ガンプロ初の地方進出で、埼玉プロレスとの対抗戦に勝利した大家たちだったが、玉川がガンプロ勢を裏切り浪口たちに合流!

130721_Ganpro-1.jpgガンバレ☆プロレス
ガンバレ☆プロレス3 in埼玉
日時:7月21日(日)開始:17:00
会場:埼玉・蕨レッスル武闘館
観衆:120人(超満員札止め)

 21日、埼玉・蕨レッスル武闘館で行われたガンバレ☆プロレス『ガンバレ☆プロレス3 in埼玉』。市ヶ谷南海記念診療所から徐々にその熱を拡大しているガンプロが、初の地方進出として選んだのが埼玉だった。

 しかし、そこに立ちはだかったのが埼玉プロレスのサバイバル飛田だ。「地方進出がガンバレプロレスの最終記念日だ」と宣言した飛田は、かつて自らの手で葬った凶悪怪人害獣太郎を復活させ害獣太郎二世としてガンプロ壊滅のために送り込んだ。
 試合は場外乱闘でスタート。埼玉プロ勢は今成夢人を捕まえ、代わる代わる攻撃していく。飛田は今成の首を絞めていくが、これはレフェリーが反則カウント。ならばとヘッドバットから空手チョップを連打していった飛田だが、今成もエルボーで応戦すると、ようやく大家にタッチ。
 飛田は大家の顔面にグーパンチを連打するとスリーパーに捕らえる。だが、大家は突進してきた害獣太郎を飛田に誤爆させる。害獣太郎にショルダータックルを連打していった大家だが、太郎はチョーク攻撃。だが、今成が害獣太郎を投網で捕獲しブレーンバスターで投げると、そこへ大家が炎のスピアーを叩きこみ3カウント。

 試合後、飛田は「肝心な所で力を発揮できない埼玉プロレスでございますけど、お前なりの頑張り、方向性が俺には見えてきた。俺に見えてても客に見えなきゃどうしようもないんだけど、お前らなりに頑張ってるよ。今年44歳の俺としては辛いところだ。だから悪あがきさせてもらう。悪あがきプロレス旗揚げじゃねぇけどよ、金的桜ヶ丘(=今成)、よく頑張った。お前を見に来てくれたファンになんか言ってみろ」とマイクを渡す。
 今成が「中学生の時に日本テレビの番組で偶然見た飛田さんのプロレスは、とても怪しくて怪しく怪しくて......でも! それはプロレスの素晴らしさが、TVの画面からキラキラキラキラキラキラ伝わって来ました! 飛さんがやってる埼玉プロレスは、僕が映像の世界で生み出させたい世界で! そして、飛田さんのプロレスを愛する埼玉プロレスを愛する気持ちにいつもいつも励まされてました! 今日は対抗戦させてくれて...」と熱く語っているところを抱きしめた飛田が無言でリングを後にすると、大家はその背中に向かって「飛田さん! ありがとうございました!」と叫んだ。

 130721_Ganpro-2.jpg「勝ち方がわからない」とガンプロ離脱を考えるほど思いつめていたガンバレ玉川に、前回のガンプロで勝ち方を自らの手で叩き込んだ大家。その熱い思いを身体で受け止めた玉川は、前回大会で乱入してきた浪口修に掴みかかり、「俺がやってやるよ!」とシングルマッチを要求。今大会でそのシングルマッチが実現したのだが、試合中、浪口は玉川の顔面を踏みつけながら「強くなりたいんだろ? だったらアッチにいるのは間違いじゃないのか? 俺らとやるべきじゃねぇのか?」と反ガンプロ側に勧誘。
 玉川が誘いに乗らないと見た浪口は、イスで玉川の首を絞めていく。さらに小笠原和彦も玉川にチョップを見舞っていくと、冨永真一郎と大家が玉川救出のためにリングへ。ここでレフェリーがノーコンテストを告げるゴングを鳴らす。
 浪口が「強くなりたいっていう気持ちがない奴に興味はないんだよ」と吐き捨て引き上げようとすると、大家が「浪口、ふざけんじゃねぇ! これで終わると思ってんのか? 俺と玉川とタッグマッチだ! ゴング鳴らせ!」と急遽延長戦を要求。大家&玉川vs.浪口&小笠原の特別試合が始まると、大家は浪口をランニングエルボーで倒し、カミカゼから炎のスピアーを狙うが、何と玉川が大家にラリアットを叩き込んで阻止! 玉川に「何やってんだ、お前!」と叫ぶ大家だったが、玉川は大家に決別のガットショット! すかさず浪口がLanakira-Nを決めて大家から3カウント。

130721_Ganpro-3.jpg 浪口が「これが現実なんだよ! コイツはいま正しい判断をした。夢なんて追いかけたって叶わねぇんだよ。お前ら現実を見ろよ。負けてばっかじゃねぇか。大家に付いていっていいことあったか?」と今成に問いかけると、ガンプロ勢を裏切った玉川は「俺はな中途半端な自分を変えるためガンバレ☆プロレスに入って名前を変えた。だけどよ! あんたを信じて、ガンバレ☆プロレスを信じてたけど、ちっとも報われねぇじゃねぇかよ! だからよ、俺はよ、ガンプロで強くなる! それでいいんだよ! だったらよ、コイツらと組んで強くなってみせるんだよ! 俺、気付いた。お前ら、よく聞け! 夢ってのはよ、叶わねぇから夢なんだよ!」と改めてガンプロ勢への決別、浪口軍への合流を宣言。
 今成が号泣しながら「いつ報われるんですか、俺たちは?」と大家に問い掛けると、大家は「信じるんだよ、お前! 自分自身を! 自分自身を信じることができなくて、何が叶えられるんだよ? 負けてばっかりかもしれねぇ! ミスして叱られてばっかりかもしれねぇ! でもな、俺達は悔しいよ! 悔しいから明日からまた頑張るんだろうが! なぁ? 明日から頑張って生きてくことができるんだろうが! 俺達が浪口たちに勝てば、玉川も戻ってきてくれる! 俺たちを信じてくれるよ! だから俺達は絶対に、絶対に、絶対に夢を諦めない! プロレスをメジャースポーツにする! この夢を諦めない! 今まで諦めてきてばっかりだったけど、俺は絶対にプロレスをもう一度メジャースポーツにします! そして、そのためには俺たちだけじゃなく、観客の皆さんの信じる気持ちも大事です! 今日はこんな結果に終わったかもしれねぇ! 次もダメな結果になるかもしれねぇけど、諦めねぇぞ!」と熱く...暑苦しいほどに熱く訴えた。
 さらにガンプロの次回大会となる8・23市ヶ谷南海記念診療所大会で、"真夏の祭典"『G3クライマックス』を開催することが発表された。G3クライマックスとは翔太、剛力鋼、尾谷友洋、今成の4人で総当たりリーグ戦を1DAYで行い、一番頑張っている奴を決めるというもの。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●翔太(HEAT-UP!)
12分24秒 足4の字固めの体勢で体固め
○クラッシャー高橋(CROWN)

▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●剛力鋼(JWP)
7分48秒 ビーナスシュート→片エビ固め
○藤本つかさ(アイスリボン)

▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●タノムサク鳥羽(フリー)
6分3秒 小笠原スペシャル→レフェリーストップ
○小笠原和彦(押忍闘夢)

▼第4試合 アマチュアプロレス提供試合 30分1本勝負
○冨永真一郎(フリー)/尾谷友洋(nkw)
10分0秒 サテンドール→片エビ固め
●オー粗チン・エイリース(フリー)/ブラッドショー日高(nkw)

▼第5試合 ガンバレ☆プロレスvs埼玉プロレス全面対抗戦 30分1本勝負
○大家健/今成夢人
8分43秒 炎のスピアー→片エビ固め
サバイバル飛田(埼玉プロレス)/●野生のプレデリアン害獣太郎2世(埼玉プロレス)

▼第6試合 シングルマッチ 30分1本勝負
ガンバレ玉川
4分46秒 ノーコンテスト
浪口修(フリー)

▼特別試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●大家健/ガンバレ玉川
2分43秒 Lanakira-N→片エビ固め
○浪口修(フリー)/小笠原和彦(押忍闘夢)

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