世界タッグ王者組を撃破した諏訪魔&大森、世界Jr王者を撃破した光留がそれぞれタイトル挑戦表明!白石代表がプロレス体験!

130728_AJPW-1.jpg全日本プロレス
2013 サマーアクションシリーズ
日時:7月28日(日)開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:754人

 28日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2013 サマーアクションシリーズ』最終戦。新生・全日本プロレスとして行われた最初のシリーズも最終戦。大会開始前には渕相談役が白石伸生社長にプロレスというものを知ってもらうために、リング上で練習体験を行った。

 表に「ガチンコプロレス!!by白石伸生」、裏に「プロレス最強伝説スタート 2013年7月1日」と書かれたTシャツを着た白石社長がリングに上がり、渕を相手にスパーリングを開始。諏訪魔や秋山準、西村修も見守る中、早速逆片エビ固めを決められ「イタタタ......」と悲鳴をあげた白石代表。
 「オーバーだよ、白石さん」と苦笑いした渕だが、容赦なくキャメルクラッチへ。その後もスリーパー、フェースロック、WARスペシャル、ダブルリストロックと次々に"極めて"白石代表に悲鳴をあげさせていると、開場時間となり観客が徐々に客席へ。
 コーナー下に追い込まれた白石社長がつねったと抗議する渕。すると白石社長が「渕さん、立って勝負しましょう!」と言い出す。そこでスタンドとなりゴングが鳴らされるが、あっさり渕が押し潰す。一部観客から白石コールも起こる中、約10分程度のスパーリングを終えた白石社長は苦笑いを浮かべながら観客に一礼してリングを降りた。
 コメントスペースで報道陣に囲まれた白石代表は、疲労困憊の表情ながら報道陣に対して「お前らもやったほうがいい。記者をやるならプロレスを知っておいたほうがいい」と言ったのをはじめ、「渕さんにハイキック一発くらい入ると思っていたんですけど」「プロレスの練習のほうが総合の練習よりキツイね」「シュートを超えたのがプロレスだって馬場さんが言っていた意味が、何となく見えてきた」と白石節を連発!
 プロレスを体験してみて、改めてプロレスラーは超人だとリスペクトしたという白石代表だが、「渕さんの与えられたノルマをクリアしないとさ、僕が認めない邪道プロレスだっけ? 大仁田(厚)だっけ? 彼と電流爆破をやるのが僕の最後のラストイベントだから。渕さんに認められないと、それはできないですからね。ちょっと夏休みは僕も特訓しますよ。もう純粋プロレス以外はね、なくす方向性で動いていかないと」という爆弾発言も飛び出した。

130728_AJPW-2.jpg 大会開始前、全所属選手で入場式を行った際、諏訪魔から「今シリーズより始まった新生全日本プロレス、全国各地をサーキットしてここ後楽園ホールに戻ってきました! またみんなでリングに上がっているんですが、これには意味があります。全日本プロレスにとって特別な方をお迎えしています。川田さん、よろしくお願いします」と呼び込まれ、川田利明が約5年ぶりに古巣・全日本のリング上へ。
 久し振りに『Holy War』に乗り、スーツ姿で登場した川田は「全日本プロレスファンの皆さん、久し振りです。全日本プロレス、名前がずっと気になっていたんですけど、今日、昔の匂いがしていたんで来てみました。何年か前に同じような状況を見た気がするんですけど、全日本プロレスにとって諏訪魔君が残ったのは宝だと思います。僕もこの全日本プロレスを応援していくつもりなので。今、リングに立っていない僕が言うのもおかしいんですが、全日本プロレスをこれからもよろしくお願いします」と挨拶した。
 「(白石)オーナーも何回か会ってくれて、『全日本に上がらなくても、何かで協力してほしい』と何回も言ってくれてるんで、まずは1回観に来てみようかなと思った」という川田は本部席からメインの試合を観戦。「(和田)京平さんが上がって、渕さんがリングサイドにいて、秋山と大森が上がってて......そういうの見ると何年か前というか、昔に見ていた同じような光景を年月が経って、また見てるという不思議な状況だった」と感想を述べた。なお、今後の選手活動はまったく考えていないとのこと。

130728_AJPW-3.jpg そして新生全日本としての最初のシリーズ最終戦のメインでは、開幕戦で60分3本勝負を行った諏訪魔と潮崎豪がタッグマッチよる60分3本勝負で再び激突。諏訪魔は大森隆男と、潮崎は秋山準とタッグを組むが、開幕戦での一騎打ちで潮崎が諏訪魔に勝利したこともあり、8・25大田区総合体育館大会で三冠ヘビー級王座を賭けて再び激突することが決定している。
 諏訪魔vs.潮崎で試合は始まったが、大森vs.秋山も激しくやり合う。秋山は大森をエクスプロイダーで投げるとランニングニー。しかしキャッチした大森はアックス・ギロチン・ドライバーで叩き付ける。カウント2で返した秋山は続くアックスボンバーをかわしたが、エプロンにいた潮崎を直撃! その間に諏訪魔が秋山をジャーマンで投げ捨てると、大森が今度こそアックスボンバーを叩き込んで秋山から3カウント。
 1本目を全日本本隊が取ると、潮崎が倒れたまま2本目がスタート。秋山を集中攻撃していった本隊だが、潮崎が戦線に復帰してからは盛り返していったバーニング。大森にランニングニーを叩き込んだ大森は、本部席の川田をチラリと見ると、何とストレッチプラム! そして秋山はニーリフトの連打から、ヒザのニーパットをズラしてからのランニングニー。カウント2で返した大森だが、秋山はダメ押しのリストクラッチ式エクスプロイダーで投げて3カウント。これで2本目をバーニングが取り、1-1のタイスコアに。
 3本目、開幕戦同様にこの試合でも怪物的な強さを発揮する諏訪魔に対し、フランケンシュタイナーや雪崩式フランケンといったヘビー級とは思えぬ攻撃から、豪腕ラリアットやゴーフラッシャーなどの豪快な技で対抗する潮崎。しかし一度はラストライドをリバースで切り返した潮崎だったが、諏訪魔は豪腕ラリアットを狙った潮崎をバックドロップで投げると、対角線をダッシュしてのラリアット。さらにダメ押しのラストライドで叩き付け、馬乗りフォールで3カウントを奪った。
 試合後、諏訪魔が「潮崎と大田区の三冠戦で必ず決着をつけます! 皆さん、楽しみにしてください! それと来月、博多で世界タッグ、大森さん、行きましょう!」と現世界タッグ王者から勝利したこともあり、大森とのタッグで世界タッグ挑戦を表明。諏訪魔と握手をして快諾した大森に、コメントスペースで征矢が「これは諏訪魔さんがGET WILDに入ったってことですか?」と詰め寄ると、大森は「それは違うんじゃないか?(苦笑)俺たちは世界タッグのベルトに挑戦する資格は十分あるし、今、あのベルトを奪取する実力のあるチームだと思ってる。俺らがベルト取ったあかつきに、お前がどう出るか、俺も楽しみだぜ。お前とはタッグを組んでいながらも、ライバルだからな」と欠場中の兄貴に檄を飛ばした。

130728_AJPW-4.jpg また、KENSOとのタッグでバーニングの金丸義信&鈴木鼓太郎と対戦した佐藤光留が、タッグマッチながら足取り式腕ひしぎ逆十字固めで現世界ジュニア王者の金丸から一本勝ちを収めると、「バーニングさん! 俺は今日、あんたらに言いたいことがあるよ、あんた方、ベルト持ってるらしいね。そっちの白い方......いや金丸選手! もういらないことはいいよ。白石さんも練習してたし、熊も来ないみたいだし。俺たち諏訪魔全日本が見せたいものはそういうのじゃないんだよ! この新生諏訪魔全日本、一番最初の世界ジュニア戦を俺とやってください!」と世界ジュニア王座に挑戦表明。金丸は「分かったよ。熊の代わりにやってやるよ」と光留の挑戦を受けることを受諾。
 また、全日本のアドバイザーを務める蝶野正洋が、曙とジョー・ドーリングに対し、「キミたち、ガイジンツートップにはアジア、世界でのスーパーウェイトでトップを目指してもらたい」とタッグ結成を呼び掛けると、曙とドーリングは握手を交わした。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○青木篤志
12分36秒 腕ひしぎ逆十字固め
●MAZADA(東京愚連隊)

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○SUSHI/井上雅央(フリー)
16分13秒 横入り式エビ固め
●渕正信/西村修(フリー)

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
KENSO/○佐藤光留(パンクラスMISSION)
21分0秒 足取り式腕ひしぎ逆十字固め
鈴木鼓太郎/●金丸義信

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○曙(フリー)
6分30秒 大横綱プレス→体固め
●ジョー・ドーリング

▼第5試合 タッグマッチ 60分3本勝負
<1本目>
諏訪魔/○大森隆男
8分30秒 アックスボンバー→片エビ固め
●秋山準/潮﨑豪

<2本目>
諏訪魔/●大森隆男
18分5秒 リストクラッチ式エクスプロイダー→片エビ固め
○秋山準/潮﨑豪

<3本目>
○諏訪魔/大森隆男
7分20秒 ラストライド→体固め
秋山準/●潮﨑豪
※2-1で諏訪魔&大森の勝利

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