右腕を集中攻撃していったが、ムーンサルトプレス2連発が足のダメージもあって当たりが浅かった。これが勝負の分かれ目となったか、最後は残り時間1分を切ったところで夕陽の野良犬ハイキックをかわした奈苗が、ナナ☆ラッカで叩き付けて勝利した。
 開幕戦でのエンジェルに続き、第2戦はアルファ・フィーメルと強豪外国人との公式戦が続いた宝城カイリは、まさしく玉砕覚悟でアルファにぶつかっていった。体格差・パワーの差は歴然で、何度もマットに叩き付けられた宝城。最後はオメガスラムで敗れ、唯一の全敗となったが、後半の巻き返しが期待出来るガッツは見せた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 スターダム3WAYバトル 15分1本勝負
○脇澤美穂
6分45秒 バックスライド・フロム・ベノム
●岩谷麻優
※残りの一人は松本浩代(エスオベーション)

▼第2試合 レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
●彩羽匠[1敗1分=1点]
6分19秒 後方回転エビ固め
○米山香織(フリー)[1勝1敗=2点]

▼第3試合 レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
●宝城カイリ[2敗=0点]
8分31秒 オメガスラム→片エビ固め
○アルファ・フィーメル[1勝1分=3点]

▼第4試合 ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
○高橋奈苗[1勝1分=3点]
14分7秒 ナナ☆ラッカ→片エビ固め
●夕陽(ZERO1野良犬道場)[1勝1敗=2点]

▼第5試合 ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
●世IV虎[1敗1分=1点]
12分55秒 ヘッドバッド連打→レフェリーストップ
○木村響子(フリー)[1勝1敗=2点]

▼第6試合 レッドスターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
○紫雷イオ[2勝=4点]
11分8秒 マヒカ・デ・イオ
●ダーク・エンジェル[1勝1敗=2点]

▼第7試合 ブルースターズ公式リーグ戦 15分1本勝負
○夏樹☆たいよう[1勝1敗=2点]
13分31秒 ダイビングフットスタンプ→片エビ固め
●安川惡斗[1勝1敗=2点]

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