イオが大荒れ&壮絶な試合で木村を撃破!6人タッグ王座奪取出来なかった惡斗が川葛と決別!モンスター軍入りか!?

130817_Stardom-1.jpgスターダム
STARDOM X STARDOM2013
日時:8月17日(土)開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:860人

 17日、後楽園ホールで行われたスターダム『STARDOM X STARDOM2013』。7・21新木場大会で5★STAR GPの出場権を獲得した勢いに乗り、突如夏樹☆たいようと世IV虎に向かって「そろそろパシリやめたいです」と川崎葛飾最強伝説のパシリから卒業したいと言い出した安川惡斗。それを聞いた夏樹と世IV虎は「いつもうちらはお前に振り回されてきた」と憤慨。それでも惡斗が川葛の3人でアーティスト・オブ・スターダムのベルトを獲りたいと訴えると、夏樹は惡斗が進退を賭けることを条件に承諾。

 ハイスピード王者でもある米山香織&惡斗とは同期の宝城カイリ&夕陽が保持する6人タッグ王座に挑戦した川葛だが、先発を買って出た惡斗が捕まってしまっても夏樹と世IV虎は安易にカットに入らない。どうにか自力でピンチを脱してタッチした惡斗。夏樹と世IV虎の"オリジナル川葛"は阿吽の呼吸で見事な連係攻撃を繰り出していくが、完全にその波に乗れない惡斗。それでもどうにか強引に入っていって、"これまで通り"の川葛を感じさせる場面も。
 米山と夏樹のハイスピードなロープワークに夕陽も加わり、三つ巴のハイスピードな攻防を展開。その後、夏樹が宝城を捕まえていくと、惡斗がタッチを要求。しかし首を振ってタッチを拒否した夏樹。それでもなお惡斗が執拗にタッチをアピールすると、根負けした夏樹が惡斗にタッチ。
 ACTスペシャルから悪トーンを狙った惡斗だが、これを宝城がかわすと米山と夕陽が入ってきて、夕陽のムーンサルト→米山のダイビング・セントーン→宝城のダイビング・エルボードロップと波状攻撃。これは堪らずオリジナル川葛がカットに入ったが、宝城は狙いを惡斗に定めてスライディングD。惡斗も蹴りで迎撃すると、オリジナル川葛が入ってきて3人で合体式世IVドンを決める。
 やはり川葛の鉄の結束が王者トリオを上回るかと思われたが、米山と夕陽がオリジナル川葛を場外で抑え付けている間に、宝城がスライディングDを2連発で叩き込んで惡斗から3カウント。進退を賭けた一戦で黒星を喫してしまった惡斗を置いて、夏樹と世IV虎はさっさと退場してしまった......

130817_Stardom-2.jpg メインでは6・2後楽園大会で世IV虎を下し、赤いベルトことワールド・オブ・スターダム初防衛に成功した紫雷イオだが、赤いベルトに興味を示した木村響子に前哨戦で2連敗を喫し、背水の陣で2度目の防衛戦に臨んだ。
 このところのスターダムは、外敵にもかかわらず木村がファンの後押しを受けるという"ねじれ現象"が起こっていて、木村はここぞとばかりにロッシー小川代表に無茶難題を要求。イオから赤いベルトを奪い取れば、まさしく政権交代となってしまう状況。
 タイトルマッチの立会人も通常であれば小川代表なのだが、木村は小川代表を拒否すると、モンスター軍の顧問に任命した東京スポーツの柴田惣一記者を立会人として招聘。さらに本部席に座っていた小川代表を襲撃して退場にさせてから試合開始。
 アクロバチックな動きで木村を翻弄していったイオだが、ひとたびイオを捕まえた木村はアキレス腱固めで悲鳴をあげさせる。ガムシャラに殴りかかっていったイオだが、走り込んできたイオをカウンターのエルボーで吹っ飛ばした木村は、ブレーンバスターを狙う。これを胴絞めフロントネックロックで切り返したイオだが、そのまま立ち上がった木村がぶっこ抜きブレーンバスター。
 さらに南側客席に連れ出し、通路でセコンドのアルファ・フィーメルと一緒に攻撃しようとするが、間一髪で切り返したイオは出入り口のところからケブラーダを発射。そこから木村をリングに連れ戻すと、鉄柱攻撃からスワンダイブ式ミサイルキック→616→スワンダイブ式ミサイルキック。さらに雪崩式ダブルアームフェースバスターで投げ捨ててからライダーキックを発射。

130817_Stardom-3.jpg 勝負あったかと思われたが、アルファがカウントを阻止。さらにリングに乱入したアルファはイオをパワーボムで叩き付ける。ここで戻ってきた小川代表がエプロンまで上がってきて猛抗議するが、木村が襲いかかっていく。すると、突如惡斗が入ってきて小川代表を救出! ......と、次の瞬間、小川代表にガットショットを見舞った惡斗はコンプリート・ショットで叩き付ける。
 場内が騒然とする中、夏樹と世IV虎が入ってきて惡斗に詰め寄るが、惡斗は何と木村から渡されたイスで夏樹と世IV虎を殴打! 完全に川葛と決別した惡斗だが、このままでは試合にならないと奈苗、脇澤、宝城が入ってきてイオにイス攻撃を見舞う木村を攻撃し、アルファと惡斗をリングの外に追い出す。
 ようやく1対1の勝負に戻ると、イオと木村は壮絶なエルボー合戦を展開。お互いフラフラになるまで激しく打ち合うと、木村はグーパンチからの胴絞めスリーパー。何とか落ちるのを耐えたイオだが、木村はリストクラッチ式バックドロップ3連発。しかしイオはバズソーキックを連打すると、カヒカ・デ・イオ、アッパー掌底、シャイニング・ウィザードと怒濤の畳みかけ。
 木村を引き起こしたイオは張り手を連打すると、ヒザを何発も顔面に叩き込んでからヘッドバットを打ち下ろす。これで動きが止まった木村に至近距離からローリングソバットを叩き込んだイオは、奥の手ムーンサルト・フットスタンプをズバリと決めて3カウントを奪った。

 薄ら笑いを浮かべて本部席付近から試合を見ていた惡斗は、試合後再びリングに上がっていくと、「オーイ、安川惡斗だ! 全然関係ないんですけどね、安川惡斗第二章、始まる。以上! お邪魔しました〜」とだけ言い放って退場。観客からはブーイングや「何がやりたいのか分からないぞ!」といった声が飛ぶ。
 「オイ、なんだ、それ? 意味分からねぇ。意味分からないねぇよ!」と叫んだイオは「今日は私が勝ったんだよ! 木村響子とキムラモンスター軍、アイツらは即刻スターダムから退去だー! ......でも、何なんだよ、アルファ・フィーメル! そして安川惡斗! 分からない! 何も分からないけど、これでスターダムに平和が来たとは思えない。思えないよ! だって来週、8月25日からシングルのリーグ戦、始まるだろ? 5★STAR GP、その中にアルファ・フィーメルも、木村響子も、安川惡斗も名前が入っているんだよ! とにかくシングルなんだから誰が最強か決めるだけ。必ず私が優勝するぞー!」と雄叫びをあげる。
 すかさず奈苗、夏樹、世IV虎をはじめ、5★STAR GPに出場する選手が次々にアピールしていったが、最後はイオが「スターダムには平和が訪れるんじゃない! 5★STAR GPと共に戦国時代が始まりまーす! 誰が勝っても恨みっこなし!」と次なる闘いに向けて戦国時代突入を宣言した。
 なお、コメントスペースで惡斗は木村から「モンスター軍のパシリにしてやるよ」とモンスター軍に勧誘されたが、「パシリはもういいです。誰かの下につきたいとか思わないです」とやんわり拒否。木村は「お前、1人でやれるほど実力ないよ! そこだけ勘違いするなよ。誰についたら一番得かよく考えろ」と捨て台詞を吐いて去って行った。

130817_Stardom-4.jpg また、この日腰のケガにより長期欠場していた翔月なつみが来場し、「今まで治療に専念してきたんですけど体調があまり戻らず、このまま復帰しても全力で試合が出来ないなと判断したため、いろいろ(会社側と)話し合うことになりまして。その結果、7月末でスターダムを退団させていただくことになりました。今まで辛いこともたくさんあったんですけど、こうやって応援してくださる皆さん声援が支えになっていました。なので、こうして最後にご挨拶できて、本当に嬉しく思っています」とリング上で挨拶を行った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
高橋奈苗/○脇澤美穂
13分53秒 バックスライド・フロム・ベノム
●岩谷麻優/須佐えり

▼第2試合 シングルマッチ 15分1本勝負
△松本浩代(エスオベーション)
15分00秒 時間切れ引き分け
△アルファ・フィーメル

▼第3試合 ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○ダーク・エンジェル
11分34秒 レイネーラ
[挑戦者]●彩羽匠
※第2代王者ダーク・エンジェルの3度目の防衛に成功

▼第4試合 アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王者組]米山香織(フリー)/○宝城カイリ/夕陽(ZERO1野良犬道場)
14分34秒 スライディングD→片エビ固め
[挑戦者組]夏樹☆たいよう/世IV虎/●安川惡斗
※第2代王者組・米山&宝城&夕陽が初防衛に成功

▼第5試合 ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○紫雷イオ
14分34秒 ムーンサルト・フットスタンプ→体固め
[挑戦者]●木村響子(フリー)
※第3代王者・紫雷イオが2度目の防衛に成功

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体