若き王者・入江を下したHARASHIMAが笑顔の王座戴冠!飯伏、レインメーカーに敗れる!赤井沙希が鮮烈プロレスデビュー!
DDTプロレスリング
両国ピーターパン2013
〜プロレスの傾向と対策〜
日時:8月18日(日)開始:14:00
会場:両国国技館
観衆:9000人(超満員札止め)
18日、両国国技館で行われたDDTプロレスリング『両国ピーターパン2013〜プロレスの傾向と対策〜』。初日の他ジャンルとのコラボレーションに対して、両国2DAYSの2日目はDDTの年間最大ビッグマッチ。
メインではここまで8度防衛してきた入江茂弘の持つKO-D無差別級王座に、KING OF DDTを勝ち抜いたHARASHIMAが挑戦。
煽りVでは入江がくじけそうになった時、支えてもらったという大谷晋二郎と石井慧介から入江に贈られた手紙が紹介された。中でも大谷の「プロレスの教科書、335ページ。様々な逆境を乗り越えてきた入江茂弘。そんな入江茂弘から元気をもらっている人はたくさんいるはず。プロレスは裏切らない。そして入江茂弘は絶対に裏切らない」という文面に入江は思わず涙。若干25歳にして両国2DAYSの大トリ、そのプレッシャーは計り知れない。
一方の挑戦者・HARASHIMAには学生プロレス時代の先輩で、かつてDDT両国大会で対戦したこともある新日本プロレスの真壁刀義から「入江には悪いけど顔じゃねぇんだ。本物がどういうものか見せてやれ!」といかにも真壁らしい文面。
顔をくしゃくしゃにして、チームドリフの2人と一緒に入場してきた入江だが、コーナーに登って雄叫びをあげた時点で時点で表情が一変。完全に戦闘モードに。戦前から「平常心で闘う」と言っていたHARASHIMAはパワーと勢いでガンガン押してくる入江を相手に、蹴りや足攻めでジワジワ動きを鈍らせると、雪崩式ブレーンバスターからそのままクラッチを離さずファルコンアローへ。
入江もヘッドバットを返すが、HARASHIMAはハイキック。ならばと入江がラリアットを叩き込めば、HARASHIMAはジャーマンで投げ捨てるが、入江は再び立ち上がってラリアット。入江のダイビング・ボディプレスを耐えたHARASHIMAはリバースフランケンから蒼魔刀。そこからコーナーに登っていくが、追いかけていった入江は何とマットに背を向けた状態から雪崩式ライガーボム!
カウント2でHARASHIMAが返すと、入江はファイアーサンダーからの自分が垂直落下式バックフリップ。これを2で返された入江はエルボーパットを外して左右のエルボーを叩き込んでいくが、HARASHIMAはリバースフランケンからハイキックを叩き込むと、バズソーキック。さらに一気に入江の巨体を肩口まで担ぎ上げたHARASHIMAは友情(あいかた)のような体勢で叩き付けると、バズソーキックからのスワンダイブ式蒼魔刀で3カウント!
満面の笑みで引き上げていったHARASHIMAの様子をエンドロールと共にスクリーンで映し出す。通路にはこの日、勝った者、負けた者、選手たちが新王者のHARASHIMAを称える。そしてHARASHIMAが控え室に入ると、泣きじゃくる入江の姿が。HARASHIMAが握手を求めると、リング上では拒否した入江もようやく握手。最後は全出場選手で(エナジードリンクで)乾杯をして両国2DAYSを大団円で締めくくった。なお、2014年は8月17日に両国大会を開催。そこも含めて9・29後楽園大会で2013〜2015年度にかけての戦略発表会で行うとのこと。
ダブルメインとして行われたのが、初日のメインで男色ディーノと対戦した飯伏幸太と、新日本プロレスの現IWGPヘビー級王者"レインメーカー"オカダ・カズチカの対戦。オカダが他団体に参戦するのは珍しいが、G1期間中にオカダ対策を練ってきたという飯伏は勝ってIWGPヘビー挑戦を狙うという。
煽りVの中で飯伏が「オカダ選手がカネの雨を降らすなら、自分は夢の雨を降らします!」と言うと、場内が一気に沸き上がる。アプローチの仕方は違うが、2人ともプロレスが再び黄金時代を迎えるために必要不可欠な選手。その2人がこのタイミングで激突するのだから、ファンの期待値は高い。
入場時、オカダがドラマティックドリームを掲げる団体の会場でレインメーカードルを降らせれば、飯伏は宝くじを持って入場。エプロンに飯伏の両足を乗せて、場外からDDTを決めて飯伏の首に大きなダメージを与えたオカダは、その後も敵地にも関わらず落ち着いた様子で首を集中攻撃。
しかしオカダのセントーンをかわした飯伏は、気合いもろともオカダをロープに飛ばすと、オカダの頭上以上にジャンプして顔面にドロップキックを叩き込む。さらにカウンターのフランケンでオカダを場外に追いやった飯伏は、三角跳びケブラーダを発射。だが、オカダが素早くリングに戻ると、飯伏は間一髪でエプロンに着地。すぐさまスワンダイブ式ミサイルキックで再びオカダを場外に追いやってから三角飛びのきりもみ式ケブラーダを発射!
その後もレインメーカーを高速ジャーマンで切り返してみせた飯伏だが、オカダも飯伏の串刺し攻撃をリバース・ネックブリーカーで切り返す。飯伏はその場飛びツイスタープレスからやり投げを狙うが、これは回避したオカダはレッドインクで反撃。どうにかロープに逃れた飯伏はスクールボーイからそのまま起き上がって変型バックドロップで投げると、ラリアットからシットダウン式ラストライド。
カウント2で返されると、必殺のフェニックス・スプラッシュを投下するが、これをかわしたオカダは背後から後頭部にドロップキック。そこからツームストンパイルドライバーを狙うオカダだが、飯伏は何とかオーバーヘッドキックで切り返そうとする。ところが、これをキャッチしたオカダはそのままツームストンで叩き付けると、盤石のレインメーカーを決めて3カウント! 新日本のエースがかつて言ったように、飯伏にとってもやはりIWGPは遠いのか?
"浪花のロッキー"赤井英和さんの娘として、プロレスファンにもお馴染みの赤井沙希がまさかのプロレスデビュー! マサ高梨、チェリーと組む赤井の相手は、かつて赤井とドラマで共演した志田光、10代で両国のメインを張った女番長の世IV虎、そして福田洋という異色トリオ。
"アイドルキラー"世IV虎にとって愛川ゆず季が引退した今、赤井は格好の獲物。試合開始前から挑発していくが、赤井は挑発に乗らない。チェリーが先発で出ていき、世IV虎と相対する。その後、世IV虎が福田にタッチすると、赤井がリングイン。福田が求めた握手に応じてしまい、ガットショットを食らってしまった赤井だが、長い手足を活かして羽根折り固めからの外道クラッチを決めていく。
世IV虎は「もうお前には任せておけない」とばかり福田を突き飛ばすと、赤井をコーナーにホイップして顔面ウォッシュ。赤井も世IV虎のセントーンを辛くもかわすと、福田のラリアットもかわして世IV虎に誤爆させると、福田にドロップキック。何とか志田が高梨とチェリーの誤爆を誘い込んでいくと、世IV虎も高梨にケブラドーラ・コンヒーロからネックハンギングボム、コーナー二段目からのダイビング・セントーン。
高梨はチェリーのアシストを受けて串刺しニーで反撃。そこにチェリーがチェリトーン・ボムを投下するが、福田がカウント2でカット。さらに赤井が入ってきてビッグブーツで福田と志田を蹴散らす。世IV虎が高梨のタカタニックを逃れると、場外から志田が竹刀攻撃。さらに世IV虎がラリアットを叩き込むと、志田がファルコンアローと波状攻撃。世IV虎と志田が合体のサンドイッチ攻撃まで決めていき、福田がトドメを刺そうとするが、赤井が長い足を活かしたビッグブーツでカット。
ならばと世IV虎が赤井に世IVドンを決めていったが、高梨とチェリーの好フォローを受けて赤井は志田に串刺しフロントキックからダイビング・クロスボディ。さらに世IV虎にもビッグブーツを叩き込んでいる間に高梨が福田にタカタニックを決めて3カウント。試合後、やり足らない世IV虎が赤井の髪の毛を掴んでいくと、赤井も世IV虎の髪の毛を掴んで激しい睨み合い。
その後、高梨からマイクを渡され「ちょっと癖になりそうで怖いです。今日でますますプロレスが好きになりました」と語った赤井だが、世IV虎とのTo Be Continuedはあるのか?
両国国技館ということで高木三四郎と大鷲透は、元横綱の曙を招聘! まずはダークマッチで行われたKO-D6人タッグ選手権次期挑戦者決定路上マッチ エニウェアフォールで、葛西純を助っ人に加えたモンスターアーミーに国技館中を徘徊した上で勝利。
その勢いに乗って第5試合で佐々木健介&男色ディーノ&大石真翔が持つKO-D6人タッグ王座に挑戦。「俺は正統派だから」という健介の目を盗みつつ、「こっちの世界に来てみないかい?」とばかりに勧誘の視線を送り続けたディーノと大石。すると健介は男色ナイトメアーにも俺ごと掘れ!にも一応参加。
さらにディーノが尻を丸出しにしてコーナーにセットされる"もんまり"状態のところに、大石が高木、大鷲だけでなく曙の顔面も押し付けようとするが、曙はギリギリのところで抵抗。だが、そこに健介が後頭部ラリアットを叩き込むことで、曙の顔面がディーノの尻に! ところがこれで火が付いてしまったのか、健介が高木を羽交い締めにしてところに近づいったディーノは、高木がかわすと間一髪でストップしたのだが、次の瞬間、確信犯的に健介にリップロック! すかさず高木は健介にスタナーを決め、ディーノと大石をまとめてスピコリドライバーで叩き付ける。曙も大石にボディプレスを投下すると、最後は高木が大石をシットダウン・ひまわりボムで叩き付けて勝利。
6人タッグ王座を奪取した高木組だが、曙は苦笑いを浮かべながら「2005年にプロレスデビューなんですけど、今日の試合が一番キツかったです」と男色殺法にほとほとマイッタ様子だったが、大鷲は「すぐに慣れますよ! タイトルを獲ったってことはこれからDDTのレギュラーですよ!」とアドバイス(?)した。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1ダークマッチ 10分1本勝負
○彰人/ワンチューロ
6分3秒 変型トルネードボム→エビ固め
FUMA(ユニオン)/●風戸大智(ユニオン)
▼第2ダークマッチ KO-D6人タッグ選手権次期挑戦者決定路上マッチ エニウェアフォール 30分1本勝負
アントーニオ本多/●星誕期/葛西純(FREEDOMS)
19分42秒 大横綱プレス on the チェアー→体固め
高木三四郎/大鷲透(紅白)/○曙(フリー)
※高木組が第5試合でKO-D6人タッグへの挑戦が決定
▼第1試合 次期KO-Dタッグ挑戦者決定戦 30分1本勝負
石井慧介/○高尾蒼馬
13分31秒 ジントニック
ケニー・オメガ/●伊橋剛太
※残りの二組はKUDO/ヤス・ウラノ、佐々木大輔(フリー)/火野裕士(K-DOJO)。石井組が次期KO-Dタッグ挑戦者チームに決定
▼第2試合「総研グループ」プレゼンツ アイアンマンヘビーメタル級選手権バトルロイヤル
[8月15日現在王者]「光明」(総研グループに伝わる美輪明宏さん直筆の書)
【入場順】
(1)「光明」〈972代王者〉(ボディーガード:石川修司、諸橋晴也) (2)ゴージャス松野 (3)MIKAMI (4)三富政行 (5)美月凛音 (6)相島勇人 (7)中澤マイケル (8)松永智充 (9)平田一喜 (10)相撲ヨシヒコ (11)アキヒロ
【退場順】
(1)●三富(3分57秒 相島による片エビ固め)相島○
(2)(3)●MIKAMI●松野(4分31秒 OTR)相島◯
(4)●美月(5分26秒 OTR)マイケル◯
(5)●相島(6分13秒 OTR)マイケル、松永◯
(6)●マイケル(7分58秒 体固め)ヨシヒコ◯
(7)●ヨシヒコ(8分15秒 OTR)平田、松永◯
(8)●諸橋(9分4秒 OTR)松永◯
(9)●石川(9分5秒 OTR)平田、ニラ◯
(10)●光明(9分28秒 体固め)ニラ◯
(11)●松永(11分31秒 エビ固め)アキヒロ○
(12)●平田(11分52秒 エビ固め)アキヒロ○
○アキヒロ
14分29秒 スピリチュアルコースター→エビ固め
●DJニラ(在野)
※アキヒロが第974代アイアンマンヘビーメタル級王者となる
▼第3試合 赤井沙希デビュー戦 30分1本勝負
○マサ高梨/チェリー(ユニオン)/赤井沙希
11分53秒 タカタニック→エビ固め
●福田洋(U.S.A)/世Ⅳ虎(スターダム)/志田光(アイスリボン)
▼第4試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○中嶋勝彦(DIAMOND RING)
15分39秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
●竹下
▼第5試合 KO-D6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]佐々木健介(DIAMOND RING)/男色ディーノ/●大石真翔
10分34秒 シットダウンひまわりボム→エビ固め
[挑戦者組]○高木三四郎/大鷲透(紅白)/曙(フリー)
※第5代王者組が初防衛に失敗。高木&大鷲&曙が第6代王者組となる
▼第6試合 KO-Dタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]佐藤光留(パンクラスMISSION)/●坂口征夫(坂口道場一族)
18分12秒 勇脚・焔→片エビ固め
[挑戦者組]宮本裕向(666)/○木高イサミ(ユニオン)
※第47代王者組が4度目の防衛に失敗。ヤンキー二丁拳銃が第48代王者組となる
▼第7試合 ダブルメインイベント ドラマティックドリームマッチ 60分1本勝負
●飯伏幸太
19分51秒 レインメーカー→エビ固め
○オカダ・カズチカ(新日本プロレス)
▼第8試合 ダブルメインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●入江茂弘
23分7秒 スワンダイブ式蒼魔刀→エビ固め
[挑戦者]○HARASHIMA
※第45代王者が9度目の防衛に失敗。HARASHIMAが第46代王者となる
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