秋山と喧嘩腰でやり合った愛弟子・宮原を「一歩前に出たらどんどん進んでみろ!」と送り出した健介に、勝彦が一騎打ちを直訴!
DIAMOND RING
Summer Dream 2013 in Korakuen
日時:8月31日(土)開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:1889人(超満員)
31日、後楽園ホールで行われたDIAMOND RING『Summer Dream 2013 in Korakuen』。メインでは単身で全日本プロレスに乗り込み、『王道トーナメント』に出場することになった宮原健斗が、師匠・佐々木健介、さらに宮原が全日本に乗り込むキッカケとなった秋山準と6人タッグマッチで激突。健介は秋山&潮崎豪の現世界タッグ王者とトリオを組み、一方の宮原は王道トーナメント1回戦で対戦する現三冠ヘビー級王者の諏訪魔、大森隆男とタッグを組んだ。
宮原はTARU、"brother"YASSHI、拳剛のブードゥー・マーダーズに先導されて入場。かつてそのブードゥーに所属していたことがある諏訪魔が登場すると、YASSHIと拳剛がロープを開けてリングに招き入れる場面も。さすがに警戒しながらリングインした諏訪魔がロングガウンを脱ぐと、セコンドとしてTARUがガウンを受け取ろうとしたが、諏訪魔はTARUには渡さず反対方向へ。するとTARUが思わずニヤリ。
秋山が入場してくると、宮原が近づいていって睨み合い。さらに健介と大森もかつて因縁があり、諏訪魔にとって健介は初めて三冠のベルトを巻いたときの相手、諏訪魔と潮崎も8・25全日本の大田区大会で三冠戦を行ったばかりと、何かと見所の多いこの一戦。
宮原が秋山に奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始となると、宮原は秋山を南側客席の通路まで連れ出してコンクリの床にDDTで叩き付ける。出鼻を挫かれた秋山は首にかなりダメージを負った様子。リング上では健介が「来い、諏訪魔!」と不動のエースに成長した諏訪魔の実力を確かめようと諏訪魔を指名。
ところが、ようやく南側客席から戻ってきた秋山がものすごい勢いで控えの宮原に襲いかかっていき、ステージに叩き付けてからイスで殴打。試合そっちのけでやり合う両者は、リング上では張り手の打ち合いになったが、秋山が左右の張り手で殴り倒した。その後も宮原は秋山が控えでも隙あらば襲いかかっていき、エルボーでダウンさせる。
だが、潮崎が逆水平チョップを叩き込んでから宮原を場外に放り投げると、待っていた秋山が客席に投げつけてからイス攻撃。さらにリングに戻してランニングニー、バックドロップ、ヘッドバットとお見舞いしていく。健介も諏訪魔に逆一本背負いからストラングルホールドγ。諏訪魔もフロントスープレックスからオクラホマスタンピートを返す。
20分を経過し、宮原が小バカにしたように秋山の頭部を蹴ってからダブルリストアームサルトを狙ったが、秋山はフロントネックロックで切り返す。だが、エクスプロイダーを狙った秋山を宮原がフロントネックロックで切り返してからライガーボム。しかし秋山が健介にタッチすると、健介は合体攻撃を狙った諏訪魔&大森をダブルラリアットで吹っ飛ばす。
宮原も健介にバイシクルキックからジャーマンで投げていくとラリアットを連発。だが、カウンターのラリアットで吹っ飛ばした健介は、さらに強烈なラリアット2連発を叩き込んでからダメ押しのノーザンライトボムで叩き付けて3カウント。最後は師匠が愛弟子に貫禄勝ちしてみせた。
秋山は宮原を見下ろすと、「一丁こんなもんだ」というジャスチャーをしながら退場。そして朦朧としながらも立ち上がった宮原に健介が「オイ健斗! 一歩前に出たらどんどん進んでみろ! トコトンまでやってみろ!」と叫ぶと、宮原は健介に近づいていって握手。健介がひと言「頑張ってこい」と"送り出す言葉"をかけると、宮原は健介と抱き合ってから深々と一礼。さらにリングを降りてから故郷DIAMOND RINGのリングにも一礼して去って行った。
秋山を標的にして単身で全日本に乗り込んでいった愛弟子の心意気を買って、「どんどん進んでみろ」と快く送り出した健介。すると、そこに一番弟子である中嶋勝彦が登場。勝彦が健介に向かって「お陰様で来年10周年を迎えます。佐々木さん......いや、親父! 来年2月11日、この後楽園で僕と一騎打ちお願いします!」と親父越えに挑む一騎打ちを直訴。「やるか!」と師弟対決を受諾し、勝彦と握手を交わした健介がリングを降りると、勝彦が「DIAMOND RINGは俺だ!」と勝彦が堂々エース宣言をして締めくくった。
コメントスペースで宮原は「俺の心の中では決まってるから。その決断はプロレスラーとして、さらにもう一歩行きたいから。それだけですよ」と語り、健介は「(宮原の中で)自分は一歩前に出たい、次のステップをクリアして行きたいという考えがあるんで。それはもう自分で行動するしかないと思うし。まぁでも納得してないですね。そういう考え方があるということは分かったので、考えていきますよ」と宮原の行動や考えに理解はしつつも、DIAMOND RINGを退団するかどうかなどについては、今後考えていくことになりそうだ。
健介に一騎打ちを直訴した勝彦は、この日DDTのゴールデンスター飯伏幸太と約5年ぶりにタッグを組んで、現世界ジュニア王者の金丸義信&現アジアタッグ王者の鈴木鼓太郎と対戦。
4選手ともジュニアヘビー級ながら、階級の枠関係なくヘビー級とも対戦しているが、勝彦は見るからに重たそうな蹴りをバーニングの2人にガンガン叩き込んでいく。金丸は「こおんあ蹴り食らっていたらたまらない」とばかりに左足を徹底的に攻撃。場外戦でも蹴りをかわして鉄柱に誤爆させることに成功。
悶絶した勝彦だが、何とかコンプリート・ショットで金丸をターンバックルに叩き付けると、飯伏にタッチ。スワンダイブ式ミサイルキックからソバット、ミドル、その場飛びシューティングスター→コーナー二段目からのムーンサルトプレスを投下した飯伏は、コーナーへ。だが、下から張り手を見舞った金丸はデッドリードライブ。
さらに鼓太郎が飯伏に串刺しジャンピングニー、地獄の断頭台、ビット、アクシズと次々に決めていく。だが、最近の飯伏にはスピードや飛び技だけではなく、カウンターのラリアットで鼓太郎を吹っ飛ばすほどのパワーもある。そして勝彦が鼓太郎を足4の字固めに捕らえると、飯伏もカットに入ろうとしら金丸を足4の字固めに捕らえる。
鼓太郎がファンネルで反撃すると、金丸がバックドロップ。勝彦が場外にエスケープすると、鼓太郎がトペを発射。さらに金丸が肩車した勝彦に鼓太郎が三角跳び式アッパー掌底を叩き込む。鼓太郎がコーナーに登ると、飯伏がオーバーヘッドキックで足止め。追いかけていった勝彦は最上段から雪崩式ブレーンバスター。
だが、身体を捻ってリバースDDTのような形で叩き付けた鼓太郎はブルーディスティニー。鼓太郎はタイガードライバーを狙うが、踏ん張った勝彦はターンバックル・ジャーマンで投げつけていく。そこに飯伏が串刺しジャンピングニー。さらに勝彦の三角蹴りから飯伏がドラゴンスープレックスで投げ捨てると、勝彦と飯伏がダブルでランニングロー。
そこから垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けた勝彦だが、カットに入った金丸が飯伏に垂直落下式ブレーンバスター。その金丸をバックドロップで投げた勝彦は鼓太郎に強烈なランニングロー。カウント2で返した鼓太郎だが、勝彦はハイブリッジのジャーマン。これもカウント2で返した鼓太郎。飯伏はその鼓太郎を飛び越えてトップロープに飛び乗ると、場外の金丸にケブラーダを発射。
リング上では鼓太郎のローリングエルボーを勝彦がトラースキック3連発で迎撃。だが、鼓太郎もボディへのエルボーから顔面にエルボーを連打するとローリングエルボー。ここで勝彦も返す刀でハイキックを叩き込んでダブルダウン。残り試合時間5分を切ったが、ダウンカウント10以内に両者立ち上がるどころか動くことすら出来ず、両者KOでの引き分けに終わった。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 夏の夢獲ります!100万円争奪くす玉割りバトルロイヤル 時間無制限
【退場順】NOSAWA論外(東京愚連隊)&アントーニオ本多(フリー)→なまずマン&CHANGO(フリー)→土方隆司(フリー)→ブラックタイガー(フリー)→男色ディーノ(DDT)→中澤マイケル(DDT)→菊タロー(アキバプロレス)
○和田京平
9分26秒 くす玉割り
※吉江豊に肩車された和田京平がくす玉を割り、和田京平が賞金100万円を取得
▼第2試合 北斗晶プロデュース〜女子プロレス特別試合 タッグマッチ 30分1本勝負
堀田祐美子(ディアナ)/○高橋奈苗(スターダム)
12分56秒 冷蔵庫爆弾→片エビ固め
夏樹☆たいよう(スターダム)/●Sareee(ディアナ)
▼第3試合 DR vs.VM 〜北宮復帰戦〜 6人タッグマッチ 30分1本勝負
梶原慧/●北宮光洋/西村修(フリー)
20分54秒 TARUドリラー→片エビ固め
○TARU(VM)/"brother"YASSHI(VM)/拳剛(VM)
▼第4試合 オーバー・ザ・ボーダー&リミット タッグマッチ 30分1本勝負
△中嶋勝彦/飯伏幸太(DDT)
25分38秒 両者KO
金丸義信(全日本プロレス)/△鈴木鼓太郎(全日本プロレス)
▼第5試合 ブリリアント6 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○佐々木健介/秋山準(全日本プロレス)/潮崎豪(全日本プロレス)
24分1秒 北斗ボム→片エビ固め
諏訪魔(全日本プロレス)/大森隆男(全日本プロレス)/●宮原健斗(VM)
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